やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

心に雲

2018-09-04 17:29:50 | おもう。


寂しいというか、残念というか、
切ないというか、
なんと表現する気持ちなんだろう。

わたしをご指名くださって、
わたしが同行するツアが決まり、
とてもありがたく思うし、
とても楽しみだし、当然その方と
山頂までいくものだと信じている。

けれども山は、
旅は、
いや人生は、
そのどれも同じだけど、
うまく自分の願うようになるばかりでない。

思い描くものがときどき、
事情によって
どうにもすることもできなくなり、
打ち砕かれることもある。

たとえばそういう方が
体調により山頂に行けなかったとか、

たとえば
ツア直前に突然、その方の体調により
(病院の診断により)(または重大な理由により、たとえばパスポート忘れなども含み)
ツアに参加できなくなるってことがあったりする。

仕事なんだけど、
わたしそのとき、自分の心の乱れを
整理するのが苦しく困難になる。
気持ちをたくさん入れてるぶん
彼、彼女らの、期待と願いが大きいぶん、
達成できない現実をうけとめて
簡単に気持ちを切り替えるとかなかなか苦しいのよ。

もちろん、ご本人が一番つらいはずなんだけど、
わたしもおなじようにその気持ちにちかづく。

今回の(数日後に出発の)
パキスタンのツア。
ある方が早々と(春先)、わたしを
ご指名くださり、そのあと何人かのお仲間が
集まってきていた。
それで会社の新企画のこのツアもわたしが行かせていただくことになっている。

いわば、グループの主(わたしの気持ちの中では)
であるはずなのに、その方が
突然の、医師の診断によるツアキャンセル。

しかも出発前一週間を切っていて。

その方も昨日一日寝こまれたそう。

もう、ヘルマンブール(人物)とナンガパルバット(世界第9位の8000m峰)の
濃厚なストーリーがわたしの頭の中に描かれているの。
それらを伝えていく予定の
お客さんは半分以上知っている方ばかり。
楽しんでいこうって思ってる!

なのに
これまでずーっとご一緒してきて、
みんな(仲間内)のリーダーであり、
目標であるその方が
突然、不本意にもご参加できなくなるって、
個人的感情として
冒頭に書いたように
寂しいというか、残念というか、
切ないというか、
心に雲がかかってる状態のままなの。

人間だもの。(みつをさんより引用)

ずっと元気であるなんて、
奇跡で、
そしていつまでもお元気でって
そんなたやすいことではないのだと思う。
思い知るわ。
わたしがあと30年後にも同じレベルの山を
歩いていられるか疑問だし、
心が求めてるようにばかり
体がついてくるわけでもないって
あたり前だけど、思い知る。

歩きたくても、歩けなくなる日もあるし、
そうなる日もくることさえ、ある。

気持ちを切り替えて
また今後はその方が行かれるところに
わたしも行かせていただきたいと思うし、
その方が
いつまでもわたしの目標なことは変わりない。

とりあえず帰国したら
その方を励ます会…というより、(励ますなんておこがましすぎる)
やがて私たちだれもが直面する、年を重ねていくことへの
現実と、そして体の変化と・・目標とを、
まじめにみつめる、いや、無礼講の
飲み会でも開きましょう・・(わたしそっち得意)
赤羽で、
お伝えはしている。

そのときには、きっとわかちあいたい気持ちを
もってる方はたくさんたくさんいるのではないかしら。
みなでぱーっといきましょう

はあ。
とっても寂しい気持ち。