やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

パナマで出会った動物たちと、運河のすごさ

2020-04-15 22:28:06 | 南米・中米
パナマを出国したのが3/16だったのでちょうど一か月前。
(3/16の)パナマでのコロナの感染者は55人だった。
3/12は16人。
その頃のバナマは、いよいよ観光の最後の日って感じで、いろんな施設は次々閉鎖され
規制が厳しくなっているところだった。
最近どうなったかなあって調べたら
4月のはじめで1200人に迫るところだった→調べ間違え?て思うほどびっくりした。
今、パナマでは男女別、曜日別で外出できる日に規制がかかっているのだって。


パナマシティ 今年の3月



*

中米、南米にスペインの侵略者たち(とあえて書くね)
が初めて到達したのが1500年代にはいってすぐ。

南米のインカ帝国や、ボリビアのポトシ銀山、メキシコのアステカ帝国、
など滅ぼされていくのだけど、最初にスペイン人たちがその基盤を作ったのが
パナマで、パナマを拠点に、南米などから奪ってきた金銀財宝を太平洋側から
大西洋側に運んで、本土スペインへ船で運んでいたの。
そのころは陸だったこの地峡を、馬で運んだり、途中からは
川を使ったり。
開拓者たち(侵略者たち)はこのパナマ地峡のある場所こそが、
南北大陸の中で一番細くなっていたことを知り、
太平洋と大西洋が一番近いからこそ、
ここに運河があればどんなに楽かと切望してた。
そして、飽くなき欲求はとどまることはなかった。

財宝を積んだ船は何度も海賊に襲われ、町ごと燃やされたり。
アフリカ大陸からは奴隷たちを連れてきて大変な労働をさせた。

人間の欲とはすごいよのぅ。
なんか、中世の絵が浮かぶ。

旅してみると、歴史とその仕組みがよくわかる。

パナマ運河クルーズ船内で授業をするわたし。この日のクルーズもたまたま最後だった。

船が山登りするっていうこのパナマ運河の仕組みがすごいの。
土地を掘削しながら古代の化石の研究をしたり、環境を壊しすぎないような
研究も同時に進められている。スミソニアン熱帯研究所もあるよ。

パナマ運河、1880年代の後半に(詳しい年は略)フランスのレセップス(スエズ運河拓いた方)
が、工事に着手するんだけど、スエズ運河のように平でなかったこっちの
パナマ地峡は、大変だったの。
そのとき、黄熱病やマラリア、コレラの感染症と難工事でたくさんの労働者が亡くなるし
工事をあきらめる。で、アメリカが工事を引き継ぐことに。

それでも人々はここにどうしても運河を切り開きたかったの。切り開かなければいけなかったの。


今となっては天然の川や湖にしか見えない景色も
人々が作り上げたもの。人類すごいわ、て思った。


こうした歴史と苦労をたくさん知った上で
わたしたちは太平洋側から大西洋側へ船で完全クルーズしたんだ。
船で約10時間。

最後、大西洋に出るとき、感動で涙ぐんだわ。
これまでのたくさんの人々の情熱と血の出る努力や犠牲や、
長い年月の研究や苦労などの末の開通なのだとしみじみと思って。

閘室の中の水の上げ下げで水位をコントロール

閘門が開くところ


日本の牽引車 船は壁からスレスレ。ぶつからないように。

人類すごい。

パナマ運河にて


今、コロナでこんなことになってるけど、
これまでも人類はいろん病原菌や自然災害やのなかを生き抜いてきて
その血がずーっと受け継がれてる。すごい挑戦をしてきた。
そして
先人たちの築いてきたものの上に歴史が・・・と感慨深く思ってしまう。

パナマってそういうことを思わせる国。


パナマの熱帯雨林にはたくさんの動植物もいるし
昔ながらの先住民族も七つあり、暮らしている。

地球の上で共存してるんだなあって
改めて思う旅だったの。


野生のホエザル

ホワイトテイル鳶



ジョフロイタマリン

小さくてかわいいの。


船に乗ってきた野生のノドジロオマキザル






野生のナマケモノ わかりにくいと思うけど


野生のクロコダイル


まだ続きある♪ので、パナマ編、つづく






post a comment