ゴミは分別して集積所に
NHK大河ドラマ「光る君へ」を毎回楽しみに見ています。「平安時代」「紫式部」と聞いて正直な話、今年は期待できないと思っておりました。ところが見事にその良くない期待を裏切ってくれて、初回からハマってしまいました。
昨夜は「庚申待の夜」が出てきましたね。六十日に一度やってくる庚申の夜に眠ると、腹の中にいる三戸(さんし)の虫が天に上り、天帝にその人の罪を告げる」と言われていました。そこで寝ずに夜を明かして、三戸の虫が天帝のところに報告にいかないようにするのだとか。
古くからある行事で江戸時代に入ってからは民間にも広まったそうです。当地区でも私が高校生くらいのころまでは、この「庚申待」をやっておりました。
二十数件ある小さな地区の中で同じ姓を名乗る家が十四・五軒あり、当番の家に手肴を持って集まり、酒盛りをしていました。また○○組と同じ姓の家同士で自分たちのことを名乗り、地区の共同墓地の近くに庚申塔を建立しておりました。
庚申塔は庚申さまと呼ばれ、今でも○○組の有志でお世話をしています。姉もその中の一人で、墓参の後には必ず寄って掃除をしていきます。いつもきれいにしてもらって庚申さまも嬉しそうです。ただあの変なものさえなかったら……。
さて何が変なのかと申しますと、この庚申さまの足元に「毛沢東」の置物が置かれているのです。毛沢東は椅子に腰かけ本を読んでいます。誰が何のために、また何時の頃に置いたのか分かりません。気がつくとそこにあったそうです。
たぶん誰かが中国旅行のお土産に買って帰り、処分に困って置いたのではないか推測されますが、それも定かではありません。一度不燃ごみに出そうかという話になったそうですが、神さまの近くにあるものを勝手に処分するのも躊躇われて、そのままになっています。
正直な話、そんなもの置いて行かれても困ります。私たち同じ姓を名乗る○○組(組を名乗るからって決して反社会的勢力ではありません)が、そうゆう思想の持主だと思われかねませんから。
今さらこんなことを言っても手遅れなのですが「誰とは言えない誰かさん。ゴミは分別して集積所に持ってくれませんかね!」