田口ランディ 「キュア」cure
若き外科医斐川(ひかわ)竜介は、医療現場で日々癌と戦っている。彼は人の精神回路にアクセスすることができる能力を隠しもっており、メス通じてがん細胞がどこにあるのかわかるのだ。それゆえ人は彼を「ゴット・ハンド」と呼ぶ。
だが大学病院での彼の身分は院生なので、給料も出ない。五時間を超える手術が週三度はあり、その上夜間のバイトのかけ持ちをしている。体力だけは自信があったのだが、この頃なんだかおかしい。
やがて彼は自分が肝臓がんで余命一年であることを知った。
指導教授の井沢は、頭は切れるがオペは下手だ。人間の臓器を触る感性のようなものがない。
今切れば5年は延命できると言われるが、かたくなに手術を拒否する患者
体中に癌が転移し余命宣告されても、まだ手術を望む若き実業家。
斐川を支えるリストカットの少女キョウコ。
「先生も私と同じ人間だから」と言いて斐川に接近してきた看護師白井
同じ研修医の増田は「待っています」と言って、次の配属先である内科の癌病棟に去った。
その他にもスピリチュアルのカリスマ。新生児室のアイちゃん。斐川の祖母ちゃん。そして彼にすがる多くのがん患者たち……。
彼らとの出会いを通して、斐川は自分の治療方法を模索していく。
田口ランディは好きな作家で、過去にも何冊か読んだことがある。強く惹かれて一気に読んでしまった記憶があるのだが。はて、どんな内容だったか?
図書館の本棚にはまだたくさんの田口作品がある。ハマってしまいそうだ。しかし読んだ端から忘れて行っては困る。今後はしっかりと読書記録を残していきたい。
明日は節分だ。これから豆と魔よけ飾りを買いに行く。すでに年の数だけの豆は食べきれない年齢になって久しいが、一個十年の勘定で食べれば何とか行けそうだ。
明日は恵方巻を食べるので、今日は鰯を焼こうか。さて昔の魔よけ飾りは、柊に焼いた鰯の頭をさして豆がらと一緒に小さな束になっていたが、先日見たの飾りには鰯の頭はついてなかった。やはり生ものはやめた方がいいだろう。
今日からまた寒くなった。風邪ををひかないように暖かくして早寝しよう。
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