闇と光の慈愛のコントラスト(17)
2011/03/24 09:54:41投稿者:ひろぴょん
---忍びあい---
アンディア「じゃぁ 帰ります」
イリスは、名残おしそうにアンディアの後ろ背中を
見つめていた。
人々の食事の世話をする間も、アンディアのこと思い出してうき気分だった。
そして、夜、月が輝いている。
青い光。月が自分で輝きだしてるように。
そして、二人は同じ月を見ている。
イリスの決意が決まった。(アンディアに会いに行こう。)
闇の種族の村の近くまで来た。
草原の真ん中で立っているアンディアを見つける。
忍びよるイリス。
後ろから両手を目に回し、
イリス 「誰でしょう」
アンディア「この香りはイリスさんですね」
イリス 「目を開けないで このままで」
アンディア「座りませんか?」
二人は静かに草の上に座った。草の香りが湧き立つ。
イリス 「私も今、目をつぶっています。
こうしていると、星星の中で二人眠ってる気がします
空からいつも草花をみてたころ
どんなに、その上に足を下ろして
暮らしたいと思ったことでしょう
今、あなたの感覚がつたわります」
二人はそうしているだけで幸せです。
イリス 「目をお開けになって
じゃぁ 帰ります
明日も来ます」
二人は両方の顔を確認しあった。
アンディア「はい また 明日」
草原の終わる森に一人の影、その影は妬(ねた)みを一杯にして
イリスを見ていた。
つづく 次回(結びつき)