ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

008人間の本位(折伏①)自作小説

2011年04月23日 13時53分19秒 | 人間の本位(自作小説)
---折伏---

壮年「真言は亡国・亡家・亡人と言って長男が早く亡くなるんだよ」
  「両親は健在ですか?」
真 「はあ」
壮年「お爺さんとかはどうですか?」
真 「早く亡くなりました」
壮年「そうでしょ ふむふむ」
真 (なんじゃそれ 大概、男は女性より寿命が短いんちゃうの)
壮年「あなたは長男ですか?」
真 「はい」
壮年「両親のことをどう思っています」
真 「父は少し嫌いです」
孝道「え なぜです」
真 「小さいときから勉強ばかりさせられました」
  「叩かれ泣きながら勉強していました」
  「大きくなったらぶん殴ってやるとも思いました」
壮年「ほら 真言亡国!」
真 「なにぃ」
  「いや なていうか 考えが違うんです」

孝道「真さん 親のために仏法を行ずるのが本当の親孝行ですよ」
  「あなたのお父さんは真さんのことを思って…」
真 「…」
  「でも 家は本当は金光教です」
  「お婆ちゃんが熱心でした 小さいとき行ったこともあります」
孝道「それは遺憾です」
  「米粒を拝むのですよ」
  「人間が内にどんどんこもって行きます」
     :
孝道は意を決して真がするかわからないが言った。
  「この教典を差し上げます」
  「それを親に読んであげてください」
  「それが親孝行に必ずなります」
真は親不孝であつた訳ではない。
お婆ちゃんも大切にし、先祖の法事はお寺さんの後ろに座って
じっと聞いていた。
親に大しても、本当は自分のために成ったとも思っている。
でも、元来、やり方、方法を近代的考える人間で、
正しい行動とは?人にとって、そんなに苦しい勉強方法が正しいか?
自分のためではなく人にとってもっと簡単に無理なくと
考えていただけである。
孝道「どう 読んでみてください」
真は迷った。でも、孝道さんが本心を言っていると分かった。
親孝行をしたいと考える時期でもあった。
読むだけならと思い決心した。

真 「分かりました 読んでみます」
孝道「そうですか」
  「必ずですよ」
真 「はい」
  「一度 約束したらします」
壮年「時間もこんな時間だ
   仏法について最後にどう思われましたか?」
真 「…
   ひとつ言えるのは、仏法にしてもキリスト教にしても
   人の命を大切に考えるのに違いはありません
   全ての思想には類似した点があります。
   たぶん
   宇宙にはもっと共通的な基本と成る法則が
   流れているのだと思います。
   それが何かは知りませんが」
孝道「お疲れ様 また、来てください」
真は今はもういいと思った。楽しいはずの高校時代の懐かしい話が
かけらもない。ふと、教典に載っていることを親に話さなければいけないと
思うとドキドキする。胸の奮えを感じる真であった。

つづく (次回 折伏②)
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携帯用のご本尊を掲載します。

2011年04月23日 08時39分40秒 | Light Night Buddhism(光と闇と仏法)
「死の神仏」と「口結び子」と「水子地蔵」を諸天に加えました。
働きと諸天を色で分けています。
(^^)
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