「雪だ!神宮に雪だ!」
(「古田敦也公式ブログ」より)
ご覧下さい、古田氏とその一味のはしゃぎっぷり。楽しそうですねぇ。球界一の大捕手古田も、魔球スライダーを自在に操った元天才投手(伊藤智仁コーチ)も、裏方一筋の苦労人(鮫島ブルペン捕手)も、雪の前には皆平等。ただのお子ちゃま集団であります。
東京に久々の大雪が降った。今も近所の家の屋根に、雪がちらほらと残っている。大雪に限らず大雨や台風が来ると、交通機関が止まったり停電したり、外にいてずぶ濡れになったり転んだりしてエライ目に遭ったという人も多かろう。でも、こういう時って何かワクワクしません?中には不幸にも亡くなられたりする人もいるわけで、不謹慎といえば不謹慎なのかも知れないが、こんな緊急事態を楽しんでいる自分がいるということは否定できない。
「ああもう、全身ずぶ濡れじゃねぇかよぅ。電車も止まっちゃったし、どうやって帰ったもんかなぁ」とか嘆きつつも、そんな「事件」の渦中にいる自分がちょっとカッコイイ、みたいな。家にいてテレビの気象情報を見ていても、「うおぉ、台風がまだ明日まで居座るってか。大変だなぁ。これからどうなるんだ」というような緊迫感がたまらない。
大学時代、台風が東京を直撃したことがあった。授業をやるかどうかもわからないので、とりあえず九段下の校舎へと向かった。電車はダイヤが狂いまくり、軒並みすし詰めだ。こうなると、電車内でケータイやPHSによる通話はやめてくれ、なんてマナー云々を振りかざしている場合ではない。みんなして「すいません、電車が遅れてるんです。何時に着くかはちょっと…」とかなんとかやっている。私は当時ケータイを持っていなかったが、そんな状況を見て「お~お~、みんな大変だのぅ。ケータイはこういうとき便利だねぇ」とニヤニヤしながら眺めていた。
ずぶ濡れになりながら校舎に着くと、非情にも全ての授業は休講。しかし、私たち学生はちっともがっかりしなかった。むしろ「いや~、大変だったね~。そっち電車動いてた?」とか「これからどうする?近くでカラオケでもやるか?」なんてあちこちで盛り上がっている。私と友人たちは「台風休講記念」と称して校舎の前で写真を撮った。みんな訳もわからず気持ちが高ぶっていて、妙な一体感すらあった。面白いものである。
帰り、山手線に乗っていて渋谷を通った。センター街の入口が見えるのだが、この天気だというのに結構人がいてビックリした。「みんなもこういう時にあえて外に出てるのかね~。面白いなぁ」と思った。
数時間後、家でテレビを見ていた私は呆然とした。私が渋谷を通過してまもなく、センター街入口のゲートが台風で壊れ、落ちてきた看板が通行人を直撃して一人が死亡したそうだ。
やっぱり、天変地異の時は家でおとなしくテレビを見るに限る…のかな?
(「古田敦也公式ブログ」より)
ご覧下さい、古田氏とその一味のはしゃぎっぷり。楽しそうですねぇ。球界一の大捕手古田も、魔球スライダーを自在に操った元天才投手(伊藤智仁コーチ)も、裏方一筋の苦労人(鮫島ブルペン捕手)も、雪の前には皆平等。ただのお子ちゃま集団であります。
東京に久々の大雪が降った。今も近所の家の屋根に、雪がちらほらと残っている。大雪に限らず大雨や台風が来ると、交通機関が止まったり停電したり、外にいてずぶ濡れになったり転んだりしてエライ目に遭ったという人も多かろう。でも、こういう時って何かワクワクしません?中には不幸にも亡くなられたりする人もいるわけで、不謹慎といえば不謹慎なのかも知れないが、こんな緊急事態を楽しんでいる自分がいるということは否定できない。
「ああもう、全身ずぶ濡れじゃねぇかよぅ。電車も止まっちゃったし、どうやって帰ったもんかなぁ」とか嘆きつつも、そんな「事件」の渦中にいる自分がちょっとカッコイイ、みたいな。家にいてテレビの気象情報を見ていても、「うおぉ、台風がまだ明日まで居座るってか。大変だなぁ。これからどうなるんだ」というような緊迫感がたまらない。
大学時代、台風が東京を直撃したことがあった。授業をやるかどうかもわからないので、とりあえず九段下の校舎へと向かった。電車はダイヤが狂いまくり、軒並みすし詰めだ。こうなると、電車内でケータイやPHSによる通話はやめてくれ、なんてマナー云々を振りかざしている場合ではない。みんなして「すいません、電車が遅れてるんです。何時に着くかはちょっと…」とかなんとかやっている。私は当時ケータイを持っていなかったが、そんな状況を見て「お~お~、みんな大変だのぅ。ケータイはこういうとき便利だねぇ」とニヤニヤしながら眺めていた。
ずぶ濡れになりながら校舎に着くと、非情にも全ての授業は休講。しかし、私たち学生はちっともがっかりしなかった。むしろ「いや~、大変だったね~。そっち電車動いてた?」とか「これからどうする?近くでカラオケでもやるか?」なんてあちこちで盛り上がっている。私と友人たちは「台風休講記念」と称して校舎の前で写真を撮った。みんな訳もわからず気持ちが高ぶっていて、妙な一体感すらあった。面白いものである。
帰り、山手線に乗っていて渋谷を通った。センター街の入口が見えるのだが、この天気だというのに結構人がいてビックリした。「みんなもこういう時にあえて外に出てるのかね~。面白いなぁ」と思った。
数時間後、家でテレビを見ていた私は呆然とした。私が渋谷を通過してまもなく、センター街入口のゲートが台風で壊れ、落ちてきた看板が通行人を直撃して一人が死亡したそうだ。
やっぱり、天変地異の時は家でおとなしくテレビを見るに限る…のかな?