GALLEON氏にわがままを言って、彼の酒による失敗談を無理矢理書かせてしまった。大変申し訳ない!と同時に、深く感謝。
さて、その記事へのコメントで「確かにワインはヤバイ。マジヤバイ。非常にヤバイ。あれは大晦日の晩だった…(以下私のブログに続く…予定。書いたらTBします)」と予告したので、さっそく一筆。なお、登場人物の名前はそれぞれの呼び名(あだ名)である。
大晦日は小・中学時代の友人連中数人で集まって年を越すのが、現在も恒例となっている。「会場」はいつも、タカノ氏の家。タカノ氏の家は敷地が狭い代わりに3階建てで、最上階に彼の部屋がある。そこでみんな酒盛りしたりテレビみたり麻雀したりしてウダウダと過ごし、年が明けて1~2時ぐらいになったら碑文谷(ひもんや)八幡宮と円融寺にお参りに行って、そのまま解散というのがいつものパターンだ。
しかし、あの年だけは勝手が違った。今から約10年ほど前の大晦日のタカノ氏宅。メンバーの数は正確には覚えていないが、少なくとも私を含めて4人はいたはずだ。タカノ氏、ブル氏、私、そして事件の主役であるフナ氏。
みんなまだ若かったから酒の飲み方などわからず、本能の赴くままに飲んでいた。私は当時、まだ体がアルコール慣れしておらず、ビールをチビチビと舐める程度である。それと引き替えに、フナ氏は最初から飛ばしまくっていた。確か前年もグビグビ飲んでいたような覚えがある。彼は豪語したものだ。
「ワインなんて水みたいなもんだよ!」
フナ氏の自信満々な発言を聞き「ホントかねぇ~」と思った。普段は割と大人しいヤツなのだが、酒が入ると結構強気に出るようだ。彼は言葉通りにワインをカパカパ飲みまくった。
しばらくすると、フナ氏は仰向けになって寝そべってしまった。「大丈夫かぁ、何か羽織らないと風邪ひくぜぇ」なんてみんな口では言っていたが、こちらも酔っているから「もういいや、寝かしとけ寝かしとけ」なんて放っておいたのだ。それが完全に裏目に出た。
何か呻き声がするなぁ…と思ってフナ氏の方を見たら、ヤツは突然「逆噴射」をし始めたのだ。いわゆる「寝ゲ○」というやつである。その場にいた、フナ氏を除く全員の酔いが一瞬にして醒めた。吐瀉物が喉にでも詰まったら窒息死しかねないから横向きに寝かせ、タカノ氏はぞうきんや洗剤などを持ってきて、必死の形相で汚れた畳を掃除しはじめる。その間にもフナ氏は再び吐きそうだ。仕方がなく、トイレに連れて行こうとみんなで彼を支えて階段を下りていった。タカノ氏宅の難点はトイレが1つしかないことだ。しかも、あるのは1階。急な螺旋状階段を、転げ落ちないように慎重に下りねばならない。かなりの時間を要して、ようやくフナ氏をトイレに幽閉したのは良かったが、ブル氏がぽつりと言った。
「俺らがトイレ行きたい時はどうすんの?」
ガチョーン。そういえばそうだ。そう思った途端に尿意を催すんだから、人間の体とはつくづく意地悪なものである。タカノ氏は「…表でするしか、ないんじゃん?」と力無く答え、我々は寒空の下、「立小便に適当な場所」を探し歩かねばならなかった。なんちゅう年の暮れじゃ!涙が出そうだ。
結局、明け方になったがフナ氏は全く回復の兆しを見せそうになかった。タカノ氏は「あとはオレが何とかするから、もう帰ってもいいよ」と言い、我々も、その場にいてもどうにもならないということがわかったので帰ることにした。もはや初詣どころではなかった。
後日、タカノ氏から事件の顛末を聞いたが、悲惨極まりないものだった。トイレでもフナ氏は逆噴射しまくりで辺りは汚れ、服もダメになってしまった。仕方なくタカノ氏が自前の服を貸して着替えさせ、フナ氏の自宅に事情を説明すべく電話を入れたところ、フナ氏の母親は息子の乱行を謝るどころか「アンタたちが飲ませたんでしょ!」と激怒したというのだ。ちょっとした口論にまで発展し、すったもんだの末にタカノ氏はフナ氏を自宅まで送ってやったのだが、それ以降、フナ氏からの連絡はパッタリとなくなった。その事件以降、誰もフナ氏と会った者はなく、当然現在に至るまで、タカノ氏が貸した服は返ってきていない。
酒は、一歩間違うと人間関係に壊滅的大ダメージを与える飲み物なんだ。気を付けろ(長井秀和調)!とは言っても、最近少しずつではあるが酒量が増えている。なんだかんだ言って上手につきあっていくしかない訳ね…。
さて、その記事へのコメントで「確かにワインはヤバイ。マジヤバイ。非常にヤバイ。あれは大晦日の晩だった…(以下私のブログに続く…予定。書いたらTBします)」と予告したので、さっそく一筆。なお、登場人物の名前はそれぞれの呼び名(あだ名)である。
大晦日は小・中学時代の友人連中数人で集まって年を越すのが、現在も恒例となっている。「会場」はいつも、タカノ氏の家。タカノ氏の家は敷地が狭い代わりに3階建てで、最上階に彼の部屋がある。そこでみんな酒盛りしたりテレビみたり麻雀したりしてウダウダと過ごし、年が明けて1~2時ぐらいになったら碑文谷(ひもんや)八幡宮と円融寺にお参りに行って、そのまま解散というのがいつものパターンだ。
しかし、あの年だけは勝手が違った。今から約10年ほど前の大晦日のタカノ氏宅。メンバーの数は正確には覚えていないが、少なくとも私を含めて4人はいたはずだ。タカノ氏、ブル氏、私、そして事件の主役であるフナ氏。
みんなまだ若かったから酒の飲み方などわからず、本能の赴くままに飲んでいた。私は当時、まだ体がアルコール慣れしておらず、ビールをチビチビと舐める程度である。それと引き替えに、フナ氏は最初から飛ばしまくっていた。確か前年もグビグビ飲んでいたような覚えがある。彼は豪語したものだ。
「ワインなんて水みたいなもんだよ!」
フナ氏の自信満々な発言を聞き「ホントかねぇ~」と思った。普段は割と大人しいヤツなのだが、酒が入ると結構強気に出るようだ。彼は言葉通りにワインをカパカパ飲みまくった。
しばらくすると、フナ氏は仰向けになって寝そべってしまった。「大丈夫かぁ、何か羽織らないと風邪ひくぜぇ」なんてみんな口では言っていたが、こちらも酔っているから「もういいや、寝かしとけ寝かしとけ」なんて放っておいたのだ。それが完全に裏目に出た。
何か呻き声がするなぁ…と思ってフナ氏の方を見たら、ヤツは突然「逆噴射」をし始めたのだ。いわゆる「寝ゲ○」というやつである。その場にいた、フナ氏を除く全員の酔いが一瞬にして醒めた。吐瀉物が喉にでも詰まったら窒息死しかねないから横向きに寝かせ、タカノ氏はぞうきんや洗剤などを持ってきて、必死の形相で汚れた畳を掃除しはじめる。その間にもフナ氏は再び吐きそうだ。仕方がなく、トイレに連れて行こうとみんなで彼を支えて階段を下りていった。タカノ氏宅の難点はトイレが1つしかないことだ。しかも、あるのは1階。急な螺旋状階段を、転げ落ちないように慎重に下りねばならない。かなりの時間を要して、ようやくフナ氏をトイレに幽閉したのは良かったが、ブル氏がぽつりと言った。
「俺らがトイレ行きたい時はどうすんの?」
ガチョーン。そういえばそうだ。そう思った途端に尿意を催すんだから、人間の体とはつくづく意地悪なものである。タカノ氏は「…表でするしか、ないんじゃん?」と力無く答え、我々は寒空の下、「立小便に適当な場所」を探し歩かねばならなかった。なんちゅう年の暮れじゃ!涙が出そうだ。
結局、明け方になったがフナ氏は全く回復の兆しを見せそうになかった。タカノ氏は「あとはオレが何とかするから、もう帰ってもいいよ」と言い、我々も、その場にいてもどうにもならないということがわかったので帰ることにした。もはや初詣どころではなかった。
後日、タカノ氏から事件の顛末を聞いたが、悲惨極まりないものだった。トイレでもフナ氏は逆噴射しまくりで辺りは汚れ、服もダメになってしまった。仕方なくタカノ氏が自前の服を貸して着替えさせ、フナ氏の自宅に事情を説明すべく電話を入れたところ、フナ氏の母親は息子の乱行を謝るどころか「アンタたちが飲ませたんでしょ!」と激怒したというのだ。ちょっとした口論にまで発展し、すったもんだの末にタカノ氏はフナ氏を自宅まで送ってやったのだが、それ以降、フナ氏からの連絡はパッタリとなくなった。その事件以降、誰もフナ氏と会った者はなく、当然現在に至るまで、タカノ氏が貸した服は返ってきていない。
酒は、一歩間違うと人間関係に壊滅的大ダメージを与える飲み物なんだ。気を付けろ(長井秀和調)!とは言っても、最近少しずつではあるが酒量が増えている。なんだかんだ言って上手につきあっていくしかない訳ね…。