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ハリー・ポッターと炎の累進課税

2006年08月20日 08時41分00秒 | 社会・経済
東京国税局がベストセラー『ハリー・ポッター』シリーズの翻訳者として有名な松岡佑子さんに35億円の”申告漏れ”を指摘した。

記事をよく読めば解るが、別に松岡佑子さんが脱税していた訳ではなく、スイスで納税していた。しかしスイスは日本よりも税率が低く、35億円の差額が生じるため、このような指摘となった。おそらく松岡佑子さんがスイスに移住したのは節税のためだろう。

国税局は「松岡さんは実質的に日本で活動しているのだから、日本に税金を納めるべき」という主張だ。
税金とは「どこで儲けたか?」ではなく、居住する国(地方・都市)で社会保障や住民サービスを受ける対価である。海外への輸出で利益をあげている日本企業は、日本国に納税している。
この問題は今後「松岡さんが居住している国はどこか?」を巡る日本とスイスの協議になるだろう。推移を見守りたい。

さて、野党、特に共産党や社民党などは「弱い庶民は減税して、大企業や裕福な層からもっと税金を取るべき」と主張している。これに対して筆者は「そんな事をしたら、日本が滅びる」と再三、書いてきたが、その理由がここにある。
累進課税率を上げた結果、金持ちは全員、海外へ逃げ出してしまいました。日本には貧しい人間しか残らず、財政は更に悪化しましたとさ、チャンチャン♪……である。
もっとも共産党などは、累進課税強化と同時に「国民統制令」でも作って、自由な海外渡航や海外移住を禁止する気かもしれないけどネ。



【追記】
そういえば、昔、コーヒーサービス会社の社長さんが住民票を沖縄の離島へ移したおかげで、その村の住民税収入が何十倍にもなったという出来事が有ったネ。夕張市の破産に象徴されるように地方財政が逼迫している現在、「あの人はその町には住んでいない」などと、地方自治体同士の高額納税者の奪い合いが起きるかも。


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