憂国の花束

右でも左でも無く、上でも下でも無く。

祖国日本よ! 誇り高くあれ。

地元のひとにも聞いてみましょう。

2021-01-19 23:12:16 | 皇室
昔は縁談の聞き合わせに出向く役を親戚縁者に頼んだものです。聞き合わせは1軒で聞くのでは無く、3軒以上の人に聞くのがコツだったとか。
とはいえ田舎ですと、3軒が皆当事者の親戚ということも珍しくなく、後から「道理で悪い話が出ないはずだ。」と笑い話になることも。
秋篠宮殿下が小室の聞き合わせを断ったという噂、雅子皇后の実家小和田の本家とする家では、雅子皇后の実家のことを「あの家のことは知らない。」と言っている噂、週刊誌でもネットでも繰り返し書かれてきた。
真偽のほどは解らないが、何人もの証言の中で一致しているところは、事実により近いと見ることができるのではないか。
縁談の聞き合わせを本人の出身地に赴いてするなら、歴史上の人物もその人物が出身地でどのように語られているかも、見たほうが良い。

松平親氏 
岡崎市美術博物館 学芸担当課長
堀江 登志実

幕府編纂の『三河物語』等では、その出自について仰々しく語られていますが、地元に伝わる「松平氏由諸書」 (『松平村誌』 )の記載は少々違っている。
松平親氏は三河松平氏の初代であるが、このひとは旅の者として三河の地へ流れて来た。ということだけは確かなようです。
親氏は生没年不明。
伝承は10通りあり、康安元年(1361)から応仁元年(1467)まで約百年の差があります。親氏が死去した時、親氏の子、のちに松平三代となる信光が幼少であったので弟泰親が三年半の間、名代をつとめたといいますから(松平氏由諸書)、信光の生年を加味して類推すると応永20年(1413)ないし21年が一番妥当と考えられています(平野明夫『三河松平一族』)。 

松平郷へ流れて来て生没年も定かではない親氏(「松平氏由諸書」では信武)の祖先の出自を新田源氏世良田氏とさだめたのは、家康では無く家康の祖父清康でした。すみません。
清康から家康まで、何とか出自を良いところへ繋げようと本当に苦心したようです。
名門へ繋げる工作をする中で、信武から親氏へ足利の末裔らしく名も変えたのかもね。
三河守の任官を受けるために姓を源から藤原へ変えてもいます。
実際はどうであれ持参の系図(書類)さえ整っていれば、なんとかなったのでしょう。
系図、といいますが、本当は系図は「家譜」とセットでないと意味が無い。
よく、「我が家の系図です。」といって、チャート図のような、アレだけを見せるかたがいますが、あれだけではダメなのです。
年号と日付を書いて、重要な事項を書いた一家の歴史書というべき「家譜」があって初めて系図、と認められる。家譜は皇室にある皇統譜のようなものです。
チャートの捏造は簡単ですが、何代のもの出来事を記録をした「家譜」の捏造は難しい。
ですから、時には「家譜」を売る買うということも行われたようです。
徳川家康は、新田宗家を継承した岩松氏に伝来の新田氏系図 を進上しろといって拒否されている。
新田氏の家譜ともなれば膨大でしょうから、捏造は難しい。取り上げて継承の正統性を証明したかったのでしょうか。


河内源氏三代目棟梁源義家の三男義国を祖とする足利氏と新田氏は鎌倉、南北朝、室町時代と時代が変わる中で、嫡流、庶流、分流、あちらこちらに勢力を伸ばし、なんだかよくわからない。
三河松平郷へ流れてきた男と関東館林を結びつけるものがあったのか無かったのかは不明。
嫡流、庶流、分流、その養子、烏帽子親子が入り乱れ、時には家臣が勝手に名乗ることもあった「足利」「新田」という氏姓は、「祖先の出自は足利、新田」と名乗るのには使い勝手が良かったのでしょうね。

上皇后の実家正田家の先祖は、徳川が朝廷に提出した系図作りを助けて名を賜ったという話が美智子上皇后の祖父『正田貞一郎小伝』に出ている。
うん、なるほど「初代が流れ者では馬鹿にされる。なんとかしたい。」という徳川の意向を知って系図捏造に協力した働きにより姓を賜ったのか、と、私などは思ってしまうが。


雅子皇后の実家小和田氏が、関係無い同姓の家に系図を繋げたのでは無いか、という疑惑があるが、そのようなことがあっても不思議とは思わない。
私は、そのうち小室の出自も国民を納得させるために工作して来るのでは無いか、と少しだけ心配している。

先の縁談の聞き合わせに戻るが、そうして聞き合わせをしているうちに一軒でも「私は何も言えません。他所で聞いてください。」という者がいたら、「これは、何かある。」と思わないといけないと。
雅子皇后の実家小和田家の本家とされる家は小和田家のことを尋ねられると 「あの家のことは知りません。」とだけ答えるという。
と、いうことは・・・?


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