憂国の花束

右でも左でも無く、上でも下でも無く。

祖国日本よ! 誇り高くあれ。

和歌の御用掛篠弘さんが語る舞台裏

2022-01-28 18:32:03 | 雅子さま
2018年(平成30年)から宮内庁の御用掛を務める篠 弘さんが、AERAdotの取材に答えて歌会始の舞台裏を語っている。



篠 弘(しの ひろし、1933年3月23日 - )は、歌人、近代短歌研究者。短歌結社「まひる野」代表。日本現代詩歌文学館館長、日本文藝家協会理事長。

2022年歌会始め『窓』
一本のザイルたぐりて窓を拭く岩場をこなす若者の腕

短歌の世界では大変有名なかただそうです。ネットを検索すると「粋で優雅」と評されていらっしゃいました。
粋で優雅なかたが語る今上と雅子さまのご様子からは、スメラミコトとキサイノミヤに相応しく優雅でめでたく香しいものが漂ってくる。篠 弘先生ならではのアゲ記事でしょう。週刊誌の下品で仰々しいアゲ記事とは全く違います。

【独自】天皇家の和歌御用掛が明かす歌会始の儀の後、両陛下から届いたメモの中身と愛子さまの歌の意味
2022/01/23 10:00  AERAdot 永井貴子
<抜粋>
「和歌は個人的な体験だけを詠むと、歌が小さくなってしまいます。愛子さまが選んだ『世界の窓』は、ご自身の垣根を越えて、同世代の若者の前に開かれる可能性や期待感を表現なさったものです」(篠さん) 

本来は、天皇陛下や皇族方に直にお会いして和歌の相談を受けること多い。

 しかしコロナ禍のいまは、おもにFAXが連絡手段だ。天皇や皇族方より送られてきた和歌に丁重に目を通す。り重みを増すよう、歌の調べが滑らかになるよう、お立場に相応しいお歌に添削をすることもある。

😇 プレバト俳句で夏井いつき先生がほんの少し、あるいは大胆に手直しすると見違えるように生き生きした作品になりますが、あんな感じでしょうかね。

「天皇陛下と雅子さまは、おふたりで同じ日に、仲睦まじく作っておられるようです」(同)
 というのも、いつも同じタイミングで篠さんに和歌を出すのだという。
令和に入って迎えた雅子さまのお誕生日。お祝いに際して行われる月次(つきなみ)歌会のお題を、陛下は篠さんと相談していた。 ところが、なかなか決まらない。篠さんも困っていると、陛下がこう口を開いた。 
「雅子に希望を聞いてから決めようと思います」

😇 今上陛下は常に雅子さまを気にしていらっしゃるのですねー。これは常に美智子さまを気にしていらっしゃった上皇と同じですね。

歌会始のお題を決めるのは、天皇陛下だ。
まずは、歌会始の5人の選者が過去のお題を参考に、二つにしぼる。
一般の人びとが歌にしやすいか、理解しやすいかといった視点が大切だ。
最終的に決定するのは、天皇の役目だ。
<中略>
世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ
 コロナ禍が収束したその先に、いま大きく落ち込んでいる世界との人々の往来が再び盛んになる日の訪れを願って詠まれた和歌だ。
結句の第5句目が説明的でなく、真実味が深い
 篠さんは今年の陛下の和歌をそう説明する。
「皇太子でいらしたころは、山の情景をお詠みになることも多くありました。天皇に即位してからは、歌を締めくくる用語として『望む』『祈る』『願う』など、人びとと共にある言葉をお選びになっています」

😇 へー、そーなんですね。
「根岸の里のわび住まい」「それにつけてもカネの欲しさよ」的に「望む」「祈る」「願う」で締めくくれば「人々と共にある天皇らしい歌」と称賛して貰えるのですね。良かったですね。

ことし陛下が詠んだのは1首。ご自身で痛感なさったことが主題であり、お人柄がにじむと感じたという。
陛下が本格的な作歌活動に入るのはこれからでしょう。令和という時代をどう表現なさるのか、楽しみです」

😇 「昔の天皇は何首も詠まれて、その中から畏れ多くも選ばせて頂くのは歌詠みとして光栄でもあり、楽しみでもあったのですが、今上は一首しか詠まないんですよねー。人柄が現われている正直な歌ではありますが、歌としてはまだまだ。何とか見られるようにはしましたけどね。これからは陛下にも余程精進していただかないと。」?

皇后雅子さまの御歌。
新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり

和歌をご指導した篠さんは、「もう少し内なる気持ちが込められた御歌である」と話す。篠さんが、「吹上御所の窓から、けやきの巨樹が見えます」と話したところ、皇后さまは、その光景をお気に召したのだという。しかし、ただ皇居の緑の情景を詠んだ和歌ではないと篠さんは解説する。

😇 なかなか歌を詠めない雅子さまに、さりげなく題材を示唆するのも和歌の御用掛の役目だということが分かります。

「ようやく心身ともに落ち着いて国のために尽くすことが出来る。良い出発となったことへの感謝と、皇后陛下の自己認識が投影されています。和歌でお使いになった『望む』という表現は、単に見るという意味ではない。『しげしげと見渡す』といった実感をともなった言葉です」
 結句は「大樹のみどり」と体言止めにした。それによっていっそう、瑞々しさが広がっている話す。

😇 宮内庁が解説するような上皇上皇后への感謝の歌では無かったようです。
「いろいろあったけれど私、ようやくここまで来たのねー。」という感慨はどちらかというと勝利宣言に近い?
国のために尽くすとか感謝とかは、篠先生が気配りされたのでしょうね。

 18日、歌会始の儀が終わると、召人や選者など関係者だけで小さな懇談の場が設けられた。
 篠さんは他の歌人に、両陛下の今年の和歌は、特に良かったと発言していた。
 この日の諸行事が終わったあと、侍従がそばに来た。手には、両陛下からのお言葉を記した紙が見える。
 侍従は、書かれた文章を読み上げた。
「褒めていただいて嬉しかった」
 記されていたのは、両陛下の素直なお気持ちだ。
「今上陛下として、和歌を詠進なさることに、すこしご緊張もあるのかもしれません。和歌の指南役や儀式に集う歌人から、今上天皇に相応しい一首として評価されたことを心から喜んでおられたのでしょう」
 ざっくばらんで人間味あふれるお人柄。それが令和皇室の魅力なのかもしれない。(AERAdot.編集部 永井貴子)

😐 大正天皇に似ていらっしゃるのかしら。評価が低い大正天皇ですが、実際のお人柄は、冗談好きでお茶目で魅力的だったという。大正天皇には貞明皇后という稀代の傑物皇后がしっかりと仕えていらっしゃったが、今上は・・。😟 
大正時代は15年。大正10年11月には皇太子裕仁に摂政任命の詔書が下ったので実質10年。。。



最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2022-01-28 21:43:40
皇后の衝撃的御歌二首
令和2年 災ひより~
令和3年 感染の~

和歌御用掛の手が入ってこれだったとしたら、御用掛の解説をお伺いしたいところです。新年の御歌なればこそ言霊で言祝ぐ、ということを意識なされないのかと。
返信する
Unknown (如意)
2022-01-29 00:10:20
Unknownさん

名前がUnknownのかたのコメントは承認しないことにしています。ごめんなさいね。
返信する
み歌など (あかり)
2022-01-29 01:41:55
昨夜上記の名前でコメントをしましたが、
Unknownだったでしょうか。実は最近ここでコメントを始めたばかりで、まだ慣れていません。つい内容を控えなかったのですが、皇后がお歌のテーマまで篠先生に示唆して貰った・・初心に返ってお嬢さまと学び直してなどと書いて、これからに期待したいと結びました。信子さまの印象が如意さまとにている・・などとも。
もしこのコメントで名前判明になりましたら、前記のコメントを出していただけないでしょうか。ダメでしたら、今回はあきらめます。このコメントも出さないでくださいませ。
勝手ながら、よろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (如意)
2022-01-29 17:06:04
あかりさん
こんばんは。
昨日のUnknownさんはあかりさんでしたか。
失礼いたしました。承認させていただきました!

災い、感染、篠先生のチェックは入らなかったのでしょうかね。
私の推察ですが、雅子さまが歌を詠んだだけで周囲は御の字。少しでも否定的な指導をしたら歌を出さなくなる恐れがあったから、そのままにしたのでは?

私、信子さまに似てますか?笑。
自分では似ていないと思いますが。
返信する
み歌など (あかり)
2022-01-29 18:37:58
再度失礼します。このUnknown (Unknown)さまは私ではありません。(まったく同感ですので、記載されて良かったです!)
それで、再投稿させていただきます。なお信子さまへの私の印象が如意さまの持たれている印象と似ていると書いたつもりでした。失礼しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
他人様のお歌を云々する資格は無いのですが、上手い下手にかかわらず「すめらぎ」や「きさいの宮」らしいと感じません。まだ子どもの頃ですが、多分梅の木2,3本の「照宮様の生け花」の写真(白黒)が雑誌に載っているのを見ました。宮様ならではと書いてありましたが、私でもひとかたならない気品を感じました。戦後苦労された、いわば市塵にまみれたお暮らしでしたでしょうに・・・。香淳皇后さまの「蟹の絵」も大好きでした。どこか素朴で飾らない中の凜として、深く広いものを感じさせる姿・・、日本の皇室に欲しいのはそういうものです。
今回の雅子さまのみ歌は調べが完全に変わって「代作」っぽいと思いましたが、まさか題材までご用係に頼ったとは、情けない限りです。お病気のせいで手がつかなかったのでしょうか。そうでなければ、初心に戻ってお嬢さまと一緒に学び直していただきたいですね。
信子さまのお歌にはなかなか良いと思ったことがありました。才気があり、高慢な面も気さくな面も庶民的な面もある上流夫人という感じですね。最近アレコレ取り沙汰されたので病院へ雲隠れかな?とちょっと勘ぐりました。
上皇ご夫妻はみ歌を出されないのですね。
「おほきさいのみやのみ歌」という言葉はあるようですが。おめでたい「歌会始儀」ですから、皆さまが出されると良いと思います。
返信する
Unknown (牡丹)
2022-01-29 21:47:40
如意さま
申し出が遅くなり申し訳ありません
最初の名無しは私です
以後気をつけますので、ご容赦ください
あかりさんにも申し訳ありませんでした
返信する
Unknown (如意)
2022-01-30 01:18:40
あかりさん
>照宮さまの生け花

拝見したかったです!さぞ心が洗われるような気品ある作品だったことでしょう。
雅子さまが入内されて初めての宮内庁作品展?だったかにだされた薔薇を投げ込んだだけのフラワーアレンジにビックリしたことを思い出しました。
香淳皇后の日本画はあかりさんの仰るとおり素朴で大らかで気品のある香淳さまそのものでしたね。
香淳さまもオシャレなかたで、様々なタイプの帽子を素敵に上手にこなしていらっしゃいました。美智子さまは帽子にメッセージ込めるなど思わせぶりがお好きでしたが、香淳さまも信子さまも、純粋にオシャレが好きで楽しんでいらっしゃるところがとても好きでした。

信子さまの件。私の勘違いで、ほっとしました。信子さまと違ってド庶民の私の高慢はみっともないだけですから。笑。


牡丹さん
名乗っていただきありがとうございます。
良いコメントなので承認したかったのですが、Unknownの方が増えるのは困るので未承認にしていました。

今後ともよろしくお願いします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。