2003年の9月、夏季休暇を取って、信州方面1週間の旅に出た。
う~に~は9歳。シニアとはいえ、絶好調で元気だった頃である。
日程は、斑尾3泊、白馬2泊、清里1泊。
旅行2日め、う~に~を泳がせるため、野尻湖に行った。
2003年9月7日。準備を整える私とすっかりスタンバってる犬
エントリーする。
こする。
枝をとってくる。
上がる。
ここは足場があまりよくないので、濡れた身体で上がるのはちょっと苦労する。
ここから入ることができたのは、この時が最後だった。
昼食後、笹ヶ峰の奥にある乙見湖という湖に行った。
笹ヶ峰ダム。写真を撮られると何故かこういうポーズをとってしまうのね
この先に「夢見平遊歩道」という、手軽なハイキングコースが作られている。
うさぎさんコース2時間、たぬきさんコース3時間、きつねさんコース4時間と
所要時間別に3つのコースがあり、途中に可愛い手描き絵の看板があって、
楽しく歩ける遊歩道になっている。
初めてここを訪ねたGWには、遊歩道は雪に埋もれていた。
乙見湖食堂のおばちゃんに聞いたら、5月末くらいからでないと、歩くのは無理とのことだった。
一度歩いてみたいと思っていた遊歩道。
しかしコースに着くまでに、長い長い階段を上らなければならない。
せっかく来てみたけど、この日は午前中にいっぱい泳いで、ハイキングもしている。
う~に~シニアだし、時間も遅いし、今日はやめとこうか・・・と思ったその時。
う~に~がスタスタと階段を上ってしまったのだ
ずんずん先に行くう~に~。階段の下には中国のミッキーマウスみたいな絵の看板があるよ
下からカメラを向けられ、たいへん偉そうである。今で言うどや顔
結局う~に~に促されるように上がりきってしまった。絶景ですな。
ハイキングコースは全然きつくない。
う~に~得意の丸太橋。
ハイキングを終えて疲れも見せずニコニコ顔だった
この時は途中で切り上げて、宿に帰った。
次回こそ朝からここに来て、一番長い4時間コースを歩こうと思ったが、
やっとその機会が来た時、う~に~はもう12歳。
あの階段を上り下りさせる勇気はなく、願いは叶わなかった。
お宿プーサンに帰って来たら、バイクちゃんに大歓迎を受けた。
バイクちゃんはこの時まだ5ヶ月くらいで、もらわれてきたばかり。
歓迎にうろたえて車から降りられない
う~に~のおやつ入れゲット
一所懸命ひっぱるけど、びくともしないう~に~
う~に~が大好きだったプーサンの庭。
おやつゲットのため「は~い
」と手を上げているう~に~。
この時のおやつは何だったのだろう。パンかリンゴか
う~に~がいなくなってから、一度も旅行していない。
たま~に、無性に旅行に行きたくなるときがある。
一番行きたいのは、やっぱり斑尾のプーサンだ。
まいすは、今の体調なら連れて行けないこともない。
たぶん大丈夫なんじゃないかと思う。
実は去年から、何度か計画を立ててみたことがある。
でも、そこから先に進めない。
まいすを連れてまで行くべきなのかと、いつも考えてしまうのだ。
プーサンには猫は泊まれない。
だからコテージなどに泊まって、ディナーだけプーサンでいただいて、
まいすはその間、車の中で留守番。
車中留守番は寒さ対策さえ万全ならまいすは平気だけど、道中だって長いし、
行った先でまいすが遊ぶことも(たぶん)ないし、そこまでして連れて行くのも何だかなあ。
まいすを連れて旅行するなら、まいす第一に考えた計画を立てなければならないと思う。
プーサンの美味しいディナーが食べたいとか、
う~に~がお世話になったお礼を言いたいとか、
懐かしい場所に行って思い出に浸りたいとか、
そういう理由でまいすを連れて行くのは、ちょっと違うと思っている。
人間の都合で連れ回すのは、私の本意ではない。
う~に~は明らかに楽しんでいたし、人間のためにガマンをさせることは多々あったけど、
必ずそれ以上にう~に~の喜ぶ時間があった。
だけど、まいすはねえ・・・
プーサンには、当分行けないんだろうな。
でも目の前にいる生きものが一番大切だからね
しかしまいすは、ドライブや旅行が嫌いなわけではないと思う。
車から外を見るのは好きだし、う~に~と山道を歩いたりもした。
あの頃は腎臓も悪くなかったから、う~に~に合わせてずいぶん無理させちゃったけど
これからは、まいすが負担なく楽しめるような、短いお出かけができたらいいな~
なんてふと考える、夏の終わりであった。
別に毎日食って寝てるだけでもいいけどニャー