映画「アーティスト」、観てきました。
エンドロールになった時、「あれっ、もう終わっちゃうの?」と思った。
もっと観ていたい。それくらい引き込まれました。
ストーリーは至極単純なんだけどね。
絵に描いたようなハッピーエンド物語でも、後味爽やか、見た後気分よく帰るのは
いいものです。
アギーは大した名優でした。
「映画に出てくる犬」ではなく、キャストのひとりとして仕事していました。
頭を下げて「ごめんなさい」するポーズが、めちゃ可愛かった。
バン!と撃つと倒れて死んだふりをするアギーを観て、
「ああ、う~に~もこれ出来たっけな」と懐かしく思い出したのでした。
「待て」や「つけ」と違って、一発芸はほとんど何の役にも立たないし、
芸ができるから頭がいいってわけでもありません。
飼い主さんによっては、芸を教えるのを嫌う人もいますよね。
人に迷惑かけない最低限のしつけは飼い主の義務だけど、芸を教えるかどうかは
もちろん飼い主の自由です。
私は、う~に~に芸を教えるのが好きでした。
芸を教えるというのは、犬とのコミュニケーションの第一歩だと感じます。
私がう~に~に、こうしてほしい、と伝える。
↓
う~に~なりに理解して行動する。
↓
間違っていたらやり直し、正しかったらほめる。
↓
う~に~が「こうすればいいんだ!」と完璧に理解する。
というやりとりを繰り返すうちに、だんだんとお互いの気持ちを理解し、
信頼関係が築けてきたように思います。
最初は食べ物を使いますが、う~に~は食べ物目当てにやっていたわけではありません。
馬の目の前に人参ぶら下げるようにして、おやつを見せびらかして芸をやらせることは
ありませんでした。
食べ物は、「こうすればいいんだ!」とう~に~が理解するために必要だったのです。
一度理解してしまえば、う~に~はコマンドだけで行動できたし、
落ちたものを拾ったり、洗濯の手伝いなどは、喜んで自主的にやっていました。
本来、人と一緒に何かをするのが好きな生きものだと思います。
う~に~は、アギーの足下にも及ばないにしても、まあまあ芸達者な方だったのではないか?と思います。
いったい、いくつくらいのコマンドを教えたのだっけ?
と、ふと気になりました。
1 座れ
2 伏せ
3 待て
4 おいで
5 ついて
6 立って
7 よし(解放)
8 バーン(死んだふり)
9 3、2、1、ハイ!(死んだふりから起き上がる)
10 お手
11 おあご(手の上にあごを乗せる)
12 あはな(両手で作った輪に鼻を突っ込む)
13 のびのび~(前足を伸ばすポーズ)
14 バック(後ずさり)
15 欲しい人~(は~いと手を上げる)
16 ローリング(1回転)
17 怪獣(ムキムキ顔)
18 とって(落ちたものを拾う)
19 マット(敷いてあるマットの上で伏せる)
20 探して(隠したおもちゃを探す)
21 ワンツー(排泄させるとき)
とりあえず20はあげられました。
他にもあった?かも知れない。
コマンドを言わなくても、何かが落ちたら自主的に拾ってくれたり、
目の前に足を出したら靴下脱がせてくれたり、
「これ持って」と言ったものを持ってくれたり、
「あれ取って」と指差したら取ってきてくれたりもしました。
ただし時々、頼んだのと違うものを持ってきましたが(笑)。
8の字股くぐりとか、ボールを鼻でパスする芸もあったな~。
年とともに、コマンドを言って何かをやらせるというより、日常の会話で
伝わることが多くなっていました。
家の中でいつも一緒にいると、教えなくても、かなりの言葉を理解するようになると
知りました。
だから私は、室内飼い推奨派です。
まいすには、何も教えていません。
チャレンジしたこともあったけど、失敗しました。
芸をする猫はいるけど、まいすはできません。
若い頃は「まいす~」と呼ぶと、2階からでも下りて来ましたが、最近はそれもなし
ワーワー鳴いている理由の大部分は意味不明ですが
最近は、まいすの気持ちが時々わかるような気がします(あくまでも時々)。
主に空腹、トイレ、甘えたいってときだけどね
犬のようなやりとりはできなくても、猫だって気持ちは通じるよね、きっと
まいすには、あんまり期待しないほうがいいと思うよ~
by2007年7月18日のう~に~