夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

ボディとタイヤのコーティング

2020-10-10 17:02:33 | 
昔から洗車は好きではない。
車がきれいになるのはいいのだが、カーシャンプーの選択を誤ってボディにシミを作って以来、余程汚くならないと洗車はしない。
新車から5年くらいは手洗いで洗車しているが、それ以降は洗車機で洗車している。
BMアクセラにしてからは、2回しか洗車していなかった。
マツダパックdeメンテに加入しており、半年に一度点検のついでにオイル交換をしてもらうがサービスで洗車してくれるので、
それほど車の汚れが気にならなかったが、ボディーコーティングを1回しかしていないので、汚れの付着が目立つようになってきた。

ボディを磨くのは以前は固形のワックスしかなかった。
ムラにならないようワックスをきれいに塗るのはなかなか難しく、
ワックスもしばらくほっておくと缶の中で乾いてしまい使い物にならなくなっていることも度々。
そのあと液体のコーティング剤というものが登場した。
フッ素系のものが多かったが、塗りやすさと持ちの良さでコーティング剤を専ら使っていた。
ボディの鉄粉を取り除く粘土を使ってからコーティングするとボディがつるつるになったなあ。
フッ素系コーティング剤の難点は、乾いたボディに塗らないとムラになること。
洗車後しっかりと水分を吹き上げたつもりでも、モールの間に水分が残っていたりしてちょっとムラになったりする。
コーティング自体の拭き上げが必要なのはワックスと同様。
その後、ポリマー系のコーティング剤というのが登場した。
これは、自分のようなものぐさには画期的なもので、濡れたボディに使用してもOK。
拭き上げ不要で、クロスで塗り広げればよいというもの。
ボディの状態にもよるが、耐候性もフッ素系と同等以上の印象があるし、何しろフッ素系より雨染みになりにくいのがいいところ。
ポリマー系コーティング剤が登場して以来、これを使っている。
各社からいろいろと出ているが、シュアラスターの撥水タイプ、ゼロドロップを使用。

久しぶりに洗車とコーティングをしたら、汚れが付きにくくなっているのを改めて確認したが、
3か月ほどで撥水しなくなってきたので、また洗車とコーティングをした。
こんなに頻繁に洗車をするようになったのは、車を買い換えたということもあるが、現在の駐車場の問題がある。
現在の住居に引っ越すまでは、ずっと舗装した駐車場だったが、現在は砂利敷き。
その砂利もすっかり飛んでしまって、もう土がむき出しになっている。
また、道路と敷地のでは入り口に雨が降ると大きな水たまりができる。
車と出し入れする度にタイヤとホイールが泥に浸かってしまうようになった。
さらに、電線の直下に車を置いているので、鳥の糞の被害に遭っている。
気がついたときに拭き取っているものの、気分がいいものではなく、
鳥の糞は酸性度が強くボディへの影響も気になるので、洗車とコーティングをする気になった。

タイヤとホイールの汚れはどうにも気になる。
ホイールの方はシートタイプのホイールクリーナーを使用してきたが、砂が付着した状態で拭くと、
気をつけていても砂を引きずってしまいホイールに小傷が増えるので、他の方法を考えないといけないかもしれない。

タイヤの方は泡タイプの洗浄&ワックス剤を長いこと使ってきたが、お手軽で洗浄効果はあるものの、ワックスの持ちはよくない。
舗装した駐車場の時はこれでもよかったが、頻繁に泥水にタイヤが浸かるようになると、
あっという間にワックスがとれて、すぐにタイヤのサイドウォールが白くなってしまう。
ホイールをBBSにしたのにタイヤが汚れっぱなしなのもいやなので、やり方を変えることにした。
洗車時はもちろんだが、現在の住居には外水道があるので、タイヤの汚れが気になったときに、
タイヤブラシで水洗いした後タイヤワックスを使うことにした。
そこでタイヤワックスが必要になるのだが、通常のシリコンのみのタイヤワックスだとすぐにとれてしまうので、
水に浸かっても取れにくい耐久性のあるものということでソフト99のブラックマジックを買ってみた。

蓋を開けてみると、スポンジ部分の真ん中に穴が空いている。
スポンジ部分に液がしみ出す構造だと思っていたのでちょっと意外だったが、とりあえずタイヤのサイドに密着するように塗ってみた。
すると、墨汁のような液体がシルバーのホイールに点々としたたり落ちてくる。
あわてて拭き取ろうとしたが、油にカーボンブラックを混ぜてあるらしく、なかなかきれいに拭き取れない。
使い方が悪いのかとスポンジ部分がタイヤから離れないように気をつけて塗ってみてもやはり垂れてくる。
仕方がないので、タイヤの上半分に塗るのは諦めて、ホイールに垂れないようタイヤの下半分だけに塗り、
乾いたところで車をタイヤ半周分だけ動かし、残りの部分に塗った。
仕上がりは、シリコンだけのタイヤワックスとは違い、テカリは抑えられるが、カーボンブラックのおかげかしっかりと黒くなる。
水たまりにも何回か浸かったが、タイヤの黒さは維持されていて、耐候性もよさそうである。
しかし、墨汁のような液がボタボタ垂れてくるのはいただけないので、直塗りタイプのボトルだが直塗りを諦め、
100均の洗車スポンジに染みこませてスポンジで塗ることにする。
この方法なら液の量をある程度調整できる。

こんなことなら直塗りタイプではなく、普通のスポンジ塗布タイプのタイヤワックスにすればよかったと思うが、
買った直塗りタイプを使い切るまではこの方法でやってみたい。
その後は、耐候性が高い塗布タイプにするかどうかというところだが、
買った直塗りタイプもそうだが、耐候性が高いタイプはなかなかいいお値段がする。
大容量タイプを買ったはいいものの、なかなか使う機会がないアーマオールがあるので、専用のタイヤワックスではなく、
100均の洗車スポンジを使ってのアーマオール塗り込みで済ますのもいいかなと思い出した今日この頃。

今更のBMアクセラのレビュー 2/2

2020-09-05 07:57:09 | 
〇Gベクタリングコントロール
この機能がこの車というかマツダ車の美点だと思う。
試乗時の下りのコーナーでの出来事。
ほぼ毎日通勤で走っている道だったので、だいたいこのぐらいのスピードで進入すると、
このぐらいロールするというのが感覚的に分かっているのだが、
ん? ロールしない!
足回りの違いとかじゃなく、明らかにロール量が少ない。
今までに感じたことのない違和感。
他社にも類似の機能が付いた車はあるが、エンジン制御で効果を出しているのはマツダだけ。
ほかはブレーキ制御らしい。
試乗する前は、コーナー進入前にアクセルオフで前荷重なんて当たり前にやっていることで、
そんなに効果があるわけないだろうと思っていたが、ロール量が明らかに違う。
同じ車種で走り慣れた道だから分かる差であって、制御自体は非常に自然。
「なんとなく運転がうまくなった気がする」程度の制御の塩梅が本当に絶妙。
今はさらに進化してGベクタリングコントロールプラスになって、ターンアウト時にブレーキ制御が加わっている。

この機能はドライバーにほとんど意識させることなく、ハンドリングの快適さと姿勢の安定化をごく自然にサポートしてくれるという点が素晴らしい。
分かりやすく見た目派手な安全機能がアピールされる中、こういった機能に注力するマツダは好きだなあ。


○足回り
少々不満があるとすればここか。
AWDではあるが乾燥路では基本FF。意外とアンダーステアは強くない。
高速道路の入り口の定常円走行でもBKアクセラよりアンダーが弱く感じられるほど。
ただ、問題は高速域。これはBKアクセラにも見られた症状だが、高速域で路面の大きなうねりがあると、車の挙動が不安定になる。
乗り心地を重視してスプリングはかなり柔らかめ。ストロークも十分で、乗り心地が固いと感じることはまずない。
ただ、ダンパーのセッティングの問題なのか、大きなうねりを乗り越えるとうまく収束しきれなくて車の挙動が不安定になるようだ。
ダンパーはどこ製を使っているか不明だが、もう少し伸び側を固くするといいのかなと思うのだが、まあ素人考えなのでそう簡単なものでもないのだろう。

ファミリアの系譜にある車が純正で18インチのホイールを履く時代。
タイヤ交換時に持ったが、重い。重すぎる。腰を痛めるので最近は転がして運ぶようにしている。
純正の夏タイヤはそのままにして、冬用には安いホイールでもよかったのだが、
先代アクセラの反省を活かして、「ホイールは鍛造に限る」、HP10プリメーラ以来のBBSにした。
純正14インチを15インチにインチアップしていたプリメーラとは違い、最初から18インチなので選択肢が広がり、
BBSでも複数適合するホイールがあったが、スポークがリムからセンターの奥側に伸びて彫りが深くてカッコイイということで、RI-Aにした。

色はダイヤモンドシルバーにした。黒のホイールが流行りだが、濃いめのボディカラーなので明るいこの色にした。
ボディカラーが白とかなら、ダイヤモンドブラックにしたかな。
しかし、アクセラに適合したRI-Aは写真とは違いリムの彫りは深くなく、平面的なデザインで少々残念。FF用なのでだから仕方ない。
重量は軽い。持って明らかに軽く感じるほど軽い。重さが正確には測れていないが、1本当たりキロ単位で軽くなっている。
ホイールと同時にスタッドレスを注文し、クロスでタイヤを入れ替えた。
秋に買ったので、OEタイヤ ダンロップSP SPORTS MAXX TT+純正ホイールの組み合わせではほんのわずかな期間しか走らなかったが、
翌春OEタイヤとBBSホイールで初めて走行したときは忘れられない。
停止状態からのタイヤの一転がりが明らかに軽い。軽量ホイールにすると乗り心地自体は悪くなると言われているが、そこはほとんど感じられず、
バネ下が軽いことによる軽快感のほうが遙かに勝っている。
BBSにしてよかった。お高い買い物ではありましたが。

〇安全機能
この点は重要ポイント。オプションでつけられる安全装備は全てつけた。
もう3年前になるが、買った時点でセーフティサポートSワイドの基準を満たしていた。
特に車間制御ができるクルーズコントロールがとにかく便利で、高速走行時は必ず使用している。
煽り運転の言いがかりをつけられるのを防止にもなるし、燃費に効く。
追い越しの時はアクセルを踏んでいる時だけ速度設定が一時的にキャンセルされて、
アクセルから足を離すとそのままオートクルーズへ復帰するので、使い勝手がよい。
ただこの辺機能は日進月歩。
このBMアクセラでは前車追従運転が全速度対応となっていない。車速が25kmになると前車との車間制御機能がキャンセルされてしまう。
MAZDA3では全速度対応となっているので、完全停止からの前車追従自動発進にも対応するようになっている。
ドライブレコーダーも出てきたばかりのディーラーオプションドラレコをつけた。
後付けだと配線の取り回しとかがうまく収まらないことがあるのがいやだったからだが、
いまや純正ドラレコも前後2カメラの時代。これは正直欲しいと思う。

◎総評
ほぼ満足だが、やはりちょっと価格が高かった。
またビッグトルクはいいのだが、やはりもう少し軽い車の方がいいだろうか。

出る前はあれほど期待していたSKYACTIV-Xであったが、実際は価格の割には性能(ハイパワーかつ省燃費)が追いついておらず、この値段で買うのはよほどの数奇者。
画期的なエンジンではあるが、商品としては・・・といったところだろう。
よく言われていることだが、補器類が多くて、重量とコストがかさんでしまった感じは否めない。
モーターを使わずに常用域のトルクが太くなり、プリウス並みの燃費だったらあの値段でも買う価値はあると思うが。

最初の車検を待たずに、ディーラーからMAZDA3への買い換えの御案内が来た。
その中に記されていたアクセラの下取り価格を見て驚いた。
5年落ちの軽自動車フレアの買取価格と大差ない金額が記されていたからだ。
しかも見積もりされていたMAZDA3のグレードがXD、1.8Lのディーゼル。
その下取り価格で、MAZDA3のXDの乗り換える理由が果たしてあるだろうか。
ディーラーの担当者ももう少し考えた方がいい。これでは逆効果だ。
価格以外のところでは、正直エクステリアデザインについてはアクセラの方が好き。
MAZDA3はヨーロッパの高級車に混じっても十分存在感があるが、
もともと長いと言われているフロントのオーバーハングがさらに長くなっているのがちょっといただけない。

ということで気に入っている最後のアクセラにはまだまだ乗り続ける予定。
しかし、気になる開発情報がちらほらある。
年も年だし、以前ほど車に興味もなくなっているが、ロータリーレンジエクステンダー付きの電動車となればちょっと話が別だ。
バッテリーを少なくすると重量とコストが軽くなる。
軽量コンパクトでNVHの面でも優れるロータリーエンジンをレンジエクステンダーとして航続距離を伸ばそうということらしい。
エクステンダーは必要に応じてありなしを選べるようである。
ロータリーエンジンの排気量は800cc程度になるという噂もある。

個人的には非常に興味深い。最終的には価格次第というところがあるが、今ではそれほど遠乗りをしないので性能的には十分だが、あとは乗り味。
乗って楽しい、気持ちいいかというところになるだろうか。

今更のBMアクセラのレビュー1/2

2020-08-30 21:06:19 | 
本当に今頃というか今更だが、初めての車検を前にBMアクセラのレビューをしてみたい。
初代BK系から3代目BM系への乗り換え。
BKアクセラについてはもう少し乗ろうかと思っていたところ、諸般の事情により乗り換えということになった。

初代BKアクセラは、軽快で運転していて気持ちいい車という印象が残る。
ブレーキは踏んだ分だけ止まってくれるし、ステアリングは切った分だけ曲がってくれる。
一方でエンジンは少々非力で、もう少しパワーがあるとストレスが少なかったような気はする。
燃費もそれほど良くなかった。渋滞の時に極端に悪くなることはないが、長距離を走っても期待したほど燃費が良くならなかった。

エクステリアデザインはダイナミックで好み。
色もオーロラブルーにしてよかったと思う。
ホイールはケチらずに鍛造の軽量ホイールを履かせてあげればよかった。それが心残りかな。
最後は通勤の足としてよく走ってくれた。

BKアクセラも良い車でほとんど不満らしい不満はなかったものの、
今度の車は四輪駆動車というのが条件で、エンジンはこれまで1600ccNA→2000ccNA→2000ccNAとNAばかりだったので、
今度はNAじゃないものにしてみようかなという気持ちもあり、
それを前提に対象を絞ったが、「欲しい」と思わせる車が少なく、
結局前回と同じマツダとスバルしか選択肢が残らなかった。

最終的には、価格の問題で再びマツダとなった。
アクセラのディーゼルは、自動車取得税も自動車重量税も免税(当時)。しかも、補助金付き。
さらに11年乗ったBKアクセラを10万円で下取してもらった。


〇デザイン
形はBMアクセラがお気に入りである。
初代はどちらかというと筋肉質でダイナミックという感じだが、3代目は流麗なイメージ。
リア周りがちょっとポテっとしているところ以外は気に入らないところはない。
アクセラ改めMAZDA3も登場してしばらく経つが、デザイン的には輸入車と比較しても引けをとらない押しの強さがある。
ただ個人的にはちょっと攻めすぎの印象があり、SKYACTIV-X待ちでもう少し買い換えを伸ばしていたら、MAZDA3ではなくCX-30を選んでいただろう。

エクステリアのオプションはこれまでスポイラー以外つけたことがなかったが、
オプションカタログてみたシグネチャーウィングイルミネーションがかっこよかったので付けてしまった。
シグネチャーグリルの下側に沿ってLEDライトがつくもので、
実際夜見るとさりげなくグリルの形が浮かび上がって美しく、とても満足度が高い。
以前の車はこの手のオプションが豊富に用意されていたが、あまり売れないのかオプションの数は少なくなっているようだ。

さて、この形を活かすボディカラー選びには悩んだ。
最終的にエターナルブルーマイカにした。

ちょっとくすんだブルーですが、渋めでなかなかいい色。
2016年の年改で若干色味が変わり、ブルーリフレックスマイカからエターナルブルーマイカになった。
単独で見るとどこが変わったか分からないほどの差だが、並べてみると思いのほか差があり、
ブルーリフレックスマイカの方がちょっとぼやけた感じに見える。
エターナルブルーマイカになってちょっとだけ色味が濃くなり、深みが出た感じ。
この手の色は輸入車に設定があり、ゴルフとかボルボV40あたりに似た感じの色がある。
2017年に登場したソウルレッドクリスタルメタリックは、色に深みを増してさらに良くなり、
非常に魅力的だったが、今後10年ぐらい乗り続けることを考えて断念。
もう少し若ければこの色にしたかな。
メーカー推しのマシーングレープレミアムメタリックは、ウェブで見るとなかなか渋い感じでいいかなと思ったが、
実車を見るとメタリック感というか金属感が足りず、とくに日陰で見るとのっぺりと平面的に見えるので候補から外れた。
これまでシルバー→黒→青と車の色を選んできたが、まだ白を選んだことがなく、セラミックメタリックが好印象だったのだが、
この色はCX-3専用色らしく、アクセラには設定なし。
陶磁器のような透明感のある白でよかったのだが、設定がないのでは仕方ない。
そうして目についたのが青。とはいっても初代のアクセラのような明るい青ではなく、くすんだ渋めの青。
エターナルブルーマイカになって緑の成分が少なくなり、より青っぽくなって引き締まった感じになった。
光の具合でかなり見え方に違いがあり、明るいところで見るとそれほどくすんだ感じはなく、ボディーのうねりを強調してくれる効果がある。

〇居住性・インテリア
インテリアは少々メッキのモールは使っているものの、基本黒一色。
ドブ漬けといってあまりいい印象がないのだが、なかなかどうして高級感があり安っぽい感じはない。
少なくともBKアクセラのインテリアからは2グレードぐらい上がった感じはする。
グレードはXD Touringではなく、XD PROACTIVEを選んだ。
理由は、本革シートは滑るのでファブリックにしたいのと、XD Touringはサンルーフ仕様しか選べないというのが決定的だった。
XD PROACTIVEにオプションを追加して、シートの素材とサンルーフレスした以外XD Touringと同じ装備にした。
夫婦で共用するので、シートポジションが2パターンセットできるシートが希望だったが、パワーシートにしたのでこの機能が手に入った。
シートだけでなく、リモコンキーにメモリーできるので、解錠してドアを開くだけで自動的に自分のシートポジションにセットしてくれる。

居住性は先代と比較して車高が20mm低くなったのとAピラーの傾斜が強まったせいで、はっきり言ってよくない。
乗り込むときかなり頭を低くして、体を車内に滑り込ませるような乗り込み方になってしまう。
ドライビングポジションもアイポイントが高めが好きなのだが、そうすると頭がルーフすれすれになってしまうので、やむなくシートはかなり低く設定している。
この位置でもフロントの見切りはそれほど良くないが、コーナーセンサーがそれを補ってくれている。
ルーフのテールに向かっての下がり方も大きく、デザイン的にはいいものの、リアシートの居住性が犠牲になっている。
あまりリアシートに人を乗せる機会がないからいいかと思っていたが、やはり乗り降りがしづらいとあまり評判がよくない。
リアシートのひざ周りの余裕も少なく、基本的には2人乗りの車かなという感じである。
この辺はデザイン優先の弊害。居住性を求めるなら、CXシリーズを選ぶことになるんだろう。

〇AWD
これは当初からの希望だったが、結論としてはこのシステムで正解。
乾燥路では100%FF。降雪路ではどうかと思ったが、雪道を走った時にマッドフラップをチェックすると、
前後均等に雪がついており、きちんとオンデマンドAWDが機能していることを確認。
タイヤが太いこともがあるが、圧雪路では全く不安を感じない。
ウエット路面程度の感覚で走れてしまうので逆に危険。DSCが介入する領域になかなか入らない。
FFでは気を遣った昇りの発進も何の問題もない。
乾燥路のスタッドレスタイヤでの走行も、扁平率がさらに下がったせいか通年これでも問題ないかもという気になる。

〇動力性能
AWDの選択肢が1.5Lのガソリンと2.2Lのディーゼルしかなかったので後者になったが、正直言って一般道では持て余す動力性能。
トルクが42kgと4000ccのNA並というこのエンジン。しばらく乗って分かったが、アクセルワークで燃費が全然違う。
自分はインジケータどおりなるべくグリーンになるように運転しているが、上さんはそんなことお構いなし。
結果、燃費がリッター当たり2kmぐらい違うことも珍しくない。
燃費がよくなるコツは発進して2速に入るまではあまりアクセルを踏まず、そこから加速すると、燃費を稼ぎながらそれなりの加速をしてくれる。
ATのロックアップ領域を広くして燃費を稼いでいる車なので、その領域になるまではアクセルは踏まないようにするいいようだ。

このエンジンが本領を発揮するのは高速道路。特に登り。
空いている高速道路の合流でほぼ停止状態からフルアクセルにしたことがあるが、
ターボエンジンの加速感とは異なるビッグトルクで背中をぐーっと押される感じの加速感。
ちょっと恐怖感すら感じる。あっという間に法定速度を超えるので注意が必要。
高速道路は基本的にはクルーズコントロールまかせにしているが、
高速道路でよくあるのが、走行車線で遅い車に引っかかり、追い越しを始めたらバックミラーにとんでもない早さの車(たいていドイツ製の高級車)が写り、
慌てて加速するも走行車線に戻る前に追いつかれて煽られるというパターン。
特に登りだとATではなかなか加速していかない。
ところがこのエンジンだと、まず後ろに張り付かれるということはない。
ぐーんと加速して煽られる前に走行車線に戻ることができる。
ビッグトルクは本当に運転が楽。

だが、やはりここまでの動力性能は過剰である。
もともとCX-5やアテンザなどもっと重い車用のエンジンである。
これを買った当時ディーゼルは2.2Lと1.5Lしかなかったので、
アクセラにはその中間の1.8Lぐらいが適正だとおもっていたら、
案の定アクセラ改めMAZDA3には1.8Lのディーゼルが設定された。
AWDでも十分な動力性能だと思う。
排気量で税額が決まる自動車税は1ランク下がるし、
車重も1500kgを切るので自動車重量税も安くなる。
ゼロ発進からの通常の加速はあまりよくない。鈍い加速というか重さを感じる。
ホイールをBBSに変更してだいぶ改善された感じはするが、軽快な発信という感じではない。
1500kgを超えるなんて乗用車ではあり得ないと思っていたが、安全対策でどんどん車重がかさむ傾向が顕著になっている。
ディーゼルエンジンにAWDということもあり、結局1500kgを超える車を所有することになってしまった。
運転しての軽快感というのは重要な要素。次は少なくとも1500kgを超えない車にしたい。

(つづく)

セカンドカー購入

2015-09-05 13:34:37 | 
とはいってもすでに2年前のことですが、
だいぶ走りこんだのでのレビューを書いてみたいと思います。

きっかけは、非常に雪深いところに転勤になったことです。
愛車はアクセラスポーツBKEPのFFなので、自分としてはFFでも問題なかったのですが(実際何とか乗り切りましたし)、
かみさんの雪道運転に少々不安があるので、セカンドカーの購入を検討しておりました。
最初は、中古の軽の四駆を考えておりましたが、どうもよいタマが見つからない。
どうしようかと思案しているときに、ワゴンRがマイナーチェンジをして横滑り防止装置(ESC)が標準装備になったという情報が!
マツダにはワゴンRのOEMでフレアがありまして、
ESCがつくならいっそ新車にしてしまえということで、予定外ではありましたが新車購入となりました。



グレード、オプションなどを使用条件に合わせて選んだ結果は以下のようになりました。
○四駆は、もちろん必須。
○長距離、高速道路の走行も多いのでできればエンジンはターボが良かったが、この当時のフレア でターボの選択肢はワゴンRのスティングレー相当のカスタムスタイルしか選択肢がなく、割高だったのでノーマルのNAを選択したので、XSの4WDとなりました。
○ナビはほしかったので、一番安いディーラーオプションを選択。
○やたらとトンネルやらスノーシェッドやらが多い道を走るので、オートライトをオプションで選択。
○色はかみさんの選択で茶色(アーバンブラウンパールメタリック)になりました。
さて、2年ほど乗ってみた感想を少々(でもないか)。
○エンジン
結果としてNAになりましたが、R06Aという型式のこのエンジン、動力性能には全く期待していなかったものの、これがどうしてなかなかよく走ります。軽自動車で一般的に想定されるような街乗りについては全く問題ないレベルです。さすがに高速道路の上りとかはキツイですが、エンジンをある程度回してあげればそれなりに走ります。これなら特にターボでなくともいいんじゃないかと思えるレベルですが、余裕はないので、長距離を運転すると疲れます
エンジン音については、ショートノーズで運転席からエンジンが非常に近い位置にあることもあり、エンジンの安っぽい音が容赦なく耳につきます。エンジン音自体あまり小さくないことはともかく、特にエンジンスタート時のガサガサした音にはちょっと閉口。アイドリングストップなどというものが付いているので、余計にエンジンスタート音を聞かされる機会が多いので余計にそう感じます。本当にテフロン系のオイル添加剤をぶち込んでやろうかと思いましたが、軽自動車なのでやめときました。

○ミッション
一般的なCVTであります。乗りなれていないせいもありますが、トルコン式のATのほうがしっくりきますが、特に問題なし。エンジンブレーキはLポジションにすると効きすぎるので、専らSモードのボタンを使用していました。

○足回り
乗り始め足回りが固いというか突っ張るような感じを受けたのですが、ショックがなじめば解消するだろうと思っていました。しかし、多少は良くなったものは足回りの硬い感じは払拭せず。道路のギャップを通ったときにはサスペンションが底を打つようなこともありました。単純にサスペンションのストローク不足のようです。以前の愛車HP10プリメーラを思い出しますが、フツーの軽乗用車なのできちっと固められているわけもなく、きれいな舗装だと問題ないのですが、路面が荒れてくると馬脚を現すといった感じでしょうか。ショックアブソーバーも当然それほどよいものを使っていないようで、単に固めというだけで乗り心地はあまりよくありません。軽乗用車としては、こんなものでしょうか。

○室内
元祖トール系だけあってアイポジションが高く見晴らしがよく、ショートノーズということもあり、左前の見切りは非常に良いです。頭の周りに余裕があるので、狭さをあまり感じません。実際は横方向がかなり狭いはずなのですが、圧迫感がなく運転しやすいですね。足元は広々というわけではありませんが、大人4人乗りでも特に支障はないと思います。
インテリアの質とかは高級感を感じるというわけにはいきませんが、コストの制約がある中でなかなか頑張っているという感じです。

○雪道走行性能
このために買った車ですから、少々詳しく書きます。
まず一応4WDですが、本当の意味での生活四駆のようです。後輪は前輪が滑った時しか駆動しないタイプ。しかも完全なパッシブのようです。調べてみたらロータリーブレードカップリングとのこと。軽自動車で本格的な4WDならジムニーしかないですから、まあいいとして、フロントのデフがLSDではないのでフロントの駆動輪の片側が空転してしまうと、お手上げです。車の構造上仕方がないので、発進の時はじわーっとゆっくりアクセルを踏むしかありません。これをフルタイム4WDというのは抵抗がありますが、仕方ないですかね。
まあそれはいいとして、問題のESC(マツダではDSCと呼んでいるようですが一般名称のESCを使います。)。これが効果絶大でした。もともとタイヤサイズが155/65R14という幅の細いタイヤなので、スタッドレスタイヤのグリップ確保が難しい。また、FFベースなもんですからフロントが重いので、夜気温マイナス5度ぐらいの新雪の道路でスピードが上がると、直線で少々リアが流れるような動きをするようになります。要するに滑る路面ではアンダーではなくオーバー傾向です。
そんな状態でブレーキを踏みながらステアリングの切り足しなどしたら、普通はあっさりスピンですが、そんな状態でもESCが介入し、車を立て直してくれます。何度かESCを作動させるような状況になってしまいましたが、助かりました。ESCなし車だとそのままコンクリート壁につっこんで大破というところでしたが、大きく車の姿勢を崩すことなく走行できました。軽自動車のESC性能をなめていましたが、効果絶大です。
住んでいた地域は豪雪地帯ではありましたが、標高がそれほど高くないため、カッチカチのアイスバーンにはあまりならないのです。その代わりに、湿った雪が降るので路面がシャーベット状になることが多く、これが水分を多く含んでいてよく滑る。タイトコーナーで油断していると一気にリアがブレイクします。その時も45度ぐらいの角度からESCさんが車の向きを元に戻してくれました。
ESCの装備が義務化になるようですが、その効果を実感するとそれも納得。ESCを作動させるような運転をしないことが一番ですが、うっかりその領域になったとしても、かなりの確率で助けてくれるでしょう。自分の場合はスタッドレスタイヤ新品だったということが大きいので、タイヤには気を使いましょう。

○燃費
もともとあまり気にしていない点ですが、非常に流れの良いカントリーロードを運転しても20km/Lをちょっと上回る程度。どうやったらカタログの30km/Lがでるのか不思議ですが、こんなものでしょう。街乗りのみだと15km/Lを切ることが多いですね。

●総評
転勤になったらすぐ売るつもりだったのですが、思いがけず車通勤となったので、上さん用として現在活躍中です。街乗り用としては十分な性能だと思いますが、これ一台で全てすませといったら少々厳しいですかね。エンジン性能としては、ターボを選べばなんとかなるでしょうが、やはりNVHの面できつい。ホンダのNシリーズあたりだとまた違うのかもしれませんが、値段が値段なので軽ではなくコンパクトカーを買った方がよいかもしれません。

タイヤリプレイス2

2015-05-24 10:58:31 | 
2年ぶりに地元に戻ってきました。
これまではかなり車での移動距離が長く、4年前にリプレイスしたミシュランのPilotSports3もかなり摩耗が進み、4年目はコンパウンドの硬化もあり、雨の日に少々グリップが甘い感じになってきました。
さらに住まいから勤務場所が遠くなったため、初めての車通勤に。
そのことも考慮しての愛車アクセラのタイヤリプレイスを敢行しました。

さて、ここでPilotSports3の4年間の総括をしてみたいと思います。
タイヤを替えて初めの印象はずっと変わらず、
①とくにかくウエットグリップは強大。雨の日の安心感は抜群。
②ドライグリップは十分あるのに、乗り心地がよい。
③経年劣化が少なく、摩耗も少ないので比較的長持ち。
という感じです。
これならまたPilotSports3でいいんじゃないかと思いますが、さすがにスポーツタイヤなので、
乗り心地が良いとは言っても、荒れた路面では突き上げがちょっときついかなと感じる場面はありました。
また、グリップと引き換えに転がり抵抗の大きさを感じるというが、発進時のひと転がりが重い感じを受けていたのも事実です。
これまでは、週末に交通量の少なく、ストップアンドゴーのほとんどない道路ばかり走っていましたが、これからは、かなり渋滞路を通勤で使うことになり、発進と停止を繰り返すうえ、けっこうな坂道もあるので、タイヤへの負荷は結構高くなります。
そういった使用条件を考慮して、タイヤのグリップ(特にウエット)が十分に確保されているというのはもちろんですが、その上にもう少し乗り心地がよく、燃費の良いタイヤを選ぶこととしました。

そして、いつものタイヤ屋へ。ちなみにそこはミシュランショップですが、他のタイヤメーカーのタイヤも扱っています。今まで履いたサマータイヤのなかでもPilotSports3の印象がよかったため、今回もメーカーはミシュランにしました。
現行のミシュランのラインアップからすると、今回の使用条件の合うのはPrimacy3かENERGY Saver+となります。
前者はいわゆるコンフォート系、ブリヂストンだとレグノ相当ですね。ある程度走りも重視するならこちらでしょう。
後者は今は全盛のエコ系。ミシュランの場合は全般的にウエットグリップ重視なので、安心感はあります。燃費重視ならこちらかと。
で、結果的にはPrimacy3にしました。

理由は、通勤路に勾配のあるS字コーナーとかがあるので、少々値段は高くとも走行性能重視というところです。
価格はPilotSports3とほぼ一緒。レグノはさすがに高いです。

さて、ひと月ほど通勤と遠乗りで走ってみての感想ですが、とにかく乗り心地がよい。
PilotSports3もスポーツタイヤとしては十分乗り心地がよいタイヤでしたが、Primacy3の比ではなかった。おそらくタイヤウォールの剛性が全く違うので、とにかく乗った感じは柔らかいの一言。
振動、ノイズも少なく、非常に快適です。
タイヤの転がる感覚も、今まで感じていたゼロ発進での鈍さがなくなり、タイヤが軽く転がる感覚です。ステアリングを切った時の重さも軽くなったような印象です。
また、今まではちょっと荒れた路面を走るとタイヤがバタバタした感じを受けましたが、それがなくなりばね下重量が軽くなった(実際タイヤ自体が軽いのかもしれませんが)印象さえ受けます。

ただ、タイヤの性格に違いと言ってしまえばそれまでですが、タイヤの性格がおとなしすぎる感じがあり、思った以上にハンドリングのシャープはなくなり、PilotSports3の感覚で走行ラインを狙っていくと、反応が遅れるため、少し狙ったラインにつけないような感覚はあります。これは慣れの問題でしょうが、ワインディングでも気持ちよさは少なくなりました。
ブレーキング時もタイヤのゴムが前後に動くような感じがあり、今までのがっちり感薄くなったのは少々残念なところです。
全体的にタイヤが柔らかすぎる感じは受け、ちょっと路面からの手ごたえが薄くなりました。もう少しどっしりというか、しっとりした感じがあると、なおよかったのですが、このへんは車の足回りとの関係や個人的な好みもあるので、選択が難しいところです。

いろいろと書きましたが、ウエットグリップも十分に確保されていて、燃費も若干良くなった感じはするので、使用目的からするとよい選択だったかなというところです。
あとはタイヤの摩耗についてですが、通勤時にはおとなしく走っているのですが、やはり坂道のコーナーと発進停止の繰り返しで、タイヤのサイドウォールが熱でかなり茶色く変色しております。思った以上にタイヤに負荷がかかっているようなので、タイヤの摩耗が早いのではないかと少々心配です。愛車アクセラも9年目になり、おそらくアクセラでサマータイヤを買うのはこれが最後になるでしょうから、通勤車となったアクセラの心強い相棒としてしばらく頑張ってもらいたいです。