夜の翼

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Qobuzのリスニング環境~その2

2024-11-17 04:44:44 | オーディオ

■5年ぶりのBusPower-Pro

Qobuzのハイレゾストリーミング再生の方向性は固まったので、必要なものをオーダーした。

まず、最初の届いたのは、中古のBusPower-Pro。

現在はBusPower-Pro2という2代目にモデルチェンジしているが、入手したのは自分も使っていた初代の方。

また、こいつの世話になる日が来るとは思ってもみなかったが、比較的程度のいい中古を安く入手することができたのでよかった。

 

早速BusPower-Proに付属しているトランス型のACアダプターを使って試聴してみる。

音源はもちろんQobuzのハイレゾストリーミングだが、オフィシャルプレイリストの「ハイレゾ50」の中からあれこれピックアックして聴いてみた。

そういえば、付属のACアダプターだとこんな音の変化だったよな、というのを思い出した。

フロアノイズのレベルは下がったのは感じられるが、劇的な効果はない。

やさしく穏やかな音の傾向だが、DACに使っていたときよりも効果は感じられないような気がする。

使っている機器が激安のDDCだからだろうか。

 

まあ、こんなもんかと思いながら、電源をFEDELIXのオーディオ用ADアダプターに交換。

こちらも5年ぶりだったので、ちゃんと動くが心配だったが、ACアダプターなのに電源スイッチがADアダプター本体に付いているので、接続せずに電源だけを入れてみると電源ランプが点灯した。

電源が入るのを確認した上でBusPower-Proに接続し試聴してみると、FEDELIXのADアダプターの効果が大きかったのを思い出した。

フロアノイズがさらに下がり、細かい音が聞こえてくる。

一番違うのは、出てくる音の躍動感だ。

ありきたりに言い方になってしまうが、音が生き生きしてくる。

繊細な音というよりは、やや太めで躍動感のある音だ。

DACだけでなくDDCでも、BusPower Pro+FEDELIXのADアダプターの効果はかなり大きかった。

Qobuzのデスクトップアプリだけでなく、まもなく試用期間が終了してしまうAudirvanaでも確認してみると、Audirvanaでもその効果は十分感じられる。

このBusPower-Proを導入したおかげで、今まではっきり見えてこなかった再生アプリの音の傾向がはっきり分かるようになってきた。

Audirvanaの音は、美音系で非常に整ったいい音がするが、躍動感という点ではQobuzのデスクトップアプリの方が上だろうか。

こうなると、どちらがいい悪いということではなく、音の好みの問題といってもいいかもしれない。

 

実はBusPower-Proの効果を実感できるのは、いつも見ているYou Tubeだったりする。

You TubeでTHE FIRST TAKEの曲をいくつか聴いてみたが、もちろんロッシー音源なので、高域の伸びはないものの、昨日まで聴いていたものとは別物に思える。

ヘッドフォンはHD6XXと変わっていないのだが、聴き心地の良さがさらに増している感じだ。

音源の良し悪しもはっきり分かるようになっているものの、殊更音源のアラを際立たせるような感じにはなっていない。

このあたりも、ヘッドフォンHD6XXのよさだろうか。

 

そういえば、以前BusPower-Proを使っていたときは発熱がすごくて、白いプラスチック筐体が熱で変色するほどだったが、今回は2時間ぐらいつけっぱなしでも全然熱くならない。

もしかして、以前使っていたDAC Babyfaceの消費電力が多かっただけか。

BusPower-Proの初期モデルでは、Babyfaceの消費電力が多すぎて保護回路が作動してしまうという話もあったような気がする。

このDDCは、あまり電気を食わないようなので、ACアダプターの負荷も少なくて安心だ。

 

■DDCをアップグレード

そして、いよいよ新しいDDCが届いた。

DDCがFX-D03J からFX-D03J+になり、対応するサンプリングレートが増えるので、純粋な機能的なアップグレードということになる。

筐体は全く同じで、コンパクトな金属筐体だ。

 

まずは、いままで鳴らなかったサンプリングレートが鳴るのかどうかの確認だ。

FX-D03Jでは全く音が出なかった88.2kHzを再生すると、無事に音が出て一安心。

192kHzも問題はなかった。

しかし、全てすんなりうまくはいかなかった。

最後に176.4kHzを再生させると、音は出るのだが途切れ途切れで、ノイズも混じる。

FX-D03Jのときもそうなのだが、48kHz系は大丈夫なのに、なぜ44.1kHz系はうまくいかないのか。

どこに原因があるのだろう。

 

まずは、ストリーミング再生ではなくファイル再生でも同じ問題が発生するか試してみた。

しかし、176.4kHz/24bitのサンプル音源など持っていない。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」が176.4kHz/24bitのFLACフォーマットで Qobuzのダウンロードストアにあるのは知っているが、このために「スリラー」のハイレゾを購入するのもどうかな。

検索するとレコチョクのサイトに、44.1kHz/16bit、48kHz/24bit、88.2kHz/24bit、 96kHz/24bit、176.4kHz/24bit、192kHz/24bitと6種類のFALCファイルがサンプルとして用意されていた。

レコチョク素晴らしい。

このうち176.4kHz/24bitのFALCファイルをダウンロードし、TuneBrowserで再生してみると、ストリーミング再生と同様の症状が出る。

DDCの初期不良も疑ったが、176.4kHz/24bitだけがうまく再生できないというのが解せないので、光出力をやめて、同軸で接続してみた。

新しい同軸デジタルケーブルはまた届いていないので、WiiM Proに使っている古いケーブルを外して、同軸でDDCとDACを接続してみたら、あっさり音が出た。

光出力に問題があったのか。

ただ、よくよく聴いてみると、ストリーミング再生時に30秒くらいの間隔でプチノイズが発生している。

今回使った同軸デジタルケーブルは、20年くらい前に買った古いものなので、ケーブルの不良ということも考えられる。

そういえば、FX-D03Jを使い始めたときにもこの古い同軸デジタルケーブルを使っていて、プチノイズが発生したので、iPurifier S/PDIFを使ったら収まったのを思い出した。

今回はハイレゾ再生、しかも176.4kHz/24bitなので、iPurifier S/PDIFを使っても補正しきれていないことも考えられるが、それなら192kHz/24bitの方にもプチノイズが出てもおかしくなさそうなのだが、こちらには出ていない。

しに同軸デジタルケーブルからiPurifier S/PDIFを外して、DACに直接同軸デジタルケーブルを接続してみた。

結果的には、iPurifier S/PDIFがあってもなくても176.4kHz/24bitでプチノイズは発生するのが確認できた。

そうすると、その上流のDDCか同軸デジタルケーブルの問題か。

(つづく)



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