夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

LaLa Callを使ってみた

2024-01-29 04:44:44 | 通信

■ぷらら光電話を解約できる状態になったが・・・

20年間使ったPHS子機登録対応の固定電話機が故障したので、固定電話機を子機付きのものに更新したのがつい先日。

固定電話機が子機付きになったため、子機代わりに使っていたスマホアプリは不要になって、

固定回線であるぷらら光電話とぷららフォンは固定電話機のみの運用に切り替えた。

これで、ようやく固定回線本来の姿になったともいえる。

こうなれば、もともとぷららフォンを導入したきっかけが、ぷらら光電話の発信番号表示機能オプション料が高いため、

ぷらら光電話の代替になる固定電話回線の確保ということだったので、

この際ぷらら光電話を解約して、ぷららフォンのみにしてしまってもいい状況にはなった。

 

しかし、ぷらら光電話を解約してしまうにはいろいろと懸念がある。

まずは、あらゆるところに登録している「自宅電話番号」の変更がかなり面倒だということ。

これについては、ぷらら光電話の電話番号が変わってしまう引越しのタイミングにしようかと思っていたのだが、

引越しがいつあるか分からないので、面倒ではあるがこの際「自宅電話番号」の変更をやってもいい。

ただ、ぷららの現状を考えると、ぷららフォンのみならず、ぷらら光の継続にかなりの不安がある。

また、ぷららフォン用のVoIPアダプター(機能を持つルーター)も中古で手に入れたかなり古いものなので、いつ故障しないとも限らない。

ということになので、ぷらら光電話の解約前に、ぷららフォンが使えなくあった後の対応も考えておいた方がいいだろう。

 

■IP電話ぷららフォンの代替候補

ぷららフォンの代替候補としては、

①ひかり電話(コラボひかり電話を含む。)

②IP電話(スマホアプリ利用・自宅に据え置き)

③携帯電話(自宅に据え置き)

といったところだ。

①については、固定電話機が使えるのが最大のメリットだが、もはやコスパが悪いといわざるを得ない。

②については、固定電話機で利用できるIP電話で新規で申し込めるものがほぼなく、

スマホアプリを利用するものが辛うじて残っている状態だが、①よりは維持費が少なくてすむ。

③については、ほぼ通話専用のプランを提供しているところがあるので、それを固定電話が代わりにする。

②と③については、スマホを調達する必要があるが、これは機種変更したお古のスマホを利用する想定だ。

 

②について、選択肢はかなり限られ、調べた限り新規で申し込みができるのは3社ほどしかない。

その中で個人向けとして現実的なのは、ケイオプティコムのLaLa Callだけだろうか。

固定電話代わりに利用することを想定しているので、公衆回線を必ずしも必要とせずWi-Fiで利用できるLaLa Callは自分の想定している使い方に向いている。

 

しかし、数年前にケイオプティコムの光回線eo光か格安SIM mineoの契約者以外は、LaLa Callを新規で申し込むことができなくなっていた。

実質的には、mineoのオプションサービスになってしまったといえる。

mineoで最安のプランは、マイそくスーパーライト(32kbps)月額250円というのがあるので、

これにLaLa Callの基本料金110円を加えると月額360円で利用できる。

LaLa Calには110円分の無料通話がついているので、これでもまだまだお得感はある。

Wi-Fiでの利用を想定しているので、公衆回線の速度がPHS並の32kbpsでも問題はないのだが、

LaLa Callが必要とする回線速度は20kbpsらしいのでマイそくスーパーライトの回線でもスペック上は使えないこともない(実用上は相当不安がある)。

 

まあ、LaLa Callを利用するにはmineoの契約者であることが必要だが、mineo回線を使っているスマホでないとLaLa Callが利用できないということでもない。

mineoのなるべく安いプランを契約しておいて、SIMは使わず、Wi-Fi専用で利用しても問題はないはずだ。

 

LaLa Callを利用するにはmineoの契約が必要となってしまったので、③を選択しても、維持費が抑えられるpovoならば有力な選択肢になる。

povoに対するLaLa Callのメリットは通話料が安いことくらいになるので、

多少通話料はかかっても月定額の利用料金の発生しないpovoの方がトータルで維持費が安くなる可能性はある。

不在時の対応を考えると、留守番電話機能が欲しくなるが、その点はLaLa Callが充実している。

②であっても③であってもスマホを使う以上、スマホのバッテリーが切れていると着信があったこと自体分からなくなるので、

不在時には充電ケーブルをつないだままにする運用が必要になるだろう。

 

スマホを使ったIP電話の問題点は、着信にある。

OSの仕様であったり、端末の問題だったり、あるいはスマホの特性のため、

電源が入っていて、電波をつかんでいるにもかかわらず着信しない(あるいは着信していることが分からない)ということがままある。

特にWi-Fiを使う場合は問題が起こりやすい。

現在たまたま実家用にmineoを契約しているので、LaLa Callを申し込める状態にあり、

しかも基本料3か月無料ということなので、試しにLaLa Callを使ってみることにした。

 

■LaLa Callを試す

さて、LaLa Callはスマホにインストールしたアプリ経由で利用する。

iOS版とAndroid版があるが、今回使う端末はワイモバイルのAndroid One X4。

機種変更したお古のスマホで、SIMなしWi-Fi専用で使っているものだ。

LaLa CallアプリはAndroid4.4から13までの対応。

X4のAndroidは10だったのでアプリが使える。

 

申し込みはLaLa Call のホームページから行う。

mineo契約者を前提としているので、既存のeoIDとパスワードでログインすると、本人確認の手続き等も必要なくサクサクと手続きが進む。

選択が必要なのは、支払いを現在の支払い方法に合算するか、新たなクレジットカードを登録するかぐらいだ。

電話番号は候補が5つ示されて、その中から選択する形だ。

その昔、店頭でPHSを契約したときショップの店員さんから電話番号候補を示されたのを思い出した。

 

10分もかからず、申し込み終了。

ここからは、ホームページにある初期設定マニュアルに従って設定を行う。

まずは、アプリのダウンロードとインストール。

X4に新規のアプリをインストールするのは久しぶりだ。

 

アプリのインストールが終わったら、eoIDとパスワードでログインして初期設定を行う。

マニュアルを見ながら進めればあっという間に終わってしまう。

最後の方にスマホ画面に4桁のパスコードが出てくるので、確認用にかかってくる電話を受ける自分の電話番号を入力する。

入力するとLaLa Callから電話がかかってくるので、自動音声に従い先ほどのパスコードを10キーで入力すれば確認終了。

アプリ側の設定作業を先に進めることができて、初期設定は終了となる。

LaLa Callネームなるものを必ず決めさせられるのはちょっといやだったが、初期設定自体は難しいことは何もない。

 

さて、ここからは動作チェック。

チェックするポイントは、Wi-Fi環境でプッシュ通知がちゃんと機能するかと待ち受け状態でバッテリーがどのぐらいもつかだ。

 

まずは発信チェック。

LaLa Callアプリから自分のスマホに電話をかけると、先ほど選んだ050の番号が表示された。

次に着信のチェック。

まず、アプリが起動した状態で着信を確認すると、かなり反応よくX4が鳴動した。

そして、肝心のスリープ状態での確認。

いったんアプリを終了させ、アプリが常駐していないことを確認してからLaLa Callへ電話をかける。

これは、呼び出し音が鳴るまでにちょっと時間を要した。

10秒くらい発信側の呼び出し音が鳴った後で、消えていた画面に着信画面が表示され、

携帯電話と同じように発信側の電話番号と「受信」と「拒否」のアイコンが表示された。

テストは無事終了である。

これなら、Wi-Fi環境でも十分使える。

 

バッテリー持ちの方は、AGEphoneやZoiperと異なり、アプリ起動状態で24時間たってもバッテリーが10%程度しか減らない。

充電しなくとも1週間はいけるやん。とても優秀。

これなら、イエ電として十分使える。

 

さらに、イエ電として重要な留守番電話機能の確認をした。

留守番電話の録音仕様としては、

 ・1件あたりの最大メッセージ秒数…90秒

 ・メッセージ保存件数…20件

 ・録音メッセージの保存期間…7日間

となかなか充実している。

条件設定も細かくできるし、不在着信時の指定メールアドレスへの通知、

さらに留守番電話に録音されたメッセージを音声ファイル(wav)にして、メールに添付することまでできる。

IP電話の留守番電話機能としては、十分過ぎる機能だ。

試しに自分で留守番電話を録音してみた。

サーバー側で処理をしているので、コールがかかるとすぐメッセージが流れる。

留守電にメッセージを入れて、LaLa Callで留守電を確認すると、音が思った以上に悪い。

かなりくぐもった音で、これを常用するにはちょっとためらわれる音質だ。

このぐらいの音だと、相手によってはまともに会話が成り立たない可能性もある。

通常の通話で試してみると、録音された留守番電を再生するよりは悪くない。

ちょっと相手の声がくぐもった感じにはなるが、聞き取れなかったり、

相手から聞き返されるようなこともなかった。

会話は問題なくできる品質だと感じた。

 

LaLaCallがWi-Fi環境でも十分使えることが分かったが、Wi-Fiと公衆回線の電波を両方つかんでいる状態で、

LaLa Callアプリはどちらの電波から着信するのか気になるところだが、

現在契約しているmineoのプランがシングル(データ専用)のマイピタなので、節約モードにしても300kbpsも速度が出てしまい、

マイそくスーパーライトの32kbpsの環境にはならないから、現時点では確認することができない。

Wi-Fiと公衆回線の電波を両方つかんでいる状態で、LaLa Callにうまく着信しないなら、SIMを抜いてしまえばいいので特に問題ないが、

せっかくある電話番号が使えないのはちょっともったいない。

 

■固定電話回線には固定電話機がいい

LaLa Callが固定電話機の代わりになることは分かったが、着信の問題、充電の必要性とかを考えると固定電話回線には固定電話機を使うのがいい。

固定電話機なら、安心して留守番を任せることができる。

 

ぷららフォンが使えるうちはぷららフォンを使うのは当然として、ぷららフォンが使えなくなったら、

多少料金が高いのはあきらめてひかり電話を使うのがいいのかなとは思う。

 

ちなみに、申し込んでみたLaLa Callは3か月の無料期間が終わった後も継続することにした。

アプリは、イエ専用スマホではなく、メインのワイモバイルスマホにインストールする。

mineo契約期間中は月額110円で無料通話分が110円ついてくるので、発信用に使ってみる。

LaLa Callの通話料機なら110円分でかなり使えるだろう。


ぷらら光電話とぷららフォンを固定電話機で使う

2024-01-22 04:44:44 | 通信

■イエ専用スマホのバッテリーがそろそろ限界

機種変更した古いスマホを自宅専用で使うということをしばらく前から行っている。

SIMなしなのでWi-Fiオンリー、主に音楽再生用のコントロールアプリをインストールして使っていたが、

スマホが子機なしの固定電話機の子機代わりになることが分かり、ぷらら光電話(NTTひかり電話のぷらら版。電話番号は0AB-J)と

ぷららフォン for フレッツ( ぷららのIP電話。電話番号は050)用の子機として使ってきた。

端末はワイモバルのAndroid One X4。シャープのAQUOS Sence Plusと同じものである。

このスマホはなかなか気に入っているのだが、使い始めて5年を経過して、さすがにバッテリーの持ちが悪くなってきた。

スマホにぷらら光電話用の通話アプリとしてAGEphone、ぷららフォン用の通話アプリとしてZoiperの2つを常駐させているので、

待ち受けだけでもバッテリーの消費が早かったが、もはや2日に1回充電しないといけなくなってきた。

 

年数も年数なのでそろそろ交換かということになるが、その前に現在使用しているスマホを機種変更してイエ専用にする必要がある。

現在メインで使っているスマホはワイモバイルのOPPO RenoA 5。

これも2年半ほど使っているが、こちらも最近明らかにバッテリー持ちが悪くなってきたので、

そろそろ機種変のタイミングだからちょうどいいかと思ったが、この状態で子機代わりに使うと、バッテリーが持つだろうか。

今使っているAndroid One X4と大差ないのでは?

 

と考えたところで、ふと気がついた。

固定電話機は20年使ったパナソニックVE-PVC01Lが故障したので、子機付きのパナソニックVE-GD27DLに買い換えたばかりだ。

固定電話機に子機がなかったから、スマホを子機代わりにしていたが、固定電話機に子機があるなら、スマホを子機代わりにする必要ないよね。

ずっと長いこと子機なしのVE-PVC01Lを使ってきたので、それを前提に機器構成を考えてきたが、固定電話機に子機があるなら、機器構成を考え直していい。

 

■ぷらら光電話とぷららフォンを固定電話機で使う

ぷらら光電話とぷららフォンを併用して固定電話機で使えることは以前確認をしている。

ここで現在の機器構成を確認。

○通信回線:ぷらら光(フレッツ光ギガラインタイプ相当)

光回線機器はホームゲートウェイ(HGW)PR-500MIでNTTのレンタル品。

Wi-Fiルーターは自分で調達したのでセットの無線LANカードは使っていない。

正確に言うと、フレッツ光で契約した当時は無線LANカードとHGWのセット品が送られてきたが、

ぷらら光に乗り換えた時に無線LANカードがオプション扱いになっていたので返却した。

通信方式はIPoEであるぷららエクスプレスにしている。

申し込みが必要だが、HGW単体での利用が可能で、これのおかげで通信速度が改善した。

 

○電話:ぷらら光電話(フレッツひかり電話相当)

フレッツ光利用時からひかり電話を利用している。

HGWがひかり電話対応機器になっているので、ひかり電話用の固定電話機はHGWに直接接続する。

また、HGWに電話機の子機登録ができるので、HGWの無線LANカード

またはHGWとブリッジ接続したWi-Fiルーターにアクセスできるスマホを子機代わりにできる。

通話アプリは、NTT公認のAGEPhoneを使用。

上記の接続であれば、固定電話と子機代わりのスマホに同時に着信する。

もちろんどちらからも発信が可能。

 

○IP電話:ぷららフォン for フレッツ

光回線の接続方式をIPoEに変更してから申し込みを行った。

ぷららフォンを利用するにはPPP接続が必要であるため、HGWで利用不可となっていたIPv4のPPPoE接続が利用できるように

HGWの設定変更をぷらら側でしてもらった。

これによりHGW単体でのIPoE接続はできなくなるため、ぷららのIPoE接続方式であるOCNバーチャルコネクトに対応したWi-Fiルーターが必要となる。

もっともHGWでPPPの接続設定を行うわけではなく、スマホにインストールした通話アプリZoipherで通話を行い、

HGW側ではPPPoEブリッジ機能を使ってスルーさせている。

現在の機器構成だと、ぷららフォンは固定電話では使えず、スマホでの発着信となる。

 

ぷららフォン用のVoIPアダプター機能を持つルーターWeb Caster V110は中古で入手済みであるが、とりあえず必要なかったのでお蔵入りさせてある。

これを引っ張り出してくれば、固定電話機でぷらら光電話とぷららフォンを使えるようになる(はず)。

現在、スマホでの通話用にWi-Fiルーターを設置しているが、それが不要となる。

通信用のWi-Fiルーターと併用していたので電波干渉が気になっていたが、これでWi-Fi環境はシンプルになる。

 

■機器構成を変更

2年前に自分で書いたブログで機器構成を思い出しながら、固定電話のみで通話する回線構成を考える。

基本的には、通話用のWi-Fiルーターを外して、その代わりにWeb CasterV110を設置すればいい。

光回線用のHGWの設定変更は不要、Web CasterV110の方も必要な設定は行った状態にしてある(はず)だから、結線すればつながるだろう。

結線してV110の電源を入れると、「電話」と「VoIP」のランプが点灯した。

 

ここで発着信テスト。

まずは、固定電話機からスマホへ発信してみると、ぷらら光電話とぷららフォンそれぞれの電話番号がスマホに表示されたので、発信はOK。

続いて、ぷらら光電話の電話番号へスマホから電話をかけると、固定電話機が鳴った。

いったん「電話番号確認」の表示が出てから、スマホの電話番号が表示された。

ぷららフォンの方はというと、同じようにスマホから電話しても呼び出し音が鳴らない。

当然固定電話機が鳴ることもない。

ソフトバンク回線がだめならということで、au回線、ドコモ回線からも発信してみたが、同じように呼び出し音が鳴らずに通話終了になってしまう。

 

この設定で以前はちゃんと着信したのにな、と思いながら各種設定を確認する。

ONUの設定画面を久しぶりにのぞいてみたが、特に問題はなさそう。

ぷららフォンにはIPv4のPPPoE接続が必要なので、ONUの設定でIPv4のPPPoEブリッジ機能が有効になっていないといけないが、

ここはちゃんと有効になっていた。

そういえば、電話設定でスマホを子機登録してあったのを思い出した。

子機登録したスマホのチェックを外し、使用しない設定に変更した。

これでどうかと思ったが、相変わらずぷららフォンの番号宛てだと固定電話に着信しない。

 

V110のPPPランプが消灯しているのが気になり、以前参考にしたOCNドットフォン(OCNのIP電話)のV110のマニュアルを確認してみると、

やはりPPPランプは点灯していないといけないようだ。

V110はWi-Fiが使える状態になっていないので、有線でパソコンとつなぎ、設定を確認する。

PPPに必要な設定はひととおり済んでいるはずだが、と思いながら確認してみると、接続モードがPPPではなくDHCPになっていた。

ああ、HGWのUNI出しとか試していたからDHCPモードのままになっていたのか。

接続モードをPPPに変更し、V110の電源を入れ直すと、電話、VoIPのランプとともにPPPランプも無事点灯。

はい、これでぷららフォンにも着信するようになった。

 

仮の結線で設定していたので、配線を整えてV110の電源を入れ直したら、またPPPランプが点かなくなってあせったが、

V110の電源を再度入れ直したら、再度点灯したので、これで設定終了。

 

■固定電話機の設定

固定電話機側の設定は基本的に不要なのだが、この状態で固定電話機から普通に発信すると、ぷららフォンからの発信になってしまう。

ぷらら光電話から発信するには、電話番号の頭に「0000」をつければいいのだが、基本的に発信にはぷらら光電話の方を使いたいので、いちいち手動でプレフィックスをつけるのは面倒だ。

 

新しい固定電話機VE-GD27DLの取説を確認すると、携帯電話発信用にプレフィックスをつける機能があり、その場合にのみ有効になるIP電話発信解除の機能はあった。

これはあくまで携帯電話発信時のみに有効で、常時IP電話発信解除する機能はなかった。

 

考えてみれば、家庭用の固定電話機にプレフィックス付加機能があったのは、

もはやほとんど誰も覚えていないであろうマイラインという固定電話の通信会社を選択できる制度があったからで、

アナログ回線のIP電話化に伴ってマイラインも終了するようだから、今時の固定電話機にプレフィックス付加機能など必要なわけがない。

通信会社のグループ内で固定電話から携帯電話に発信した場合に若干通話料が安くなる場合があるらしいから、

携帯電話への発信専用でプレフィックス付加機能が固定電話機にまだ残っているということになる。

 

今のところ、ぷららフォンの電話番号は誰にも教えていないし、電話番号が050だから個人にかけるとほぼ誰にも電話を取ってもらえない可能性がある。

電話番号の前に「0000」を手動でつけてぷらら光電話で発信しなければならないのは面倒だが、

そんなに頻繁に固定電話で電話するわけでもないので、まあ許容できるだろう。

固定電話機で通話する場合は、フリーダイヤルやナビダイヤルにかけることが多く、

IP電話で発信できない電話番号の場合は自動的にぷらら光電話に切り替えてくれる機能がV110にあるので、その点は便利だ。

 

■「通話」の価値の低下

そもそもインターネットプロバイダーが提供するIP電話自体がADSL時代の代物で、

アナログ回線がIP電話化される令和の時代に、IP電話であるぷららフォン自体がいつまで継続されるか分からない。

もはや通話自体の価値が相対的に低下しているのだ。

ぷららフォンのために入手したWeb Caster V110がこのまま使われず仕舞になってしまうのも忍びないので、今回V110を使ってみることにした。

固定電話回線は、やはり固定電話機で使うのがいい。

スマホの充電を気にしなくて済むのがさらにいい。

これで、ようやく固定電話機周りが落ち着いたかなという感じだ。

 

Web Caster V110もかなり古いので機器自体がいつ故障するか分からない。

そうなったら、またIP電話アダプターを入手してぷららフォンを継続するかどうかは悩ましいところだ。

IP電話アダプターの入手自体が今後ますます難しくなってくるし、そこに新たに費用をかけるぐらいなら、

すっぱりとぷららフォンを諦めて、ひかり電話一本にしてしまうという選択肢も十分ある。

 

とりあえず固定電話機を買い換えてしまったので、当面はこの機器構成で使ってみる。


固定電話機を20年ぶりに更新~PHSレガシーとの訣別

2023-12-30 04:44:44 | 通信

■固定電話機に着信しない

今は固定電話を使っていない家も多いと聞くが、我が家は未だに固定電話を使っている。

通信が光なのでメタル線ではなく、ひかり電話にして基本料金を抑えている。

電話機は2002年製のパナソニックVE-PVC01L。

購入から既に20年が経過しているが未だ現役。

PHSを子機登録できるので、わざわざこの電話機に買い換えた。

その後子機登録できるPHSが消滅してしまったので、子機なしで使っていたが、

スマホのアプリで光回線のONUに子機登録できることを知り、機種変更後の古スマホをWi-Fi専用にして固定回線の子機として使っている。

 

ところが、最近固定電話機の方に着信しないことが多くなってきた。

おかしいなと思って確認してみると、ONUの設定自体に問題はなく、いつの間にか固定電話機の電源が落ちていることが原因だった。

付属のACアダプターをコンセントから抜き差しすると、その時は電源が入るのだが、

一晩するとまた電源が落ちているという、なんともアナログ的な壊れ方をしている。

 

■壊れたのはACアダプター?

固定電話機自体が壊れたのであれば、全く電源が入らなくなると思われるが、電源が入るということは、ACアダプターの方があやしい。

断線の可能性は低いが、とりあえずテスターで電圧を確認してみた。

出力がDC11V350mAという仕様のACアダプターだが、電話機の電源が落ちている状態でACアダプターの電圧を測ってみると、13.5Vぐらい。

無負荷ということを考えると、ちょっと電圧が低いのか。

電圧測定後にACアダプターを電話機につなぐと、やはりその時は電源が入る。

しばらくそのままで様子を見ると、2時間ぐらい経つと電源が落ちてしまう。

 

電話機本体の電源故障なら、単に電源が入らなくなるだけだと思われるが、電源はいったん入るものの、

そのまま放置すると電源が落ちるのであれば、やはりACアダプターに問題があるのか?

 

■DC11VのACアダプターって…

ACアダプターの寿命を調べてみたが、一般的には5、6年と思っていた以上に短い。

この電話機のACアダプターは、自分の家にあるACアダプターの中でぶっちぎりの高齢であるので、何か問題が出たとしても不思議ではない。

 

ということで、とりあえずACアダプターを更新することにした。

出力電圧が「11V」のACアダプターを探してみたが、これがなかなか見つからない。

12VのACアダプターならば汎用のACアダプターがいくらでもあるが、11VのACアダプターとなると見つけることができない。

12VのACアダプターでもおそらく大丈夫だと思うが、わざわざ11VのACアダプターが付属しているということがちょっと気になる。

 

純正品はどうかと思って、このACアダプターの型番でネット検索すると、後継機種がヒットした。

パナソニック純正で適応機種にVE-PCV01Lの名前もある。

純正品ということもあって汎用のACアダプターと比較すると価格は少々高い。

VE-PVC01Lと同等の機能の新しい電話機の実売価格を考えると、電話機自体を更新した方がいいような気もするが、

PHSのレガシー電話機をまだ残しておきたい気持ちが勝っているので、純正のACアダプターを購入することにした。

ただ、あまり数の出ない純正部品なので、一般的なECサイトでは取り扱いはあるものの送料を加味すると、

パナソニックの直販サイトの方が安くかったので、久しぶりにパナソニックの直販サイトから購入することになった。

 

■新品ACアダプターではどうか

新しいACアダプターが自宅に届いた。

中身を確認すると、本体は若干コンパクトになっている。

早速電話機に接続して動作をチェックすると問題なく電話機の電源が入る。

3時間ほど経過しても電源が落ちることはなかったので、やはりACアダプターの故障かと思った。

しかし、それから数時間してふと電話機に目をやると、電源が落ちている。

こうなると、ACアダプターの問題ではなく、電話機本体の寿命らしい。

調べてみると、電話機本体の電源減周りに使われているコンデンサーの経年劣化のようだ。

20年以上もったのはいい方で、もう少し早くこの症状が出て使えなくなった例もあることが分かった。

通信機器は比較的長寿命とはいえ、通常家電を20年も使い続けることはないので、

いったん電源は入るがその後電源が落ちるという症状には初めて遭遇した。

 

■電話機をリニューアル

こうなると自分で修理してまで使うつもりもないので、新しい電話機が必要だ。

固定電話機でスマホ+電話アプリで済ませてしまうという手もあるが、留守番電話にしておくことが多いので、やはり通常の固定電話機が使いやすい。

固定電話自体使っている人が少なくなっているうえに、固定電話のメインユーザーの高齢者層は電話機単体ではなく、

ファックス付きを使う傾向があるため、電話機単体のラインナップは以前に比べてかなり少なくなっている。

固定電話機メーカーもパナソニックとシャープくらいになってしまった。

もはや固定電話機にほとんどこだわりがないので、価格で選んで、パナソニックのVE-GD27DLにした。

発売は少々古いが、機能的にも十分と判断した。

今まで付いてなかった子機付きで、実売価格もこなれている。

 

スマホを固定電話機の子機代わりに使っているが、固定電話機が子機付きになったことで、少なくともひかり電話の方はスマホのアプリで使う必要はないが、

スマホの電話帳が使えるのでそのまま使うことにしよう。

あとはぷららのIP電話「ぷららフォン for フレッツ」の方はスマホアプリでしか受信できないので、こちらも当然継続だ。

 

■新しい電話機をセットアップ

届いた新しい電話機パナソニックのVE-GD27DLだが、箱を開けてみた感想は、「小さい」「安っぽい」。

今のトレンドなのだろうか、電話機自体がかなり小さい。

ACアダプターもかなり小さく場所を取らない。

前の電話機は出力がDC11V/350mだったが、小さくなったこの機種のACアダプターはDC5.5V/500mAだった。

電圧が半分なので小さくて済むのか。

電話機の種類も少なくなり、機種間の差といっても

○親機の受話器が有線かコードレスか

○表示ディスプレイの大きさ

○ディスプレイの漢字表示の可否

くらいの差しかない。

 

買った電話機は安い普及品なので、

○親機の受話器はカールコードの有線

○表示ディスプレイは3行表示で小さめ

○漢字表示はできず、カナ表示のみ

といった感じだが、20年経っても機能的な進歩はほとんどない「枯れた」機器ではあるが、必要にして十分な機能は備えている。

 

電話機のセットアップは簡単で、結線すると自動で回線種類を判定してくれるので、親機の設定は終了。

子機は充電池を入れて、充電するだけでよい。

よくかかってくる電話番号を登録して、セットアップ終了。

一応発着信も確認した。

子機付きの電話機になったので便利にはなったが、20年以上使い続けた電話機なので、新しくなってうれしいという感じはなく、

あって当たり前だったものがなくなった違和感というか、さみしさみたいなものの方を強く感じる。

これで現役のPHS関連機器は我が家から姿を消した。

PHSが子機登録できるこの電話機が発売されたときはわくわくしたな。

固定電話機にわくわくするなんてあの時だけで、今後はないだろう。

 

■古い電話機はメルカリへ

買ってしまった電話機のACアダプターであるが、出力11v350mAという汎用性のない仕様なので、メルカリに出品することにする。

調べてみたら、まあまあの値段で取引があるようだ。

 

電話機本体は、まあ故障しているので廃棄してしまってもよいのだが、自分のような数寄者がいるかもしれないので、ジャンク品としてメルカリに出品することにした。

稼働品の取引価格がかなり安いので、取引が成立するか分からないが、とりあえず出品してみようと思う。

ジャンク品だが求めてくれる人がいるといいが。

 

固定電話回線自体が今後どうなるか分からないけれども、固定回線を引く以上、専用の電話機は何かと使いやすい。

使用頻度も少ないので、20年とはいわないまでも、今後10年くらいは家で電話の留守番をしてくれるだろう。


固定電話再考

2023-10-20 04:44:44 | 通信

■ぷららフォンの先行きがあやしくなってきた

ぷらら光の新規受付停止になってしばらく経つが、ぷららのIP電話「ぷららフォン for フレッツ」の方は今のところ新規受付が停止にはなっていないようだ。

自分は、ぷらら光が新規受付停止になる前に、ぷららフォンを開通させてあるので、現在も利用できる状態になっている。

ぷらら光の既存ユーザーは当面サービスが継続されるため、ぷららフォンも利用が継続になっている。

しかし、ここへ来てぷらら光の継続利用先になるドコモ光+プロバイダーぷららの方に動きがあった。

NTT系のプロバイダーがOCNに統合され、純粋な新規ではプロバイダーとしてもぷららを利用することができなくなっていた。

ただ、ぷらら光等の既存ぷららユーザーだけは、ドコモ光+ぷららで申し込むことが可能になっている。

ぷららのプロバイダーサービスがなんとか生き残った形だが、

ぷらら光からドコモ光に乗り換えたユーザーがぷららフォンの利用を継続できるかどうかは不透明だ。

普通に考えて、携帯電話会社が提供する固定通信サービスでIP電話が利用できるとは考えにくい。

現状のままぷらら光を継続して利用できたとしても、ほとんど開店休業状態のぷららフォンがサービス停止にならないとも限らない。

ということで、この際今後の固定電話について再考してみたい。

 

 

■固定電話の現状

携帯電話が普及する以前からの話なので、自宅に固定電話を引くのは当たり前だった。

インターネットを光回線にしてから、ひかり電話が利用できるようになったので、ひかり電話に切り替えた。

携帯電話が当たり前になり、固定電話で通話することが少なくなった。

発信は、携帯電話では発信できない電話番号や携帯電話だと有料なってしまう電話番号にかけるくらい。

着信の方は、勧誘電話とか迷惑電話とか受けたくない電話ばかりになってしまった。

それなら、固定電話をやめてしまえばいいのだが(実際そうしている人が多くなった)、

いわゆる連絡先に携帯電話を登録してしまうと、全ての電話を携帯電話で受けることとなってしまうので、それはちょっと避けたい。

今までどおり、急ぎでない連絡は、自宅の固定電話の留守番電話に受けでもらいたい。

 

ひかり電話は、いわゆるアナログ電話よりは料金は安くなったものの、ほとんど待ち受けにしか使っていない割には、料金が割高だ。

基本料金が500円なのはともかくとして、もはや必須オプションの発信電話番号表示機能に400円払うのはちょっと納得いかない。

固定電話のIP電話化に併せて料金の見直しがあるかと期待していたが、赤字の固定電話事業でそんなことになるわけもなく、料金は現状維持となった。

 

それに、ひかり電話も含めて固定電話の場合は、基本的には引っ越すと電話番号が変わってしまうシステムだ。

固定電話しかない時代なら仕方なかったが、引っ越しするごとに登録した「自宅連絡先」を変更するのは、正直面倒だ。

住所変更が必要なのは諦めることにして、やらなくていい手段があるのならそうしたい。

 

電話番号が変わらないIP電話であるぷららフォンを契約したので、ひかり電話は解約してもよかったのだが、

この「自宅連絡先」変更が面倒なのと、現在光回線で使っているホームゲートウェイ(HGW)が変更になる可能性があるため、

引っ越しをするまではひかり電話とぷららフォンを併用することにした。

併用することにしたのはいいが、併用するための機器構成が悩ましく、ひかり電話は固定電話とスマホ子機で使えるようにしたものの、

ぷららフォンの方はインターネット用とは別のルーターを設置した上でスマホのIP電話汎用アプリで運用することになった。

ぷららフォンを固定電話で使うためのルーターも入手したが、ひかり電話とぷららフォンを固定電話で併用するのは回線構成上無理だったので、

ルーターはひかり電話を解約するまでお蔵入りとなった。

 

自分の希望をまとめると、

○引っ越しても変わらない自宅専用の電話番号がほしい。

○ほぼ待ち受けなので料金はなるべく抑えたい。

○できれば固定電話機を使いたいが、こだわらない。

ということになる。

 

 

■LaLa Call

ぷららフォンが使える前提ならば、ひかり電話を解約してぷららフォンだけにすればいい。

固定電話でぷららフォンを使えるルーターも揃えてある。

基本料金はかからず、通話料もIP電話なので着信地までの距離は関係なく一律で、固定電話のIP化後の料金体系とほぼ変わらない。

もちろん引っ越しても電話番号は同じだ(通信キャリアを変えれば変わってしまうが)。

 

問題は、ぷららフォンが使えなくなった場合だ。

携帯電話に押されて、一般向けのIP電話を含む固定電話サービスはどんどん縮小の方向にある。

特に固定電話機で使える一般向けIP電話サービスでISPが提供しているもの以外は、ほぼ新規では利用できなくなってしまった。

固定IP電話はビジネス専用になりつつある。

今使える一般向けIP電話は、スマホに専用アプリを入れて使うタイプがほとんどになっている。

スマホ端末で使う場合は、Wi-Fi専用で使えるサービスだと携帯回線契約が不要で、定額の固定通信回線を使うから、

IP電話の通話にかかるデータ通信料が追加では発生しない。

「固定電話」を固定電話機で使うのを諦めなければならないが、まあそれも仕方がない。

 

こんな条件を満たす一般向けIP電話サービスで、他の通信キャリアオプションサービスではなく、単独で利用できるものとなると、

現時点ではオプテージのLaLa Callがほとんど唯一の選択肢だろうか。

オプテージは関西電力系の老舗キャリアだが、現在でも光回線、携帯電話回線とともにIP電話サービスも提供している。

月額料金は110円。もちろん発信番号表示機能は無料で使える。

標準の留守番電話機能が充実しているのもうれしいところ。

Wi-Fi専用でも使えるようだが、IP電話の宿命でプッシュ着信が機能しない場合もあるらしい。

すでにWi-Fi専用にしているお古のスマホでぷららフォンを使えるようにしているので、ぷららフォンが使えなくなれば、LaLa Callで決まりかな。

LaLa CallではiOS用とAndroid用のアプリを用意しているが、自宅専用端末ということであればiPadがあるので、

iOS用のアプリがiPadで使えれば、LaLa CallをiPadで使うことも考えられるが、単純に使いにくいか。

 

 

■povoという選択肢

IP電話を使うのが、自宅用の固定電話としては妥当なことだと思うが、固定電話機を使わず端末してスマホを使う前提なら、

自宅専用の携帯電話番号を持つというのも選択肢となる。

電話番号が携帯電話になってしまうが仕方ない。

料金はなるべき抑えたいので月額料金が安いのはMVNOとなるが、音声通話できる回線契約となるとひかり電話とあまり料金が変わらなくなってしまう。

楽天モバイルも月額0円ではなくなったしなと思ったが、それならpovoという選択肢があるじゃないか。

通話専用なら月々のトッピングは不要で基本料金はかからない。

強制解約防止に半年ごと安いトッピングを使えば、年額で1000円以内に収まる。

通話用が高いが、ほとんど発信に使わず待ち受けが基本なので、それほど支障はない。

発信が多い場合は、povoで通話系のトッピングをするよりは、povo+LaLa Callで運用し、発信はLaLa Callで行うという手もある。

これでも年間維持費用は2000円以内、月額換算だと200円以下だ。

これでも悪くないというか、公衆回線を使うので着信の心配はないし、いざとなったら外に持ち出すこともできるので、

むしろpovoの方がいいかもしれない。

 

povoの場合はau回線なので、au回線が使えるスマホを準備する必要があるが、これからはSIMフリーの端末を購入する予定だから、

機種変して使わなくなったスマホをイエ専用にすればいいだろう。

自宅専用のスマホとして、安いAndroidスマホを別途購入してもいい。

 

 

■なんとかなりそうな「自宅専用電話」

とりあえず現時点でぷららフォンが使えなくなれば、現在はmineoユーザーでもあるので、

mineoユーザーには月額基本料金分の無料通話が付いてくるLaLa Callで運用してみて、不都合がある場合はpovoを契約することになるだろうか。

LaLa Callもなくなってしまえば。もうpovo一択になってしまう。

 

まあ、引っ越しがあるまでは現状維持、ぷらら光電話+ぷららフォン for フレッツのままにする。

望ましいのは、固定電話機が使えるぷららフォンが利用できることだが、NTT組織再編でプロバイダーとしてのぷらら終了というフラグが立っているので、

せっかく手に入れたIP電話用のルーターは使わずじまいになってしまいそうだ。


ドコモ光のプロバイダーからぷららが消えた~ぷらら光の行方

2023-10-16 04:44:44 | 通信

■NTT組織再編の影響

NTTのコラボ光回線であるぷらら光の新規受付停止になってからしばらく経つ。

既存ユーザーはサービスを継続して受けられるので、今のところ問題はない。

ドコモ光のプロバイダーにぷららの名前もあったので、ドコモ光+ぷららで使う手もあるかなと考えていた。

しかし、である。

ここに来て、ドコモ光のプロバイダーに動きがあった。

NTT系のプロバイダーの統合である。

これまでは、ドコモ直営のドコモNET、ぷらら、それにOCN(バックボーンの違いでOCN-AとOCN-Bに分かれている)と3つのNTT系プロバイダーがあった。

それがOCN-Aに統合され、ほかは新規受付停止になってしまった。

一般向けのサービスからは撤退したはずのOCNだが、そこはダイヤルアップの時代からのプロバイダーブランドであるし、

結局バックボーンはOCNだということもあるのだろう。

 

 

■ぷらら光終了のフラグ?

ぷらら光のサービスが停止されれば、プロバイダーとしてぷららを使うことができなくなりプロバイダーの乗り換えをしなくてはならないのか?

と思ったら、ドコモ光以外でぷららを使っている人(ぷらら光、フレッツ光+ぷらら)は、特例で今後もドコモ光+ぷららに乗り換えることは可能のようだ。

 

これでぷらら光がサイービス停止になってもプロバイダーサービスとしてのぷららは継続して利用可能となるが、

この動きはぷらら光のサービス停止のフラグだろうか?

しかし、ドコモを利用する予定のない自分にとっては、ぷららを継続して利用できるという点以外何のメリットもない。

固定通信料金はアップするが、ドコモの移動通信料金の割引サービスが受けられないので、トータルでの通信料金は上がることになる。

プロバイダーとしてのサービスが維持されるかは今のところ分からない。

メールサービス、フリーチケット制は維持されそうだが、IP電話はプロバイダーサービスの一部ではなく、別サービスなので利用はできないだろう。

 

他のプロバイダーを選択するにしても、ドコモ光はドコモの通信を利用することが前提になるので、メリットはない。

NTT組織再編の影響は思ったより大きいようで、比較的近い時期にぷらら光のサービスが停止されることも想定しておいた方がいいだろう。

 

 

■携帯キャリアに縛られない光回線の選択肢

せっかく携帯キャリアのMNPがかなり自由に行えるようになったのに、固定通信回線とのセット割で携帯キャリアの乗り換えを縛られたくない。

大手プロバイダーのコラボ光回線はほとんど携帯キャリアのセット割が前提となっていて(特にau光系)、

ドコモ光と同様、固定通信側の料金が高めに設定されている。

携帯キャリアとのセット割と関係ない光回線サービスとなると、意外と選択肢が少ない。

以前検討したが、ソフトバンク光はワイモバイルユーザーでもメリットが少ないので問題外。

 

自分が住んでいる地域で利用できるところでは、GMOあたりがいいのか。

けっこう古参のプロバイダーであり、メールアドレスが15個まで、ホームページ容量(!)が350MBまで基本料金に含まれるという、

これまたダイヤルアップやADSLが主流だった頃の懐かしいプロバイダーサービスの仕様である。

IPv6サービスも基本料金に含まれているので、その点もぷらら光と同じ。

一般向けの固定IP電話サービスは終了の方向なので、これは諦めてひかり電話を継続するか、固定電話代わりの携帯サービスで代用するしかない。

 

プロバイダーのメールアドレスはなるべく多く必要なので、サービス内容からするとここかなと考えているが、心配なのは実行速度である。

爆速でなくとも、ぷらら並みにそこそこ安定して速度が出てくればいいが、そこに不安が残るなら、

ぷららのプロバイダーサービスの継続利用を優先して、とりあえずドコモ光+ぷららにするという選択肢もあるだろう。

 

固定通信サービスの選択もどの携帯通信サービスを利用するかと切り離せなくなってきている。

何かと縛りの多い不自由な時代だ。