夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

BusPower-ProとASIO

2012-04-30 09:16:53 | オーディオ
PCオーディオらしいものを始めてから、プレーヤーソフトはWaveFilePlayerばかり使用してきたのですっかり忘れていましたが、foobar2000もインストールしてあったのです。
BabyfaceがASIOに対応しているので、ASIO対応のプレーヤーソフトであるfoobar2000を再び試してみたのですが、
その時はとにかく音が硬く、とても常用する気にならなかったので、それ以来ずっとWaveFilePlayerを使ってきました。
ハイレゾ音源再生にはAudioGateを使っていたのですが、foobar2000でハイレゾ再生(PCMのみ)できることを思い出し、久々にfoobar2000を使ってみました。
もちろんASIOドライバーで再生します。
試聴する曲はヨハン・シュトラウスII世の「皇帝円舞曲」です。
聴き始めてすぐに曲のバックにジーというハムのような音がすることに気付きました。
この曲以外でも同様で、試しに44.1kHzのファイルも再生しましたが、結果は同じ。
以前e-onkyoで購入した192kHzのハイレゾ音源では感じないので、この音源の問題のようです。
肝心のハイレゾの印象ですが、前回とあまり変わらず。
解像度が高く、明瞭ですが、これを聴いたら44.1kHzには戻れないというほどではない、という印象。

クラッシックは普段あまり聴かないので、ハイレゾ以外で聴きなれている曲を聴いてみたところ、foobar2000の印象が一変。
とかく音が明瞭でクリーン。あれほど気になっていた音の硬さがほとんど気にならないのです。
聴感上のS/N比が非常によく、フロアノイズがぐっと低くなった感じです。
WaveFilePlayerでは聞こえてこなかった細かい音も拾えているようです。
この変化の原因を考えてみると、やはりBusPower-Proを導入したことでしょうか。
あの音の硬さの原因は、パスパワー電源由来のノイズだったようです。
foobar2000の音の傾向としてハイ上がりの印象がありましたが、
BusPower-Pro効果によりBabyfaceの低音に厚みが増しているので、
それと相殺されてかなりバランスが取れた感じです。
ただ、音圧は明らかに高くなり、空間表現という点では妙に耳の近くで楽器がなっている感じで、
楽器の遠近感が乏しくなったような気がします。

ここで、プレーヤーソフトをLilithに変更。こちらもASIO対応です。
やはり音の印象は同じ傾向でした。
Lilithの場合、音の輪郭をあまり立てないので聴きやすかったものの、
音の曇りというか、もあっとした感じが気になっていたのが、
その音の曇りはさっぱりなくなり、音の透明度が格段に違います。
ただ、ウォーム系の音づくりをしているのは間違いないようで、
foobar2000に比べるとボーカルものが艶やかでいい感じです。
foobar2000ほどは音のコントラストを上げていないようです。

ASIOの効果を邪魔していたのは電源由来のノイズだったようですね。
さて、ここでMyリファレンスのWaveFilePlayerExperimentalとの比較です。
ASIO対応の2つのソフトと比較してしまうと、音の透明度がわずかに劣ります。
ごく薄いベールをかけたような印象です。
ただ不思議なのは楽器が耳の近くでなっている印象はなく、
むしろ空間表現はこちらのほうがいいかなという感じなのです。

BusPower-Pro導入により、ようやくASIOの効果を感じることができました。
foobar2000については、現在の自分の再生環境だと音の出方のバランスがとれたのでモニター用のプレーヤーソフトになりそうです。
ただ、リスニング用としてはWaveFilePlayerでしょうか。
少々音の透明度は劣りますが、音楽を聴いていて気持ちがいいのはWaveFilePlayerの方です。
音のコントラストが過剰に高くなく、長時間聴いていられるのはこちらですね。
foobar2000だと、音がはっきりしすぎて、少々聴き疲れをする感じがあります。
とにかく音の解像度、透明度が高い方が好みの方は、間違いなくASIO再生のfoobar2000を選ばれると思いますが。

WaveFilePlayerにもWASAPIの排他モード専用バージョンを作る予定もあるようなので、
期待しているのですが、どうもしばらく先のことになりそうです。


BusPower-Pro導入~その後

2012-04-18 03:06:06 | オーディオ
結構まめにドライバーのアップデートがあります。
いつものようにサイトをのぞくと、トップページに「BusPower-Pro - Babyfaceユーザー限定販売開始!」の文字が。
見てみると、synthaxのオンラインストアでBabyfaceの登録ユーザー限定でBusPower-Proの販売を始めたようです。
値段は、9800円。(自分が買ったヨドバシの方がポイント分安く一安心。)
それはともかく、オフィシャルサイトで取り扱いを開始したとなると、半ば公認ということになるのでしょうか?
自分の場合、BusPower-Proを導入したのはたまたまですが、確かに効果があったので、
代理店であるsynthaxでもその効果を確認したのでしょう。
FIDELIXのサイトにありましたが、バスパワーの電源の質があまりにもひどいので、
これを普通にしてあげれば、それだけでかなりの効果が見込めそうです。
自分の場合さらにBusPower-Pro のACアダプターをFIDELIXのものに交換しているので、
更なる効果を得ております。
ただ、このFIDELIXのACアダプター、ACアダプターの例に漏れず、結構な発熱をします。
電源スイッチがあるので、使わないときは電源をOFFにしておいた方がいいようです。
電源をONにするときは要注意で、Babyfaceにヘッドフォンをつなぎっぱなしだと、
ヘッドフォンからすごいノイズが出ますので、ヘッドフォンジャックはつないでおかない方が無難です。

ヘッドフォンでの再生環境の改善について、ここから先となると
電源が変わったことでかなり低音が厚みを増したというか、太くなったので、
曲によってはHD595だと低音がかぶり気味になる場合があり、
ここは低音あっさり目のAKGのK702をモニター用に導入するかな、と考えておりますが、
最近ようやく発売になったSHUREのSRH1840と発売が予定されているゼンハイザーのHD700が気になるところ。


特にHD700の方は、HD650の後継機と期待していますが、
その形からするとHD650の後継機というよりは、HD800の下位機種という位置づけのようですね。
今のところ、リスニング用としてはHD595で十分なので、
あせらず試聴してから考えたいと思います。


BusPower-Pro導入~FIDELIXのACアダプターに交換してみた

2012-04-01 11:10:27 | オーディオ
BusPower-ProにFIDELIXのACアダプターが使えるかどうかの問合わせをしたところ、
「スペック的には大丈夫」との回答がすぐ返ってきました。
まあ、それならということで注文したところ、翌日には届きました。
6Wタイプなので難燃性のプラスチックの白いケースです(12Wタイプは金属ケース)。
ACコードもDCコードも直付けです。


4本のネジはは1本だけ仮留めしてありました。残り3本をネジ留めして完成です。


中は基板にトランスとコンデンサー類が取り付けられているのが見えます。


基板に「FIDELIX」の文字が見えます。


早速BusPower-ProのACアダプターを交換して、しばらく通電しました。
そして、音を出してみますと、これが良い意味で期待を裏切ってくれました。
BusPower-Proだけでも十分効果があり、普及品とはいえトランス式のACアダプターなので
電源だけではそれほど変化はないだろう、と思っていたのですが、はっきりと違いが分かります。
全体的にはBusPower-Proに替えて良くなったと思った点がさらにレベルアップしたという感じです。
余分な雑味成分はほぼ皆無になり、音の余韻だとか楽器の細かいニュアンスが素直に聞こえてきます。
ノラ・ジョーンズの「Come Away With Me」はBusPower-Pro導入以前は、
どうも音がこもった感じがして録音としては良い印象がなかったのですが、
BusPower-Pro+FIDELIXにすると、いきなり生々しい。
もともとボーカルはかなりオンの録音なのですが、音のこもった感じがすっかりなくなり
ノラのボーカルは「スモーキー」ではなくなってしまいました。
声のかすれ具合がはっきり聞こえてきます。
また、バックの楽器の分離感もさらに増して、バスドラムの音の沈み方などは以前とはちょっと比較にならないほどよくなりました。
BusPower-Pro付属のACアダプターのときに感じたちょっと音を丸めて聴きやすくしている感じが全くなくなり、
高音もきれいに伸びているのですが、刺々しさ、刺激的成分は全く感じず、
音の解像度は十分高いのですが、音のエッジが立った高解像度感ではなく、
あくまで自然、とくかく音楽を聴いていて気持ちがいい。
音の出方も変化があり、低音がどっしりとした安定感というのは変わりませんが、
曲によっては低音が若干ぼあついているかなという印象から締まった方向に変化していて、
ピラミッドバランスからフラットな方向になったようです。

スピーカーでも聴いてみました。
NS-10MMTとLXA-OT1という組み合わせでもその違いが分かります。
以前気になっていた紙臭さというかカサついた印象がだいぶ抑えられました。
低音が出ていないのは相変わらずですが、入力側の低音ががっちりしているせいか、
高音側のきつさはあまり気にならない程度にはなってきました。
まあ、これならどうしても我慢ならないというほどではないので、
スピーカーを鳴らす時間もあまりないことだし、しばらくこれで行ってみようかなという気になります。

BusPower-ProとFIDELIXのACアダプターを加えて、初めてBabyfaceの真価が発揮された感じです。
Babyfaceユーザーならこの投資は決して損にはならないと思います。
それぐらい満足度が高いです。
オーロラサウンドとFIDELIXに感謝します。
好きな音楽を良い音で聴けるのは、本当に幸せです。