夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

AVセンターとしてのBDP-105D JAPAN LIMITED(ケーブル交換編)

2018-02-25 08:12:10 | オーディオ
BDP-105DJL用のHDMIケーブル選びですが、本当に悩ましい。
1000円しないものから数十万円するものまでピンキリ。
オーディオアクセサリーは使う機器本体価格の1割までという個人ルールを設定して選んでおりますが、
安パイはパナかソニーの4Kプレミアムアイグレード仕様のもの。
パナだとRP-CHKXシリーズ、ソニーだとDLC-HXシリーズでしょうか。

価格も1万円しませんし、飛び切り高性能というわけでもないようですが安心して使えます。
まあ、これでもよかったのですが、安パイ過ぎて面白くないので他から選んでみました。
とりあえずはBDP-105DJL→テレビの映像伝送用なので音声は関係ないものの、
レコーダーをリニューアルした場合、レコーダーからBDP-105DJL へHDMIで映像と音声を分離して音声を送るか、
テレビからARC機能を利用して音声のみBDP-105DJLへ送ることが想定されるので音質がある程度期待されるものを予め選んでおこうかなと。
そこでAudioquestにしてみました。
DAC用のUSBケーブルにAudioquestのCarbonを使っているということもありますが、ある程度音質を考慮した設計になっているようです。
最初黒のCarbonにしようと思ったのですが、少々お高かったためその下の赤のCinnammonにしました。


届いたHMDIケーブルの外皮がちょっとほつれていましたが、まあ気にしない。
意外と細く、固さはそれなりにあるものの扱いにくいというほどではないです。
長さも1mにしてちょうど良い感じになりました。

さて映像をチェックしてみると、色味が濃くなり、シャープネスが増してくっきりと映るようになったようです。
映像面でも一応効果ありといったところでしょうが。
そういえばブルーレイばかりチェックしてDVDをかけていなかったのでDVDでもチェック。
DVDといえばBABYMETALのメトロックしかないっしょ。
これは驚き。一瞬ブルーレイかと見間違うようなきれいな映像が出てきた。
BDP-105DJLのアップコンバート機能は大変優秀らしい。
かなり解像度が高いように見える。色のりが自然で映像に奥行きが感じられる。
いまや懐かしいスカートの赤が目にまぶしい。YMY
細かく見れば当然SDクオリティなわけですが、ここまできれいにアップコンバートされるとは思っていなかった。
だからといってわざわざDVDを買ったりしませんが、あまり期待していなかったのでとても好印象でした。
音声用には今のところ使う予定がないので、音質はそのうちチェックと。

さて、電源ケーブルです。
これまで電源ケーブルを何本か購入しておりますが、試聴ができないのでベルデンケーブルを使ったショップ系のベーシックなものを使っております。
今回はBDP-105DJLの本体価格がそれなりなので、メーカー系のベーシックグレードを試してみようかなと思います。
電源ケーブルも上を見るときりがないので、価格は1万円台。
電源ケーブルでずっと気になっていたのは、PCOCC製造中止後に出てきたオーディオ用の導体PC Triple-Cを使った電源ケーブル。
鍛造。
ケーブル導体なのにあーた、鍛造ですよ。それだけで十分萌えます。
この導体を使ったケーブルが各種出ておりまして、電源ケーブルにもなっております。
その中でこの価格帯というとアコースティック・リバイブのAC-2.0 TripleC という電源ケーブルがありまして、それにしました。

アコリバでPC Triple-Cを使った電源ケーブルは2種類ありますが、そのうち安い方。プラグもインレットも異なります。
安い方でもプラグは明工社のホスピタルグレードです。導体も細いですが、アンプに使うわけでないのでこれで十分かと思います。
口コミではPC Triple-Cの音の傾向はちょっとハイ上がりで綺麗め、上流側の機器に使うといいとか。
現状では中低域が厚く、高音の抜けが今一つのBDP-105DJLに使うとちょうどバランスが取れるのではないかという思惑もあっての採用です。
あとオヤイデから出ている102SSCという導体もありますが、これはオヤイデ限定で、オヤイデ製品の一部に限られます。
興味はあるものの102SSCを使った電源ケーブルは少々お高めなので、今回の選択肢からは外しました。
あと気になるのはAET。そこのベーシックグレードの電源ケーブルもよさげでしたが、こちらはアンプ用かな。

ということで、アコリバのAC-2.0 TripleCを注文。
この赤い箱、リサイクルショップで見たことがある。

中身はこんな感じ。なかなかの素っ気なさです。

速攻で純正電源ケーブルと換装です。
ん、あんまり変化がない?微妙な変化です。
ちょっと過剰な中低域の厚さはなくなったようですが、そのほか巷で言われているような大きな変化はなし。
これまでもそうですが、電源ケーブルも通電してからしばらくすると音が変わることを経験しているので
(おそらくは電気的なものではなく、通常製造されてから丸められた状態になっているので、それが伸ばされた状態になることによる物理的なことが原因かと)、
しばらく様子を見ますか。
換装してもう一つ気になったのは、テレビ周りの電源タップがオーディオテクニカのAT-PT505という2ピンのもので、
アースピン付のプラグは2ピン変換アダプターを付けなければならない状態であること。
現状ではこのアコリバ電源ケーブルのほかに、プリメインアンプに使用しているShima2372謹製の電源ケーブルも3ピンなのでこちらもアダプターを使用しています。
これがちょっと気になるので、現在PCオーディオ用に使用しているProCable謹製重鉄タップをAV用に回すことにしました。
PCオーディオ用には、買ってあったのをすっかり忘れていたAudioquestのAC  POWER STRIPをSilverDragonの電源ケーブルと組み合わせて使用することにしました。

最近ケーブル箱を整理していたら発見。ケーブル箱の整理をしなかったら、別に電源タップを買い足しているところでした。
AT-PT505のほうはACアダプターなどほかのもの接続を分けた方がいいものをつなぐことにしました。

電源タップのトレードをして1週間ほど置き、改めて音質をチェック。
まあ、変われば変わるもんですね。
中低域が厚く押し出しが強かったBDP-105DJLがすっかりバランスのとれたすっきりとした方向へ変身。
高域の抜けがまず違う。そして音の響きがとにかくよく聴こえる。聴感上のS/N比がかなり上がった印象です。
中低域の過剰なまでの厚さはなくなりましたが、しっかりと低域は出ており、むしろ低域の沈み込みが換装後の方が良い状態。
ボーカルはなめらかというよりは綺麗になったという感じでしょうか。以前はなめらかだったものの少々透明感には欠けていましたが、
現在は透明感と伸びやかさを感じるようになりました。
反面、低域の押し出しは弱くなったので、メタル向けにはどうかなと思わなくもないですが、全体のバランスはこちらの方がいいですが、
もう少し中低域に厚みをということであれば、プリメインアンプの電源ケーブルを音の厚みのある傾向のものに替えるのもいいかもしれません。

BDP-105DJLが電源ケーブルに敏感だというのは本当でした。ちょっと変わりすぎという感じもしなくもないですが、結果オーライ。
これで、五大&巨大キツネ祭りのブルーレイを見る準備は万端です。

AVセンターとしてのBDP-105D JAPAN LIMITED(その3)

2018-02-17 14:43:53 | オーディオ
続いてネットワーク機能のチェックです。
とはいってもNASを所有していないので、とりあえずYOU TUBEの再生を試してみました。
ルーターとの接続は、LANケーブル1本。自動で認識終了。やっぱ有線は楽でいいわ。
YOU TUBEの画面を開くと、HDファイルが優先的に表示される専用(?)のページがあっさり表示されました。
検索の文字入力がリモコンだと面倒なので、表示されているエド・シーランのMVでも見てみっか。

すると映像は出るが、音が出ない。
だいぶ悩んで、HDMIの接続を変えたりしましたが、それでも音は出ず。
原因はなんてことはない、プレーヤーの設定ミス。
マニュアルに「推奨のオーディオ形式オプション」というのが記載されていたので、
それの「レシーバーへのステレオアナログオーディオ」の設定を最初にしたのですが、
それだとHDMIオーディオの推奨設定がオフだったので、HDMI経由の音声が出力されないだけでした。
この設定はオーディオ専用のHDMI出力端子だけの設定ではなく、映像音声出力用のHDMI端子から出力される音声にも適用されるようです。
これまたうっかりしたなと、その項目の設定を見ると「オート/リニアPCM/ビットストリーム/オフ」とある。
初期設定はオートなので、オートを選択して改めてエド・シーランを再生するものの、やはり音は出ない。

調べました。YOU TUBEの音声仕様。
音声コーデックはAACかOpusだそうです。
Opusって音声コーデックがあることを初めて知りましたが、8年前のテレビ42Z8000がAACはともかくOpusに対応しているわけはない。
設定をリニアPCMにしてようやく音が出ました。
YOU TUBEの音声がAACかOpusかなんで分からないので、ここの設定はリニアPCMにしとくしかないですね。
YOU TUBEの音声のビットレートは地上デジタル並みらしく、そこそこの音で鳴ってくれます。
映像は一応HDなので、特に問題はないですがちょっとコントラストが足りないかな。

しかし、テレビの大画面で見るYOU TUBEというのも新鮮ですが、リモコンでの文字入力がとにかく面倒。
音楽MVの自動再生が主な用途になりそうな予感がしましたが、YOU TUBEの画面で設定という項目があったので何気なしに開いたら、CASTという機能が使えるらしい。
簡単に言うとBDP-105DJLと同じネットワークに接続されているタブレットなどで再生しているYOU TUBEの動画をBDP-105DJLで見られる機能。
試してみたらあっさり再生。タブレット側では「BDP-105DJLで再生中」と表示されます。
これは便利。BDP-105DJLのリモコンでちまちま文字を入力する必要なく、すいすい検索した動画をテレビで見ることができます。
なんかイマドキの進んだ感じになってきました。
その後、改めて設定をオートにしてみたら、難なく音が出た。あれ?
ビットストリームでも音が出る。あれ?
テレビの自動認識がうまくいってなかったのか?とりあえずオートにしときます。

そういえば肝腎のレコーダーからのHDMI出力をチェックしていなかった。
このための調達したHDMI切替器。自動切替機能のない完全手動式のものを選びました。

これに接続するHDMIケーブルは、レコーダー側にソニーのフラットタイプ、プレーヤー側にソニーの同軸タイプ、テレビ側にベルデンの同軸タイプを接続しました。
切替えて接続確認をしましたが、問題なく認識されます。
テレビ側に出力した場合でも目に見えてはっきりと映像が劣化するというようなことはなし。
さて、問題のプレーヤー側への出力。映像はBDP-105DJLを経由して問題なくテレビに出力されます。
音声の方もちゃんとAAC48kと表示され問題なし。
が、HDMI接続の音質は今一つ。
なんというかちょっとぼやけた感じ。以前のAVアンプ(光デジタル接続)よりはよいが、ちょっとこじんまりとまとまりすぎて、密度感がない。
HDMIケーブルの経路が長くなったせいか。切替機をかませているせいか。

ここで冷静になって考えてみた。
ブルーレイなどディスクはBDP-105DJLで再生するから、レコーダー側で出力するのは放送を録画したコンテンツのみ。
つーことは、音声はほとんどすべてAACですね。地上波も衛星放送もサンプリングレートは48kHzらしい。
レコーダーの光デジタル出力で制限があるのは、著作権保護信号が含まれるPCMのみで、これが出力時に48kHz/16bitにダウンコンバートされます。
あれ、AACだけなら光デジタル出力でもいいんじゃない?
レコーダー側のデジタル音声出力はPCMだけじゃなく、AACもドルビーデジタルもDTSも出力できる。
UHP203を導入するつもりでいたので、すっかり頭になかったのですが、
BDP-105DJLには同軸デジタル、光デジタル、さらにUSBの入力端子があって、
ここから入力するとBDP-105DJLのDACが使えるのです。
PCMだけじゃなく、AAC、ドルビーデジタル、DTSも受けられる(ただし、マルチチャンネルは不可で96kHzまで)。
これならレコーダーからプレーヤーへの音声は、HDMI使わなくとも今までどおりSPDIF iPurifierかまして光デジタルで接続すればいいんじゃないの?
WOWOWあたりだと、たまに5.1chの放送もあるが、自分のシステムが2chなので問題なし。
なんなら、ディスクに焼いてプレーヤー側で再生し、ダウンミックスさせれはよろし。
買ってそれほど時間がたっていない光デジタルケーブルもSPDIF iPurifierも無駄にならない。

早速、箱にしまった光デジタルケーブルとSPDIF iPuriferを引っ張りだし、光デジタル出力でBDP-105DJLに接続して試聴。視聴ソースはWOWOWの巨大キツネ祭りでしょ!
結果は大正解です。AAC48kHzの音声ですが、BDP-105DJLで直接ディスクを再生するのに近い音になりました。
何が違うって低音ですね。ドラムが違う。バスドラの音が飛んでくるようになりました。
真ん中にまとまっていた音が広がるようになり、楽器の音の分離もよくなったため、ライブ感がぐっと上がりました。
WOWOWの放送にこんな音が入ってたんだと正直驚きました。
接続もシンプルになり、以前と同様にHDMIケーブルはテレビに接続し、通常は映像も音声もHDMIケーブルでテレビに出力。
音声は光デジタル出力でBDP-105DJLに接続して、スピーカーで聴きたいときだけBDP-105DJLの入力を同軸デジタルにすればOK。
HDMIケーブルをひっぱり回す必要がなくなりました。音声について言えばなるべくHDMI接続は避けたかったので、とても望ましい結果となりました。
AVアンプ接続の時と変わったのはDACの部分だけ。AVアンプのDACからBDP-105DJLのDACに変わっただけですが、
これだけ音が変わるってことはBDP-105DJLのDACは優秀だってことですね。

そういえば、BDP-105DJLはヘッドフォンアンプも専用の基盤を組んであるのだった。
ヘッドフォン端子の音もチェック。装着感がよいので映像作品を見るときは、ゼンハイザーのHD595を使っております。
なんだ、この音は。HD595をBABYFACEのヘッドフォン端子につないで聴いていたときと同等かそれ以上。
AVアンプのヘッドフォン端子は本当におまけだったことがよくわかりました。
かなりの大音量はなのでBABYMETALのディスクは音量を上げて聴きたいのですが、大概テレビの前に座っている嫁メタルに気をつかわなくてはなりません。
また夜だと戸建とはいえさすがに近所の手前大音量というわけにもいかず、ヘッドフォンを使う機会が多いのですが、ヘッドフォンでもこの音質で聴けるとは本当にうれしい誤算。
本格的なヘッドフォンアンプ搭載という謳い文句も大袈裟じゃなかったです。

これでひととおりチェック終了。
ああ、そういえばブルーレイディスクで48kHz以上のものを聴いていなかった。
それではU2の「iNNOCENCE + eXPERIENCE Live in Paris」の出番だ。
2ch LPCM96kHz/24bitで聴いてみる。

ああ、これだ。この音でライブブルーレイが見たかったんだよ。
レコーダーで再生して、ゴチャゴチャと小手先で何とかしようと思っていたのがばかみたい。
生々しい、彫りの深い音が出てきた。聴感上のレンジが非常に広い。
これも一番の変化は低音かな。音圧が出ているけど、分離がよくしっかり引き締まっている。
さらに5.1chのDTS HD-MATER Audioの音も聴いてみた。マルチチャンネル音源なのでBDP-105DJL内部で2chにミックスダウンされてアンプへ出力される。
あら、こっちの方がさらにいい。サラウンド音声が入っているせいがライブの臨場感が増している。楽器の音もさらに解像度が増した感じで粒立ちがよく、音が広がる。
とにかく聴いていて楽しい。もっともっと聴きたくなる。
この音質でBABYMETALが聴けたなら。
ブルーレイなんだから、せめてLPCM96kHz/24bitにしてほしいが、五大&巨大キツネ祭りのブルーレイもまた48kHz/24bitなんだろうな。

8年ぶりのAVセンターの更新、しかもアンプからプレーヤーへの変更となりましたが、結果は大満足。UHP-205でなくBDP-105DJLの中古にして大正解。
自分の環境、使い方、求めている音のレベルアップ、全てにうまくはまってくれました。
GX100を使いだしてだいぶ経ちますが、ようやくこのスピーカーの性能をフルに発揮する環境が整ったような気がします。
BDP-105DJLについては特に音にこだわった特別なモデルですが、
10万円クラスの音楽ディスクプレーヤーと10万円クラスの映像ディスクプレーヤーが一つになったユニバーサルプレーヤーといえるでしょう。
HDMI入力端子があることによって使い方の幅が格段に広がり、AVセンターとして機能する唯一のモデルといえます。
また、下位の203シリーズにはないUSBを含めたデジタル入力が可能で映像系の音声コーデックにも対応するDACとしても機能するので、
1台3役、いや4役ぐらいの働きをします。
ネットワークプレーヤーとしても使えますが、これはNASを持っていないので今のところ何とも言えないところですが、これだとNASが欲しくなります。
久しぶりにホントに買ってよかったなーと思えるモノにめぐり合いました。

このレベルの機器となると接続するケーブル類も少し奢ってあげる必要があります。
HDMIケーブルと電源ケーブルは交換してみようかと思います。

AVセンターとしてのBDP-105D JAPAN LIMITED(その2)

2018-02-10 11:14:02 | オーディオ
BDP-105シリーズの中古をネットで探してみると、結構タマ数はありますが、
程度がよさそうなものが比較的リーズナブルな価格となっていますね。
外装の傷の程度で値段が若干違うものの、それほど大きな違いはないので、
中古品のなかでも状態の良いBDP-105D JAPAN LIMITEDを購入することにしました。

注文したらその翌々日には到着。
色はブラックです。元箱以外は付属品がフルにそろっており、本体には傷らしい傷はなく、
若干リモコンに使用感はあるものの、ほとんど新品という感じのものが届きかなり満足。
ただこれがアンプかと思うほど重い。
調べてみたら10kg超えとるやん。プリメインアンプA-9MK2とほぼ同じ重さ。BDP-105DJPから2kg増しです。

このBDP-105D JAPAN LIMITEDという機種の成り立ちがちょっと面白い。
OPPOの日本法人が国内専用のチューンとして発売したもの。
主な対策は、振動対策とマスタークロックアップグレード、高周波対策といったところです。
内部パーツを交換しているのは、クロックの水晶発振器ぐらいで、あとはアナログチューン。
振動対策は昔ながらの物量投入。タオックの鋳鉄インシュレーターを装備とは恐れ入る。
面白いのは内部の高周波対策として金属遮蔽だけではなく、電磁波を吸収する特殊な素材を使用しているところ。
BDP-105Dの基本性能はいいけど、ここをもうちょっと対策するとずっと良くなるからぜひやらしてくれ、という感じだったらしいです。
対抗機種パイオニアのBDP-LX88に対するOPPO日本法人の対抗策のようですね。
こちらの重量は14.8kgですからね。
OPPO本社(アメリカです)はその効果に懐疑的だったらしいですが、その仕上がりに驚いたという話。
それで後継のUBP-205ではここまでではないものの、筐体の高剛性化、低重心化、耐振動対策を施したということらしいです。

さて、まだ本体が冷えたままですが、早速状態チェック。
付属品に未使用のHDMIケーブルがありましたが、これは使用せず手持ちのソニー製HDMIケーブルをテレビに接続しました。
音声の方は、AVアンプからプリメインアンプにつないでいたRCAケーブルMOGAMI2534をそのまま流用しています。
チェック用のディスクは、やっぱりBABYMETALのLIVE AT LONDONか。
ディスクのマウントが早い。
BDP-105D側のボリュームを固定にしていたので、いきなりGX100から大音量が出たので焦りましたが、A-9MK2の音量を-25dbぐらいにしてまず音質を確認。
一言でいうと、勢いのあるなんとも濃い音が出てきました。
解像度はそれほど高いという感じではありませんが、中低域がぐいぐい出てくる。
アドオンのサブウーハー全くいりません。
油絵のような音。現代的なあっさりめで高解像度指向の音とは一線を画す。
なぜか一番変わったのが音場。
左右の広がりは変わらないものの、明らかに上下方向と奥行きが表現されるようになった。
ライブ音源ではボーカルが適度に奥に位置するようになり、ライブ感が増した。
こんなことってあるんですね。
映像は期待したほどの差はなし。コントラストがいまひとつかな。
使っているHDMIケーブルが普及品なので、ここはちょっと手を入れる必要がありそう。

続いて、SACDを久しぶりに聴いてみる。
ディスクは、元ちとせの「ノマド・ソウル」。CDとSACDのダブルレイヤー仕様です。
プレーヤーの設定でダブルレイヤーのSACDについてはSACD層の再生を優先にしているので、自動的にSACD層が再生されます。
ん、SACDってこんな音だったかな?
このアルバムを聴いたのは今使っているGX100ではなかったのですが、もっと柔らかく空気感みたいなものが感じられたのをはっきり覚えています。
そのイメージとなんかちょっと違う。
悪くはないんですけど、どちらかというとCDに近いカチッとした音の出方かな。
そこでPINK FLOYDの「The Dark Side of The Moon」にディスクをスイッチ。
CDに比較すると解像度が高く緻密な展開ですが、やはりDSDというよりはPCM的なかっちりした音。

さらに唯一所有しているDVD-AudioディスクであるEAGLESの「Hotel California」。
これもダブルレイヤー仕様ですが、2chと5.1マルチチャンネルです。
まずは2chを聴いてみる。
あれ、なんかこれも記憶の中の印象と違うな。
あまり驚きがない。2chの仕様は192kHz/24bitという正真正銘のハイレゾ音源。
初めて聴いたときは、その解像度と低音の出方に驚いたもんです。
その後PCオーディオを始めて、ヘッドフォンでハイレゾ音源とかも聴くようになったので、耳がすっかり慣れてしまったのかな。
5.1chの方も聴いてみましたが、プレーヤー内部で2chにミックスダウンされた音も2chと同様の印象。
うーん、これはちょっと期待外れ。

今度はCDを聴いてみる。
ディスクは最近チェック用に使用することが多い「T-TOC High Quality Sound Samples」。
T-TOCレコードのサンプル集。雑誌の付録です。クラッシック、ジャズ、ボーカルといろいろなジャンルの曲が入っていてチェック用にいいんです。
これはいいです。ヘッドフォンでかなり聴きこんでいますが、とてもよいと感じました。
音の出方についてはブルーレイと同じ傾向で、解像度は普通ですが中低域が厚く、なめらか。
特にボーカルものがいいですね、チェックなのを忘れて1曲まるまる聞き入ってしまいました。
音像が巨大になることもなく、定位もいい感じですが、高域の音の抜けは今一つです。
ちょっとアナログチックで、高音質の音源ではない古い音源も楽しく聴けそうです。
そういえばOPPOのDACもそんな音の傾向らしいので、このメーカーの音のつくりかたなのでしょう。
CDプレーヤーとしては10万円程度の専用機の実力派あると思います。
SACDとDVD-Audioのプレーヤーとしてはいまひとつだったのはチップのせいか、音の作りのせいか。
こうハイレゾ音源を生かすような音の作りになっていないというのは確かです。

オーディオプレーヤーとしてのチェックはさらに続き、今度はUSBメモリーにハイレゾ音源をコピーして、フロントにあるUSB端子に接続して聞いてみました。
手持ちのWAV、FALC、DSFを聴いてみました。
いつもヘッドフォンで聴いているハイレゾっぽい音が出てきました(当たり前か)。
ファイルの認識も非常にスムーズで、2バイト文字を使ったファイル名も文字化けせずちゃんと表示されるあたりは、ほぼPCと変わらない操作性です。
手持ちのUSBメモリーが4GBしかなく、巨大なハイレゾファイルが収まりきらないので、
余っていたDVD-Rに焼いてディスク経由で再生してみましたが、音としてはUSBメモリーと差は感じられません。
対応していないサンプリングレートのファイルなど再生できないファイルは自動的にスキップしてくれるのでとても便利。
PCオーディオ用のDAC BABYFACEが対応していないDSFファイルも難なく再生してくれます。
やはり音の味付けが濃いめのせいか、PCM系とDSD系の差があまり感じられない。
DSDのあのアナログ的な柔らかめのふわっとした空気感を期待していたので、そこはちょっと残念。

(つづく)

AVセンターとしてのBDP-105D JAPAN LIMITED(その1)

2018-02-04 09:19:51 | オーディオ
昨年から手を入れて、現在のAV周りの環境はこのようになっております。

ブルーレイレコーダー:BDZ-ET1200
   ↓         ↓
(光デジタル)     (HDMI)
   ↓         ↓
   ↓     HDMI映像音声分離器:AV-140-BK-JP→(HMDI)→テレビ:42Z8000
   ↓         ↓
(SPDIF iPurifier)  (同軸デジタル)
   ↓         ↓
    AVアンプ:TA-DA3400ES
    (プリアウト端子)
        ↓
プリメインアンプ:A-9MK2 → スピーカー:GX100

GX100をA-9MK2でドライブできるようになったのが一番大きくて、本当によくなったのですが、
それでもいくつか不満があります。
①AVアンプとプリメインアンプの2つのボリュームを通している。
②AVアンプが増幅機として機能しておらずもったいない。
③結局48kHz/16bitに変換された音声を聴いている。

マルチチャンネルをやる気はすっかりなくなり、音声は2ch専門と割り切ったので
なんとも無駄な機器構成となっております。
HDMI入力を受けられるDACがあれば解決するのにと探してみたらLINNだけなのか。
と思っていたら、思わぬ選択肢を発見してしまいました。
OPPOのブルーレイプレーヤー。
これにはHDMI入力端子とアナログ音声出力がついており、レコーダーからのHDMI出力が受けられてアナログで音声が出力できる。
もちろん再生専用機としてブルーレイだけでなく、CD、SACD、さらにはDVD-Audioまで再生できます。
もしかして、これがあればAVアンプいらずのうえに、ブルーレイディスクの再生能力が向上し、
死蔵品となっていたSACDやらDVD-AudioもGX100で再生できるようになるのか?
いいことしかないやん!

以前パイオニアのDVDプレーヤーDV-S747Aを所有していたことがあり、ソニーのブルーレイレコーダーBDZ-X95とDVDディスク再生比較をしたことがありました。
テレビは東芝28ZP50、ワイドブラウン管の時代です。接続が片やHDMI、片やコンポジットという違いはあったものの、その差は歴然。再生専用機にはかないません。
フルハイビジョンの時代になってプレーヤーを購入しなかったのは、ディスクの再生頻度がそれほど高くなかったからですが、
DV-S747Aで再生できたSACDやDVD Audioが再生できなくなったのはちょっとさみしい。
場所の問題もあるので、単にブルーレイプレーヤーを追加するのであれば躊躇しますが、8年使ったAVアンプとの置き換えとなれば話は別。

さっそく構成を考えてみると、

ブルーレイレコーダー:BDZ-ET1200
 ↓
(HDMI)
 ↓
OPPO BDプレーヤー →(HMDI)→テレビ:42Z8000
 ↓
(音声アナログRCA)
 ↓
プリメインアンプ:A-9MK2 → スピーカー:GX100

てな具合となりとてもシンプルになり好ましい状態です。

ここで一つ問題が。
レコーダーに録画した番組を見るのにいちいちBDプレーヤーを経由しなければならない。
テレビがARCに対応していれば、いったんテレビにつないでから音声のみARCでプレーヤーに戻すという方法がとれるのですが、テレビが古いためARCには非対応。
そこでHDMIの切替器、スイッチャーの出番です。
同時出力の必要はなく2出力の手動切り替えタイプであればごく安価で入手できます。
通常はテレビに直接出力しておき、音楽番組などGX100から音声を出したい時だけプレーヤー側に切り替える。
以前持っていたソニーのブルーレイレコーダーBDZ-X95には2系統HDMI出力があり、手動で切り替えていたので、それに戻った感じです。

ブルーレイレコーダー:BDZ-ET1200
 ↓              ↓
(HDMI)⇔⇔⇔切り替え⇔⇔⇔(HDMI)
 ↓              ↓
OPPO BDプレーヤー→(HMDI)→テレビ:42Z8000
 ↓
(音声アナログRCA)
 ↓
プリメインアンプ:A-9MK2 → スピーカー:GX100

さて、現在OPPOのプレーヤーはすでにUHD Blu-ray仕様のUDP-205とUDP-203となっております。
実は現在のテレビはすでに8年使用しており、4Kテレビの導入も考えたのですが、
今年末に開始されるBSの4K放送対応待ちというところもあって、来年以降に更新を伸ばしました。
レコーダーの方はまだ2年ほどしか使っていないので、あと2年ぐらいしてBS 4Kチューナーが搭載されたころにテレビとレコーダーを同時に更新と考えています。
それに先立ってAVアンプをUHD Blu-rayプレーヤーに置き換えようという魂胆です。
UDP-205は内容的には申し分ないもののなにせ高額すぎる。
スピーカー、アンプとのバランスが悪いので、アナログ2ch専用の出力端子こそありませんが、UDP-203で十分なのでこちらを購入するつもりでいました。

が、待てよと。
UDP-203のアナログマルチチャンネルの音声出力はあまり音がよくないらしい。
UHD Blu-ray対応といってもテレビの更新は2年先。
手持ちのディスクは通常のBlu-rayばかり。
さらに次のレコーダーはUHD Blu-rayが再生できるものにするつもりだったので、プレーヤーと機能がかぶるよね。

うーむ。
そこでひらめいた。
BDP-105の中古っていうのはどうでしょう?
もちろんUHD Blu-ray再生には対応していないものの、それは将来のレコーダーに任せてしまうこととして、そのほかの機能は少なくともUDP-203以上。
とくに今回一番重要なアナログ音声出力の質がUDP-203を上回るのは間違いないところ。
映像の質についても、少なくともレコーダーよりはいいでしょう。
価格を調べてみた。
BDPシリーズで一番新しいBDP-105DJPだとUDP-203と同じぐらい。
さらに日本専用チューニングモデルであるBDP-105D JAPAN LIMITEDでもUDP-203より若干高い程度。
2chのアナログ出力の音質にこだわるならBDP-105D JAPAN LIMITEDで決まりだな。

音楽ディスクのUHD Blu-rayへの切り替えがあまり進まないと予想し、
UHD Blu-rayの再生はレコーダーに任せ、音声はARCでテレビからプレーヤーに戻せば、GX100から音も出る。

ということでBDP-105D JAPAN LIMITEDの中古に決定しました。
(つづく)