洗濯機が壊れた。
といっても壊れたのは洗濯機本体ではなく、風呂水ポンプ。
なんだか最近給水時の音がうるさいなと思ったら、全く作動しなくなった。
この東芝の洗濯機AW-80DMにして8年あまり、ちょっと機能不全になるは早いような気もする。
これの前の洗濯機も東芝だったが、これは12年ほど使ったが故障はなかった。
ただ風呂水ポンプのフィルターが詰まった状態で使っていたので、ポンプに負担をかけていたかもしれない。
さて、どうするか。
既に8年経過していて、販売店の長期保証も切れているので、修理するとなると全額自費。
部品代に加えて出張修理代もかかるので、調べたところ2、3万円はかかってしまうらしい。
洗濯機自体は今のところ問題はないので、風呂水ポンプを使わずにこの洗濯機を使い続けるという手もあるが、水道代がちょっと気になる。
洗濯とすすぎ1回目に使っていた風呂水を水道にすると、我が家の場合月額で1000円程度水道料金がかかる計算になる。
修理をしてあと3年ぐらい使えれば元は取れるが、何せ8年落ちの洗濯機なのでいつ本体が故障してもおかしくはない。
ということで思い切って買い換えることにした。
しかし、半導体不足の影響はこんなところにも出ている。
洗濯機自体全体的に品薄。特に人気商品はなかなか手に入りにくい。
スペースの問題があり、乾燥機能なしの全自動洗濯機というのは決まっているが、希望の容量(洗濯8kg)の洗濯機は特に品薄だった。
日立のは売れ筋の商品はほとんど品切れ。店頭展示品まで売れてしまっているような状態。
東芝はというと、モデルチェンジをしたばかりで店頭価格が高い。
どうしようかと思っていたときに目についたのが、AQUAの洗濯機。
元三洋、ハイアールに買収され、洗濯機と冷蔵庫に特化して独立したのがAQUAである。
ハイアールに買収された時点で選択肢から外れていたが、よくと調べてみると洗濯機については三洋時代と同じ国内の製造会社でいまも作られている「国産品」だということがわかった。
デザインも洗練されており、他社にはない独自の機能を持つ製品が多い。
中国資本と言うことで敬遠されているのか、人気の方は今ひとつ。
そのこともあって、他社製品と比較すると割安な価格となっている。
AQUAのラインアップの中でも高機能なPretteシリーズというのがある。
液体洗剤の自動投入機能と襟袖の超音波洗浄機能がついているのだが、超音波洗浄機能はともかく、かみさんが液体洗剤の自動投入機能と透明なフタ(これはPretteシリーズだけではないが)をいたく気に入り、価格も比較的抑えられていたので、これに決めた。
配送は3週間後になってしまったが、風呂水ポンプが使えないだけで、洗濯自体は問題なくできるから、気長に待つことにした。
しばらく待つことにはなったが、AQUAのPrette AQW-VA8Mが我が家にやってきた。
外観は、よくある二つ折りタイプではない1枚タイプのガラストップのフタが目を引く。
上さんのお気に入りであるが、洗濯機の上部にスペースがあれば特に二つ折りタイプである必要はない。
他は外観上の特徴と言えば、操作ボタン類がフタの手前ではなくフタの奥についていることぐらいだろうか。
電源ボタンのみ物理ボタンで、他は静電容量式のタッチボタンとなっている。
操作ボタンがフタの向こうについていると、デザイン的にはこの方がすっきりした印象になるフタを開けた状態でボタン操作ができないと思いきや、ボタン類のところはフタが切り欠きになっていてフタを開けた状態でも操作ができる。
洗濯機設置の最終段階で取り出された風呂水ホースを見て驚いた。
これまでの風呂水ホースは給水用のホースのみだったが、この機種は給水ホースのほかに電源コードらしき線がついてる。
風呂水を吸い上げる吸水口の部分が巨大なので、どうも風呂水ポンプが本体側ではなく、ホース側についているようだ。
風呂水ポンプは本体に内蔵されているものとばかり思っていたので、これにはちょっと驚き。
もともと洗濯機置き場の左右のスペースが狭く、風呂水ホースを洗濯機の横に掛けておくのは難しいかなと思っていたが、この風呂水ホースではまず無理。
30分ほどで、古い洗濯機の引き取りと新しい洗濯機の設置が終わったので、まずは試運転。
まずはこの機種の最大の売り、洗剤の自動投球機能のセットアップ。
といっても、タンクに洗剤と柔軟剤をまとめて入れておくだけ。
投入口は洗濯槽上部の奥、左右にある。
洗剤は大容量のパウチ容器で買ってあったので、その残りをまとめて投入。
かみさんは洗剤と柔軟剤の計量容器を早速捨ててしまった。
他の洗剤を使い分けたいときはどうするのかと思ったら、液体洗剤と柔軟剤、漂白剤の手動投入口は別にあり、自動投入をやめて手動投入口に洗剤を投入すればいい。
それとは別に粉洗剤の投入口もある。
今回はもちろん洗剤は自動投入にして風呂水も使う。
設定は今まで使っていた洗濯機とほとんど変わらない。
使ってみると風呂水ポンプの作動音が静か。
本体側にポンプがある場合は、風呂水をくみ上げるためポンプの音がかなりうるさかったが、この機種は風呂水を押し上げる形になるのでポンプへの負担は少ないようだ。
ポンプがホースについているのでかなり大きく少々邪魔になるが、これだとポンプが壊れた場合ホースごと交換すれば済むので、その点はいいかもしれない。
本体にポンプが内蔵されている機種だと、ポンプの修理は出張修理になってしまう。
ただ、風呂水ホースは別売部品になっていないが、これだけ別に買えるのだろうか。
調べてみたらシャープの洗濯機もAQUAと同じくホースにポンプがついているタイプだったが、交換部品として売っていて3000円ほどで買える。
AQUAもそうだとといいな。
壊れないのが一番なので、風呂水ホースのメンテナンスをまめにして、ポンプに負担を掛けないようにしよう。
本体のモーター音自体も新しいこともあって静か。
洗い上がりは、今まで洗剤を使いすぎていたせいか柔軟剤の香り残りが少なくていい。
洗剤を手動で入れるとどうしても洗剤を余分に入れてしまいがちなので、自動投入はいい感じ。
ちなみに洗剤と柔軟剤の量は、それぞれ標準量の他に多め、少なめが選べる。
脱水時のからまり防止機能も効果があるようで、取り出し時の洗濯物のからまり具合が少ない気がする。
ただ、洗剤の自動投入タンクは3か月に1回、お湯を入れて洗うというメンテナンスが必要なので少々手間だが、洗濯ごとに洗剤と柔軟剤を入れる手間を考えたら、まあこの程度は仕方がない。
洗濯時以外は風呂水ホースを洗濯槽に入れているが、本体の前面にマグネットフックをつけてホースを掛けられるようにしようと思ったが、風呂水ポンプが重すぎて強力マグネットでもホースをかけると下がってしまう。
これは今使っている洗濯機脇のラックを買い替えて、スペースを作るしかないようだ。
しばらく使ってみたが、選択機能自体はかなり満足。
ただ、洗濯コースを切り替えてしまうと、その前に使っていた設定がリセットされてしまう仕様のため、風呂水給水になっておらず水道水で洗濯してしまっているということがあった。
まあ、覚えてしまえば何ということもない。
あとは、風呂水ポンプが入っている給水口の部分が重いので、雑に扱ってぶつけてしまうと壊れてしまうかもしれないので、これは取り扱いに注意が必要だ。
かみさんは洗濯ごとに洗剤と柔軟剤を計量する手間から解放されて満足のようだ。
洗剤自動投入機能は一度使うともうやめられないかもしれない。
あとは耐久性。これで10年くらいもってくれればいうことはないかな。