ぷららがドコモの子会社であることは知っていた。
7月からOCNが法人向けに特化して、個人向けの業務をNTTレゾナントが継承するのも知っていた。
そうしたら、ぷらら光が新規受付終了ですと。
NTT関連会社の再編がこんなところまで影響するとは。
親会社であるドコモがドコモ光というNTTコラボ光をやっているのだから、子会社であるぷららが同じ事業をやらなくてもいいでしょうってことですね。
インターネットプロバイダーとして始まったぷららも今やぷららTVなどコンテンツ配信が中心となりつつあり、今後はさらにそれが加速するのだろう。
とりあえず既存ユーザーはぷらら光を継続して利用できるようだが、提供されるサービスは今後縮小する可能性はある。
携帯電話は乗り換えが非常に簡単になったが、光回線はこれまでと変わらず縛りありのものが多い。
特に高額キャッシュバックを売りにしているところはその傾向が強い。
スマホも光回線とのセット割引をしているところが多いが、スマホの契約がようやく身軽になったのに、
光回線とセットにして光の契約の方に縛られるのでは元も子もない。
光回線単独で価格もリーズナブル、自分が必要とするサービスが充実しているということで、
ぷらら光を継続して使っていくつもりだったが、いきなり先行きが不透明になってしまった。
そこでちょっと光の比較をしておこう。
現状【ぷらら光】
①料金:5280円
②割引:なし
③契約縛り:なし
④IPoE:利用可(無料)
⑤IP電話:050・ぷららフォン for フレッツ(基本料金・着信番号表示とも無料)
0ABJ・ぷらら光電話(料金、オプション等はNTTひかり電話とほぼ同じ)
⑥メールアドレス:1つ基本料金に含む。
フリーチケットにより追加メールアドレス6つまで無料
こうしてみると、自分にとってぷらら光って適した光回線だなと改めて思う。
一部にはスピードが遅いとか、ぶつぶつ通信が途切れるという話もあるが、
回線が遅いのはまだIPoEを利用していないからで、ぶつぶつ通信が途切れるのはOCNバーチャルコネクトとルーターとの相性の可能性が高く、
これには対策したので自分としては問題にはならない。
あと050IP電話が追加料金なしで利用できるのと、メールサービスが充実しているところがいいところ。
既存ユーザーは、いつまでこの条件で使い続けることが出来るのだろうか。
候補1【ドコモ光(ぷらら)】
①料金:5720円
②割引:ドコモ光セット割(ドコモスマホ料金550円または1100円割引)
2年更新時にdポイント3000ポイント付与(125ポイント/月)
毎月の料金にdポイント1%付与(50ポイント/月)
③契約縛り:2年ごとの定期契約(中途解約金14300円・解約月3か月間あり)
④IPoE:利用可・無料
⑤IP電話:050・なし
0ABJ・ドコモ光電話(NTTひかり電話と同じ)
⑥メールアドレス:1つ基本料金に含む。
フリーチケットにより追加メールアドレス6つまで無料
これはドコモ光が出来た当初からあるプランで、ドコモ光のプロバイダーがぷららという感じ。
サービス内容はほぼぷららなのだが、ドコモ光セット割を前提としているため料金設定がそもそも高い。
今やドコモ光セット割の対象となるようなドコモのプランを契約する予定は全くない。
2年縛りの契約になる上、更新時の特典も割高な料金を補うほどではない。
IPoEは無料で利用できるが、050IP電話が利用できないのが痛い。
メールアドレスは変えたくないが、固定電話は利用したいところなので、料金的には光回線の料金アップ分がぷらら光で払っている料金に上乗せになる。
候補2【OCN光】
①料金:5610円
②割引:OCNモバイルONEセット割(OCNモバイルスマホ料金220円割引)
③契約縛り:2年ごとの定期契約(中途解約金11000円・解約月2か月間あり)
④IPoE:利用可・無料
⑤IP電話:050・OCNドットフォン300
(月額330円・350円分の無料通話付き・着信番号表示無料)
0ABJ・OCN光電話(NTTひかり電話と同じ)
⑥メールアドレス:OCNメール(1つ基本料金に含む。※OCNモバイルONEでも利用可)
追加はファミリーメール(1個目275円・2~29個目110円)
料金的にはドコモ光よりは若干安いが、2年縛りがあるのは同じ。
携帯電話のセット割が用意されているので、OCN光にするなら携帯電話もOCNモバイルONEにしてしまった方がいいだろう。
050IP電話は利用できるのだが、OCNドットフォンは現在無料通話分のついた有料プランしか用意されていない。
月350円分も固定電話で通話しないな。
メールアドレスは当然変わるが、メールアドレス2つめからは有料。
OCNメールはOCNモバイルONEにも無料で1アドレスついてくるので、夫婦で使い分けをするようになるだろう。
まあ、メールアドレス変更にはかみさんの強力な抵抗が予想されるから、この内容であればメールアドレスを変更してまで回線を乗り換える魅力には乏しい。
候補3【ソフトバンク光】
①料金:5720円+セットオプション料550円
②割引:ワイモバイルおうち割(スマホ料金1188円割引)
③契約縛り:2年ごとの定期契約(中途解約金10450円・解約月1か月間あり)
④IPoE:利用可・セットオプション料に含まれる
⑤IP電話:050・BBフォン(セットオプション料に含まれる)
(着信番号表示有料・月額440円)
0ABJ・ホワイト光電話または光電話(N)(NTTひかり電話と同じ)
⑥メールアドレス:YahooBBメール(YahooBB基本サービスとして月額330円)
一応参考までにソフトバンク光も調べてみた。
料金はドコモ光と同じだが、ワイモバイルおうち割でスマホの割引額が大きい。
しかし、ライトユーザーの自分は月3GBあれば十分なのでシンプルSにしているが、
ソフトバンク回線で3GBならLINEMOのミニプランにすればいいやんということになる。
15GBのシンプルMの場合は、ワイモバイルおうち割適用後は1990円で15GBになるのでこれならまあありかもしれない。
当然のように2年の定期契約が前提。ドコモ光、OCN光と比較すると、解約月が長いほど中途解約金も高くなるようだ。
解約月が2年間で1か月だけというのは今やちょっと短いような気がする。
さて、ここからがソフトバンクの本領発揮。
まず、IPoEを利用するには有料のセットオプションに加入しなければならない。
IP電話BBフォン利用もセットになっているのでそれほど割高ではないよう見えるが、なんと着信番号表示有が有料。しかもひかり電話と同額。
IPoEとIP電話を利用したい自分にとっては全く向いていない。
さらにメールアドレスはYahoBBメールでこれまた有料。
IPoEもIP電話も不要で、ワイモバイルでシンプルM、メールアドレスはワイモバイルのメール(無料で2つ利用できる)を使うという人なら、
まあなんとかという感じかな。
まあ、とにかく自分としてはソフトバンク光という選択肢だけはないというのを確認できた。
こうしてみると、現状のサービスが提供される限りぷらら光を継続するのが、自分にとっては最適のようだ。
将来的にぷらら光のサービス提供条件が変わった場合は、ドコモ光との比較になるだろうか。
これとは別に、長年愛用してきたメールソフトShurikenが個人向けの販売を今年2月に既に終了していたことが判明。
サポートも来年2月には終了する。
こっちもか。
何とはなしに使い始めたShurikenだが、もう15年以上は使っているだろうか。
WindowsをバージョンアップするまではShuriken2018を使おうと思うが、問題はその後だ。
複数のメールアドレスを使い分けているし、既にMS Officeを購入していないのでOutlookというのも今更感がある。
となると、Thunderbirdにするしかないのかな。
最も使用頻度の高いソフトウエアだけに使い勝手がいい方がいいのだが、選択肢がなさ過ぎる。
何にしろ永久に使用が保証されているものなどないのだからこういう事態は十分想定されるのだが、
今や完全にインフラと化したインターネットの重要な要素、通信回線とメールソフトの終わりが同時に見えてくるとなると、結構不安な気持ちになる。
乗り換えればそれで済む話ではあるが、使用期間が長ければ長いほど、乗り換えの手間と心理的な負担感は重いものがあると感じた2022年の初夏。