夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

Wave File Player

2010-12-23 10:04:57 | オーディオ
きっかけは、とある方のブログを覗いたら、このプレーヤーソフトの話題が載っていました。
WAVファイルに特化したプレーヤーソフトとは珍しいな、と思って
開発者のウエブページを見に行ったら、フリーソフトではありますが入手するには、
メールで連絡して、使った感想を送らないといけないようでした。
音がよいとの評判だったので、興味はあったのですが、
メールで連絡してというところが正直億劫で、どうしようかと思っていたら、
近々ウェブからダウンロードできるようになるとのこと。

そして、ダウンロードできるようになったので、早速ダウンロードして使ってみました。
このWaveFilePlayerには2つの種類があって、
Wave File Player for Referenceの方は、
「音質評価の「ものさし」としても使えるよう、WAVファイルは加工せず、そのまま再生」するということで、
機能らしい機能はついていません。
再生できるファイル形式はWAVのみ。
再生時間表示やシークバーすらついていません。
また、再生するファイルをスキップするボタンがなく、
再生中の曲をいったん止めてからでないと
曲を切り替えることが出来ません。
ただ、アルバム単位でWAVファイルをフォルダ分けしておけば、
フォルダ内のファイルは連続して再生してくれます。
2003年から開発を始めてほぼ完成し、あとは小改良だけのようです。

もうひとつのWave File Player for Experimental の方は、まだ開発中とのことですが、
「高音質再生を極め、実験・研究している」
「時間軸に対して正確に再生させたい為、WAVEファイルをメモリーに転送してから再生」
「連続かつ滑らかに繋ぐ独自のアルゴリズムによりアップサンプリング」も出来るとのこと。

まずは、標準版であるWave File Player for ReferenceでWaveファイルを再生してみました。
WAVファイルは、すべてExactAudioCopyを使ってCDをリッピングしたもので、
44.1kHz16bitの形式です。
普段使っているプレーヤーソフトは、ASIOなしのLilithです。
Lilithでは、44.1kHz24bitで再生しています。

Wave File Playerで聴いた音の感想は、どうもうまく表現できません。
Lilithを使い始めるにしても、他のプレーヤーソフト、WindowsMediaPlayerをはじめ、
iTunes、foobar2000といろいろなソフトを試して決めたのですが、
このWave File Playerというソフトは根本的に何か違うような気がします。
非常に良い意味で「素の音」なのです。
癖のようなものは全く感じません。
解像度などオーディオ的な要素も十分なのに、
うるさくないというか音の出方がスムーズそのもの。
音を丸めている感じはしないのですが、とても聴きやすいのです。
中域がどうこうとか、音が硬いのどうこうとか、オーディオ的なことをすっかり忘れて、
音楽に集中というか、没入することが出来ます。

細かくLilithと比較すると、聴感上のS/N比がさらに上がってしまったらしく、
マスター由来のヒスノイズが曲によってはかなり気になるようになってしまいました。
さらに音の響きというか余韻が、さらにはっきり聴こえるようになりました。
音の出方は、特定の帯域にピークがないらしく、解像度は変わらないのに、
音が硬い感じが全くしないです。
うるさく感じないので、以前より音量を上げても平気になりました。
低音は若干柔らかい感じになりましたが、
これはHD595の特徴が素直に出るようになっただけだと思われます。
ということで、かなり不便なソフトなのですが、「音」を気にせずに音楽を聴けるので、
Lilithに替わって標準プレーヤーソフトになりつつあります。

そうなると、当然アップサンプリング再生の出来るWave File Player for Experimentalの方が気になるのですが、
訳あって使っていません。
アップサンプリング再生するためには、OSがVistaか7でないとダメなのです。
自分が使っているのは、あぁXP(悲)。

XPではWASAPI出力も出来ないので、真剣にOSのアップグレードを検討しなければ!
再生する曲をメモリーにいったん転送してから再生するので、
メモリーは2GBじゃちょっと心許ないから、2本分余っているメモリースロットを使ってメモリー増設するのに、
メモリーと一緒にDSP版の7を買えばいいのか?

でも、Wave File Player for Referenceで音楽を聴いていると、
ほとんど不満を感じないというか、どこかを弄ろうとかあまり思わないんですよね。
HP-A3を買って、初めてかもしれません。
さて、どうしましょうか?

電源ケーブルでPCの音は変わるか?(導入編)

2010-12-12 15:13:35 | オーディオ
shima2372へ電源ケーブルを注文したのが土曜の夜だったのですが、
次の週の火曜の午前中にはケーブルが届きました。
仕事が早いです。
届いたケーブルは、プチプチの袋の中に、さらにこんなビニール袋に入って届けられました。


ビニール袋から取り出したところです。


思ったより重量感はありませんが、あまり重過ぎるとケーブルが垂れ下がってきてしまうので、
このぐらいでいいです。
プラグは、透明でキレイですね。


インレットソケットは、予想通りK+B社製でした。


おまけで3P→2P変換のアダプタをつけてもらいました。
よくパソコンの電源ケーブルについているものですね。


このアース線がちょっと邪魔なので、以前ヤフオクで入手したプロケ仕様のアダプタを使うことにしました。
ブレードは、非メッキです。


早速ケーブルを交換して試聴!と行きたいところですが、
その前に電源ケーブル交換でPCの性能が変わるかどうかベンチマークソフトで計測してみました。
使ったソフトは、定番のCrystalMarkです。
交換前と交換後でそれぞれ3回ずつ計測して、平均を出してみました。
そしたら、トータルではマイナスになってしまいました。
項目ごとに詳しく見てみると、FPUとHDD以外の項目は、誤差の範囲なのですが、
なぜかFPUが-12%、HDD+10%という結果に。
駆動系を持つHDDのスコアが上がったのは、何となく理解できるものの、
FPUが10%も下がったのは、完全に謎。
体感できるような差ではないですけどね。

それはさておき、肝腎の音のほうを聴いてみました。
試聴環境は、いつものとおりです。
  PC:デスクトップPC(OSはXP、プレーヤーソフトはLilith)
  USBケーブル:フルテックFormula2
  USB-DAC:フォステクスHP-A3
  ヘッドフォン:ゼンハイザーHD595

結論からいうと、変わります!
聴いてすぐ分かるぐらいに。
実は、ほとんど音が変わらず、電源ケーブルはAVアンプ行きになるだろうと予想していたのですが、
その予想は、あっさりと覆されました。
一言でいうと、優しくて聴きやすい音になりました。
USBケーブルをFormula2に替えてから中域がかなり張り出した感じがあったのですが、
それがすっかりなくなり、フラットな感じに。
同時にちょっと気になっていた音の硬さがなくなって、柔らかい感じに変化しています。
特定の帯域にピークがあると音が硬く感じる、と言っている人がいますが、
まさにそのような変化になりました。
しかし、音のバランスが取れ、聴きやすくなったのはよいのですが、
反面音の明瞭度は若干後退した感じを受けました。
低音も硬く締まった感じから、ちょっとふやけた感じに。
電源ケーブルを交換した初日は、こんな印象だったのですが、
USBケーブルのときは2、3日するとかなり音が変化したので、
PCの通電時間を長くして、しばらく様子を見ることにしました。

それから数日、やはりかなりの変化があります。
やはりケーブル類は最初の2、3日は様子をみた方がいいですね。
この期間でかなり音が変化します。
音の明瞭度が復活して、電源ケーブルを換える前に近い感じになっています。
あとは、音の響きがよりはっきり感じられるようになりました。
聴感上のS/N比がさらに下がったことが影響しているようです。
曲によっては、演奏者の鼻息が結構気になるようになったりして…
低音は、当初若干輪郭がはっきりしない印象でしたが、だいぶ締まってきました。
電源ケーブルを替える前はやや締まりすぎだったのが、適度な量感が出るようになり、
個人的にはこの方が好みです。
高音については、若干鋭い感じでバイオリンソロの曲とかは、飛ばして聴いていたのですが、
これなら大丈夫という感じになっています。
一番の変化は、やはり中域の音でしょうか。
ちょっと過剰に盛り上がった印象がなくなり、全体のバランスがよくなりました。
音を丸めた感じではなく、透明感も十分にあるのですが、聴きやすくなりましたね。
特に気になっていた「サ行」ですが、以前ほどは気にならなくなりました。
全体的には、音の硬さがとれ、USBケーブルを交換して若干気になっていた点がほぼ解消されました。
うまくバランスが取れた感じです。

以前はケーブル交換しても音は、ほとんど変わらないと思っていたのが、
ちょっと変わりすぎというか、過敏に反応するので戸惑っています。
今回はたまたまうまくいきましたが、場合によっては逆の結果になる可能性もあるわけで、
あまり癖のない物を選んだ方がいいかもしれません。
ケーブル類は試聴ができないので、正直高価なものは怖くて買えません。
しかし、高校生のときに使っていたボーズの301は、なぜあれほどまでに何をやっても音が変わらなかったのか?
ボーズのスピーカー+サンスイのアンプ+デンオン(この時はデノンではない)のCDプレーヤーという組み合わせだったからか?

そんなことを考えながらも、今回は電源ケーブルでPCの音は変わります!という結果になりました。
私のPCはデスクトップですが、この感じならノートPCのACアダプタの先のメガネケーブルを交換しても効果がありそうです。

電源ケーブルでPCの音は変わるか?(選択編)

2010-12-05 19:47:20 | オーディオ
きっかけは、パソコンの裏側をたまたま覗いてみたことです。
現在使用しているPCは、某ショップ製のデスクトップパソコンです。
デスクトップ派なので、ここ最近PCはデスクトップを使ってます。
デスクトップパソコンの電源は、3Pのインレットなんですよね。
「このケーブルを換えてみたら、音は変わるのかな?」
パソコンの付属品として付いてきたかなり細めの電源ケーブルを見てそう思ってしまいました。

そういえば、レコーダー用の電源ケーブルは交換したものの、
肝腎のAVアンプの方はまだだったことを思い出し、
もし効果がなければ、AVアンプ用に回せばいいかということで、
試しに買ってみることにしました。

ただ、市販の電源ケーブルは高額なものが多いですね。
エントリー向けというもので2万円ぐらいしますし、
上を見るとそれこそ車が1台買えてしまうものまで…
そんなものを買う気もないので、
ここはコストパフォーマンスが高いといわれている自作代行系の電源ケーブルにしてみます。
自分で自作すればよいのですが、若干工具も必要になるので、今回は作ってもらおうと思います。

ネットで調べてみると、いろいろな業者が電源ケーブルを作っていますね。
その中から比較的以前から取り扱っていて定評のあるお店を3つほど選んでみました。
 1 根岸通信 ZAC1
 2 shima2372 電源ケーブル 極太 3ピン
 3 ProCable (WATTGATE)シールド電源ケーブル

1は、この手の電源ケーブルの先駆けと思われる定番品。
プラグは松下のWF5018、インレットソケットは「UK製UL規格品」とあります。(BULGIN社製の模様)
ケーブルはメーカー不明ですが、極太のキャプタイヤケーブルのようです。
プラグはオプションで、明工社ME2573かフルテックのFI-28MRに変更できます。

2も10年ほど前からある定番品。
プラグは「明工社製ホスピタルグレードプラグ」とのみ記載がありますが、たぶんME2573。
インレットソケットは「ドイツ製UL規格高性能プラグ」ということですが、
外見からすると、おそらくK + B 社製。
ケーブルは、ベルデンの19364です。

3は、いろいろ意味で有名なショップです。
以前はマリンコプラグ+ベルデン19364という仕様だったのですが、
いつのまにかWATTGATEプラグ(インレットソケットも)+A2D社ケーブルという仕様になっています。

実は、1にほぼ決めかけていたのです。
理由は一番安いから…というのもありますが、
レコーダー用にベルデンの19364を使った電源ケーブルを使用しているので、
同じものじゃない方がいいかな、というテキトーな理由からです。
しかし、念のため必要なケーブルの長さを測ってみると、どうも1mでは足りない感じ。
やはり1.5mは必要のようで、そうなると1の値段は送料込みで考えると、
3とほぼ同額になってしまうのです。
ということで、2に決定。(やっぱり値段か!)
2と3は比較的低音に強調感がある、という評判もあるので、
まずは、もっともプレーンな2にすることにしました。

そうと決まれば、早速注文。
果たしてどうなることか?