夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

Babyface~その1(導入編)

2011-06-26 20:37:06 | オーディオ
あー買ってしまいましたよ。Babyface。
この機械、DTM用なこともあってオーディオショップでは扱っていないところが多く、
主に楽器屋さんで扱ってます。私も楽器屋さんで購入しました。
HP-A3のときはちゃんと試聴したのですが、今回は試聴してません。
かなりギャンブルです。

そんなこんなで自宅に届きました。
箱は意外と大きく、例の赤ちゃんの写真のパッケージ。

「まんまやないけ」という突込みを入れつつ、中を開けてみると
冊子になった日本語マニュアルが2冊と、とりあえず音が出るまでのセットアップマニュアルが数枚ありました。
あとは本体、ブレイクアウトケーブルをはじめとしたケーブル類、そしてキャリーバッグです。
しばらくはブレイクアウトケーブルを使わないので、本体だけ持ってみると結構ずっしりと重いです。
重さは500gあります。HP-A3が450gですからそれほど変わらないはずなのに、やけに重く感じます。
HP-A3には自分で貼るようにゴム足が別添で付いていましたが、Babyfaceは最初から貼ってあります。
大きさは、Babyfaceのほうが少々奥行きは長いですが、大差はないです。

さて、HP-A3の置いてあった場所にBabyfaceを置いてセットアップです。
セットアップマニュアルを見ながら、付属のCD-ROMからドライバをインストールして、
コンパネのオーディオとドライバと一緒にインストールされるTotalMixFXというソフトをちょこっと設定すれば完了です。
今のところヘッドフォン専用なので、本体右側のヘッドフォン端子にHD595のジャックを差し、
本体のセレクトボタンを2回押して「Phones」に切り替えればOK。
試聴環境はHP-A3とまったく同じです。
WindowsXP搭載のデスクトップパソコン→ADLのFormula2(USBケーブル)→Babyface→HD595という流れです。
Babyfaceはバスパワーで作動するので、ACアダプターは不要。これはHP-A3と同じです。
試聴するプレーヤーソフトは、もちろんWave File Player for Referenceです。
自分にとっての基準、メートル原器です。
クリック感のあるホイールを回してボリュームを調整してとりあえず音を出してみました。

一聴して分かるのは、ワイドレンジで音に広がりが感じられること。
ヘッドフォンがHD595のためか、HP-A3の場合は音が頭に近いところで鳴っている感じが強かったのですが、
それがかなり広がり、音場感が出るようになりました。
音の解像度はかなりのもので、S/N比も相当高いので、
試聴用にだいぶ聴き込んだ曲に「まだこんな音が入っていたんだ」と驚きました。
音色としてはどちらかというとクール系ですが、「冷」というよりは「涼」。
非常にクリーンな印象と相まって「清涼」と表現するのがピッタリです。
音がかさついたとか、粉っぽいという感じとは正反対の「瑞々しい」印象です。
音の色づけはほとんどなく、無色透明に近いですが、
決して素っ気なくつまらない音ではありません。
ドライブ感というか躍動的な部分がスポイルされているということもなく、
ロック系もバリッと鳴らす印象です。中域が若干厚いせいでしょうか。
まあ、どちらかというとアコースティックな音楽の方が向いている感じはしますが。
色に例えるならば、ほとんど透明に近い、ごく薄い水色。
解像度が高いのですが、エッジが立って、音が硬いという印象はありません。
気になっていたボーカルのサ行も驚くほど気になりませんし。
あまり良くない音源でも殊更粗を際立たせることもなく、けっこう聴かせてくれます。
ピントはちゃんと合っているのに写真から受ける印象は柔らかく、
その場の空気感まで写っているといわれるドイツのレンズメーカーのレンズのようです。
ああ、そういえばBabyfaceもドイツ製でしたね。
情報量が多く、音に密度感があるので、綺麗なだけで物足りなさが残る感じもありませんし、
今まで感じたことのない不思議なバランスです。
音を意識せずに音楽に没頭できる、とにかく音楽を聴いていて楽しい!
いままで無意識のうちに感じていたわずかなストレスがあったことを思い知りました。
ストレスフリー。単純に気持ちがいいんです。

いろいろなジャンルの音楽を聴いてみましたが、特に相性が悪いというのはなく、
気持ちよく聴かせてくれます。
ボリュームを上げてもあまりうるさく感じないので、ついつい音量が大きくなりがちなので
ちょっと気をつけないといけません。
そういえばと思い立ち、芸能山城組の「輪廻交響楽」の例のバイノーラル録音の部分を聴いてみました。
第1章の「翠生」です。
いやいや、人の声の生々しいことといったら。
特に遠くから声が近づいてきて、耳のそばを通り過ぎる瞬間は、本当に鳥肌が立ちます。
子供に聞かせたら、確実に泣き出すレベル。
1人から始まって、どんどん声を出す人の数が多くなっていくのですが、
その立体感が半端じゃなく、最後の方はなんかよくわからん感覚になります。
ヘッドフォンは換えていないのになー。
HD595でこれですから、音場表現に優れているヘッドフォンだとどうなんてしまうんでしょうか?
(つづく。次回は、プレーヤーソフトを変えて聴いてみます。)


DDC~その2

2011-06-18 21:14:43 | オーディオ
「DDCを導入してみたいと思います。」
と、前回書いたのですが、UDT-1を再度調べてみると、
ドライバが64bitのOSに対応していないし、今後対応する予定もないとのこと。
今使っているパソコンの次のパソコンは、64bitのOSにしようと思っていたので、これには困りました。
ドライバが64bitに対応しているのは、HIFACE EVOぐらいで、リンデマンのUSB-DDC 24/192も未対応。
ううむ、なんだかDDCを導入する気が失せてきました。
そこで、HIFACE EVOの価格帯ならばと思い出したのが、RMEのBabyfaceです。

業務用というかDTMとかに使うのが本来の使い方なのですが、
リスニング用のUSB-DACとしてもコストパフォーマンスが高いという評判なので気になっていたものです。
同程度の価格帯のUSB-DACとしてはONKYOのDAC-1000がありますが、
これはヘッドフォン出力がないので対象外。
HP-A3を下取りに出すことを考えると、HIFACE EVOを買うのとそれほど差がなくなってしまいます。
DDCにお金をかけるよりも、DACを良いものしたほうが効果が高いとのことなので、
思い切ってBabyfaceを導入してみることにしました。
自分でも予定外ですが、果たしてその結果は?