夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

固定電話機を20年ぶりに更新~PHSレガシーとの訣別

2023-12-30 04:44:44 | 通信

■固定電話機に着信しない

今は固定電話を使っていない家も多いと聞くが、我が家は未だに固定電話を使っている。

通信が光なのでメタル線ではなく、ひかり電話にして基本料金を抑えている。

電話機は2002年製のパナソニックVE-PVC01L。

購入から既に20年が経過しているが未だ現役。

PHSを子機登録できるので、わざわざこの電話機に買い換えた。

その後子機登録できるPHSが消滅してしまったので、子機なしで使っていたが、

スマホのアプリで光回線のONUに子機登録できることを知り、機種変更後の古スマホをWi-Fi専用にして固定回線の子機として使っている。

 

ところが、最近固定電話機の方に着信しないことが多くなってきた。

おかしいなと思って確認してみると、ONUの設定自体に問題はなく、いつの間にか固定電話機の電源が落ちていることが原因だった。

付属のACアダプターをコンセントから抜き差しすると、その時は電源が入るのだが、

一晩するとまた電源が落ちているという、なんともアナログ的な壊れ方をしている。

 

■壊れたのはACアダプター?

固定電話機自体が壊れたのであれば、全く電源が入らなくなると思われるが、電源が入るということは、ACアダプターの方があやしい。

断線の可能性は低いが、とりあえずテスターで電圧を確認してみた。

出力がDC11V350mAという仕様のACアダプターだが、電話機の電源が落ちている状態でACアダプターの電圧を測ってみると、13.5Vぐらい。

無負荷ということを考えると、ちょっと電圧が低いのか。

電圧測定後にACアダプターを電話機につなぐと、やはりその時は電源が入る。

しばらくそのままで様子を見ると、2時間ぐらい経つと電源が落ちてしまう。

 

電話機本体の電源故障なら、単に電源が入らなくなるだけだと思われるが、電源はいったん入るものの、

そのまま放置すると電源が落ちるのであれば、やはりACアダプターに問題があるのか?

 

■DC11VのACアダプターって…

ACアダプターの寿命を調べてみたが、一般的には5、6年と思っていた以上に短い。

この電話機のACアダプターは、自分の家にあるACアダプターの中でぶっちぎりの高齢であるので、何か問題が出たとしても不思議ではない。

 

ということで、とりあえずACアダプターを更新することにした。

出力電圧が「11V」のACアダプターを探してみたが、これがなかなか見つからない。

12VのACアダプターならば汎用のACアダプターがいくらでもあるが、11VのACアダプターとなると見つけることができない。

12VのACアダプターでもおそらく大丈夫だと思うが、わざわざ11VのACアダプターが付属しているということがちょっと気になる。

 

純正品はどうかと思って、このACアダプターの型番でネット検索すると、後継機種がヒットした。

パナソニック純正で適応機種にVE-PCV01Lの名前もある。

純正品ということもあって汎用のACアダプターと比較すると価格は少々高い。

VE-PVC01Lと同等の機能の新しい電話機の実売価格を考えると、電話機自体を更新した方がいいような気もするが、

PHSのレガシー電話機をまだ残しておきたい気持ちが勝っているので、純正のACアダプターを購入することにした。

ただ、あまり数の出ない純正部品なので、一般的なECサイトでは取り扱いはあるものの送料を加味すると、

パナソニックの直販サイトの方が安くかったので、久しぶりにパナソニックの直販サイトから購入することになった。

 

■新品ACアダプターではどうか

新しいACアダプターが自宅に届いた。

中身を確認すると、本体は若干コンパクトになっている。

早速電話機に接続して動作をチェックすると問題なく電話機の電源が入る。

3時間ほど経過しても電源が落ちることはなかったので、やはりACアダプターの故障かと思った。

しかし、それから数時間してふと電話機に目をやると、電源が落ちている。

こうなると、ACアダプターの問題ではなく、電話機本体の寿命らしい。

調べてみると、電話機本体の電源減周りに使われているコンデンサーの経年劣化のようだ。

20年以上もったのはいい方で、もう少し早くこの症状が出て使えなくなった例もあることが分かった。

通信機器は比較的長寿命とはいえ、通常家電を20年も使い続けることはないので、

いったん電源は入るがその後電源が落ちるという症状には初めて遭遇した。

 

■電話機をリニューアル

こうなると自分で修理してまで使うつもりもないので、新しい電話機が必要だ。

固定電話機でスマホ+電話アプリで済ませてしまうという手もあるが、留守番電話にしておくことが多いので、やはり通常の固定電話機が使いやすい。

固定電話自体使っている人が少なくなっているうえに、固定電話のメインユーザーの高齢者層は電話機単体ではなく、

ファックス付きを使う傾向があるため、電話機単体のラインナップは以前に比べてかなり少なくなっている。

固定電話機メーカーもパナソニックとシャープくらいになってしまった。

もはや固定電話機にほとんどこだわりがないので、価格で選んで、パナソニックのVE-GD27DLにした。

発売は少々古いが、機能的にも十分と判断した。

今まで付いてなかった子機付きで、実売価格もこなれている。

 

スマホを固定電話機の子機代わりに使っているが、固定電話機が子機付きになったことで、少なくともひかり電話の方はスマホのアプリで使う必要はないが、

スマホの電話帳が使えるのでそのまま使うことにしよう。

あとはぷららのIP電話「ぷららフォン for フレッツ」の方はスマホアプリでしか受信できないので、こちらも当然継続だ。

 

■新しい電話機をセットアップ

届いた新しい電話機パナソニックのVE-GD27DLだが、箱を開けてみた感想は、「小さい」「安っぽい」。

今のトレンドなのだろうか、電話機自体がかなり小さい。

ACアダプターもかなり小さく場所を取らない。

前の電話機は出力がDC11V/350mだったが、小さくなったこの機種のACアダプターはDC5.5V/500mAだった。

電圧が半分なので小さくて済むのか。

電話機の種類も少なくなり、機種間の差といっても

○親機の受話器が有線かコードレスか

○表示ディスプレイの大きさ

○ディスプレイの漢字表示の可否

くらいの差しかない。

 

買った電話機は安い普及品なので、

○親機の受話器はカールコードの有線

○表示ディスプレイは3行表示で小さめ

○漢字表示はできず、カナ表示のみ

といった感じだが、20年経っても機能的な進歩はほとんどない「枯れた」機器ではあるが、必要にして十分な機能は備えている。

 

電話機のセットアップは簡単で、結線すると自動で回線種類を判定してくれるので、親機の設定は終了。

子機は充電池を入れて、充電するだけでよい。

よくかかってくる電話番号を登録して、セットアップ終了。

一応発着信も確認した。

子機付きの電話機になったので便利にはなったが、20年以上使い続けた電話機なので、新しくなってうれしいという感じはなく、

あって当たり前だったものがなくなった違和感というか、さみしさみたいなものの方を強く感じる。

これで現役のPHS関連機器は我が家から姿を消した。

PHSが子機登録できるこの電話機が発売されたときはわくわくしたな。

固定電話機にわくわくするなんてあの時だけで、今後はないだろう。

 

■古い電話機はメルカリへ

買ってしまった電話機のACアダプターであるが、出力11v350mAという汎用性のない仕様なので、メルカリに出品することにする。

調べてみたら、まあまあの値段で取引があるようだ。

 

電話機本体は、まあ故障しているので廃棄してしまってもよいのだが、自分のような数寄者がいるかもしれないので、ジャンク品としてメルカリに出品することにした。

稼働品の取引価格がかなり安いので、取引が成立するか分からないが、とりあえず出品してみようと思う。

ジャンク品だが求めてくれる人がいるといいが。

 

固定電話回線自体が今後どうなるか分からないけれども、固定回線を引く以上、専用の電話機は何かと使いやすい。

使用頻度も少ないので、20年とはいわないまでも、今後10年くらいは家で電話の留守番をしてくれるだろう。


Qobuzサービス開始延期とハイレゾストリーミングサービス準備

2023-12-24 04:04:44 | オーディオ

■Qobuzのベータテストがなかなか終わらないと思ったら

Qobuzの正式サービス開始を心待ちにしているが、ベータテストがなかなか終わらない。

サービス開始時期は12月とアナウンスされているから、12月中にはと期待していたのだが、案の定サービス開始の延期がアナウンスされた。

何でも、既存のe-onkyoのデータがうまく移行できていないとのこと。

ベータテストをやってみないと分からなかったトラブルだと結構重大なトラブルかもしれない。

サービス開始の時期は現時点では未定で、進捗状況は公表するということだが、3月までにサービスが開始されるのは難しいかもしれない。

 

QobuzのデスクトップアプリがASIO対応であれば、Diretta経由で出力できて、ネットワークトランスポートが不要なので、

早くデスクトップアプリの仕様を知りたいのだが、正式サービス開始までは分からないのが、何とももどかしい。

 

■待ちきれずにWiiM Pro購入

Qobuzの正式サービス開始を待っている間にブラックフライデーの季節がやってきた。

そうしたらアマゾンでWiiM Proが2割引で売られているではないか。

QobuzのデスクトップアプリがASIO対応であればネットワークトランスポートは不要ではあるが、

その時はリビングオーディオ用に使えばいいので無駄にはならない、と自分に言い聞かせて買ってしまった。

 

しばらくして届いたWiiM Proは、予想どおり非常に軽くコンパクト。

オーディオ機器というよりはパソコン周辺機器とった風情だ。

このWiiM Proの電源はUSB-C入力となっており、付属のACアダプターもUSB用だ。

ケーブルはUSB-A→USB-Cとなっている。

WiiM Proの情報を収集すると、やはり電源周りにあまりコストがかかっておらず、

USBにしているのもパソコン周辺機器用の部材を流用してコストダウンを図っていると思われる。

 

■WiiM Proの電源強化

電源を強化するとかなりの音質アップが期待できるとのことなので、定番品のifi-AudioのiPowerⅡ5Vにしようかと思ったが、

WiiM Proの電源入力端子がUSB-Cなので変換プラグが必要となる。

どのみち変換プラグが必要になるのであれば、新規でACアダプターを購入するのではなく、

付属のACアダプターを利用しつつ、余っているiPulifier DCを使うことにした。

現在はDAC用のアナログ電源に使用しているが、本来は必要ない。

余らしているのももったいないので、とりあえず付けておいたものだ。

付属のUSBケーブルは使わず、USB電源変換ケーブルと変換プラグを使って、iPulifier DCを接続することにした。

 

付属ACアダプター(USB-Aメス)

→(USB-Aオス)USB変換ケーブル(DCプラグ5.5/2.1mmオス)

→(DCプラグ5.5/2.1mmメス)iPulifier DC(DCプラグ5.5/2.1mmオス)

→(DCプラグ5.5/2.1mmメス)変換プラグ(USB-Cオス)

→(USB-Cジャック)WiiM Pro

 

経験上ガジェットぽい機器の電源強化はかなり効果があるとみている。

 

■WiiM Proのジッター対策

WiiM ProとDACの接続は同軸デジタルでの接続を予定している。

 

PC(NET CARD Femto:LAN port2)→(LAN)→

→WiiM Pro→(Coaxial)→ADI-2 DAC

 

NET Card FemtoにはLANポートが2つあり、1つはDiretta用に使用している。

これでNET Card FemtoのLANポートがフルに活用できる。

WiiM Proにはデジタル出力が同軸と光の2系統あるが、両方あるのであれば同軸かなということでDACトの接続は同軸で行う予定だ。

 

Windows標準のオンボート音声はUSBで出力してDDCでデジタル変換し、DACに接続している。

DDCもデジタル出力が2系統あるので、こちらのDAC接続を光接続にする。

ただ、現在使用しているDDCが安物のためか、プチノイズが入る。

プチノイズ対策としてifi-AudioのiPulifier S/PDIFを使ったところ、プチノイズはピタッと止まった。

 

WiiM Proのデジタル出力がどの程度のクオリティがはっきりしないが、iPulifier S/PDIFを有無で違いをチェックしておきたい。

はっきり違いが出るようであればWiiM ProにiPulifier S/PDIFを使うことになるだろう。

 

ifi-Audioのアクセサリーで電源強化とジッター対策を施すとWiiM Proがオーディオ的にもそれなりになるのを期待しておく。

 

■リビングオーディオ用としてのWiiM Pro

WiiM Proをデスクトップ用として使用しない場合は、リビングで使うことになる。

WiiM Pro を接続するDACはブルーレイプレーヤーBDP-105DJLのDACを使うことになる。

BDP-105DJLには同軸と光両方のデジタル入力端子があり、現在はどちらも使用していないので、同軸デジタルで接続することになる。

ハイレゾストリーミングサービスで使用しているビットレートには十分対応できる仕様になっているので、本当にBDP-105DJLは頼もしい。

S/PDIF だけではなくUSBもHDMIも受けてくれるので、アンプではなくプレーヤーだが現在のトレンドを先取りしている。

入力のLANについては、現在使用しているHUBのポートに余裕があるのでそこに接続する予定だ。

 

HUB→(LAN)→WiiM Pro→(Coaxial)→BDP-105DJL→AMP→SP

 

iPulifier DCは当然使うこととして、iPulifier S/PDIFについては効果を試してからということになる。

リビングに置いたスピーカーFOSTEXのGX-100でハイレゾストリーミングをゆったりと聴く。

なんとも贅沢な環境だ。

 

■DirettaとROON

今回本命のifi-Audio ZEN StreamではなくWiiM Proにしたかというのには理由がある。

まずは、ハードの価格面。とりあえずこれが大きい。

あとはROONの対応である。

最初QobuzのデスクトップアプリがASIOに対応していければ、

ネットワークトランスポートを購入する前にROONを試してみることを想定していた。

しかし、ROONの使用料を考えると、ローカルライブラリーとストリーミングの統合といった使い勝手の面だけで

ROONを導入することはコスパがよくなく少々ためらわれる。

ROON対応の機器がないため高音質化が期待できるROON独自の通信プロトコルRAATが使えないからだ

(その代わりにDiretta接続を使うことはできる)。

 

ROON対応の機器であるWiiM Proを使えば、NET Card FemtoにはLANポートが2つあるため、

Direttaとハイレゾストリーミングの系統を分けることができる。

ということは、この環境でROONを導入すれば、Direttaを併用したまま、RAATを適用することができるということになる。

デスクトップでWiiM Proを使うようになったら、ROONを導入して音質面での効果を試してみたい。

その利用料に見合った効果、メリットがあればROONを導入して、QobuzもDirettaもROON上で使ってみたい。

 

もうすっかり準備は整った。

あとは、Qobuzのサービスが開始されるのを待つだけだが、いつになるのだろう。


LTEルーターにテレビをつなぐ

2023-12-04 04:04:44 | ケータイ

■LTEルーター+mineoでインターネット

実家にインターネット回線を必要とする機器がなかったが、見守り端末としてAmazon Echo Show8を設置したので、インターネット回線が必要になったのはしばらく前のことだ。

いろいろ考えた結果、I-O DATAのLTEルーターWN-CS300FR+格安SIMという運用にした。

 

最初はドコモ回線のHISモバイルを使っていたが、Amazon Echo Show8以外にもPCを使う機会がでてきたので、大容量プランのあるmineoに乗り換えた。

mineoではドコモ回線にしていたのだが、どうも回線速度が上がらないため、au回線に変更して現在に至っている。

 

実家でPCを使う機会が減ってきたので、従量制の「マイピタ」から低速定額制の「マイそく」に変更した。

マイピタスタンダードは回線速度1.5Mbpsに押さえられているが、遅くて使い物にならないというほどでもなく、そこそこ使える。

そんな折、実家の古いテレビを新しくした。

新しいテレビはREGZAの43M550Mで、今時のテレビらしくVOBに対応しているAndroidTVであるため、インターネット接続が欠かせない。

無線LANでも接続できるのだが、LTEルーターWN-CS300FRにLANポートがあるので、有線LANで接続することにした。

 

■マイそくスタンダードでYou Tubeは見られるのか

mineoの回線の方は、プランの切替が間に合わずマイそくスタンダードのままだったが、とりあえずこの状態でテレビにつなげてみた。

4KテレビでYouTubeを見るのに、1.5Mbpsの回線では厳しいかなと思っていたが、これが意外と使える。

YouTubeのトップ画面でサムネイルが表示されるのこそ遅いが、マイクリモコンを使っての検索もスムーズにできるし、

動画の再生自体は止まることなく再生できる。

自動で調整される画質こそ360pになってしまうが、テレビのアップコンバート機能が上手で、4Kテレビでも動画を破綻なく見せてくれる。

画質が悪くて見るに堪えないということは全くなく、普通に動画を視聴できる。

 

mineoのマイそくスタンダード1.5Mbpsがこれほど使えるとは思わなかったが、回線速度で画質を自動で調整するYouTubeの機能が優秀なのだろう。

自宅の光回線を使ってYouTubeをテレビで見ると画質は720p程度になる。

mineoの従量制プラン「マイピタ」にした場合、実家の環境だと5Mbps程度しか出ないが、マイピタでどの程度の画質になるか確認してみた。

 

■マイピタでYou Tube視聴

mineoのマイピタは、10GB以上のプランでパケット放題Plusが無料で使えるため、高速データ容量を使い切っても200kbpsではなく1.5Mbpsでつながる。

とりあえずマイそくスタンダードからマイピタ10GBに変更してみた。

速度を確認するとその日は比較的調子がよく15Mbpsほどの速度が出ている。

You Tubeのトップ画面もサクッとサムネイルが表示される。

画質の方はというと、自動設定のままだと480pに抑えられてしまうので、手動で1080pにしてみたが、動画が止まることなくFHD画質で再生される。

 

テレビにネット回線をつないで、動画を視聴しない日のバックグラウンドのデータ消費量をチェックしていたが、

毎日ではないのだが定期的にアプリの更新が行われているらしく、一日で300MBほどデータを使っているときがある。

Echo Show 8でも同様のデータ消費があったが、一日のデータ消費量は多くても150MB程度、その頻度も週1日ぐらいだったので、

テレビをネットにつないでからはバックグラウンドだけで週1GB近くのデータを消費してしまう計算になる。

これでは少々もったいないので、通常は速度制限をかけてパケットを節約し、テレビで動画を見るときだけ速度制限を解除すれば無駄がない。

 

mineoの「マイピタ」は、余ったデータ容量は翌月に繰り越すこともできてサービスが充実している分、格安SIMとしては少々料金が高めだ。

実家の環境だとドコモ回線の速度が出ないので、ドコモ以外回線を使わざるを得ないが、

au回線の格安SIMは選択肢が少なく、mineoのほかはNUROモバイルぐらいだろうか。

テレビでネット動画を見ない限り、mineoのマイそくで十分足りるのは分かったので、

あとはどれだけネット動画を見るかだが、動画視聴の時間が少なければ、割り切ってマイそくでもいいかもしれない。

 

■今やインターネット接続は家でも無線の時代

ともかくmineoのサービスはユニークで使い勝手がいい。

使い放題となれば、自社回線だけでなくauのローミングも一応使い放題となった楽天モバイルの「最強プラン」となるところだが、

高速通信を使い放題にしなくてもいいなら、マイピタ20GB+パケット放題Plusでほぼ使い放題を維持しながら

楽天モバイルの20GBより料金を抑えることができる。

動画視聴の時間によって、マイピタ+パケット放題Plusかマイそくのどちらかを選択するようになるだろう。

 

インターネット環境のない場所にそれほど使うわけではないが、とりあえずインターネットに接続できる環境を整えるというのは、

いい選択肢がなかなか見当たらない。

スマホがあれば、とりあえずテザリングということも考えられるけれども、スマホすらない環境で、しかも費用をかけずに、となると選択肢が狭まる。

そこで考えたのがLTEルーター+mineoの組み合わせだが、格安SIMの方が5G対応になっても、LTEルーターで5G対応のものは今のところないようだ。

しばらくはLTEルーターWN-CS300FR +mineoの組み合わせでネット回線を確保するようになりそうだ。

 

とりあえず家にインターネット回線を引きたいという場合、LTEルーターとmineoマイそく1.5Mbpsの組み合わせは、平日12時から13時まで実質使えないとか、3日間で10GBまでとか制限はあるものの、定額かつ安価なとても魅力的なプランだ。

ADSLの時代に8Mbpsで月額2100円という回線を実家に引いていたことがあったが、使い放題で料金定額となるとそれが一番リーズナブルだった。

容量と速度の制限があるとはいえ、その半額で定額インターネット回線を維持できるようになるとは、その時は思いもしなかった。

今や家のネット回線も固定回線ではなく、公衆回線で接続するのが当たり前になってきているんだな。


高齢者向けのテレビ選び~その2

2023-12-01 04:44:44 | 映像

■ラック組み立て

テレビより先にラックが配送されたので、組み立てておいた。

標準作業時間45分のところ、ちょっと手間取って1時間かかってしまったが、出来上がったラックは値段の割にはしっかりとしており、なかなかいい感じだ。

奥行きが30cmというのと壁側の角が落としてあることの効果は大きく、既存のラックよりも壁側に寄せて設置することができた。

 

既存のラックより10cmぐらい背が低いため、テレビを見るときに視線が下がった位置になり、かなり見やすくなった。

レコーダーは本当にギリギリ上の棚に載せることができたが、後ろはラックからちょっとはみ出した状態になっている。

レコーダーの脚がやや内側についていたので、なんとか棚に載せることができた。

 

■テレビ設置

数日してテレビREGZA 43M550Mが配送された。

ブラウン管時代は家の中へ運び入れるだけで一苦労だったが、今や一人で運べるほど薄くて軽くなっている。

箱から出して、脚を取り付けるだけなのであっという間に設置完了。

チャンネル設定も自動になっているから、30分も経たないうちに作業は完了した。

 

薄型テレビについては転倒防止の対策が必須だが、テレビに付属している固定用のベルトは、テレビの脚とテレビ台を固定するタイプだった。

しかし、テレビ台の天板の側面ではなく、天板の上面に木ネジでベルトを固定するタイプだったので、こちらは採用しなかった。

テレビラックに付属していた転倒防止のひもを使うことにした。

ベルトではなく綿のただの丸紐だが、テレビ側は壁掛け用のネジを使い、テレビラック側は天板の後ろ側側面の無塗装部分に木ネジで留める。

紐をかけたら、紐をピンとはるためのフックに紐をかけて作業終了。

何とも頼りないが、ないよりはましか。

テレビの脚の部分には、自宅のテレビにも使用している滑り止めシートを敷いた。

地震の時、薄型テレビは転倒しないまでも、脚の部分が滑って前に落ちてしまうのを防ぐためのものだ。

テレビの脚の接地面積がわりと広いタイプなので、滑り止めシートの効果は期待できそうだ。

 

■テレビの画質

ラックの幅ほぼいっぱいのM550Mだが、スリムなコーナーラックのおかげで、母の定位置からテレビを見ると正面に近い形でテレビを置くことができた。

実際にテレビを見てみると、斜め45度の位置から見ても、白っぽく見えることはほぼない。

このぐらい斜めからみても色の見え方が変わらないなら、やはりパネルはADSなのかもしれない。

 

画質の設定はデフォルトのままだが、妙に明るすぎたり色が派手だったりすることがなく、目に優しい。

安い液晶テレビにありがちなギラギラした感じはなく、非常に自然な印象で好ましいセッティングになっている。

液晶テレビの画面を見るとき気になるのが、人の顔の質感だ。

白飛びしがちで、のっぺりとなってしまうものも多い中で、このテレビは非常に自然な見え方で、階調もしっかりとでている。

ちょっと地味すぎて、店頭で見栄えはしないかもしれないが、自宅で見るにはこの方が好ましいのは言うまでもない。

 

このM550Mは等速パネルではあるものの、そもそも動きの速いスポーツ番組など母は見ないので問題ないが、BSの大リーグ中継をみてみたが、残像が気になるようなことは全くなく、テレビしか見ない高齢者には十分すぎる画質と好ましい画質の傾向となっている。

 

■音質は…

画質の方は全く問題なかったが、もう一つのポイントの音である。

デフォルトの音を聞いてみたが、まあ「普通のテレビ」の音である。

全体的に薄い音というか、音の明瞭さということからはかけ離れている。

聞くに堪えないというほどではないが、自分ならテレビのスピーカーではなくサウンドバーを設置してしまうだろう。

音質設定で、台の上に置くか、壁掛けにするか設定で選べるようになっていて、デフォルトで「スタンド」(台の上に置く)になっているが、スピーカーの開口部が下向きになっているのが、スピーカーとしては決定的に不利な条件だ。

 

ここで音質の設定を変更する。

変更したのは、東芝独自の低音強調システムBAZOOKAの設定と音質メニューの設定である。

東芝のテレビは、ワイドブラウン管と液晶テレビの2台を使っていたことがあるが、そのどちらにもこのBAZOOKAが搭載されていた。

これをONにするとブーミーな低音が強調され、人の声が聞きにくくなるだけなのでOFFに設定にしていた。

バックライトがLEDになり、極めて薄くなった液晶テレビにこの機能が付いているとは思わなかったが、デフォルトでは「弱」の設定になっていたので、これを「OFF」にした。

 

あとは、音質の設定だが、いくつかセットされたメニューから「クリアボイス」を選択した。

人の声がクリアで聞きやすくなるということだが、案の定、高域と低域をカットしたカマボコ型の周波数特性になり、人の声については聞こえ方がましになったが、ちょっと上下の帯域をカットし過ぎる傾向があり、特に高域はもう少し出ていた方がいいかなという印象だ。

 

設定を変更して、ようやく昔のラジカセで聞くAMラジオとFMラジオの中間ぐらいのところまでになった。

テレビ放送専用=人の声に特化して音質を判断しているが、自分の家で使っている1万円のサウンドバーには、まだまだ及ばない。

ここで、マイク内蔵リモコンを使ったオートキャブリレーションの出番だ。

最初どこで設定するのか分からなかったが、音質設定の詳細設定の中にあった。

テレビの設置場所が壁に対して斜めになっているので、左右のバランスが整えばいいかとおもっていたが、オートキャブリレーション実行後はかなり音が聞きやすくなった印象だ。

これはなかなか効果があった。

ここまでくれば、個人的にはまあ及第点というところだが、母には前のテレビより聞きやすくなったと公表だった。

音量を以前ほど上げなくても聞こえるとのことだったので、このテレビを選んだ甲斐があったということだろう。

 

■YouTubeを見る

M550MはVODに対応している。

高齢の母がVODを見るわけではないが、ちょっと動画を見せたいときにYou Tubeが使えると便利だ。

実家にはAlexa Echo Show8用のLTEルーターI-O DATAのWN-CS300FRを設置しているが、このルーターにはLANポートがあるので、有線でルーターとテレビをつないだ。

ルーターにはmineoのSIMが入れてあるが、契約中のプランが「マイそく」という1.5Mbpsの低速定額プランだ。

このプランを使って4KテレビでYou Tubeが見られるか試してみた。

その結果は、1.5Mbpsでも意外といけることが判明。

画質は自動で360pになってしまうが、このSD画質でもM550Mはアップコンバートがうまく、画質がいいわけではなないが普通に視聴する分には画質が気にならない程度にしてくれる。

バッファも十分で、途中で動画が止まってしまうようなこともなかった。

 

そんなにしょっちゅう動画を見るわけではないので、回線プランはこのままでいいかと思ったが、高速従量制のプラン「マイピタ」の月10GBプランに切り替えることにした。

mineoのマイピタは月10GB以上のプランだと容量を使い切った後に、極低速にスピードが制限されずに、1.5Mbpsで使えるオプション「パケット放題Plus」が無料で使えるので、高速容量を使い切っても動画の画質が落ちるだけで動画が見られなくならないので安心だ。

「マイそく」と違って、平日昼間12時から13時までの時間帯の速度制限もないし、高速通信でYou Tubeがどの程度の画質になるのか確認してみたい。

 

マイピタは月20GBまでのプランしかないので、毎月20GB以上使うようになれば、楽天モバイルへの乗り換えも検討する必要があるかなと思っていたが、mineoの「マイそく」が意外と健闘しているので、その必要もなさそうだ。

光回線に接続している自宅のテレビでYou Tubeを見ても、画質自動の設定だと、画質は720p程度に抑えられてしまうので、低速通信との画質差があまりなければ、mineoのプランは「マイそく」1.5Mbpsでいいのかもしれない。

 

■テレビで音楽を聴く

実家のテレビの更新は、テレビとそれを置くラックの選択がうまくいって、実家の母も満足してくれたようだ。

やはり、大きい画面は見やすくていいとのことだった。

大画面テレビの置き場所の問題は、スリムなコーナーラックで解決できた。

 

ほとんど使われていないレコーダーソニーのBDZ-RX35はそのまま継続して使うことにしたが、ラックの入れ替えの時に久々にラックから下ろしてみると、レコーダー底面の吸気口に綿埃が詰まりまくっていた。

これでよく故障しなかったと思ったが、13年前のレコーダーはまだまだ現役。

4Kチューナーを積んでいないので、BS4Kの録画こそできないが、どうしてもBS4Kを録画したいときは、テレビ本体にHDDを接続すればいい。

 

古いテレビラックを整理していたら、以前母に頼まれて買ったさだまさしのCDが出てきた。

CDを聞きたいとき用に安いCDラジカセはあることはあるのだが、これの音が猛烈に悪く、母でさえ音が悪いと文句を言うほど代物だ。

ふと思い立って、ブルーレイレコーダーと新しいテレビで音楽CDを再生してみた。

音質の設定をクリアボイスにしているので、高域低域は全くといっていいほど出ていないが、昔のラジカセで聞いたFMラジオ程度の音にはなっている。

少なくとも実家のCDラジカセよりははるかにマシだ。

音質設定を音楽用にすれば多少良くはなると思うが、普通の家庭で音楽CDをきくなら、こんな環境でもありかなと思った。

今回は母が満足したのでこれ以上の追加投資はしないが、今の環境にサウンドバーを追加すれば、普通の家庭では十分すぎるほどのリビングオーディオ環境を手に入れることができる。

You Tubeの音楽動画も見られるので、演歌好きの母から希望があったらサウンドバーをプレゼントすることにしよう。