夜の翼

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WiiM ProでQobuz

2024-11-03 04:44:44 | オーディオ

■WiiM ProでQobuzを聴く

Qobuzのサービスインを見込んで、昨年のブラックフライデーのセールで勢いで買ってしまったWiiM Proだが、

QobuzのデスクトップアプリがDirettaのASIOに対応していたことにより、デスクトップ環境では不要となってしまった。

 

こうなった場合のWiiM Proの使い途はすでに考えてあり、リビングにあるメインシステムに組み込むことにする。

メインのシステムでハイレゾストリーミングを楽しむことができるときがついに来た。

考えてみると、ストリーミングサービスはオンデマンドのラジオみたいなものと考えることもできる。

ただし、音質はFM放送の比ではない。

高校生の時に大型のFMアンテナを自分で立て、自分の住む地域では放送していなかった民報FMを聴いていた(ただし電波状態の良い夜間限定)こと思い出す。

久しぶりにオラわくわくすっぞ。

 

システムの構成は、以下のとおり。

 

HUB

  ↓(LAN)

Streamer:WiiM Pro with iPurifierDC

  ↓(Coaxial)

DAC:OPPO BDP-105JLD

  ↓(RCA)

Amp: Pioneer A-A9MK2

  ↓

SP:FOSTEX GX100

 

WiiM Proは、前述のとおり既に購入済み。

WiiM ProはDACとしても使えるが、今回は純粋なストリーマーとして使用する。

電源強化の必要性があるので、手持ちのiPulifierDCを組み合わせる。

デスクトップのDAC用のアナログ電源と組み合わせて使っていたのだが、いつのまにか電源ランプが点かなくなり、壊れたのだとばかり思っていた。

しかし、今回試しにACアダプターと組み合わせて使ってみると、正常に作動するので、予定どおりWiiM Proに使う。

ACアダプターはWiiM Proに付属のものを使うので、iPulifierDCを使うための変換ケーブル、変換プラグも購入済みだ。

手持ちのLANケーブルがないので、オーディオ用で一番安いDELAのC100-E10を購入した。

この製品、旧型を使っているのだが、いつの間にかモデルが新しくなっていた。

同軸デジタルケーブルは、デスクトップで使っていた古いオーテクのケーブルを流用する。

デスクトップに使っているDDCはOpticalの出力もあるので、同軸から光へ切り替える。

 

■Wiim Proのセッティング

DELAのC100-E10が到着するのが待ちきれないので、有線LANでネットワークに接続していたブルーレイレコーダーの接続を無線LANの切り替えて、

レコーダーに使っていたLANケーブルで接続してみる。

 

OPPOのBDP-105JLDは紛れもないブルーレイプレーヤーなのだが、HDMI入力端子のほかにデジタル入力端子があり、

DACとしても使えるというアンプレスAVセンターなのである。

中古で購入したが、購入して本当によかったと思える機器だ。

BDP-105JLDのデジタル入力端子は3種類。

USB端子は、オーディオサーバーSoundgenic用に使用しているので、WiiM ProとBDP-105JLDの間は同軸デジタルでつなぐことにする。

WiiM Proには光デジタルの出力端子もあるのだが、BDP-105JLDの光デジタル入力端子は別に使う予定があったので、同軸デジタルでの接続とした。

接続作業はあっという間、WiiM Pro本体の置き場所は、とりあえずちょうど同じぐらい大きさのSoundgenicの上にした。

 

あとはWiiM Proのセットアップだが、これはiPadにインストールしたWiiM Homeというアプリから行う。

セットアップ作業は、アプリが勝手に進めてくれるので、ほとんど迷わずに行うことができた。

アプリがネットワーク上のWiiM機器を探してきてくれて、ファームウエアのバージョンアップも自動。

あとは出力方法の選択となるが、ここで同軸を選択すれば終わりかと思ったが、この先で出力先のDACのスペックに合わせてサンプリングレートの上限値を選択させられる。

デフォルトは44.1kHz/16bitというCDクオリティ―になっているので、このままだとハイレゾストリーミングの意味がない。

ここはもちろん上限いっぱいですよね、と192kHz/24bitに設定したが、確認用のサンプル音源が再生されない。

おかしいと思い確認したら、BDP-105JLDのDACはUSB入力なら192kHz/24bitを受けられるが、同軸・光の場合は96kHz/24bitが上限だった。

それじゃ鳴らないわ。

Qobuzといえど192kHz/24bitの音源は少ないようなので、ここは素直に上限96kHz/24bitで設定すると、サンプル音源がスピーカーから再生された。

 

これでWiiM Pro本体のセットアップは完了。

あとは、WiiM HomeにQobuzの登録をするだけだ。

WiiM Homeのブラウズのタブには対応するストリーミングサービスなど名前がずらっと並んでいる。

この中からQobuzを選択し、e-onkyo musicから移行したQobuzのアカウントでログインするだけ。

そうすると、iPadの画面いっぱいにQobuzの音源が表示されるようになったので、その中から聴きたい音楽を選ぶ。

肝腎の音質の方だが、もちろん悪くはないが、いわゆる「眠い音」がする。

リラックスして聴くには十分な音質だが、電源強化も一応やったのに、ちょっと肩透かしという感じだが、WiiM Proだとこの程度なのか。

LANケーブルを変えてどうなるか。

 

■LANケーブルを替えるより出力固定の方が効果あり

DELAのC100-E10が到着したので、早速LANケーブルを替えてみたが、若干音がクリアになったような気がする。

オーディオの場合、「気がする」と感じたら、それはほとんど変わっていない。

 

そういえば気になっていたことが一つ。

WiiM Proからの出力は、同軸デジタル出力にしているにもかかわらず、WiiM Homeから音量が変えられることだ。

WiiM Proにはアナログボリュームらしきものはないので、デジタル回路で音量を調節しているのだろうが、どうも気分が悪い。

ボリュームは、パイオニアのプリメインアンプA-A9MK2のボリュームだけで十分だ。

WiiM Proの設定の中に出力を固定する項目があるはずだと探すと、奥の方にありました。

WiiM Proの出力を固定すると、ちょっとびっくりするほど音が変わった。

もちろん良い方に。

LANケーブルをオーディオグレードにものに替えるよりずっと効果があった。

ボリューム回路をパスさせるだけこんなに効果があるなんて。

今までの「眠い音」から脱して、ようやくハイレゾらしい音になってきた。

Soundgenicのローカル音源を再生したときの音にはまだ及ばないが、リラックスして聴く分には十分と思えるくらいにはなった。

これでリビングにあるメインのシステムで、納得できる音質でハイレゾストリーミングを聴けるようになった。

ようやく音楽鑑賞のスタイルが21世紀らしくなった。

あとは、素敵な音楽に巡り合うだけだ。



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