■WiiM ProでQobuzを聴く
Qobuzのサービスインを見込んで、昨年のブラックフライデーのセールで勢いで買ってしまったWiiM Proだが、
QobuzのデスクトップアプリがDirettaのASIOに対応していたことにより、デスクトップ環境では不要となってしまった。
こうなった場合のWiiM Proの使い途はすでに考えてあり、リビングにあるメインシステムに組み込むことにする。
メインのシステムでハイレゾストリーミングを楽しむことができるときがついに来た。
考えてみると、ストリーミングサービスはオンデマンドのラジオみたいなものと考えることもできる。
ただし、音質はFM放送の比ではない。
高校生の時に大型のFMアンテナを自分で立て、自分の住む地域では放送していなかった民報FMを聴いていた(ただし電波状態の良い夜間限定)こと思い出す。
久しぶりにオラわくわくすっぞ。
システムの構成は、以下のとおり。
HUB
↓(LAN)
Streamer:WiiM Pro with iPurifierDC
↓(Coaxial)
DAC:OPPO BDP-105JLD
↓(RCA)
Amp: Pioneer A-A9MK2
↓
SP:FOSTEX GX100
WiiM Proは、前述のとおり既に購入済み。
WiiM ProはDACとしても使えるが、今回は純粋なストリーマーとして使用する。
電源強化の必要性があるので、手持ちのiPulifierDCを組み合わせる。
デスクトップのDAC用のアナログ電源と組み合わせて使っていたのだが、いつのまにか電源ランプが点かなくなり、壊れたのだとばかり思っていた。
しかし、今回試しにACアダプターと組み合わせて使ってみると、正常に作動するので、予定どおりWiiM Proに使う。
ACアダプターはWiiM Proに付属のものを使うので、iPulifierDCを使うための変換ケーブル、変換プラグも購入済みだ。
手持ちのLANケーブルがないので、オーディオ用で一番安いDELAのC100-E10を購入した。
この製品、旧型を使っているのだが、いつの間にかモデルが新しくなっていた。
同軸デジタルケーブルは、デスクトップで使っていた古いオーテクのケーブルを流用する。
デスクトップに使っているDDCはOpticalの出力もあるので、同軸から光へ切り替える。
■Wiim Proのセッティング
DELAのC100-E10が到着するのが待ちきれないので、有線LANでネットワークに接続していたブルーレイレコーダーの接続を無線LANの切り替えて、
レコーダーに使っていたLANケーブルで接続してみる。
OPPOのBDP-105JLDは紛れもないブルーレイプレーヤーなのだが、HDMI入力端子のほかにデジタル入力端子があり、
DACとしても使えるというアンプレスAVセンターなのである。
中古で購入したが、購入して本当によかったと思える機器だ。
BDP-105JLDのデジタル入力端子は3種類。
USB端子は、オーディオサーバーSoundgenic用に使用しているので、WiiM ProとBDP-105JLDの間は同軸デジタルでつなぐことにする。
WiiM Proには光デジタルの出力端子もあるのだが、BDP-105JLDの光デジタル入力端子は別に使う予定があったので、同軸デジタルでの接続とした。
接続作業はあっという間、WiiM Pro本体の置き場所は、とりあえずちょうど同じぐらい大きさのSoundgenicの上にした。
あとはWiiM Proのセットアップだが、これはiPadにインストールしたWiiM Homeというアプリから行う。
セットアップ作業は、アプリが勝手に進めてくれるので、ほとんど迷わずに行うことができた。
アプリがネットワーク上のWiiM機器を探してきてくれて、ファームウエアのバージョンアップも自動。
あとは出力方法の選択となるが、ここで同軸を選択すれば終わりかと思ったが、この先で出力先のDACのスペックに合わせてサンプリングレートの上限値を選択させられる。
デフォルトは44.1kHz/16bitというCDクオリティ―になっているので、このままだとハイレゾストリーミングの意味がない。
ここはもちろん上限いっぱいですよね、と192kHz/24bitに設定したが、確認用のサンプル音源が再生されない。
おかしいと思い確認したら、BDP-105JLDのDACはUSB入力なら192kHz/24bitを受けられるが、同軸・光の場合は96kHz/24bitが上限だった。
それじゃ鳴らないわ。
Qobuzといえど192kHz/24bitの音源は少ないようなので、ここは素直に上限96kHz/24bitで設定すると、サンプル音源がスピーカーから再生された。
これでWiiM Pro本体のセットアップは完了。
あとは、WiiM HomeにQobuzの登録をするだけだ。
WiiM Homeのブラウズのタブには対応するストリーミングサービスなど名前がずらっと並んでいる。
この中からQobuzを選択し、e-onkyo musicから移行したQobuzのアカウントでログインするだけ。
そうすると、iPadの画面いっぱいにQobuzの音源が表示されるようになったので、その中から聴きたい音楽を選ぶ。
肝腎の音質の方だが、もちろん悪くはないが、いわゆる「眠い音」がする。
リラックスして聴くには十分な音質だが、電源強化も一応やったのに、ちょっと肩透かしという感じだが、WiiM Proだとこの程度なのか。
LANケーブルを変えてどうなるか。
■LANケーブルを替えるより出力固定の方が効果あり
DELAのC100-E10が到着したので、早速LANケーブルを替えてみたが、若干音がクリアになったような気がする。
オーディオの場合、「気がする」と感じたら、それはほとんど変わっていない。
そういえば気になっていたことが一つ。
WiiM Proからの出力は、同軸デジタル出力にしているにもかかわらず、WiiM Homeから音量が変えられることだ。
WiiM Proにはアナログボリュームらしきものはないので、デジタル回路で音量を調節しているのだろうが、どうも気分が悪い。
ボリュームは、パイオニアのプリメインアンプA-A9MK2のボリュームだけで十分だ。
WiiM Proの設定の中に出力を固定する項目があるはずだと探すと、奥の方にありました。
WiiM Proの出力を固定すると、ちょっとびっくりするほど音が変わった。
もちろん良い方に。
LANケーブルをオーディオグレードにものに替えるよりずっと効果があった。
ボリューム回路をパスさせるだけこんなに効果があるなんて。
今までの「眠い音」から脱して、ようやくハイレゾらしい音になってきた。
Soundgenicのローカル音源を再生したときの音にはまだ及ばないが、リラックスして聴く分には十分と思えるくらいにはなった。
これでリビングにあるメインのシステムで、納得できる音質でハイレゾストリーミングを聴けるようになった。
ようやく音楽鑑賞のスタイルが21世紀らしくなった。
あとは、素敵な音楽に巡り合うだけだ。
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