乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

奈良県立民俗博物館 企画展「結びの民俗 ~ひも・なわ・つな~」『御祭礼記』(2枚)

2012-05-21 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


       奈良県立民俗博物館 企画展「結びの民俗 ~ひも・なわ・つな~」






「結びの民俗 ~ひも・なわ・つな~」を見たよ。

 今まで読んだ中には、「おつなさま 注連縄」のことは書かれてなかったか、或はわたしが意識してなかったのので、今回の企画展はこれが目的だったよ。

 わたしは奈良県に住んで初めて知った勧進縄。この写真パネルも展示されていた。

 奈良には色々な縄があるらしく、信仰に使う物が多いらしい。

 玄関先の神の依りしろとしてまつられる物も展示されていた。

 


 特に印象深い注連縄などを少し記録しておこう

   唐招提寺  五色の「るや」

   春日若宮社(大和郡山市野垣内町)  伊勢エビやみかんなどが吊るされている

   宇陀市大宇陀区平尾  動画短く頭が大きく手脚の長い人形に黒面 
              体がぐるぐる巻にまかれ、複数枚 水色の紙
              胴部分に注連縄
              腰に二重の赤糸  

   橿原市四条町のオツナサン

   江包・大西のお綱祭 桜井 ○鳴神社(神社名無し)
              鳥居前に巨大で太い注連縄

   矢田坐久志玉比古神社 縄掛け

   鍵蛇巻  おそらく田原本町      

   お仮屋  桜井市高田 
              
   オハケ  平群町篠原 玄関先

   亥の子祭りの祭具

 


『御祭礼記』(奈良県立民俗博物館蔵)が見開きで展示されていた。

 これには吊るされた魚(おそらく鯛)や鳥(おそらくキジ)が上部に描かれている。
 この光景を三輪神社を写した祭儀写真で見たことがある。

 中央に巫女
 見物人や通行人
 中央少し右下に検校(? 目の見えない人)と弟子
 右下には、なが大の上で食べ物が販売されていた。この光景はスイカを売られているのを絵巻物実物(博物館)で見たことがある。
 とても面白く、結構長く楽しませていただいた。


 


     平成24年4月28日(土)~7月8日(日)

     奈良県立民俗博物館 企画展示室

     主な展示品 : 信仰に使用する「橿原市四条町のオツナサン」や「注連縄」などの他、
             仕事に使用する「トチカン」「丁縄」、生活に関わる「腰紐」など
             身近なものを展示

 


 


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69: 三弥井民俗選書『憑霊の民俗 』  川島 秀一著 2003年

2012-05-10 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



 今回も、題名記録だけで申し訳ございません。




     69:『憑霊の民俗 』



 三弥井民俗選書

 川島 秀一 著

 2003/08

 292 ページ 2800+税



 「MARC」データベースより ▼
 漁師たち、あるいは巫女や六部など宗教的職能者、宗教的な力能を発揮する旅の芸能者たちも含め、民俗社会の豊かな精神世界や信仰を担った彼らの存在を浮き彫りにする。




 目次

   1 漁師の伝承

   2 巫女の伝承

   3 六部と芸人の伝承



『憑霊の民俗 』を本日読了。
 目次を写し、今までに余りなじみの無かった「1 漁師の伝承」に悪戦苦闘。むずかしい(^^)
「2 巫女の伝承」「3 六部と芸人の伝承」になり、読み進むスピードが増す。
 本書は先週の金曜に大きな図書館でお借りしたもの。購入せねば、じっくり読まねばと感じた。

 本書内容については 口承文芸、オシラサマ、巫女、芸能、語り、六部など興味のある部分が多いので、今回は省略させていただきます。



 あとがきの次の部分に妙に納得した。
 本書をまとめる…「信仰」とか「精神」という言葉を、できるだけ使用しないことで、それらを表現することを心がけた。漁師さんたちは、「エビス」や「龍神」という言葉を具体的なモノや生物を通して捉えており、けっして「エビス信仰」や「龍神信仰」ということばが漁師の心の中にあるわけではなかったから…。   (284)

 フィールドワークや 学者と現地の方々とのずれを指摘した本に服数冊であったことがある。
 川島 秀一先生は信頼できる方だと直感的に思った。
 


 川島 秀一先生の面白そうな(難しそうな^^)授業を見つけました ▼
 國學院大學 平成16年度 伝承文学研究1
 
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66:『京町家のしきたり』光文社知恵の森文庫 218年の「歳中覚」杉本節子著(15景)

2012-05-05 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



66:『京町家のしきたり 』光文社知恵の森文庫 218年の「歳中覚」 杉本節子著


 光文社知恵の森文庫

 杉本節子著

 207ページ 760円



『京町家のしきたり 』を一気に読む。

 杉本節子さんは歴史あるお家柄の方だそうで、蔵が三つある町家に住んでいらっしゃるらしい。


 またまた あきもせで 「柏餅味噌餡」ネタですが…

 ご実家が鉾町だったせいか、四月から書き始められていたためか、それとも 節句と通じるからかしらん?

 お菓子のこだわりの開口一番が 柏餅味噌餡^^ キャハハハ ハハハ かなりの行数を費やされていた、杉本節子さんには相当 味噌餡と餅の部分にこだわりがあるらしい。 うぴょぴょ

 お土産では最後に京都では普段使いの ちりめん山椒^^ きょほほほ ほん

 著者 杉本節子さんはくどい程【こうと】と言う語を使われ説明されていたが、わたくしの家では普通に使っていたな。


「お」と「さん」をつけるといった記述の中で「お尻」+「さん」とあった

 わたしの場合は、「おいど」「おいどさん」だったかな…

 おなす、おだい(だいこん)、おネギ、おとうふ…考えたら、素朴な食材に「お○○」をつけているのかな?


 鉾町生まれの杉本節子さん

 お祭は祇園祭は当然のことと、楽しそうに書いて下さっていた。

 そうしてもうひとつあげられたお祭は、壬生狂言

 なんだか杉本節子さんって、すてきやわぁ~☆

 
 京都は山の匂いがする

 糸偏(染色業)の匂いがする

 上のように書かれていた。ほんとうだぁ~と、大きくうなずき、納得。

 わたしの場合は加えて、湯葉の湯気の匂いが忘れられない。


『京町家のしきたり 』を読み、割合に近い部分になつかしさを感じる。

 個人的に接続部分をのばしたり「ぁ」「ぅ」など、くわえて、のんびりと読んでいる自分に気づく。

 京都の詞は、まぁ(間)が長い。


 わたくしにとっては、ものすごく、楽しい一冊だった。

 ありがとう!鉾町生まれの、杉本節子さん☆^^☆


































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42:『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第5章(2)(387-416)

2012-03-04 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



   2012年  本

    42: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第5章(2)(387-416)


 

 昭和五十九年 初版

 小学館

 日本民俗学会

 494ページ 4500円

 著者代表 大林太良

 網野善彦
 大林太良
 高取正男
 谷川健一
 坪井洋文
 宮田 登
 森 浩一


 ある興味深いブログで「六調子」を取り上げられていた。

 お写真が素晴らしく、とても関心を持ったので、今日は『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から 「音楽における日本的性格の変質」を読む。

「六調子」については本書ではほんの少し触れられていただけだった。


「音楽における日本的性格の変質」の中でリズムについて書かれていた。

 ここの部分を書かれた小島美子先生は、能楽を始め和のリズムと農耕民族の体を曲げる仕草の多さとリズムを関連づけておられた。

 狩猟・採集民、遊牧民と比較

 手踊りや楽器も面白く感じ、読み終えた後 ユーチューブで遊んでいた。


 
             



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26:『異界を覗く』 小松和彦 著 洋泉社(お伽草子と異類婚姻児など)1998

2012-02-07 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 (写真はイランのテキーイェのタイル画です。 本書とは無関係です。)



 2012年  本

    26: 『異界を覗く』




 小松和彦 著

 洋泉社

 1998 -

 237 ページ 2100円

 現世とあの世を移動し、人間に福と災いをもたらす異類・異形の世界。異類婚姻論、水木しげる論、宮崎駿論を加えた異界・異人・妖怪研究の最新成果。




 昨夜 小松和彦氏の『異界を覗く』を読み始めたが、面白くてならず代中でやめることができない。

 夜中、気持ち良く、読了。

『異界を覗く』は三部構成だが、わたしにとっては二章の異界・異人の考え方と具体的見解と二章の【異類婚姻と説話の宇宙】が内容が深く、興味深いと感じた。

 うんうんとうなづき、メモしながら読んだ。




 目次

壱 異界と異人の魅力的世界(「異界論」・「異人論」は学問の交差点
新たな「異人論」を目指して―「異人論」から「他者論」への模索
「異人歓待」説に疑問を呈す―生かすも殺すも土地の人々次第)

弐 異類婚姻と説話の宇宙(鬼と人間の間に生まれた子どもたち―「鬼の子」・“片子”・「片側人間」の世界
神から授かった子どもたち―「申し子」・「宝子」・「福子」の世界
「異常児」は異界を覗く「覗き眼鏡」―「お伽草子」と異類婚姻児)

参 視覚化された異界・妖怪たち(化け物屋敷考―『土蜘蛛草子絵巻』を解読する
捨てられた「古道具」のお化けたち―「もったいないお化け」と「つくも神」
「鯰絵」は江戸民衆の記憶装置―社会状況を反映した両義的トリックスター ほか)




 memo
 簡単に…

 1
 異界での受け入れられ方、排除
 異界、異人

 2
 片側人間    76
  ヘビ  上下 (頭人間 下ヘビ)   92
  オニ  左右
       理由は 人間に近い。「片角子」で顕著にわかる   93

 キツネとの結婚  子 呪術性

    





 

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16: 『原色 浮世絵大百科事典 第十一巻 歌舞伎・遊里』大修館書店 菊池明,花咲一男(8枚)

2012-01-28 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 2012年  本

    16: 『原色 浮世絵大百科事典 第十一巻 歌舞伎・遊里』



 大修館書店

 菊池明,花咲一男 執筆

 1982/11

 9500円




 この本は欲しい。説明も丁寧。好きなものや時代背景がわかる浮世絵が多くあった。

 今回も題名記録だけで失礼いたします。





  1  歌舞伎・遊里・索引
菊池明,花咲一男執筆. -- 大修館書店, 1982. -- (原色浮世絵大百科事典 / 日本浮世絵協会原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第11巻).
2 風俗絵師と現代版画家
岡畏三郎 [ほか] 執筆. -- 大修館書店, 1981. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第10巻).
3 広重-清親
山口桂三郎, 浅野秀剛執筆. -- 大修館書店, 1981. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第9巻 . 作品||サクヒン ; 4).
4 写楽-北斎
山口桂三郎, [浅野秀剛]執筆. -- 大修館書店, 1981. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第8巻 . 作品||サクヒン ; 3).
5 清長-歌麿
山口桂三郎, 浅野秀剛執筆. -- 大修館書店, 1980. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第7巻 . 作品||サクヒン ; 2).
6 師宣-春信
山口桂三郎, 浅野秀剛執筆. -- 大修館書店, 1982. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第6巻 . 作品||サクヒン ; 1).
7 画題-説話・伝説・戯曲-
鈴木重三執筆. -- 大修館書店, 1981. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第4巻).
8 様式・彫摺・版元
菊地貞夫, 小林忠, 村上清造執筆 ; 原色浮世絵大百科事典編集委員会編. -- 大修館書店, 1982. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第3巻).
9 浮世絵師
浅野秀剛 [ほか] 執筆 ; 原色浮世絵大百科事典編集委員会編. -- 大修館書店, 1982. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第2巻).
10 歴史
楢崎宗重執筆. -- 大修館書店, 1981. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第1巻).
11 風俗
遠藤武執筆. -- 大修館書店, 1980. -- (原色浮世絵大百科事典 / 原色浮世絵大百科事典編集委員会編 ; 第5巻).



  歌舞伎
 
          





                
  遊里
 












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12: 『江戸の・・』上方・江戸の「・・風俗」の盛衰

2012-01-24 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫




 2012年  本

    12: 『江戸の男色』上方・江戸の「売色風俗」の盛衰




 白倉敬彦

 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
 1940年生まれ。早稲田大学文学部中退。独立の編集者として、長年美術・浮世絵関係の出版物の企画・編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


 洋泉社

 新書y

 253ページ 780円

 2005/05

 内容(「BOOK」データベースより)

 日本の男色が、支配層の嗜みから一般民衆に拡がり、売色(売春)として成立したのは十七世紀末といわれている。歌舞伎文化の先進地だった上方(京・大坂)では、「野郎歌舞伎」が禁止され、若い役者たちは遊所に流れ込む。その「男色風俗」は、元禄以降に江戸にも伝えられ、上方では「若衆と男」の組合せが基本だが、江戸では、若衆を「裕福な商家の女性」が買うことが優勢になる。その実態は、女装の「美少年」が男女を相手にする世界史的にも珍しい「売色風俗」だった。本書は、「男色図」を介して江戸の性風俗の盛衰を描く「性の図像学」でもある。









 挿入画がたいそう過激であった。

 絵のまわりの文字を丹念に読み、笑い転げていた。

 図(変体仮名)がたいそう小さく、戸惑う。

 本誌が親切なのは現代文字も含まれていること。なので普通の読み物としても楽しむことが出来る。

 但し、電車や喫茶店など人前、覗かれる恐れのあるところでは読むべからず!である(笑)

 
 内容は漫画の陽に面白く笑ってしまうが、しっかり江戸文化に取り組まれたと言える本。

 江戸の風習や暮らしぶりの一方向性が読み取れる。

 芝居や芸能に少しばかリ感心のあるわたしにとっては、読んでおきたい一冊かもしれない。

 今後歌舞伎を見る上で、ちょっとした いろいろ(?)な奥行き画感じられるかもしれない。


 そういえば以前松竹座の花形歌舞伎で、老夫婦らしきお二人のこんな会話を目の当たりにしたことがあった。
   女: 「今回の若衆歌舞伎…」
   男: 「若衆と言わず、花形歌舞伎と言いなさい。」
   女: 「え?若衆じゃないの…」
   男: 「花形と言いなさい。柄が悪い!」
 この本を読んで、ご年配男性の意味を痛感した。


『江戸の男色』に加え『さんせう太夫』『絵解き 幕末諷刺画と天皇』『レンブラント』『観世流百番集』などを併読していたが、『江戸の男色』『絵解き幕末風刺画と天皇』の図の文章は面白意図同時に、かなりの時間がかかり手間どった。

 なので読書記録が暫く途絶えていたと、ここで言い訳しておきたい…と、小心なわたくしは書く。
 
 






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5: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章(2 3)(3 1~3)(222-254)

2012-01-09 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



   2012年  本

    5: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章(2 3)(3 1~3)(222-254)


 

 昭和五十九年 初版

 小学館

 日本民俗学会

 494ページ 4500円

 著者代表 大林太良

 網野善彦
 大林太良
 高取正男
 谷川健一
 坪井洋文
 宮田 登
 森 浩一





 秋篠音楽堂 「大和萬歳と伊勢萬歳」を楽しませていただいた。

 もう少し詳しく知りたいと思い、『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章の一部を読む。

 第61回特別展図録 まことに めでとう そうらいける『万歳』との共通部分もある。

『演者と観客 生活の中の遊び』は昭和59年の発行

 万歳を見たことが無かったわたしにとっては、二册の本と秋篠音楽堂「大和萬歳と伊勢萬歳」は興味深かった。



 



     



memo


 万歳 興行権利   222
  「旦那場」「万歳場所」「勤場」

 

 戦国時代  224-
    「万歳物」

 平安末期
    「延喜御門」

 11世紀
    …
 
 

「清目 きよめ」 
   
 

『大日本古文書 東大寺文書之十』   226

 

 

 三 芸能を演ずる人たち  守屋 穀   237



 テレビ 
  芸能の徒と常民の関係の変化


 翁太夫 おきなだゆう (祭りの庭に臨む)


  
 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)  秋田万歳  238


 

『万葉集』
  「ほかひびと」    239

 

 (2)芸能者と歌舞伎の座    240
   

「毛坊主考」  柳田國男

「万歳とお面かけ」    243




 

 今回も簡単なメモにて失礼申し上げます。







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3: 『江戸の知られざる風習』川柳で読む江戸文化 渡辺信一郎著 ちくま新書

2012-01-07 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


   2012年  本

    3: 『江戸の知られざる風習』川柳で読む江戸文化





 渡辺信一郎著

 ちくま新書 295

 240ページ 714円(税込)

 2001/05/21


第1 江戸の人々の生活(四季の行き交い
   知られざる習俗
   知られざる物売り・生業)
第2 江戸語彙物語
あとがきに代えて―古川柳と狂句



 筑摩書房 HPより ▼

江戸川柳は「世相を映す鏡」である。江戸中期、初代・柄井川柳の登場で、一躍、庶民性を得た川柳。そこには、現代人には想像もつかない江戸庶民の生活の実相が、生き生きと描かれている。本書は川柳を鍵として、江戸庶民の知られざる風俗、文化を現代に甦らせた書である。








 memo


『将門 冠 合戦記  まさかどかんむりかっせんき』(1740)   82

  股くぐり=疱瘡の呪い

  や、たち次いで、子供ら来い来い。股潜らそ。をを、ほんに、それ其れ其れ、肝心、疱瘡の呪い

  股くぐりも『助六』では、意味が変わってくるぞい!
  あはは あはは





 はぜ売り

  元旦の売り物はぜが瀬踏せぶみなり   128
   瀬踏  せぶみ
     元旦の売れゆき、販売量が、その年の吉凶

  はぜ五文小遣い帳の三番叟

  お正月らしくって、めでたいね。
    



  ぐにゃ富・龍蔵     171

   ぐにゃ富を龍蔵にする両替屋 

   1740年 歌舞伎役者 中山富十郎
   当時の團十郎の女房役
   上方から江戸 独特のぐにゃつくような身振り

   しらみ喰い下女ぐにゃ富の身で擦り
   



  提重 さげじゅう    202

  『御摂勧進帳ごひいきかんじんちょう』(『いも洗い勧進帳』)にも『提重』という言葉が出てくる。 204

   
   ぼた餅で提重に出る気の強さ
    提重は美人と相場が決まっていたらしい。

   提重は房主ぼうじゅ殺しの毛饅頭
    重箱に饅頭を入れて偽装し、お寺様に…だそうでございまする。
    あくまでも江戸川柳でございます故、おしかりは後容赦願いまする。





 * 引用参考は 本書及び「BOOK」データベースのみ

 
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2: 『サンカの真実 三角寛の虚構』 筒井 功著 文春新書 2006年

2012-01-07 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫






   2012年  本

    2: 『サンカの真実 三角寛の虚構』 文春新書







 筒井 功 著
 
 文藝春秋

 文春新書 533

 2006/10

 254ページ ¥798 (税込)
 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
いかにして三角寛は“サンカ像”を捏造したのか。彼らは、どのような人びとであったのか。執念の追跡の末に、関東在住の元サンカ20家族と交流。浮かび上がる本当の姿。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 『サンカ社会の研究』の出版/第2章 サンカ写真集の虚構と作為/第3章 被写体となった人びと/第4章 三角サンカ論は虚妄の物語/第5章 三角寛は、なぜ偽りを語ったか/第6章 三角寛こと三浦守の生い立ち/第7章 新聞記者から小説家へ/第8章 漂泊の民サンカの真実/第9章 サンカ資料は、なぜ少ないか/おわりにーある家族の系譜

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
筒井功(ツツイイサオ)
1944年、高知市生まれ。元・共同通信社記者。主に社会部に籍を置き、司法、事件担当が長かった。42歳で退職後は民俗学関係のフィールド研究をつづけ、現在は非定住民の生態や、白山信仰の伝播過程の取材に当たっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)






 今までにサンカについて書かれた先生方の書物な何度か読んだことがある。

 また、三角寛を研究し,書物の一項目として記された本も昨年読んだことがある。

 しかしわたくしは 三角寛を知らない。

 小説も研究所も全く手にとって読んだことが無く、三角寛作品が流行った時代と言うのも知らない。

 実際に小説として奥深いものかどうかも想像できない。まして、『サンカの真実 三角寛の虚構』に書かれた内容が事実ならば、問題は大きい。

 学問として公表し名を轟かせたい後半の生き方を考えると、三角寛に疑問を感じる。

 物語、三文小説家としてのとしての前半の三角寛においてならば、実際の人々を傷つけず無い限り,また利害関係が成立する限りは,認められるのではないかと思った。

 三角寛は小説でさえ罪深いものなのか 娯楽として楽しいものなのか、一度自分自身で読んでみたい気がする。








 * 引用参考は 本書及び「BOOK」データベースのみ





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1: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から「田楽」 (本書より1枚)

2012-01-04 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


   2012年  本

    1: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から「田楽」(95-126)


 

 昭和五十九年 初版

 小学館

 日本民俗学会

 494ページ 4500円

 著者代表 大林太良

 網野善彦
 大林太良
 高取正男
 谷川健一
 坪井洋文
 宮田 登
 森 浩一



   


 昨年の暮れに春日大社のおん祭に行ったので、以前読んだ『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から序文、第一章、第二章の中からさらに短い「田楽」部分だけを読む。

 但し おん祭「田楽」は「細男」の前で見ることができなかった。今後見る機会もあるだろう…。

 
 
  わたしが見たのは「細男」~最終まで



 とりあえず、本を読む前に freshペディアをみる。次のように書かれていた。

  田楽(でんがく)とは、平安時代中期に成立した日本の伝統芸能。楽と躍りなどから成る。
 「田植えの前に豊作を祈る田遊びから発達した」「渡来のものである」などの説があり、その由来には未解明の部分が多い。



    


 memo 1 (ほんの一部分)



 類感呪術       96

『栄花物語』      98
  大田植(花田植)  広島
    早処女(本書では、「早処女」そうとめ)
    相聞の形    99  
  田をたらしめる神 薩摩 99
    翁姿
    能『翁』や『三番叟』

 太鼓中心 楽打ち 九州 101

『田楽者』        105

 交わり
  1/14  祝言、呪言、呪礼     長野    109
   赤い着物に嫗面をかぶったものが翁面とぴょんぴょん跳ねるというくだり
  「神婆 かんば

 翁と女      109-
  五穀豊穣と子育て祈願     新潟(奈良や全国でも見られる)

    


 memo 2 (ほんの一部分)



 風流田楽     114-
  散楽・猿楽と結びついていた田楽
    ↓
  平安時代中期  風流田楽

 熱狂を誇った田楽  118
  田植 野性味とエロチシズム + 舶来のギラギラしたエキゾチシズム
  (ニューミュージックのような感じ)

 田楽芸能の魔力  118-

  125






 注意


 資料引用は 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)と、一部freshペディア





 



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169;『大絵馬ものがたり 第4巻 祭日の情景』須藤功著(民俗学社写真家)農文協(資料15枚)

2011-12-24 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫






  169; 『大絵馬ものがたり 第4巻 祭日の情景』須藤功著(民俗学社写真家)農文協 2010年





 須藤功 著 (民俗学社写真家)

 著者紹介
 須藤 功(すとう いさを)1938年秋田県生まれ 民俗学写真家 宮本常一に師事し、全国の祭りや民俗芸能を撮影し記録する。主な著書 『写真ものがたり 昭和の暮らし』全10巻、『昭和30年代 農山村の暮らし』(共著)、『写真集 山古志村』、『北の大地に らかんさん遊ぶ』 以上農文協。

 農山漁村文化協会(農文協)

 2010年

 174ージ 5,250円




 以前楽しんだ『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』が面白かったので、5巻目『大絵馬ものがたり 5 昔話と伝承の人びと』を読む。


 目次は次の通り


第4巻 祭日の情景

第1章 活躍する駿馬
たくさんの馬・祭りの馬・描かれた馬・戦場に散った馬・作試し・神馬・二面八両(競馬図)・賀茂競馬・手綱を握る(女人曳馬図)・チャグチャグ馬子・動けない馬・源義経の愛馬・馬車・猿と馬・豆を食う馬・踊る馬・武者行列(相馬野馬追図)・神旗争奪戦・野馬掛・五〇万頭

第2章 社叢が華やぐ日
楽しい祭り・実際を見る・御神幸図を読む・鬼の人気・笹良児・赤鬼・影向之松・おん祭り・天王祭・三河花火・立物・お木曳・山車10台・飾り山笠・商売獅子・獅子行列・飾り馬(旧祭例之図)・参列廿八番(日野祭渡御図)・日野祭・祇園囃子(祭礼行列図)・下絵を生かす・長崎おくんち

第3章 願いをこめて舞う
舞い踊る・鬼の話・十二座神楽・雨乞い・雨乞い神事・雨よ降れ・皆令満足・田植踊り(田植踊図)・願人坊主・願人踊り・踊る六人・鹿島の事触・祓いの舞・踊る鬼たち・十八番(鯛釣舞図)・神楽の人・湯立神楽・醜女八人・三筒男神・八岐大蛇・三神和合・海宮遊行・神明種蒔・千箭向弓・神剣御調・探當清湯・稲荷山段・天岩戸加久志・剣玉誓約・神楽の面・志摩の正月・一首の心

第4章 舞や踊りを楽しむ
芸達者・祖先と踊る・舞楽・三匹獅子舞・猿曳き・花に酔う・ふりう・踊り楽しむ・曲芸・伊勢大神楽・五穀成就(三番叟図)・舞う・楽しむ人々・蘭陵王・遊女の舞

第5章 暮らしに生きる行事
一年の行事・初めの計・小正月・餅花・小正月の花・月ごとの行事・菖蒲打ち・七夕・念仏唱和・念仏踊り・空也念仏踊り・木製五輪塔・御浜出・飛島・送り火・火柱・あの世を知る




 以前楽しんだ『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』、5巻目『大絵馬ものがたり 5 昔話と伝承の人びと』に続き、、4巻目『大絵馬ものがたり 第4巻 祭日の情景』を楽しむむ。


 目次をデーターベースより引用させていただく


 第5巻 昔話と伝説の人びと  一部絵馬がリンクされていて、見ることができる

第1章 語られる人物像
人気者・人物を読む・主人公は女・『三国志』・山中の出会い・金太郎の母・金太郎の町(金時図)・鬼と酒宴・酒呑童子・逃避行・乳房に錠・鞍馬天狗・五条橋・刀千振り(五条橋の恵比須・大黒図)・壇の浦合戦・勧進帳・力持ち・巨大な猪・人穴草子・歌の仙人・俳句の人・北斎の作・赤兎馬(関羽図)・関帝廟・諸葛孔明・武将たち・志は一生・太公望兵書・大舜

第2章 伝える昔々の話
天照大神・神功皇后・武内宿禰・相撲・天鈿女命(天岩戸図)・手力男命・大きな蛇・琴を弾く・干珠満珠・神の加護・荒海の戦い・祇園祭・安産の神・力闘(相撲図)・蹶速と宿禰・野見宿禰・負けるが勝・草相撲・神事相撲

第3章 戦う武者の教訓
国を守る・武士の能力・今につづく昔・訣別・先を争う・蝦夷とは・厨川次郎・判断能力(源義経流弓図)・武将の勇気・死闘・武者の姿・扇的・両雄の戦い・桶狭間合戦・矢作川橋上・徳川家光・黒馬の清正(加藤清正虎退治図)・赤穂浪士(義士引上両国橋図)・姉妹が討つ

第4章 芝居と伝奇を描く
大絵馬の知識・雷さん・紅葉狩り・助六・大当たり記念・鯉の明神さま・海女を襲う龍神・人喰い馬・河川の神(龍に乗る弁才天図)・力持ち・雷とスガル・観念する雷神・酔つて踊る・壺より命・日照り雨

第5章 親しみ深い神と仏
道真の生涯・神話の神々・鯨油で蝗駆除・小さ子・牛に乗る天神(菅原道真図)・御剣を打つ・秋田美人・布袋

「大絵馬ものがたり」全5巻総合索引





 今回は伝統芸能にまつわる話が多かったと、ほくそ笑む。

 須藤功氏には今後も注目し、読み続けたい民俗学社写真家だと思う。




 memoも含めて  須藤功氏の功績を讃えたい







 馬はの絵馬は色々な意味があることを『1』記録でメモした。

 中には馬の体が動けないように綱で固定したものがある。

 是は病からのがれられない…回復祈願だという










 春日大社 おんまつり   12/17



 春日大社 おんまつり   12/17 夕刻 細男せいのう



 雨乞い祈願  スイカが売られているのが興味深い





 田植踊図 山形 寒河江 八幡神社 
 9/14   舞台





 願人踊図がんにんおどりず 山形 上山市 阿弥陀堂 1856
 願人踊 奉納 5/5  秋田 八郎潟町  手と足を同方向に動かす


 村歌舞伎
   豪農の跡継ぎ(長男)が演じる
   ⇅

 願人踊
   1 明治時代から 若勢わかぜい 等が踊りを始めた
   2 250年前に既にあった「願人踊」を豪農俳人の村井素大むらいそだい だ、現在の形にした。






 定九郎演じる初代中村仲蔵が来た衣装





 欄陵王図と、蚊面をかぶらない優しい顔の図


 データーベースより引用 ▼
 大絵馬ものがたり  全5巻

巻構成
第1巻 稲作の四季
第2巻 諸職の技
第3巻 祈りの心
第4巻 祭日の情景
第5巻 昔話と伝説の人びと






   



 注意


 資料引用は全て『大絵馬ものがたり 第4巻 祭日の情景』によります。

 わたくしの拙ブログ記録は 他のブログ感想などを参考にしておリません。

 なので、独走しておりますので参考にならず、申し訳ありません。



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168;『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』須藤功著(民俗学社写真家)2010年 農文協(4枚)

2011-12-20 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



  168;『大絵馬ものがたり 5 昔話と伝承の人びと』須藤功著(民俗学社写真家)農文協 2009年





 須藤功 著 (民俗学社写真家)

 著者紹介
 須藤 功(すとう いさを)1938年秋田県生まれ 民俗学写真家 宮本常一に師事し、全国の祭りや民俗芸能を撮影し記録する。主な著書 『写真ものがたり 昭和の暮らし』全10巻、『昭和30年代 農山村の暮らし』(共著)、『写真集 山古志村』、『北の大地に らかんさん遊ぶ』 以上農文協。

 農山漁村文化協会(農文協)

 2010年

 173ページ 5,250円







 鍾馗   高知 貴船神社


 猿曵図 「猿回し」「堀川」「近頃河原達引 」 大阪   藤井寺 道明寺


 助六 三浦屋店頭図 長野 別所温泉 北向き観音堂


 紅葉狩 長野 別所温泉 北向き観音堂




 以前楽しんだ『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』が面白かったので、5巻目『大絵馬ものがたり 5 昔話と伝承の人びと』を読む。


 目次は次の通り


 第5巻 昔話と伝説の人びと  一部絵馬がリンクされていて、見ることができる

第1章 語られる人物像
人気者・人物を読む・主人公は女・『三国志』・山中の出会い・金太郎の母・金太郎の町(金時図)・鬼と酒宴・酒呑童子・逃避行・乳房に錠・鞍馬天狗・五条橋・刀千振り(五条橋の恵比須・大黒図)・壇の浦合戦・勧進帳・力持ち・巨大な猪・人穴草子・歌の仙人・俳句の人・北斎の作・赤兎馬(関羽図)・関帝廟・諸葛孔明・武将たち・志は一生・太公望兵書・大舜

第2章 伝える昔々の話
天照大神・神功皇后・武内宿禰・相撲・天鈿女命(天岩戸図)・手力男命・大きな蛇・琴を弾く・干珠満珠・神の加護・荒海の戦い・祇園祭・安産の神・力闘(相撲図)・蹶速と宿禰・野見宿禰・負けるが勝・草相撲・神事相撲

第3章 戦う武者の教訓
国を守る・武士の能力・今につづく昔・訣別・先を争う・蝦夷とは・厨川次郎・判断能力(源義経流弓図)・武将の勇気・死闘・武者の姿・扇的・両雄の戦い・桶狭間合戦・矢作川橋上・徳川家光・黒馬の清正(加藤清正虎退治図)・赤穂浪士(義士引上両国橋図)・姉妹が討つ

第4章 芝居と伝奇を描く
大絵馬の知識・雷さん・紅葉狩り・助六・大当たり記念・鯉の明神さま・海女を襲う龍神・人喰い馬・河川の神(龍に乗る弁才天図)・力持ち・雷とスガル・観念する雷神・酔つて踊る・壺より命・日照り雨

第5章 親しみ深い神と仏
道真の生涯・神話の神々・鯨油で蝗駆除・小さ子・牛に乗る天神(菅原道真図)・御剣を打つ・秋田美人・布袋

「大絵馬ものがたり」全5巻総合索引





 丹念に絵馬を見たり解説を読んでいると楽しくて、ついつい時間がかかってしまった。


 memo


   昔の絵馬の意味合い

   昔の村部との農村歌舞伎などの取り組みに対する研究と取り組み

   伝承のパロディ、発展、自由な発想

   他













 大絵馬ものがたり  全5巻

巻構成
第1巻 稲作の四季
第2巻 諸職の技
第3巻 祈りの心
第4巻 祭日の情景
第5巻 昔話と伝説の人びと



 本全集の発刊にあたって

・大絵馬は「大切なこと」を語り続けています。
全国津々浦々の社寺を訪ね、江戸時代から近年までに奉納された大絵馬を撮影し、描かれた人々の「こうありたい」という願いや祈りをわかりやすく読み解きました。

・先人の思いや誇り、知恵に学ぶ
地域再興、地産地消、環境保全、ライフスタイルの変換等が求められている現代に、地域の自然や風土にしっかりと足をつけて暮らしていた先人に学び、次の時代を切り拓く知恵としたい。
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159;『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』須藤功著(民俗学社写真家)農文協 2009年

2011-12-02 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


  159;  『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』 




   詳しい目次と 一部の絵馬がみられるページ




 須藤功 著 (民俗学社写真家)

 著者紹介
 須藤 功(すとう いさを)1938年秋田県生まれ 民俗学写真家 宮本常一に師事し、全国の祭りや民俗芸能を撮影し記録する。主な著書 『写真ものがたり 昭和の暮らし』全10巻、『昭和30年代 農山村の暮らし』(共著)、『写真集 山古志村』、『北の大地に らかんさん遊ぶ』 以上農文協。


 農山漁村文化協会(農文協)

 2009/09

 176ページ 5,250円



 
 『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』  解説
 絵馬は、神の乗りものとして社寺に奉納していた生馬の代わりに、板で作った馬や板に描いた馬の絵を奉納したことに始まり、やがて馬の絵に限らず、奉納者のさまざまな願い、祈り、感謝の気持ちをさまざまな絵に託して描き奉納するようになった。大絵馬は同じ願いを持つ者が共同で奉納したり、武将や藩主の願いを絵師に描かせたものなど、美術品としても優れたものが多く、地域の歴史民俗資料としても重要である。著者は全国の村々の社寺を訪ねて撮影し、その描かれた背景にある人々の暮らしの技や思いを読み解き、わかりやすくつづる。





 『大絵馬ものがたり 1 稲作の四季』 

目次
第1章 神仏と田に遊ぶ
第2章 苗を育てて植える
第3章 田に水を送る
第4章 稲作と農具と技術
第5章 新時代の改革


第1巻 稲作の四季(四季農耕図全体)

序 絵馬に託す願い

第1章 神仏と田に遊ぶ
田遊び・伝承資料・粉本・知識を得る・土地の産業(四季農耕図)・牛で耕す・綿作・昼飯持ち・鳥追い・牛が主役・苗半作・早乙女

皆令満足・水口・花田植・働く人々・おんだ・稲苗・赤い腰巻(農耕図)・感染所作・漁村の農業・農の楽しさ・サナブリ・参宮記念・同行記念

第2章 苗を育てて植える
稲苗・鳥追い・田植え・子どもたち・不定形の田・種籾浸し・種蒔き・鳥追い・群雀・案山子あげ・田を囃す・蓑笠で田植え

田下駄・緑肥と大足・老松のある田・墓のある田・小沼観音

第3章 田に水を送る
人力で水を送る・稲作は水が命・水車はまわる・溜池・札打ちの人々・水を送る・山里にあり・天満神社・晴雨を祈る・若者の役割

雨乞踊り・踏車・踏みつづける・褒章記念・重連水車

第4章 稲作と農具と技術
江戸時代の農具・年貢米納入・実りの秋・稲刈り・手本の書誌・唐竿(唐竿1・唐竿2)・農具の地域名・唐臼・人間摺臼・打棚と扱箸

千歯扱・三人組・唐箕・村の図・米俵・供出米

第5章 新時代の改革
夜明け後・地租改正・乾田馬耕・土地の測定・姓名を記す・洋服の田口組・湿田から乾田へ・山形県の馬耕

朱書・伊佐治八郎・確かな指導・功労の碑・天皇巡幸・田を拓く

「農耕図」大絵馬所在地

参考文献





 大絵馬ものがたり  全5巻

巻構成
第1巻 稲作の四季
第2巻 諸職の技
第3巻 祈りの心
第4巻 祭日の情景
第5巻 昔話と伝説の人びと



 本全集の発刊にあたって

・大絵馬は「大切なこと」を語り続けています。
全国津々浦々の社寺を訪ね、江戸時代から近年までに奉納された大絵馬を撮影し、描かれた人々の「こうありたい」という願いや祈りをわかりやすく読み解きました。

・先人の思いや誇り、知恵に学ぶ
地域再興、地産地消、環境保全、ライフスタイルの変換等が求められている現代に、地域の自然や風土にしっかりと足をつけて暮らしていた先人に学び、次の時代を切り拓く知恵としたい。








 memo


 早乙女     26

  よく引き合いに出される  『女殺油地獄』
      蓬菖蒲をさした 女の家
      早乙女になる精進

  田植え  神仏に奉仕する行為


 赤い腰巻    40

  腰巻きの下はつけない時代
      稲を素早く成長させる
  田楽、田遊び    42
      具体的形を用いて抽象的に演じる行為の所作は、それが感染してたくさんの稲穂が生まれ、豊作
      折口信夫

 案山子     71

  「嗅がしかがし」 猪、鹿の腐った強烈な匂いで鳥をおう

  「案山子あげ」借り入れが住むと感謝、ねぎらい         
  「案山子さま」「案山子神」   群馬  小正月の家の守り神


 絵馬の馬  100

  「白毛馬」  晴天
  「黒毛馬」  雨乞い
  「赤毛馬」  暴風雨 (鎮め)

 農耕図   125

  『畫本通寳史 えほんつうほし』 
     →  青森県、、福岡県の農耕ず『唐棹からさお』 一致  126

   青森県、、福岡県 二図共に、同じ粉本から絵馬に描かれた といったことがおこるらしい 125





ふん‐ぽん【粉本】とは   大辞泉より

 1 《昔、胡粉(ごふん)を用いて下絵を描き、のち墨を施したところから》東洋画で、下書きのこと。
 2 後日の研究や制作の参考とするために模写した絵画。
 3 絵・文章などの手本とするもの。

粉本(ふんぽん)

 粉本とは、下書きの絵のことであるが、修行や後の研究、参考の為に模写したものも白描(墨で線描したのみ)の下書き風がのものが殆どであるので、これも粉本という。


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150;  別冊太陽―日本のこころ『カタリの世界―昔話と伝奇伝承』西川 照子著

2011-11-22 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫





 絵「ものくさ太郎」 清水寺境内


  150;  別冊太陽―日本のこころ『カタリの世界―昔話と伝奇伝承』




 西川 照子著



 平凡社

 2004/05

 160ページ ¥ 2,730


 金太郎、桃太郎、浦島太郎など、語りつがれてきた昔話をその伝承が語る土地の語り部に取材し、語りの本質を探るとともに、由来や歴史を遺された資料より紹介する(データーベース)


 


 再三 柳田國男氏の一部分だけを取り上げられている。

 全体を通して大まかに楽しむには都合がいい。



 今回は 題名などの記録にみにて失礼申し上げます。

 
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