『ボストン美術館展』 BOSTON
西洋画家の巨匠たち
先日京都市立美術館の行く。
好きな画家の好きだと思える作品が多くあり、じっくりと二度見で味あわせていただいた。
『ボストン美術館展』は素晴らしい作品が多いのでわたしの場合は三時間以上をかかった。
みなさんも、時間にゆとりを持って足をお運びいただきたい。
二度三度と見たくなる本展覧会、時間と条件などが満たされた興味のある方は、是非この機会を逃されませんように。わたしはこの展覧会を見られることをお勧め致します。
まず入ってすぐに
エル・グレコの『祈る聖ドミニクス』
ここで既にわたしはメロメロ状態。その場を離れられない。
好きな絵に包み込まれたような 心の安らぎ。
この部屋にずっととどまっていたいという気持ち。
わたしの最も好きな時間の一つかもしれない。
テッツアーノが創始者といわれる背景が暗く人物画が明るい『男の肖像』
レンブラントの対の絵とされる
『ヨハネスエリソン師』と『ヨハネスエリソン師の妻・・・』
もう、夢見心地。
肖像が全身像は珍しいらしい。1634年頃に集中したと説明にあった。
肖像画としてはカミュー・コローやロートレックやドガやマネやピカソも展示されていた。
流石のピカソの前では人だかりができていた。
茶基調の『女性の肖像』は数多く作品が残されているピカソの中でも、好きな類いのものだった。
ロートレックの『画家のアトリエのカルマン・ゴーダン』も好きだ。
タッチも色彩もモチーフも惹かれる。
宗教画の部屋も素晴らしかった。
『天使に支えられた死せるキリスト』は暗色でまとめられている。
またここには写真は無いが、手の表情豊かな『改悛のマグダラのマリア』も素晴らしい。
画家フランシスコ・デ・スルバランの描く二枚は立体造形のような表現だ。衣服表現が個性的で、面白い。
ミレーの
上は一見のどかな農場風景のように見える。
しかし説明を読むと、旧約聖書『ルツとボアズの物語』から表現されたという。
こういった絵は伝統的なモチーフだと会場に記されていた。
オランダ風景をすすみ、日常生活の部屋に来ると、コロー、ミレー、マネ、ドガ、モネ、ルノアールなど。
マネの平坦かつ明暗対比、奔放な筆さばきの『音楽の授業』
今回もルノアールあり。
緑、白、コーラルレッド、灰色、黄色、などで赤みを押さえた『日傘をさした女性と子ども』は洗練された衣服が描かれ、くつろぎと安らぎを感じた。
風景画ではコローもある。
また、ナルシス・ヴァルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャの『祭に向かうジプシー』はレンブラントに似た明暗法で驚く。
クロード・モネ 十枚
打ち『・・・・・・・・のカミーユ・モネと子ども』はX構図
Xの講座は、様々な色を置く格好の入れ物としての役割を果たしていた。
モネの積み藁作品 2/25点展示あり。
ピサロの『雪に映える朝日』は美しい。
セザンヌ『池』の分割された筆使いは、魅力的で今回も見つめていた。
もう一度見たい。絵の前でまどろんでいたい。
そんな絵が多くあった。
足を運んで良かったと思える『ボストン美術館展』だと感じる。
最後までおつきあい下さいましてありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
2010年8月 京都市立美術館 『ボストン美術館展』にて