乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

144; 『玄奘三蔵、シルクロードを行く』 前田耕作 著  岩波新書 2010年

2010-08-26 | 読書全般(古典など以外の一般書)




2010年度 144冊目     『玄奘三蔵、シルクロードを行く』

記録のみ




 前田耕作  著

  著者紹介 

前田 耕作 (マエダ コウサク)       
1933年三重県生まれ。1957年名古屋大学文学部卒業。1964年名古屋大学アフガニスタン学術調査団の一員として初めてバーミヤンを訪れ、以来、アフガニスタン、西アジア、中央アジア、南アジアの古代遺跡の調査を行う。現在、和光大学名誉教授、アフガニスタン文化研究所所長。専攻はアジア文化史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



 岩波書店

 岩波新書  新赤版1243

 2010年4月 

 216ページ 本体 796円




 シルクロードの繁栄ぶり、遺跡の発掘、玄奘の旅の一部が記された本書。

 玄奘が十七年の旅を終えて長安に帰り、精力的に翻訳したとされる。



 玄奘はどうして去勢説話(イラノ・ブディカ)の興味を持ち、書くも鮮明に書きとめたのだろうか。  46ー51

 玄奘は、「男◯切除」の由縁を語る前の部分と「男◯再生」の因縁を語る後段の部分の奇妙なせつこうに気づいたのだろう。


    「健駄羅(ガンダーラ)国カニシカ王」の「一黄門」の話

          牛に善意  →  男性◯◯  再生



 古代の インドとギリシャの混交

   ハッダ

      「ヘラクレス型執金剛神像」出土  (ギリシャ彫刻のよう)

   カーピシー(グレコ・バクトリア帝国  都)

      「焔肩の座仏」

      「舎衛城の大神変像」



 ゾロアスターの生地 アフラ・マツダ 

   ミスラ神 (太陽と光を司る)

      「天神」  (バーミアン / 東大仏 頭上)


 サマルカンド

   「アフラシアブ壁画」

      馬  → 太陽神ミスラに  
 
      水鳥 → ズルワン神に     

               捧げられる





 

 
 「アフラシアブの壁画」                    79-81

      アフアースィヤーブ (中央アジアのソグド / サマルカンド・ボカラ周辺)

      上一行 及び 以下 本書ではなく、わたくし自身の考え、一部 他書による





 今回『玄奘三蔵、シルクロードを行く』をわたしにとっては読んで大きな収穫があった。

「アフラシアブの壁画」はイランのペルセポリスの絵と根本的な部分が同じである。

 時間をかけて調べて見ると、「アフラシアブの壁画」はイラン人が描いたという。


     

      貢ぎ物、三人一組

          

            ひとこぶラクダ

            イランでは(外から連れてきたもの以外は)

            ひとこぶラクダだけ

                

                 相違点

                 中国の絵御経を受けている

                 服装、調度品ほか


     

      「アフラシアブの壁画」に描かれた

       突厥(とっけつ)の人々  81

     
  
            突厥(とっけつ)とは、トルコ系民族のことです^^






 油彩技能           156-157

   7C    バーミヤン 小さな石窟から発見  1964 名古屋大学隊発見

   粘着材として  芥子orくるみの乾性油
     


 
 ほか興味深いところとして

   ゾロアスター教




 
[要旨]

 中国・天山山脈からガンダーラへ。「シルクロード」と呼ばれた古道のほとりで、東西の宗教や言語がまじりあう豊穣な文化をはぐくんだ西域・中央アジアの国々。今は歴史の彼方に失われたその姿を、旺盛な好奇心と鋭い観察力をもって記録に留めたのが玄奘三蔵そのひとであった。前人未踏の地をゆく、険しくも心躍る玄奘の旅を追体験する。


[目次]

第1章 不東の旅立ち
第2章 異文化の香り高い西域
第3章 シルクロードの十字路ソグディアナ
第4章 古代バクトリアゆかりの国ぐに
第5章 仏教文化の聖地;第6章 果てしなき道










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第30回記念  大阪城薪能 【写真記録】    (16景)

2010-08-26 | 舞台・音楽 雑感メモ






            第30回記念   大阪城薪能







 
 今回は娘と二人、大阪城薪能に行ってまいりました。

 それにしても日差しのきつい中、反射するポスターは暑苦しくて楽しいものです。
 




 ☆『翁』、能にして能に非ず☆


 


   美しい楷書ですね。        旗に若干の違和感を感じますが・・・。

                    まぁ、それも良し。




 
 早くからお並びになっておられます。

 私たちはのんびりもの。

 豊国神社などをしっかり見てから会場付近に行きました。





 大阪城西の丸庭園入り口でございます。

 警備員さん、お熱い中、

 お勤めごくろさんでごじゃりまする。





 能舞台の幕は結構派手。

 光が当たると、ブルーシートを思わせるブルー。

 おや!

 薪能の幕の影が映ってますね^^

 ラッキー!

 こんな些細なことに喜びを感じる単純な乱鳥です。





『翁』が終わり、豊国神社の神主さんたちが登場。

 いよいよ 「火入れ式」です。

 二等分された大阪城をおたのしみくださ~い m_ _m





 2010年の大阪城薪能 能舞台と大阪城でございま~す。

 手振れした大阪城をおたのしみくださ~い m_ _m




 
 ライトアップの大阪城は、今月いっぱいーーーだと思います。

 こちらも、

 手振れした大阪城をおたのしみくださ~い m_ _m





 薪能が終わって・・・




 それぞれの思いを胸に・・・


  


 大阪城を・・・                 あとにする・・・
 




 終演 時既に九時をまわり、家に付いたのは11時をとうにまわっていた。





「どうだった?」
と留守番の家族。

「楽しかった」
と、娘とわたし。

 昨夜の酒のうまかったことは言うまでもない。






                 2010年8月25日   大阪城西の丸庭園にて


                 演目


                    能  『翁』

                    狂言 『貰聟』  (もらいむこ)

                    能  『安宅』  (歌舞伎でいう『勧進帳』)









  最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございます。

  感謝申し上げます。

  写真撮影禁止でしたので、能楽などの写真はありません。

  近日中に能楽記録を予定しています。















コメント (4)
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