(11月23日、家の近く。散歩中出会う、真っ赤なもみじ。)
記録だけ 2007年度 104冊目
『ことわざの知恵』
岩波書店辞典編集部編
岩波書店
岩波新書 別冊 7
2002年1月18日 175ページ 680円 +税
ことわざも普通の単語と同様、ことばが独り歩きして、違った意味意解釈されるといった現象が起きている。
そう考えると、おもしろい。
P.47の『蛇に睨まれた蛙』は歌舞伎などにもなっている おなじみの『地雷也豪傑譚』にも触れられていて、興味を覚えた。
『地雷也豪傑譚』には 蛙、蛞蝓(なめくじ) 対 蛇 がでてくるが、これは中国の周代の書物に出てくる「三竦み(さんすくみ)」がもとになっているという。
「三竦み」とは、蛙は蛇を恐れ、蛇は蛞蝓を恐れ、蛞蝓は蛙を恐れるということらしい。
歌舞伎の『地雷也豪傑譚』では蛙と蛞蝓(なめくじ)は夫婦で、大蛇と戦うこととなるが、元の話が気にかかる・・・。
ことわざの本を読みながら『地雷也豪傑譚』の知らない部分を垣間見た感じがし、私にとっては とくにお得な一冊。