(写真は信貴山の『銭亀』。石臼に「一億円札」や財布をのせ 右に回すと、金のまわりが良くなるという。
考え出した方の知恵もユーモアがあって微笑ましい。また、「一億円札」も魅力的。
「一億円札」と金銀の小さな亀がついて金壱千円とは、魅力的ではないだろうか。
私のように、眺めているだけではもったいないか・・・と思いつつ、その場を離れた。)
2009年度 1冊目
知らなきゃバカを見る珠玉の言い伝え375
『日本人の知恵袋』
村石 斗志夫 著
池田書店
昭和53年3月31日第15版
223ページ(2段) 750円+税
知っていること、知らないこと、思い出したこと・・・。
楽しく時間を過ごすことができた。
今年の第一冊目に何を読むかを考えたのではなく、漠然と手に取った本がこれだった。
図書館からお借りした14冊、子供や家族からの差し入れ10冊ほどの中から福引きのように選んだのだ(笑み)
中でも興味深い項目があった。
大晦日にも書いた『年越蕎麦』
新説を入手した。
年越蕎麦は運を開くという物だ。
年越蕎麦(晦日蕎麦)は縁起物として祝われてきた。
これは昔、散らばった金・銀を集めるとき、また金箔をのばスト記に使用されるとのこと。
金を吸い寄せるという縁起担ぎ。
商家に限らず、一般家庭でも祝われていた。
また薬味の葱は、旧年のケガレ除けの、神社の禰宜(ねぎ/神官)が御祓いをするのに語呂を合わせたとも言う。
先人の知恵とユーモアは見事に楽しい。
上の内容は今のところ宮田登氏などの民俗学関係の本では読んだことがなかった。
この本を選んで、良かった。
これは正月からついている。
新たな年の幕開けに相応しい本であったと喜んでいる。
2008.12.31 『年越蕎麦』http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/4dbe811860379727ddf0b6e0b37f1126(乱鳥)より一部紹介
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この 年越蕎麦。
一年の締めくくりに食べるとされる。
よって、年を越す前に食べるのが一般的。
年越蕎麦を食べる理由は、
「人生は蕎麦のように細く長く生きるという意味で食べる」
といわれるが、我が家の蕎麦は歪で太い。
江戸時代中頃から始められたとも言うこの習慣。
実は饂飩だったのではないかとも言われています。
関西では運を呼ぶ『うんどん(饂飩)を食べて「太く長く」を願うところもある』友言われていますが、確信はつかめてはいません。
また蕎麦は細く切れやすいから、年の苦労を切り捨てたいという願望もあるとも伝えられています。
皆様は蕎麦の育っているところを見られたことはあるでしょうか。
実は私も残念なことに、写真で見たきりです。
蕎麦は風雨で打たれてしなっても、お日様の力ですぐ元のように立ち直るとも言われています。
よって生命力の強い、縁起物です。
『ハレ』の正月に向けて、蕎麦を食べておくというのは、先人の願いや希望を垣間見た感じがして、楽しいものです。