(夜の部・全演目まとめ/記録だけ)
當る子歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎 二代目中村錦之助襲名披露
夜の部
第一 梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時 幸四郎
六郎太夫娘梢 高麗蔵
俣野五郎景久 愛之助
梶原方大名山口政信 亀 鶴
同 川島近重 薪 車
青貝師六郎太夫 錦 吾
囚人剣菱呑助 家 橘
大庭三郎景親 我 當
第ニ 寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
劇中にて襲名口上申し上げ候
曽我五郎時致 信二郎改め錦之助
曽我十郎祐成 菊五郎
大磯の虎 秀太郎
化粧坂少将 扇 雀
近江小藤太 松 緑
八幡三郎 愛之助
喜瀬川亀鶴 梅 枝
梶原平次景高 亀 鶴
梶原平三景時 團 蔵
小林妹舞鶴 時 蔵
鬼王新左衛門 梅 玉
工藤左衛門祐経 富十郎
第三 坂田藤十郎喜寿記念
京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
白拍子花子 藤十郎
第四 天衣紛上野初花
河内山(こうちやま) 質見世より玄関先まで
河内山宗俊 仁左衛門
松江出雲守 翫 雀
腰元浪路 孝太郎
近習頭宮崎数馬 愛之助
後家おまき 竹三郎
重役北村大膳 團 蔵
和泉屋清兵衛 東 蔵
家老高木小左衛門 左團次
第五 上 三社祭(さんじゃまつり)
下 俄獅子(にわかじし)
上 三社祭(さんじゃまつり)
悪玉 松 緑
善玉 菊之助
下 俄獅子(にわかじし)
鳶頭 翫 雀
芸者 扇 雀
昼の部に続いて、十二月某日、夜の部を観て参りました。
今回は夫と一緒にお昼を頂き、ゆっくりとした京都を楽しんだ後、デパートで顔見世弁当を購入。
いそいそと南座に向かいました。
夜も 好きな演目が満載。
特に好きだったのは、幸四郎丈の『梶原平三誉石切』と、仁左衛門丈の『河内山』。
梶原平三景時の幸四郎丈。
見せて下さいました。
格好いい!
大庭三郎景親役の我當丈。
この役者さんの口調は、先代の仁左衛門はんに似てこられました。
なんだか耳に残る言い回しで、インパクトがあります。
第ニ の寿曽我対面。
曽我十郎祐成の菊五郎丈、よかったです。
大磯の虎の秀太郎丈は美しかった・・・。
舞台の上出の待ち時間は、少し 目を閉じておられましたが、自分の台詞になるとものの見事な言い回し。
小林妹舞鶴役の時蔵丈の 品の良い美しさとお声。
鬼王新左衛門の梅玉丈と 工藤左衛門祐経の富十郎丈の上手さには脱帽。
梶原平三景時の團蔵丈はカッコよく、八幡三郎の愛之助は印象が良かったです。
もちろん 曽我五郎時致の錦之助丈もがんばっておられました。
口上では 富十郎丈が中心に、錦之助丈を守り立てておられ、勘三郎丈の襲名披露と同様、熱気の感じられる襲名披露でした。
藤十郎丈の白拍子花子は品良く美しく、なじみの踊りでした。
鐘を登る姿は いつもの藤十郎丈。
全体を通しては、お年を感じさせない 美しい舞でした。
三社祭と俄獅子も良かったです。
特に俄獅子の 鳶頭を舞われた 翫雀丈の格好の良いこと。
きりりと引き締まって、江戸らしい舞で、素敵でした。
河内山ではなんといっても 河内山・宗俊役の仁左衛門丈のカッコよさと演技力にうっとり。
宗俊役の劇中芝居(あきらめさせ、金をとるための演技)はあくまでも品良く、河内山はテンポ良く痛快。
花道での、にんまりしてから
「ば~かめ!」
と膨らます男前ぶりは、近くで見ているとドキドキします。
他にも好きな役者さんの勢ぞろい。
翫雀丈、孝太郎丈、愛之助丈、竹三郎丈、團蔵丈、東蔵丈、左團次丈といった顔ぶれです。
楽しかったですよ。
見終わって、スカッといたしました。
夜の部も、期待値をはるかに越えた演目と役者さんたち。
好きな役者さんもいっぱい出ておられて、目を点にして見つめておりました。
最後に、この記録は夜の部全てを 一つにまとめています。
失礼な記述がありますれば、お詫び申し上げます。
間違いや、何かお気づきの点などがございましたら、お教えくださいますようによろしくお願い申し上げます。