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乱鳥の書きなぐり

東大寺 声明、散華 そして 『勧進帳』1000回記念公演 幸四郎



特選歌舞伎 ~松本幸四郎特集~
スペシャルインタビューも放送! 年末年始は松本幸四郎を大特集!

東大寺奉納大歌舞伎 勧進帳 <松本幸四郎スペシャルインタビュー付>


出演:松本幸四郎 市川高麗蔵 坂東亀三郎 坂東亀寿 澤村宗之助 松本錦吾 市川染五郎
2008年
102分
カラー



幸四郎、記念すべき一千回目の『勧進帳』をゆかりある東大寺で。 平成20年10月15日、東大寺において催された奉納大歌舞伎は松本幸四郎が弁慶を演じて一千回目となる記念公演として大きな話題を呼んだ。『勧進帳』はよく知られた源義経と武蔵坊弁慶の逸話だが、義経一行が平重衡によって焼かれた東大寺復興のために寄付を集める勧進の僧に姿を変えている事から、東大寺に極めてゆかりの深い作品。公演当夜は折りしも満月。巨大な大仏殿の前に設えられた舞台には五千人の観客が詰め掛け、東大寺の御坊による「散華」のあと、『勧進帳』が始まると空に月が昇り、御開帳された大仏を仰ぎながらの幻想的な舞台が繰り広げられた。(2008年/平成20年10月15日・東大寺大仏殿前)<松本幸四郎スペシャルインタビュー付>





 十代から数えきれないくらいにみた幸四郎丈の『勧進帳』

 2008年10月15日には東大寺大仏殿前で 幸四郎丈 東大寺『勧進帳』1000回記念公演を催された。

 2008年10月15日といえばイランの長旅から帰国して間もなくだったので、チケットをとらずにおいた。

 それが、そもそもの失敗。

 はってでも行けば良かったと、今も後悔。


 幸四郎丈 東大寺『勧進帳』はテレビでは二度目である。

 だが、わたしが楽しんだのは衛星劇場で初めてのこと。

 昔きかせていただいたことのある東大寺の声明のあ跡、勧進帳は始められた。

 手に汗を握る大熱演の幸四郎丈は見事に重厚。

 ご子息の染五郎丈も強弱メリハリが素晴らしい。

 東大寺ご本堂の振動が伝わり、声はビブラートをきかせ、回向する。

 以前、お大仏さまのすぐ下で天平音楽の再現をきかせていただいたが、その時の響き方を思い出した。


 東大寺という厳かで神秘的な空間の中、東大寺に関わりのある演目『勧進帳』を、幸四郎さんと染五郎さんといった素晴らしい役者さんでみられたのは、それがたとえテレビであったとしても幸運だと思う。


 目を閉じると、『勧進帳』も掛け合い、声明、そして散華がはっきりと聞こえ見えてくるような気がする。
 
 





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