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乱鳥の書きなぐり

【古典講座『 土佐日記 』を楽しむ。】 2




 『土佐日記』



 今年初めての講義は古典。同時に、古典講座終了。

 次回は初夏か・・・。

 思えばこの講座は行ったり行かなかったりといったいい加減な受講者のわたしですが、かれこれ5、6年もお世話になっている。

 今回は9月の留守を拭えば、前回出席。実質上の皆勤賞である。
 


 紀貫之の『土佐日記』はたった2コマの授業だったが、家にある岩波のそれと照らし合わせて楽しんだ。

 わたしは以前『土佐日記』をまじめに読んだことが無かった。


 わたしの習う先生は有名古典学者の師事された方で、まじめを根本とする女子だが、さすがに古典をやっておられるとあって話はすこぶる面白い。

 真面目な顔でいろいろなこと!を論じていかれる様は心地が良い。

 エロ話やギャグにはとどまらない。


 この先生.顔は風吹ジュンを奈良っぽくされた感じの美人だが、声が太い。

 出来る女なのである。

 授業中面白い箇所になると先生は低い声でお笑いになる。

「ぐひゃひひひゃひひ~~。」


「ぐひゃひひひゃひひ~~。」
はわたしにとっては出来る女の象徴である。


 ところでこの『土佐日記』は長い船旅の上に起こった記録を主としている。

 男性の貫之が女性に成り済まして

       【男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。・・・・・・ ・・・】

という学校でも暗唱させられた名台詞を書いて退けるが、その日記録という当時の男性がなせる内容を何処かしこに記し、女性になりきれてない部分がちらほら目につく。


 多少男として細かで愚痴も多い『土佐日記』だが、女性の立場をとるには似つかわしいと申したいか?
 
 最後、こんなものは破り捨ててしまおうと書いて残すところなどは、文学だと感じる。


 先生に教えていただいた角川ビギナーズクラッシックの『土佐日記』だが.調べると本当にわかりやすそうだ。

 わたしは貫之にも関係する業平を選ぶ。

 Netで角川ビギナーズクラッシック『伊勢物語』を注文。

 本が届いたならば本棚に座り込んでいる岩波の中から『伊勢物語』を取り出して併読して楽しむ予定だ。


 これでよし!

 今年こそは、業平様を具体化するよ。
 

コメント一覧

しし 様 ★^^★ 
「井筒」
しし様
「在原寺」了解しました*^^*
わたしも行ったことが無いので、行ってみたくなりました。
いつも教えていただいて、ありがとうございます。

わたしもしし様に触発されて「井筒」(古典&百番集)を開けてみました。
井筒は複数回きいたことがありますが、印象に残る曲ですね。
すすきをかさっとかいて井戸を覗くところはせつなくて好きです。






ししです。
業平
在原業平ですか。当方、調度この連休のある深夜のこと、本棚の能の本を取り出し、ながめたところが、能の名曲「井筒」でした。まったくの偶然です。筒井筒は、奈良天理の廃寺「在原寺」に現存するそうですね。そこは業平が美しい娘と居を構えた跡地だそうですが、もし乱鳥さまがバイクで行けそうな距離でしたら、デジカメで紹介していただきたいなあ…って思ったところです。
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