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豊国神社のひょうたん型絵馬には、歌舞伎役者さんたちが名を書いておられるものが飾られている。
ご興味のある方は、南座のついでに、足をお運びになってください。
去年はわたくしのとって、波乱の歌舞伎の年であった。
昼夜の新白鴎さんで撃沈し、昼夜の松竹座の右團次丈と右近ちゃん、南座顔見世の仁左衛門丈で救われた。
夜の部は『雙生隅田川』が見たかったので、至っては二度ばかりだが観劇。
南座顔見世は仁左衛門丈のお舞台を拝見させていただけただけでも、歌舞伎好きで良かったと痛感した。
楽しみにしていた顔見世の昼の部は、大けがにて行けず、代わりに家族が見て感想を教えてくれた。
鴈治郎さんが片岡我當さんの言い回しをなぞられ、ことのほか良かったという。
昼の部は藤十郎丈を楽しみにしていた。
こんな大切なお舞台の時に、交通事故とはこれいかに。
ふと、思い出した。
まだ、歌舞伎の記録をつけてないことに。
最近、歌舞伎復活かと思うくらいに、若い役者さんで上手い方が増えておられる。
右團次丈はどんどんと良い役をこなされ頭角を現しておられる。
古典歌舞伎を守るべき取り込んでおられる七之助さんは、わたくしの好きだった故芝翫丈の面影が色強い。
右近ちゃんのように、子役さんで子役とは思えないような舞台を展開される役者さんには驚いてします。
子役というより、れっきとした役者さんだ。こういった方々の50代、60代を見ることができないのだと思うと、寂寥感が見に染み入る。
藤十郎丈と仁左衛門丈のお舞台を少しでも長く一回でも多くみたい。
一月は松竹座を昼夜予約している。
昼夜一回席を取ったが、藤十郎丈と、好きな演目の『河庄』を楽しみにしている。
傷の治り具合から考えて、今月は昼夜ともに見ることができそうだ。
役者は私生活を見ないに限る。
舞台がよければそれでよし。
藤十郎丈のような、流石役者と唸らせるような伝説以外は、(特例をおいては)聞きたくはない。
役者は夢をうる仕事と自覚しない、「うなぎ重がこれでうん千円、高い」だのとのたまうセコイ役者には閉口する。
役者は舞台だけを見るに限る。
コメント一覧
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Rancho
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SiSiです。
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『俵藤太物語絵巻』二度目を読む 18 中巻 将門に対面する秀郷 将門の服装や食事の態度が不作法なのを見て、秀郷は軽蔑し、考えを変えた。
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