プッチーニ《マノン・レスコー》全曲 テバルディ/デル・モナコ
『マノン・レスコー』
あらすじ
主人公は、マノンではなく男性。
マノンを心より愛しすぎているために、不幸になった男
世界の果てまで行こうとも、マノンの後を追っていこうとする騎士グリュー。
オペラでも、バレエでも、気に留めるのは、恋の魔力にボロボロになっていくグリューの姿。
グリューはマノン・レスコーと出会い彼女の魅力のとりこに。
グリューはりっぱな階級の出身でマノンは家格のつりあわない下層階級の女性。
しかしグリューはそんなこと気にも留めず、マノンとグリューは恋愛関係になる。
パリで結婚する約束をしましたが、親の承認が得られず、結婚不可能。
パリでの同居生活は順調に見えましたが、やがてお金が尽きる。
するとマノンは遊びのために、他の金持ちを家に連れ込んでしまう。
グリューは衝撃を受ける。
マノンを独り占めしたいほかの男の戦略で、グリューは実家に連れ戻されてしまう。
浮気な女との恋愛をあざわらう周囲の人たちの嘲笑に負けず、グリューは自分の恋愛を貫く。
「かえしてもらいたいのは彼女なんだ」
「他の男はマノンの心を獲得しません。マノンがぼくを裏切るなんてことがあるでしょうか。いや、ない。ぼくを愛さなくなるなんてことがあるでしょうか。いや、ない。」
「ぼくは男の家に火をつけよう。そして不貞のマノンもろとも黒焦げに焼いてやこう、、、」
グリューは恋愛の狂気に陥る。
マノンは他の金持ちの男に囲われたまま。
マノンの愛情に比してしかるべき金を払い、いい暮らしを与える。
グリューは僧門(キリスト教)に入ろうとする。
世をすてて隠遁し、家柄にふさわしい宗教者への道を歩もうとする。