記録だけ 2007年 ⑩
現代中国文化探求
ー四つの都市の物語ー
筆者 藤井省三(1952生)
近現代中国文学専攻
1982 東大大学院博士課程修了、桜美林助教授
現在 東大文学部教授、文学博士 (1999年時点)
1999年11月19日 第1刷発行
岩波新書 (新赤版)644
238ページ 700円+税
中国の時代の流れに伴う 文化面の記された部分は面白かった。
他の新赤版には、最近は『人民劇場は時代遅れ(中国人の感覚)』と書かれていた。だが、この本にでてくる『白毛女』(バレエ)は観てみたいと感じた。
『白毛女』のあら筋は単純明快だが、どのように表現するのかが、興味深い。
中国ではずいぶん前から、バレエが盛んらしい。
そういうと昨年の暮れ、桂林で観た雑技劇もバレエを取り入れた幻想的なものであった。
桂林バレエ雑技団の感想です↓(2006年12月)
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/c745af97c80b36415adfa357a7eada6f
この本では映画と中国の時代的背景が、簡単だが紹介されていた。
中にレスリー・チャンの写真や記述を認め、年甲斐も無く喜んでしまった。
コン・リーに関しての記述は正論だが、否定部分だけが書かれており、ファンにとってはつらいものがある。
とはいえ、あの場合はあの記述しか必要でないことは認めているのだが・・・
正論或いは意見が異なる場合でも、冷静さを持って、『平常心是道』の心得で受け入れられる、そんな人間でありたいと願う。