見出し画像

乱鳥の書きなぐり

江戸の旅文化 岩波新書  (新赤版)

(写真は奈良県大和川。コンクリート道の先に見えるのは、車一台がやっとこさ 通ることができる、細い橋。向こう岸にまでかかっている、私のお気に入りの小橋。)

 

 

 

 記録だけ 2007年 46冊目                 

 

 

  江戸の旅文化    

 

                                                     

 著者  神崎宣武(かんざきのりたけ)   

 岩波新書  (新赤版)884

 2004年3月19日    

 2253ページ 780円+税    

 

 

 この本を読み始めてまず初めに思い浮かべたのは、カブキの演目である『伊勢音頭こいの寝刃』  ついで思い浮かべたのは、やはりカブキの『江戸みやげ』 どうもこういった江戸の文化  に関する本を読むと、芝居と結び付けてしまうきらいがある。

 

 興味深かった内容も何点かあった。

 まずは『伊勢参宮献立道中記』 

 松阪→石部→石山→京都(4)→宇治→平野→信貴山→奈良→三輪→長谷→阿保→六軒→伊勢(2)といった具合。

 京都を例にとってみると、加茂の付け焼きや湯葉などのなじみのお惣菜が食卓に並び、時代冴え違えども、大変に親しみを覚える。何よりも『・・・献立道中記』というだけでの、興味を持ってしまう。

 

 伊勢参り本来の持つ意味や当時盛んだった女性の旅にでるいきさつや湯治、みやげの意味あいなども納得のいく記述。

 

 江戸時代に刷られた道中記(P.113~P.126)の多さにも驚きを隠しえない。

 

 全体を通して、とても楽しく読むことができた。

 

コメント一覧

乱鳥
伊勢街道
おっしゃるとおりですね。
空気が流れ、温度の感じる場所は好きです。

当時の伊勢街道などの街道沿いの神社や寺院はテーマパークのような感じだとすれば、その頃の四国八十八ヶ所巡りは覚悟の旅、といったところでしょうか…

なんだか複雑な気もしますね。
えみこ
伊勢街道
人の流れのある場所は本来好きです。一番すきなのが高速のパーキングエリアです。皆さんとても自分らしくて過ごされているように思います。次は駅や空港ですね。

伊勢街道のほんの一部の本街道の少しに踏み入れただけですが、今は人の通りも名阪に移り、ひっそりとした様子の中に人間の生活が車や電気に支配される前を感じることができました。街道沿いの神社や寺院はテーマパークのような感じで神話の世界にいざなってくれたと思います。記紀の神様の世界に踏み込むのも、今のようにギリシャ神話やシェークスピアの無かった時代、非日常で楽しかったのではなかろうかと想像しました。
乱鳥
えみこさんは伊勢街道のどういったところに魅力を感じられているのでしょうか…
街道とは、時の流れや人々の息吹を感じられるのでしょうね。

伊勢街道も鯖街道ものんびり放浪してみたいですが、なかなか…
街道以外にも近場でいきたいところが山ほどありますが…いくついけることやら…
時間は自分で作り出さないと、どんどん過ぎ去っていきますね。

えみこ
たまたまですが・・
宇陀の方には一度行ったことがありましたが、今回初めて自分で運転して行きました。友人が見つけた目的地でしたが、伊勢街道にはまりかけています。乱鳥さんの読まれた本も是非近いうちに読みたいと思っています。
乱鳥
街道
伊勢本街道ですか。偶然にも関連性のある本を読んだばかりで、うらやましい限りです。
どこか街道を彷徨ってみたいものです。
えみこ
伊勢本街道
金曜に三輪→長谷→宇陀と車で行ってきました。

道筋の神社の由来も面白く、この街道を昔の人は楽しんだんだろうなってワクワクしました。お目当ては仏隆寺の桜・・・バッチリ見ごろでした。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事