乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

永遠のマリア・カラス

2006-05-31 | 映画
      永遠のマリア・カラス


   < 神よ、もういちど声をください>



                 楽しめど    ★★★☆☆






        監督&脚本 フランコ・ゼフィレッリ

        出演    ファニー・アルダン
              ジェレミー・アイアンズ
              ジョーン・プローライト
              ジェイ・ローダン
              ガブリエル・ガルコ 他

        時間    108分
      
        制作    2002年 伊・仏・英・ルーマニア・スペイン     
              


 15歳、プロ・デビュー。

 瞬く間にオペラ界の頂点に登り詰めた天才歌手、マリア・カラスの事実と空想を織り交ぜ、彼女の死後に創られた友人監督の映画。

 著名なオペラ演出家であり、カラスの親しい友人でもあった巨匠 フランコ・ゼフィレッリが、感動のヒューマンドラマを夜に残した位置作品といえる映画である。

 


 神に見守られたソプラノの歌声と、オペラに革命をもたらしたと言われる豊かな表現力で世界中を魅了したマリア・カラス。

 彼女の歌声は今も永遠意私たちの心に残る。

 リアルタイムで知らないだろう若者でさえ、一度はその奈を耳にしたのではないでしょうか。

 映画は彼女の晩年にスポットを当て、神リ描写を美味く描きあげる。

 華やかな過去の栄光や伝説の影に隠された凍りつくような孤独感。

 



 舞台はパリ1のジョルジュ・マンデル通り。

 その一角(アパート)でオペラ界の伝説のスター、マリア・カラス(ファニー・アルダン)は、ひっそりと実をしのばせ、過去の栄光と現実のギャップにさいなまされながら、生きていた。

 過去の華やかさとは違い、彼女は声が出ない現実と向き合っており孤独感は頂点に上る。

 彼女が聴くレコードは、全盛期の自分の歌声。

 今のマリアにとって、芸術家としての栄光の記録であると同時に、失った大きさ(自分)を知らしめる残酷な試練でさえある。

 彼女は眠れず、酒に、そして薬に頼リ、自分の気持ちを押さえ込んでいた。






 彼女を心配するラリー。

 カラスのかつての仕事仲間である。

 ロック・バンドのプロモーターをするラリーは何度となく彼女に電話を試み、突然アパートを訪ねてくる。






 心配する彼はすぐにかけつけ、そこでみたものは・・・。

 全盛期のレコードにあわせて感情移入して演じ、歌い、泣き崩れた姿だ。

 ラリーの左目には涙。




 翌日ラリーはマリアに朝食をベッドまで運ぶ。

 彼のシャツがスカイブルー。

 彼は一言、
「コーヒーでも飲んでみれば。」

 彼女の目に安堵感。

 取り上げたコーヒーカップはスカイブルー。


 彼の彼女を思い心配する気持ちが、スカイブルーを通して彼女に伝わる瞬間である。

 この映像も素晴らしいものでした。



 

 彼は彼女を思いやり、カラスの全盛期の録音を使い、カラス主演のオペラ映画を製作したいと打ち明ける。

 彼女は日本公演で声が思うように出なかったことから歌えなくなってはいたが、芸術家としての魂は捨てきれない。

「私にごまかしを演じろというの!」と、悲しむカラス。

 同時にもう一度舞台に立って、自分の力を見てみたい。

 彼女の内なる矛盾。

 その胸には、消えかけていた芸術への情熱が蘇ってきた。


 愛するオナシスを失い、かつての美声も失った自分でも、もう一度栄光を受け止められるのかもしれない。




  苦しい胸中をジャーナリストの友人サラ(記者)に打ち明けたカラスは、ラリーに連れ出されたスタジオでリップシンクの技術を確かめたあと、映画に出演しようと心を決める。






 彼女は『カルメン』を演じる。

 相手役は美男子の歌手。

 カルメンも終盤に差し掛かった頃、歌手はバラの花束を持って、マリアの部屋を訪れる。

「吹き替えではなく、将来自分の声で歌えるでしょうか?」
若き彼の素朴な質問に彼女は
「ブレスと抑揚に注意すればね。」
ト答える。




 彼女は彼に酒を進め、彼の唇を奪う。

 硬く閉ざした彼。

 彼女はわびて彼から離れるが、かの銃の気持ちを悟って彼女に歩み寄る。

「舞台での関係でいましょう」
と、彼を放ち、涙する。




 これは急行の擬似恋愛であり、彼の先ほどの質問(吹き替えではなく、将来自分の声で歌えるでしょうか?)と言う言葉を重ね合わせて、再度自分をみつめなおす。




 今演じているカルメンは声だけ全盛期のものであり、偽者の世界・・・



 悩みぬくマリア。

 カルメンは完成し、皆がその完成度の高さに絶賛するが、かの銃のまやかしを恥じる気持ちは一層大きくなる。



 そんな彼女の気持ちも知らずに、ラリーは彼女に次の仕事を依頼する。

 周りの関係者の期待も大きい。





 彼女はて作りのサンドイッチを持って、芝生の上で自分の心のうちを、ラリーに打ち明ける。

 困惑するラリー。

「今の自分が本当の自分だわ。最後に自分を裏切って、うそのマリア・カラスになりたくないの。」

 彼女の訴えに、莫大な損出を度外視して、彼は心を打たれる。

「カルメンはお蔵入りしよう。」

「私たちもっと普通の人生を歩みたかったわね。私は結婚し、あなたはプロデュースしたり男性を愛することなく、普通に生きてみたかった。」





 二人には静かな人間愛が包み込んでいた。


 


 





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真珠の耳飾の少女

2006-05-29 | 映画
    真珠の耳飾の少女






              楽しめど    ★★★★★



 フェルメールがテレピンを混ぜるシーンは、こちらまで油の香りが漂ってくる、そんな映画でした。





          監督    ピーター・ウェーバー

          キャスト   スカーレット・ヨハンソン 
                 コリン・フォース 
                 キリアン・マーフィー  他

          原作     トレイシー・シュヴァリエ  

          収録時間   本編100分




 1665年、オランダのデルフト。

 タイル職人の父が失明したため、家計を支えるために17歳のグリートは、画家ヨハネス・フェルメールの家へ奉公する。

「フェルメール家はカトリックだから、祈りの時は耳をつぶっておきなさい。」
という言葉は印象的。

 この言葉は後に、耳という共通の言葉において、グリートの人生を一途ける重要な言葉の折り返しとなる。




 フェルメール家は、気位の高い妻のカタリーナと彼女の実母で家計をみるマーリア。また、6人の子供たちという大家族に加えて、使用人も多くいる。

 フェルメールが1枚の絵を完成させるのに長い月日(3カ月以上)も費やす。

 家計は赤字続きの逼迫した状態で、夫婦間の口論も絶えない。

 夫を非難するカタリーナやフェルメールの制作意欲を逆なでする子供たちの足音が、昼夜を問わず響き渡る。

 グリートの心は疲れ、いつしかフェルメールのアトリエの掃除、そして彼の絵が心の憩いの場と感じる自分に気づく。

 完成間近い絵の色感ト光の美しさに強くひきつけられる彼女。

 それに気づくフェルメール。





 そんなある日、カタリーナの出産祝いと制作完成祝いを金、パトロンのファン・ライフェンを招いて盛大な晩餐会が催された。

 マーリアとカタリーナは、その場でファン・ライフェンの注文を取ろうと必死だった。

 一方フェルメールは、
「次に何を描くか決めていない」
と言って妻と義母を大きく失望させる。

 それから暫くしてフェルメールは新作を描き始める。

 彼にはこのとき彼の思惑を持っていたのだ。

 グリート。

 彼女がアトリエの窓を掃除したことによって生まれた制作意欲。

 微妙な光の変化による色彩美と陰影。

 加えて少女の純粋さと飾り物ではない生きた人間美。

 窓を拭くグリートの姿に感化されてカメラ・オブスクラを使ってのデッサン。

 グリートは、
「光がイメージを作り出す」
というフェルメールの言葉に、深い感銘を受ける。




 彼はグリートが優れた色彩感覚の持ち主であることに気づいく。

 才能と彼の感情の微妙な純粋な動きによって、アトリエのロフトで絵の具を調合する仕事を手伝わせる。

 すり鉢で骨灰を磨りつぶすグリートの手に添えられたフェルメールの暖かなの感触。

 男性を意識してしまうグリート。

 すんなりと美しく精神的なエロスが表現される。
 
 素晴らしい。





 彼女はピーター(キリアン・マーフィー/肉屋)と親しくしていたが、彼に対する気持とは異なる崇拝と畏れが入り交じった感情を、グリートはフェルメールに抱くようになる。






 冬。

 グリートはアトリエのロフトで寝起きをし、家事労働の合間のわずかな自由時間を、絵の具の調合に費やす。




 彼女トフェルメールは互いに重要な位置関係に陥る。

 その親密さは例外なくフェルメールの家族に波紋を呼び起こす。

 フェルメールの娘コルネーリアは、露骨に彼女に嫉妬し、じゃまをする。

 フェルメールは娘の悪戯を表示。

 カタリーナもまた、グリートに嫉妬し、ののしる。





 フェルメールの創作意欲に対するグリートの影響力を見抜いていた袱紗綱心境の母マーリア。

 一家を支えるために、彼の心の変化を容認せざるをえない。

 娘を思うと、つらい立場だ。





 マーリアが、絵の注文を取るために大金持ちのパトロンであるファン・ライフェンを屋敷に招く。




 フェルメールの心に気づいたファン・ライフェンは、グリートをモデルに加えた集団肖像画を描くように言いつける。

 グリートをモデルの件はすぐに町の噂になった。

 前例としてフェルメールは雇ったばかりの使用人をモデルにした絵頼んだことがある。

 その際、絵が完成するまでに身ごもらせたという実例があったからだ。

 グリートは不安に陥る。

 フェルメールはそんな彼女に、
「注文された集団肖像画とは別に、君を描く」
と伝える。

 安堵するグリート。

 彼女の心は一層彼に惹かれる。






 デッサンは、母以外の家族には秘密で行われた。

 フェルメールに頭巾を外せと言われ、青いターバンを巻く。

 フェルメールは、カタリーナの真珠の耳飾り(ピアス)をグリートに着けさせる。

 拒むグリート。

 しかしフェルメールから描きかけのデッサンを見せられた彼女は、自分自身の内面までが写し取られたその絵の出来映えに見入る。

 グリートの美に対する心が、そして、画家を愛する女としての心が、彼女にこう告げていた。

 絵の中の少女には、真珠の耳飾りが必要だと。

 


 ここで私は宗教の違いをうすうす感じる。

 たぶんカトリック以外の彼女の宗教(プロテスタント)は自分の身に傷を付けてはいけないのではないか、
と。

 ピアスというのは自分の指針にもかかわる重要な裏切りなのかもしれない。

 だとすれば
フェルメールはカトリック、一方彼女はプロテスタントであり、宗教上対立関係にある。

 けしてカトリックの彼の言いなりにはなってはいけないし、こう考えると「祈りの時は耳をつぶっておきなさい。」

の言葉は一層生きてくるのだ・・・

 しかしながら私はキリスト教の微妙な違いを知らない。

 ただいえることは宗教は諸外国においては日本で考えるよりも重要視されていることが多いということは確かである。







 彼女は宗教と禁断の域を飛び越え、精神的にフェルメールと深い関係を持つ。

 そして実際には直後、肉屋のピーターと肉体的な禁断の域を超える。

 ここの心の揺れ動きはおもむきがある。








 彼女は真珠の耳飾をつける。

 そして彼の妻にもそのことが知られる。

 嫉妬に狂う妻。

 少女はフェルメールの家を追われることとなる。




 彼女はフェルメールを見る。

 救いのまなざしはない。

 彼女は彼への思いを断ち切り、寂しく家を出る。

 

 先輩の老使用人の女が追いかけてきた。

 彼女は一通の手紙を手渡される。

 封印は、フェルメールの『青』(群青)の油絵の具。

 中には・・・・

 真珠の耳飾りが入れられていた・・・
 








      フェルメールについて



 以前大阪市立美術館に来たので観たことがある。

 美しい絵であったが、裏にはこんなドラマが潜んでいたとは。

 もう一度観たいな、フェルメール!!







     映画の中のフェルメール



 細部にわたり色彩と光にk気を使った映画で絵の好きな私は満足でした。

 そんなに重要場面でない場合、例えばピーターの目の色とバックの色まで緑で合わせるという徹底振りで、色感は素晴らしい。
 見事な出来で、感動したがために鳥肌がたつという美的センスのある映画の一つでした。

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さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

2006-05-27 | 読書全般(古典など以外の一般書)
    さおだけ屋はなぜ潰れないのか?


           身近な疑問から始める社会学






         著者  山田 真哉(公認会計士)

         発行所 株式会社 光文社

         2005年2月20日初版1刷発行

         2005年6月20日  14刷発行

         700円




 26日に読んだ三冊目は『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』

 この本も著者のユニークさと穂と柄とテンポもよさで、50分ほどで読めました。

 再確認的な内容で、楽しめる一冊でした。







 P.150~151の『木を見て森を推測する』の中の名画を見るときも・・・云々の箇所に顕著に作者のユニークな感覚が現れており、作者好感を覚えました。


 ダ・ヴィンチの「モナリザ」なら、まず彼女の手の描かれ方に注目すると、「これは描けない」というようにその素晴らしさの一端がわかるという。



 このマークに注目したい。




 明らかに本書からずらしてのひそかなるジョーク。





 ダ・ヴィンチの「モナリザ」は賛否両論。

 だが、「モナリザ」の手に関しては、右手は過度のデェフォルメ、左手は制作の途中の描きかけ。

 ダ・ヴィンチというブランドがなければ・・・

 表面だけを読めば何気ない文章だが、三年もかけて途中で投げ出した「モナリザ」を、著者は把握して文章を書いていることになる。

 これを考えると、山田 真哉氏のいたずら心にほくそ笑んでしまう。

 この内容表現の裏返しは、世の中の経財の表裏に通ずるものがある。

 なんだか妙なところに感心してしまった一冊でした。




 
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日本のおばけ話

2006-05-27 | 読書全般(古典など以外の一般書)
     日本のおばけ話



            編集者  神戸 淳吉

            株式会社 偕成社

            1970年8月初版  1987年6月初版26刷

            2006年2月 改訂版刷

            1200円+税


 

 26日二冊目は小学校低学年向けの『日本のおばけ話』

 最初に島根の石見地方の民話『ひとつ目の牛鬼』が載っており、興味深く読めました。

 子ども用の本で方言もゆるく 標準語に近かったため、30分ほどで読みました。



 小泉八雲の『因伯伝説集』の元となった『ものをいうふとん』も興味深い伝説。

 次は『因伯伝説集』を借りてこようと思います。

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かブきのダンディズム(杉本苑子)

2006-05-27 | 読書全般(古典など以外の一般書)
     かブきのダンディズム




            杉本苑子

            1998年1月15日1刷発行

            講談社文庫

            590円




 図書館に行き、本をすう札借りてきました。

 これはその中の一冊。

 あまりにも面白かったので、一気に読みました。

 5月26日に読んだ本は三冊、内の一冊です。




 知っているお芝居を思い浮かべながらの流し読みは、時を断つのも忘れてしまいました。

 お芝居の知らない私にも楽しめる一冊でした。


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火曜日ならベルギーよ

2006-05-24 | 映画
         火曜日ならベルギーよ

        If It's Tuesday, This Must Be Belgium


              愉しめ度★★★☆☆




 
        1969   アメリカ
        監督     メル・スチュアート
        出演     スザンヌ・プレシェット
               イアン・マクシェーン
               マーレー・ハミルトン
               ペギー・キャス




『火曜日ならベルギーよ』を観た。

 テンポとジョークが心地良い。

 適度に笑える品の良いコメディ。




 アメリカ人個人がヨーロッパ3週間のツアー旅行に参加しての話。

 添乗員は二枚目女に手の早い、二枚目。

 アメリカ人立ちは各自癖があり面白いキャラ。

 ただ、アメリカ人はそのままそっくり日本人にも当てはまる。

 映画を観ながら卑屈になる自分の姿が重なる。

 私はある意味、赤面しながらこの映画を観ていた。




 一ヶ月間、ヨーロッパを歩いた時のことを思い出す。

 特にイギリスでは日本人は黄色○種であり、アジア人であることを思い知らされたたびであった。

 日本人に対する突き刺さるような下げすんだ視線が、全身を突き刺したことを覚えている。




 話の流れとしてはコメディをベースに、添乗員とツアー参加者の美女との恋物語。

 ひと夏の思い出ならず、三週間きっかりの大人の恋。







 興味深いのはこの映画には三回日本が出てくる。

 ことの始まりは、とある参加者夫婦の奥さんが日本人ようのバスに間違って乗り込んだことから……




 1)乗り込んだバスツアーの名は
  『バンザイツアー』
なんともノーテンキである。




 2)奥さんが日本人バスに間違ったことを知った男は、
 「腹きりものだ…」
とつぶやく。

 やはり1960年代のヨーロッパを初め外国における日本とは、
『富士山芸者・切腹…』
のイメージなのであろう。




 3)ツアーの終盤に差し掛かった頃、奥さんが本来のツアーに戻ってくるが、その姿は黒い着物に赤い半襟、背中には紋付

   おまけに胸元も着物の着合わせは左上となっている。

   なんとも奇妙な姿ではあるが、書き合わせの左上は以前にも何かの映画で見たことがある。




 ご主人が、
「また来年もどこかに行こうな。」
という優しい言葉を受けて、この奥さんは何の悪ぶれた表情も無く帰りのバスの中で、
「今度は日本よ。お友達ができちゃったの……」




 とりとめもない話が心地よい、そんな映画でした。





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かBUKI 大道具師

2006-05-21 | 読書全般(古典など以外の一般書)
日記



     かBUKI 大道具師




                   著者  釘町久麻次 

                   発行者 青土社
                
                   1991年9月10日

                   2600円



 興味深く一気に読んだ。

 舞台人の心意気が伝わる。

 普段観ていた舞台を思い浮かべながら読み進めると、楽しめる内容。


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日本の民話 (山陰)

2006-05-21 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
日記




     日本の民話 (山陰)





      日本の民話 8 (山陰)
      編集   川上迪彦(鳥取県米子養護学校教諭)
           三原幸久(大阪外大)


      昭和53年10月20日諸般発行
      1500円

      発行所 株式会社 ぎょうせい

2006/04/20




 春に島根県に行った野で、島根と鳥取の民話を興味本位に読んでいた。

 民話は色々な方の変形で各地に残っていることが多いが、興味深いパターンの話もいくつかあった。



 一度は観てみたい石見神楽のある石見の民話も四篇載せられていた。

 誰もが一度は聞いたであろう『ねずみ経』を初め『やきもち和尚』『ぼたもちは金仏様』、中でも一番印象的だったのが『肉好きの面』

 この『肉好きの面』は太田市大森町の明治16年生まれの福井浅太郎さんが話し言葉で編者に伝えたものらしいが、他の民話とは一風変わっており、面白みがあった。



 民話はパターに当てはめながら読む癖があるが、もっと純粋に楽しみたいものだ。

 次は民話関係では東北2冊でも読もうか……



 久しぶりに読書記録を付けてみたが、結構面倒なので、毎回かけないだろうが、ここ暫くは頑張ってみるか……



 むかーし こっぽり 山の芋 そればっかし……






      
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あざみ と 蝶

2006-05-19 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




     あざみ と 蝶





 あざみに止まって蜜を吸う 蝶。

 シャッターチャンスを狙う私を見据えておる。

 まるでしかられているような気分。

 自然の一瞬を貸していただいていると感じたのは初めて。


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tori 11

2006-05-19 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




     tori 11




 れんげ刈り取り後……

 アサを探しながら飛んでいる様子。

 リズミカルに旋回を続ける、三羽の飛ぶ鳥。


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tori 10

2006-05-19 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




      tori 10




 れんげ畑の横で。

 一羽物思いにふける鳥。

 彼の思いなど考える余地も無く、れんげ端ケレはガーガーと 音を立てていた。

 もうすぐ露。

 れんげ畑は、午後には無くなるのだろう。


                    ある五月のできごと






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tori 9

2006-05-19 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




     tori 9





 一級河川での出来事。

 雄鳥が羽を力いっぱいに広げて求愛行動。

 たくましい。

 河川敷では春爛漫、桜が花色自慢をしていた。

 とりとめも無い、四月のおはなし。


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tori 8

2006-05-19 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




      tori 8




 つがいの鴨。

 道路ぞいの小川で 寄り添うように泳いでいた。

 子どもたちにえさを探しているのだろうか。

 それとも桜下でのんびりデートでもしているのだろうか。

 四月のある暖かな日の出来事。

 


 すぐ近くでは車やトラックが渋滞。

 鴨たちは素知らぬ面持ちで、自分たちのドラマを大切にしている……





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sakura

2006-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記



      sakura




 私の好きな桜の一つ。

 大きな川沿いの桜並木。

 毎年きれいに誇らしげに咲く彼女たち。

 今年は少し遅咲き。

 四月の第一週目くらいに満開になりました。

 両手をいっぱい広げ、春風を受けて気持ちよさそうな彼女の微笑み。



                          四月/初旬







 
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tori  7

2006-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記



     tori 7






 つがいの鴨。

 道路ぞいの小川で 寄り添うように泳いでいた。

 子どもたちにえさを探しているのだろうか。

 それとも桜下でのんびりデートでもしているのだろうか。

 四月のある暖かな日の出来事。

 


 すぐ近くでは車やトラックが渋滞。

 鴨たちは素知らぬ面持ちで、自分たちのドラマを大切にしている……


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