乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

tori 6

2006-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




     tori 6



 名古屋熱田神社にて……


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tori 5

2006-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記



    tori 5 





 今年二月大阪の中ノ島にいた鴨の仲間。

 今はどこにいるのだろうか……

 それにしても美しい鳥。

 自由に泳ぎまわる姿が、少しばかりうらやましい……(2)
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tori 4  

2006-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




    tori 4 





 今年二月大阪の中ノ島にいた鴨の仲間。

 今はどこにいるのだろうか……

 それにしても美しい鳥。

 自由に泳ぎまわる姿が、少しばかりうらやましい……(1)



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tori 3

2006-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




     tori 3





 大空を羽ばたく鳥、

 田植え前のひと時……(2)


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tori 2

2006-05-18 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




       tori 2





 大空を羽ばたく鳥、

 田植え前のひと時……(1)
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tori 1

2006-05-17 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




      TORI





 れんげ畑の近くにいた鳥。

 親は耕されたれんげ畑で、ミミズなどのえさを探す。

 写真の子どもたちは、えさを持ってくる親鳥の帰りを待っていた。



 田植え前の自然界と人間世界の融合のドラマに感動。


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日記 Marie Antoinette (d'Autriche)

2006-05-16 | 舞台・芝居
日記





    Marie Antoinette (d'Autriche)




               Marie Antoinette





        脚本    齋藤 雅文
        演出    マキノ ノゾミ




        キャスト  大地 真央
              山本 學
              団 時朗
              羽場 裕一
山本隆二
              大浦 龍宇一
              小川 範子
              山下 容莉枝
              宮本 裕子     他







 1793年秋、パリ、コンシエルジュリーの監獄内。
 弁護士ラガルド(山本学)が、一人の女囚のもとを訪れ、話を聞く。
 この山本学は話のナレーション役をも務め、重要。
 実の声とテープとを随所で使いわけ、話の進行に一役買っている。
 こういった役柄に山本学のように知性的で深い役者の彼は適役といえよう。




 
 後の名 カペー夫人と呼ばれている監獄内の女性は、革命において加害者でありまた被害者とも言える、フランスの王妃 Marie Antoinette であった。



 革命ですべてを失った王妃には、全てを信じない。
 愛を失い、子を失い、立った人地の供である義妹や地位や名声までをも失う。
 フランス政府から指名された弁護人に対しても同様。
 ただ、ラガルドの誠実な人柄に心を開き、全てを語る。




 ラガルドは元王妃の裁判の弁護人。
 彼女から聞いた話をきっと後世に伝えると彼女に誓う人情の持ち主。
 対話を重ねるうちに王妃の本当の姿が明らかになっていくのであった。




 彼は彼女の話を冷静に真っ向から受け止め、ナレーションとして淡々と進める山本学は好感が持てる。




 主役である大地真央は美しかった。
 さもすれば、彼女の肌はシルクとワインと砂糖菓子できているのではないかと錯覚するほどに、美しい。
 リュート音楽が良く似合う。




 彼女は発声がしっかりとしていて、心地よい響きが伝わってくる。
 強弱や間のとり方が彼女独自のもので、好きである。
 台詞が見事である。



 今回二役をされたが、実に美味くこなされていた。
 透き通るような美しさを持つ彼女は、品の良い焼くの方がぴったりとしていたが、大阪弁の道化師役は会場内を大いにわかせてくださった。
 素晴らしい。





 私がこの舞台で感心したのは、舞台のシーンごとに数多くの名画が織り込まれているということ。

 舞台を観ながら探すことも楽しかった。





 この舞台は写実主義の絵画がよくあっていた。

 加えて先ほども書いたが、リュート音楽が心地が良い。






 私個人が絵画的シーンで気に行ったベスト3としては、次のようなものがある。
 
   
 1)チュイルリー宮殿の曇りきった鏡

 栄光から谷底、チュイルリー宮殿の一室の鏡に映ったラガルドを見つめるMarie Antoinetteの舞台向かって左向きのドレ氏のすその絵。
 及び、チュイルリー宮殿の一室の鏡に映った 陛下の各個人の後ろ姿。

 チュイルリー宮殿の鏡は ヴェルサイユ宮殿の鮮明な鏡に比べて 曇り汚れている。

 それゆえに映る被写体は、湾曲し、絵面をにごらせ、重厚な絵画のように映るのと同時に、彼らの現状を的確に我々に伝えてくれる。

    
  
 2)プチ・トリアノンの庭
 ヴェルサイユ宮殿のようにきらびやかではなく、品良くまとまったという感じの館の前に、写実主義の画家が描くような気の聞いた池。

 池の前ではMarie Antoinette等が劇の練習。

 子どものいたずらやかわいらしさは、印象派にも通じる部分も伺える。



 この写実主義から印象派までを一枚の絵のように描ききった舞台のワンシーンは、Marie Antoinetteや或いはフランスの変動木をも感じ取らせてくれよう。 素晴らしい出来である。




 3)民衆が酒場に集まって一致団結、テーブルの上二上がってのシーン


 このシーンはドラクロアの『勝利へ導く自由の女神』が起用されているように思える。

 民衆は立ち上がり、旗を持ち、その構図と色調はドラクロアの重厚さをかもし出している。

 テーブルの上に乗ることにより、民のフランスを自分たちの手で買えていこうという決意はより一層強く感じ取れるであろう。

 衣装や生きざまも当時の一般庶民を強調しつつも的確に表し、Marie Antoinetteの生活やしぐさとの比較に効果をもたらしている。

 フランス革命以前のオランダの画家では合ったと思うが、ブリューゲルの農民の版画やエッチングに通じるのが印象深い。



 以上の3点において、絵画的要素が濃厚で、好きであった。





 忘れてはいけないのが ルイ16世役の羽場裕一

 彼は一,二幕ともに道化師役も兼ねたいわば裸の大様的存在。

 腹に詰め物を入れ、とんまさを強調、台詞もわざとゆっくり……

 しかしながら三幕目のこれから諸境内に行く身の上を知りながら、Marie Antoinetteに心配をかけず、ただ愛していることだけを伝えた男性心理は、素晴らしい。

 Marie Antoinette に告げた最後の言葉、
「私は陛下になってたった一つだけよいことがあった。それはMarie Antoinette、あなたと出会えたことです。」



 羽場裕一の表情と声色は一,二幕目とはまったく違ったものでした。

 顔はくしゃくしゃにいびつさを表現しながらの感情移入。

 よく観ると涙に出そうな目つきで、観ている私は課刺身で身震いをしてしまうほど。

 加えてこのときのMarie Antoinetteの表情も素晴らしかった。

 剥ぎ取られたものの 名誉以前の、こと人間たい人間、男対女以外の何者でもなかった。

 全てを打ち明けようとしたMarie Antoinette、全てを知りつつ受け入れて愛していた男。

 男の嫉妬から、二人を極限の境地へと追い込んでしまったことをMarie Antoinetteに誤り、女は男を受け入れる。

 このすがすがしいまでの人間愛に心打たれた。

 
 



 三幕三場のコンシェルジュリーの監獄でのシーンも印象深い。

 王冠を取られ散切り頭のMarie Antoinette は上着をもぎ取られ、白い質素な衣装に実をまとう。

 ラガルドとマリーの会話の後、一言、
「時刻だ」

 Marie Antoinetteは後悔も無く、
「陛下のもとに行くのですから……」
と、理路整然とした態度で、処刑台に向かう。

 刑務所の一室出たMarie Antoinette。

 縛られ、窓の外を右から左に向かって歩む姿は Marie Antoinetteの威厳と自分の行いは、民を苦しめたことにおいてはまずかったかも知れぬが、王妃としての自信は捨ててはいない。

 陛下に対する真なる愛を確信しながらの一歩、また一歩と歩む姿は美しい

    


 
 団時朗のカリオストロ役も深みがある。

 彼の占い通りにフランス或いはMarie Antoinette等は大きな転換期を迎える。




 花王おさむの道化役は芝居に重要。

「魔女のような人間と聞いて見張りをしていたが、私はそんな風には思えない。」
と一般市民であるにもかかわらず、Marie Antoinetteの身を案じる姿は、人として美しい。




 一般市民の中で山本隆二の台詞になると、芝居がしまって見えた。

 上手な役者さんの一人である。



 他に芝居のうまい役者さんがいっぱいで、上質の芝居を見た満足感を抱きながら、家路にたどり着いた。



 細部においての心使いが感じられ、女優、男優を問わず、皆が一丸となって舞台を作り上げるといった勢いが感じられる秀作のひとつ。

 私は、
『ブラボー』
と心の中で叫んでいた。

 今年見た数少ない芝居の中で考えるならば、こんなに涙した舞台は初めてかもしれない。

 






 最後に……

 パンプレット未購入の為、固有名詞などにミスがあるかもしれないことを付け加えさせていただきます。

 

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れんげ畑

2006-05-16 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記



       れんげ畑




 農家の方がれんげ畑を耕しておられた。

 みていると、れんげは土の中にすきこまれていた。

 そういうとれんげはよい肥料になるんだったかな。



 れんげは近くで見ると非常に愛くるしい顔立ち。

 その優しい面影は現代の子どもたちをも引き寄せるのだろう。

 れんげの冠や首飾りは今の子どもたちも作るのだろうか……

 素朴な疑問が頭を掲げる。

 そういうと花輪を作る子どもたちって、見かけないなぁ。




 れんげ畑も消え、そろそろ田には水がはられ、そろそろ田鏡の季節を迎える。

 

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あざみって 『薊』って書くのだなぁ

2006-05-15 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




     あざみって 『薊』ってかくのだなぁ・・・



 ノッパラにあざみが咲いていた。

 雑草なのに気高い彼女。

 結構美人で、好きかな。




 あざみって 『薊』と書くのだなぁ 

 
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モーツァルト と 安部公房『イメージの展覧会』

2006-05-15 | 舞台・音楽 雑感メモ
日記




モーツァルト と 安部公房



 先日、東京で『イメージの展覧会』が公演された。

 安部公房スタジオや他の俳優、日大学生との共演ということもあり、興味深い舞台の一つ。

 見所としては、三十年程前に公演された舞台との比較。

 見たい見たい見たい……

 


 以前私は大津の西武劇場で一部、二部ともに舞台を観た。

 布やライトに躍動感が感じられて、素敵な舞台。

 当時は赤テントや百虎などもまだまだ勢いが感じられた。

 水俣一人芝居等を観たのも、この頃である。




 当時の私は、安部公房スタジオを初めとする演劇や舞台、かbuきや能、狂言、京劇やクラッシック、JAZZ、ロックの中で生活していたと言っても過言ではない。

 中でも安部公房氏は特別な存在。

 寝ても明けても安部公房を読み続け、ハードカバーはくたくたになったのを思い出す。



 以前に観た舞台をもう一度VTRで観られるのか……



 私の心は弾む。

 心の準備はOK。

 私はモーツァルトなどのリズムをとって、時間待ちをしていた。



 いよいよお持ちかねの『イメージの展覧会』が始まる。

 私ははやる心を押さえて、画面を食い入っていた。



 安部公房スタジオや今回の舞台の説明、舞台のさわりと番組は進行……

 そして十分もたたぬ間に、番組終了。


 そう……

 私の夢ははかなく消え去った。



 
 モーツァルトの調べはいつしか私の体内から離脱していた。

 後に残ったのは、写真のようなススキの穂を噛み潰したような、妙な苦々しさだけ。

 自分の馬鹿さ加減に苦笑を隠せない歯がゆさ。

 かくして『イメージの展覧会』にふられた私であった。


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日記 蓮

2006-05-14 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記



          





 2006年05月13日に観た『ミラーを拭く男』の写真を加工してみました。

 単なるお遊びです。

 お見苦しいものをお見せいたしまして、申し訳ありません。

 当の本人は面白かったのですが……

 これに懲りずに、また遊びにいらっしゃってください。







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日記  奇跡の動物園 ‘‘朝日山動物園物語’’

2006-05-13 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
日記




    奇跡の動物園 ‘‘朝日山動物園物語’’




                      楽しめど★★☆☆☆




    
      脚本   相良敦子
      原作   『旭山動物園の奇跡』(扶桑社刊)

 
      キャスト 山口智充
            津川雅彦
            伊東四朗
            倍賞千恵子  他







 朝日山動物園には空を飛ぶように、華麗に水中を泳ぎまわるペンギンの見られるトンネルが有名。

 
 獲物を狙うホッキョクグマが、観客めがけて豪快にダイブし、生き生きと躍動する動物たちの姿に、大きな歓声がわきあがる。

 だが10年ほど前までは訪れる客も少なく、旭山動物園は廃園の危機に瀕していた。


 現在では日本一有名な動物園となった、北海道・旭山動物園の涙ながらの努力の物語である。

 いまやこの動物園は、新聞の旅行ツアーの折込にも入るくらい任期のある有名動物園であるが、昔は・・・・・・。

 



 30年程前に飼育係兼獣医として旭山動物園にやってきた一人の獣医。

 坂内(山口智充)は、寝てばかりで活気のない動物たちを見て、心を痛める。

 同時に、閑散とした園内の様子にショックを隠せない。

「なんで動物を檻に閉じ込めるんですか!」
と園長(津川雅彦)にも反発する日々が続く。





 そんな坂内にベテラン飼育係の牧原(伊東四朗)は、
「やめるんなら、この子熊を育ててからにしろ。」
と、小さな命を預ける。

 それは森で親を失い、保護された野生の子グマだった。

 幼い頃から動物好きで様々なペットを飼ってきた坂内は、自信に満ちていた。

 早速子グマの世話をはじめる。

 しかし、数ヶ月たっても子グマはまったく坂内になつこうとはしない。

 人間に依存せずに生きようとする子グマの姿に、坂内は『野生の命の気高さ』を痛感。

 坂内に新たな情熱が生まれる。

 だが・・・・・・






 客の入らない動物園は『金喰い虫』と批判を受ける。

 動物園の園長と飼育係たちはあきらめることなく、理想の動物園の夢を語り合い続けた。

 またそんな中、動物園の存続をゆるがす出来事は起きる。

 一時的に休園を強いられるが、各自の思いは一層大きく膨れる。

 理想の動物園とは一体何なのか。

 動物本来の生命力や、驚くべく能力を見せる工夫はできないものか?

 飼育係たちは各自る層の動物園を心に、そして絵に描きあげる。

 


 彼らは市長(市)の予算などの許可もおり、着実にできることから一つ、また一つと理想の動物園に近づけて行く。





 動物と動物園に対する愛と夢と努力を兼ね備えた、感動のドラマでした。




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日記  ミラーを拭く男

2006-05-13 | 映画
日記






       ミラーを拭く男


   ★★★★☆


   脚本・監督:梶田征則
   2002
   日本


   キャスト:緒方拳
        大滝秀治
        栗原小巻
        津川雅彦
        辺土名一茶(DA PUMP)
        国仲涼子
        岸部一徳 他


   賞:2003年サンダンス国際映画祭ワールドプレミア上映
    「サンダンス・NHK映像作家賞」2002入賞作品
     2003年モントリオール世界映画祭出品
     2004年シネクエスト映画祭出品
     函館イルミナシオン映画祭オープニング





 家族のために長年一生懸命働き、定年を間近に控えたさえないサラリーマン。
 
 一方妻は、定年後は退職金でこれからはゆっくり夫婦みずいらず老後を過ごそうと思っていた。

 ある日定年間際に、思わぬ交通事故を引き起こしてしまった勤(緒方)は、家族に内緒で会社を突然辞める。

 事故現場のカーブミラーへの事跡の念から、市内全部のカーブミラーまでをも拭き始め、ことを成し遂げる。

 そんな勤を問いただす家族。

 父に冷たい態度をとる息子と娘。

 もともと無口だった勤は家族の話にも耳を貸さず、ただひたすらにミラーを拭き続ける。




 この上ない達成感と、満足感・・・。

 夫は家族の前から忽然と姿を消し、北海道へ向かった。




 彼を取り巻くマスコミ。

 マスコミの力で周囲はざわつくが、緒方はただひたすらにミラーを磨く。

 男の顔はまるでミラーに魂でも吹き込んでいるかのようにも受け取られる。





 早3年。

 取り巻きは近づき離れるが、男は淡々とミラーを拭き続けていた。

 


 一方妻は、その間にも、身勝手なはずの夫を思い、自動車教習所に通う。

 教官に怒鳴られながらも、妻は夫の身を思い、路上運転まで進むが、右折においても教官の注意よりも、ミラーに重きを置く。

 ちょうどそのとき、夫たちのミラー拭き団体の自転車の列を見て、エンスト。

 すかさず 教官は、
「何でミラーにたよるのかなぁあぁ!!」
と、怒鳴りあきれる。

 妻の中ではミラーは夫の姿に重なる。



 

 夫の取り巻きのマスコミや興味本位の人々の滅もさめた頃、男は宮城で一人淡々とミラーを拭いていた。

 男の脚立に故意に突進してくる自転車。

 男はあわて、バランスをとりながらも相手を見る。

 相手の人間は帽子を深々とかぶり、自転車に乗っている。

 男はミラーを拭いていたタオルを相手に投げつける。

 相手はタオルを拾い、男に投げつける。

 男の顔には、今までの緊張のほころびのような笑み。



 男は相手と自転車二台で、何事もなかったように、ミラーを拭くたびを続けるのだろう。

 この相手とは・・・・・・

 紛れもなく男の空気のような存在、妻であった。

 最後まで厚真の顔を見せない演出が、憎らしいほどに洒落ていた。

 

 
 緒方拳好きにはたまらない秀作の一つといえよう。
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日記  海猿

2006-05-08 | 映画
日記






      海猿

    

                      ★★★★☆

                      TV






 原作『ブラックジャックによろしく』の人気漫画家・佐藤秀峰のコミック

『躍る大捜査線THE MOVIE』のスタッフたちの力作。






 海洋エンターテインメント作品。

 人命救助のエキスパートで、海上保安庁の中のエリートである「潜水士」の話。

 厳しい試験と訓練を経て、一人前の潜水士として成長していく青年たちの青春を描く力作。

 主役は自らもマスターダイバーのライセンスを持つ 仙崎(伊藤英明)。

 潜水シーンも自分でこなしたのは、役者魂を感じる。





 仙崎は50日間に及ぶ潜水士の研修で、工藤(伊藤淳史=ドラマ:電車男)とペアを組まされる。

 誰よりも能力が劣る工藤を励まし支える仙崎の姿は見ているほうの涙をそそり、好感が持てる。

 対リーダー格の三島(海藤健)は彼らに理解を示さず、やがて仙崎と対立するが、ある事件をきっかけに、海猿たちは心一つに結ばれる感動の作品。

 感動における涙、涙の秀作。





    2004年    日本

    監督  羽住英一郎

    原作  佐藤秀峰 、小森陽一

    脚本  福田靖


    出演  伊藤英明 、加藤あい 、海東健 、香里奈 、伊藤淳史 他




 海猿2は是非観たい・・・
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日記  鴨川をどり

2006-05-06 | 舞台・芝居
日記




  

 KAMOGAWA ODORI








 今日は少しおめかしをして、家族と鴨川をどりに行きました。

 男性陣はスーツ、一方女性たちは着物という装い。

 今回は控えめの柄の加賀友禅にいたしました。

 

 

 席の周辺は先斗町の関係者やご贔屓筋がほとんどで、会場は華やぎが伝わってきます。

 すぐそばの席にも舞妓さんや芸者さんたちが、ご贔屓さんと肩を並べて、舞台を観ておられました。

 やはり華やかで殿方の世界といった感じがいたします。

 




 京都はとても懐かしい・・・

 何しろ私の生まれ育った町なのですから・・・





 こどものころは毎年、父につれられて都をどりや京をどりを観に行っていたことを思い出します。

 駿河屋のじょうよう饅頭と一保堂の抹茶は美味。

 毎年シリーズで貯まる皿も、なんだか嬉しいものです。




 鴨川をどりが始まると、京に初夏の風が吹くような気がいたします



 

 そうすると・・・




 鯖寿司が美味い。

 鱧の落しが美味い。

 筍も豆腐も、ちりめん山椒も好き・・・

 今月は柏餅の味噌餡も格別です。





 美しいものに囲まれて、楽しい芝居や舞台を観る。

 美味いものに囲まれて、一日が過ぎてるく喜びを感謝しています。





 ところで鴨川をどりは先斗町歌舞会の主催だそうです。

 鴨川沿い、鴨川の川床ならびに位置しています。




 同じ川床でも、貴船はKAWADOKO,鴨川はKAWAYUKAという具合に呼び名が違うのも興味深いですね。






 ちなみに同じ川床でも、根は張るが、私の場合は貴船の方が身近な感じがいたします。





 これから蛍の季節を迎えるが、是非みんなにも貴船にも出向いていただければ、きっと満足されることと思われます。

 ただし少し寒いので、羽織物は持参された方がよいかも・・・。





 蛍の季節は6月。

 この時期を逃すと、ヘビトンボといったかなり大きくてビックリするような形態の昆虫が貴船に出現いたします。








 今年の鴨川をどりの演目は、



   1)雪女御扇面姿絵   (5場)


   2)四季の草子     (5系)

     1)春は曙
     2)夏は夜
     3)秋は夕暮れ
     4)冬は勤めて
     5)京につどう


               です。


 

 2)四季の草子は毎年舞割れているようです。





 これはかなり華やかで歌舞蓮所のお舞台を観ているといった満足感が味わえます。

 真正面にはおどり、花道にもおどり。

 花道の置くには三味線や鼓や太鼓。

 歌もおどりも美人どころのせいぞろいで、鴨川おどりを堪能できます。




 秋は夕暮れで舞割れていた濃灰色の装いに女性の舞いは、切れのよい、粋な舞いで心地がよいものでした。

 相当な美人で、おどりもお上手。

 やはり、先斗町もなかなかのものだと痛感いたしました。




 本当に・・・鴨川をどりが始まると、京に初夏の風が吹く。


 鴨川をどりが始まり、葵祭りを迎えた後には、どこかしらから祇園囃しが聞こえてくる・・・



 
 
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