乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

ジェイムス・ジョイスの謎を解く 岩波新書 新赤版

2007-04-30 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は中国・雲南省の石林。玉石林とはまた違った味わいがある。この石林は残念なことに、世界遺産からははずされてしまったそうである。原因は著名人のサイン彫りと悪戯彫り。確かに、大きな石面壁に枠が作られ、たいそう有名な方々のサインや言葉は彫られ、色付けされていた。)

 

 記録だけ 2007年 50冊目                 

 

 

  ジェイムス・ジョイスの謎を解く  

                                                    

 著者  柳瀬尚紀   

 岩波書店  

 岩波新書(新赤版)429

 1996年1月22日    

 220ページ 631円+税    

 

 

 書斎の隅にひっそりと寝転がられていた一冊。

 主婦の私が読んでも、それなりに面白かった一冊。例えば、

 

問題 「どべっ」が犬投詞であることを照明せよ。

 

  

犬=ドッグ

また、

ドッグ=どっぐ

一方、「く」を裏返しにして、45度回転させれば「へ」が得られる。ゆえに、

く=へ

ゆえに、

ぐ=べ

したがって、

どっぐ=どっべ

ここでつべこべいわずに、「ッ」と「べ」を入れ替えても等式は成り立つ。よって、

どっべ=どべッ

よって「どべッ」がドッグの間投詞、すなわち犬投詞であることが証明されたわけだ。

            (『ジェイムス・ジョイスの謎を解く』P,124~125より引く)

 

ねんの種にいっておくが、著者はわが「発犬伝」の製で発狂したわけでもないし、・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 ・・・・・・・・・・・といった具合だ。

 ただ、この本を読むよりも、私の場合は著者である 柳瀬尚紀氏が一部心がけている『ユリシリーズ』を読んだ方が、楽しめたような気がする。

 柳瀬尚紀氏の訳は純粋に楽しい。

 

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秋菊の物語(秋菊打官司・The Story of Qiu Ju )

2007-04-29 | 映画

(写真は中国雲南省の昆明の石林にいらっしゃったおばあさんたち。彼女たちの表情はなんとも美しかったことを、今も覚えている。)

 

 秋菊打官司・The Story of Qiu Ju  秋菊の物語 

 

 満足度 ★★★★★

 感動度 ★★★★★

 話の展開 ★★★★★

 色彩 ★★★★★

 中国の描き方 ★★★★★

 とうがらしの赤 ★★★★★

 コンリーが出ていたよ~★★★★★

 

 

 中国 香港  1992

 原作 チエン・ユァンピン  

 脚本 リユウ・ホン

 監督 チャン・イーモウ

 

 キャスト コン・リー 

       レイ・コーション  ほか

 

 この映画も何度みたことでしょう・・・

 以前に録画しておいたものを取り出し、久々に家族といっしょにみました。あまりにも古いビデオのために、途中でジージーが入ったのですが、底は我慢我慢。最後まで静かに、奥深く味わいながら、楽しんでみました。

 映画は中国北部。陜西省の農村ですから、写真とは随分雰囲気は違いますが、農村や北京の様子などはどこかしこに懐かしさを覚えました。やっぱり中国も好きな国の一つだなと再度実感。

 

 あらすじはここでは省かせていただき、私の独断と偏見による解釈だけを書きたいと思います。

 

 この映画はコンリーや村長役のレイ・コーション以外は近隣の一般村民を起用されたとか・・・イラン映画のキアロスタミ(『友だちのうちはどこ』『オリーブ畑を抜けて』などの三部作で有名)を感じさせる部分もある。

 一般村民を起用という展では共通点があるが、描き方は全く異次元。どちらがいいというわけではない。ただこの映画の場合は、コンリーと夫、村長と一部の役人や宿屋以外は黒子のように影を薄く描かれて、コンリーと夫、村長(役人)に焦点を絞る表現の上手さに乾杯。それぞれの監督に、それぞれのよさが感じられる。

 

 勝気で美人で有名な妻(秋菊)は、反省しない村長の態度に納得できない。妊娠といった不安定な感情の揺れ動きも手伝ってか、ある出来事から村長や世間に、彼女にとっての正論を追求。とうがらしの赤の使い方は、彼女を実を削る思いで正論を通したいという思いが、味わい深く描かれている。

 しかしそこは陜西省の農村の片田舎。彼女にとっての正論は角度を変えて、別の目でみると、見方も違ってくる。物事は一筋縄ではいかないといったことは、若い彼女にとっては把握に基準が低い。こういった出来事は、彼女に限らず世の常、日常茶飯事で私たちも犯している無意識の意識、或いは無意識の罪といってよいだろう。

 秋菊は悪気無く、単に正論を唱えて、民事から刑事訴訟までに、ことを大きく発展させてしまう。

 彼女の意識とは裏腹に、悪意無く、他の役人をも、そこに巻き込む。

 この無意識の意識による悪意なき行動派、時として自分の意思とはかけ離れて、思わぬ展開を巻き起こす。

 

 夫にレントゲン検査をさせる刑事。

 そして秋菊の出産。

 

 そんな折、妻は難産で命が危ない。村長の助けを借りて無事出産。

 村長は夫に、

「村人が助け合うのは当たり前だ。訴訟とは別問題だから、訴訟したければするがよい。」

と、苦笑しながら微笑む。

 

 出産のこともあり、秋菊は上機嫌。一時が万事、何もかもが上手くことが運ぶかのように見えた。

 

 一ヵ月後の祝いの前日。秋菊は命の恩人の村長を訪ね、祝いにはぜひ来て欲しいと頼む。

 村長は複雑な笑いを見せる。

 そして祝い当日。村長の妻と子どもは祝いの席に姿を見せる。

 秋菊は、

「村長さんは?」

とたずねる。村長の妻は、底抜けに明るい声で、

「鏡の前で、念入りにおめかししているよ。」

 なんとも複雑な台詞・・・・・・

 

 しばらくして村の役人が、せきをきらせてやって来る。役人曰く、

「レントゲンの結果、骨折だった。村長は十五日間、留置される。」

 秋菊はあわてて丘に駆け上がる。

 村長の家の方向からは、何台かのサイレンの音が遠のいてゆく・・・・・・

 

 

 この映画の悲劇は、まずは悲しいほどの無知

「反省してくれいった」正論を唱え、知らぬ間に秋菊の思惑から離れ、ことはどんどんと一人歩ききしていく

 そう、一人歩きの悲劇。

 彼女も、そして村長も、中国の当時の『一人っ子政策』の悲劇から、ボタンを掛け違えてしまった被害者とも感じられる。

 よって この映画には、あくまでも悪人は出てはこない。全てが善良な村の民である。

 丘に走り、立ち尽くす秋菊は、ただ呆然と村長の家の方向を眺めていた・・・・・・

 

 

 この映画も、私の好きな作品の一つです。

 

 

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ペルシャ湾 横山三四郎著 新潮選書

2007-04-28 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は『ペルシャ湾』の中の挿絵から。)

 

 記録だけ 2007年 49冊目                 

 

  ペルシャ湾  

                                                    

 著者  横山三四郎   

 新潮社 

 新潮選書

 1989年4月10日発行 

 1991年3月5日10刷   

 286ページ 951円+税

 

 第一章から第四章までが楽しく、興味深い。恥ずかしいことだが、後は何となく勢いに乗って読みきった感じ。

 

 写真上はディルムンの印象。ガゼルの東部の輪展模様。

 子の上のガゼルは古代ペルシャの遺跡などに、度々出てくる文様。

 ただ興味深く思ったのが、ガゼルといった説明が無ければ、孔雀と見えないことも無い。

 中国で吉祥文様の一つである孔雀や鳳凰の中間のような鳥は、イランではタイル画などに、度々描かれている。

 イランでは砂漠での遊牧生活などを営んでいた方たちが、憬れの一つとして鳥を描いたと聞いたことがある。

 遊牧民たちは鳥に憧れ、ガゼルの猟を願ったのであろうか・・・

 また中国雲南省の麗江で木彫りを購入した。その文様は孔雀で、四方に四羽の孔雀が描かれている。

 四方は東西南北を現し、それぞれに四文字、合計十六文字の吉文の意味がある。

 木彫り職人は盛んに『吉祥文様』だと説明し、十六文字の詩を鉛筆で裏に丁寧に書いてくれたことが、今も心に残っている。

 本文に関係なく、またこ写真上の文様には関係なさそうな孔雀の話に、話が一人歩きしてしまった。

 だが、東西南北と吉祥文様の意味においては、おそらく共通項があるように感じるのは、私だけだろうか・・・

 

 

 写真下はインダス文明のモヘンジョダロから出土した同種類のものとかで、大変貴重なものらしい。図柄がなんともいえないくらいユーモラスで、これも好きだな・・・

 

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イスラーム巡礼 岩波新書  新赤版677

2007-04-26 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はマフミル。『イスラーム巡礼』の中の挿絵から。)

 

 記録だけ 2007年 48冊目                 

 

 

  イスラーム巡礼  

                                                    

 著者  坂本勉   

 岩波書店  

 岩波新書(新赤版)677

 2000年6月20日    

 220ページ 660円+税    

 

 先日は日本における江戸時代の伊勢参りの意味づけ(『江戸の旅文化』)を読んだ。

 今回はイスラーム巡礼。

 イスラーム巡礼と四国八十八ヶ所巡り(及び、西国四十四ヶ所巡り)との類似性や違いを細やかに説明され、興味深く読んだ。

 

 第Ⅳ章の『思想の窓口 メッカ』の挿絵『マフミル(祭り)』があまりにも京都の『祇園祭』との共通点が多い。らくだの上に、鉾が乗っかったような具合に見えないことも無い。そういうと祇園祭のカラフルで立派な織物は、一部、ペルシャジュータン。

 イスラーム巡礼の際、お金の変わりに当時貴重だった布類と食べ物を交換していたという。らくだの上の鉾のような形に掛けられた布は、確証はできないが、おそらく織物よ考えられる。祭りとはいえ、イスラーム巡礼の重要さをあらわしてい湯ようにも感じる。

マフミル(祭り)』の説明は、『イスラーム巡礼』(岩波書店 (新赤版)677)の中には全く説明が無いので、上に書いたことは断定はできない。

 

マフミル』という祭りが気になったので、yahooで調べてみたが、下のページ一つだけ。本格的に書かれた素晴らしいHPでしたので、紹介させていただきたいと思います。
 
 「イスラームの聖地巡礼と聖廟崇拝」 ↓

http://www.h7.dion.ne.jp/~gankocat/islam4.htm


 


 

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イン・ザ・プール 松尾スズキ オダギリジョー

2007-04-25 | 映画

 (写真は奈良県の大和川の土手)

   イン・ザ・プール

 

 満足度 ★★★★☆

 面白さ ★★★★★

 話の展開 ★★★☆☆

 

 2004年  日本 101分

 

 原作 奥田英朗

 監督 三木聡

 

 キャスト  

  松尾スズキ

   ただただ 『上手い!』の一言。

    この映画、この人抜きでは考えられない。

  オダギリジョー

   今回の髪型はいたってまとも。ダサい服を着ていても、、顔は相当な男前。

    マジメに淡々と馬鹿げた役をこなすtことが、とても素敵。

    こんな役を品良くこなすオダギリジョーに拍手。

  きたろう

   今回もぴったりな役に思える彼でした。

  市川実和子

  田辺誠一

  MAIKO

  森本レオ

  岩松了

  ふせえり

  三谷昇

  松岡俊介

 

 

 面白くてきゃあきゃあ笑い転げてしまった。

 理屈抜きで楽しい映画のため、あらすじは省き、簡単な感想で止めたいと思います。

 

 精神科医の元には、数々の変わった患者。

 しかしこの精神科医もまともではない。

 全ての人間がどこか病んでいる。

 私は故安部公房氏の

『1パーセントの・・・と、1パーセントの・・・と、1パーセントの・・・と、1パーセントの・・・と、1パーセントの・・・と、1パーセントの・・・と、1パーセントの・・・と・・・・・・をあわせると、100パーセント・・・・・・。』(作品、言葉はあやふや)

といった作品の一部を思い浮かべていた。

 



 

 


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生活習慣病を防ぐ 岩波新書 新赤版 

2007-04-23 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は中国の雲南省のレストラン『閩潮好来(送?)海(*?)』

 昆明の鮮魚レストラン『閩潮好来(送?)海(*?)』で食べた『黄花魚(石首魚=いしもち)』。小骨がカリカリになるくらいまで、一旦油で揚げた魚。魚醤で味付け。野菜のコクもあり、ほんのり甘く、日本人にも馴染み深い味がする一品。しょうがと白ねぎの香りが美味い。中国で食べた魚は多いが、ここの味付けは、本格的な味。小さな店だが、中国人の客で流行っている。気の良いウエートレスの女の子たちは、少数民族の方が多い。

 この店は鮮魚や貝類、生簀、新鮮野菜が店の外にあり、客が選んで調理してもらう。パクツァイと塩ベースの羊蟹の子とミソが美味く、今も印象に残っている。

 外国人相手ではない、本当に美味い店のひとつだといえる。

 

 

 

 記録だけ 2007年 47冊目                 

 

 

  生活習慣病を防ぐ   

 

                                                     

 著者  香川靖雄   

 岩波新書  (新赤版)679

 2000年6月20日    

 217ページ 700円+税    

 

 知らないこともあり、とても参考になった。

 使える本だと感じる。

 実践できればいいのだが、この本の記録の写真選びに、一番美味しかった魚料理を載せているようではいけないな!私・・・。

 

 

 

 

 

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偶然の恋人

2007-04-22 | 映画

(写真は中国の雲南省、石林で少数民族の衣装を着て記念撮影をする、中国人<漢民族>女性)

 

     偶然の恋人

 

 感動度 ★★☆☆☆

 満足度 ★★☆☆☆

 

 2000年 アメリカ 107分

 

 キャスト ベン・アフレック

       グウィネス・パルトロウ  他

 

 

 コン・リー目当ての映画(Hannnibal Rising)を観に行こうかと思ったが、思いとどまる。

 カブキチャンネルでハシノスケさんの『まる橋忠や』を観た後、パンを作りながら、BSIで『偶然の恋人』を観る。

 

 話はいたって明快なラブストーリー。

 ふとしたきっかけで、エアチケットを譲った相手が飛行機事故に遭う。

 未亡人と出逢い、恋する。

 そして真実を知る女・・・。

 別れ。

 そして全ての運命を受け入れ、ハッピーエンド。

 

 いい話じゃありませんか・・・アメリカらしさを感じる映画。

 キーポイントは劇中劇名(映画中劇名というべきか?)の『ライラックの(咲く)前庭』か・・・

 女の、

「前庭なんて、意味がわからないでしょう・・・」

の台詞は興味深い。

 一般的に中庭ならば理解できるが、前庭とは、上手い。また、その前庭にはライラックが咲く・・・か。

 

 ライラックを大辞泉で調べてみると、モクセイ科の落葉低木。幹は枝別れしてよく茂り、葉は卵形。4月頃、枝先に香りのある紫色の花を円錐状に付ける。云々・・・・・・。

 落葉低木で幹は枝別れしてよく茂るといった記述を見ると、この映画そのものとは考えられないだろうか・・・

 理屈は抜きとして、パンづくりを楽しくさせる映画の時間を持てて、楽しさもひとしおだった。

 

 

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江戸の旅文化 岩波新書  (新赤版)

2007-04-22 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は奈良県大和川。コンクリート道の先に見えるのは、車一台がやっとこさ 通ることができる、細い橋。向こう岸にまでかかっている、私のお気に入りの小橋。)

 

 

 

 記録だけ 2007年 46冊目                 

 

 

  江戸の旅文化    

 

                                                     

 著者  神崎宣武(かんざきのりたけ)   

 岩波新書  (新赤版)884

 2004年3月19日    

 2253ページ 780円+税    

 

 

 この本を読み始めてまず初めに思い浮かべたのは、カブキの演目である『伊勢音頭こいの寝刃』  ついで思い浮かべたのは、やはりカブキの『江戸みやげ』 どうもこういった江戸の文化  に関する本を読むと、芝居と結び付けてしまうきらいがある。

 

 興味深かった内容も何点かあった。

 まずは『伊勢参宮献立道中記』 

 松阪→石部→石山→京都(4)→宇治→平野→信貴山→奈良→三輪→長谷→阿保→六軒→伊勢(2)といった具合。

 京都を例にとってみると、加茂の付け焼きや湯葉などのなじみのお惣菜が食卓に並び、時代冴え違えども、大変に親しみを覚える。何よりも『・・・献立道中記』というだけでの、興味を持ってしまう。

 

 伊勢参り本来の持つ意味や当時盛んだった女性の旅にでるいきさつや湯治、みやげの意味あいなども納得のいく記述。

 

 江戸時代に刷られた道中記(P.113~P.126)の多さにも驚きを隠しえない。

 

 全体を通して、とても楽しく読むことができた。

 

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イランとジャポン  モアゼニ・アリ  モアゼニ純子 二つの故郷

2007-04-18 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのドライフルーツ。桑の実(右後)と杏(左)。ドライフルーツは種類も豊富で、レーズンや無花果。ナツメヤシなども一般的。

 この写真の布もイラン(イスファハン)の工芸品の『ガラムカーリー』です。色がイランらしくってお気に入りの一品です。

 

 桑の実=ほんのりとほろ苦く甘い。結構好み。

 杏=甘酸っぱく、万人に好まれそう。

 レーズン=細長いものや丸いもの、紅いものや黄色や、緑などさまざまな味が楽しめる。多少ゼリーのように醗酵気味のものもあり、とても美味い。パンやケーキに入れても美味いが、そのままでもデザートのような食感のものがある。

 無花果=日本で考えるものよりも小粒で、しっかりと乾燥されており粒々感か心地よい。

 ナツメヤシ=栄養豊富、とても甘い。)

 

 

 

 記録だけ 2007年 45冊目                 

 

 

  イランとジャポン    シリーズ旅の本箱       

   モアゼニ・アリ   モアゼニ純子  二つの故郷 

 

                                                     

 著者  モアゼニ・アリ   

      モアゼニ純子   

 岩波書店  

 1996年3月22日    

 213ページ 2300円+税      

 

 

 今月やっとの四冊目は『イランとジャポン  モアゼニ・アリ  モアゼニ純子 二つの故郷

 イラン人の男性と結婚し、実際にイランに住んだモアゼニ純子。モアゼニ・アリとモアゼニ純子の両国(出身国)から見て感じた体験随想記。

 知らないことが多く、楽しい一冊だった。

 

 

 

 食事におけるハラム(禁忌)ハラル(食べてもよい食べ物)の話は興味を持てた。

 イスラムでは全ての食事がハラムとハラルに分けることができるとのこと。

 

 

 ハラム例

  肉食動物類全般、

 (草食動物だが)豚や猪、

 (奇蹄類の)ロバ

  鱗の無い魚やイカ

  酒         など

 

 ハラル例

  らくだ、

  牛、

  羊、

  鹿、

  鳥類全般、

  鳩や鯉(ハラルだが、イランの人々は食べずにかわいがる)  

  海老               など 

 

 

 他にも『ざくろの肉団子煮込み』の作り方など、使える料理情報も少しあった。

 

 

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イラン 世界の国ぐにの歴史・15 岩崎書店

2007-04-16 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのポピュラーな菓子。ひよこ豆のクッキーのようなもの。豆は黄粉のように粉にしたものが、固められている。程よく甘い。やわらかくてデリケート。強くつまむと、崩れてしまう。菓子の上には、刻んだピスタチオがのせられていた。

 布はイラン(イスファハン)の工芸品である『ガラムカーリー』。小さな木型に模様が彫られている。木型を少しづつ、染料をつけてたたくように押さえていく。根気と技術のいる職人芸。

 色はまず青→緑→赤・・・といった順番が決められている。日本で言うならば、浮世絵版画のような手順。布は押された力によって、厚みやでこぼこがあり、なんともいえない味がかもし出される。立体感や重厚ささえ感じさせてくれる布だ。)

 

 

 記録だけ 2007年 44冊目             

 

   イラン           世界の国ぐにの歴史・15 

 

                                                  

 著者  宮崎静一 

 岩崎書店

 1991年4月10日    

 205ページ 1980円+税    

 

 

 今月3冊目は『イラン 世界の国ぐにの歴史・15』

 初めに書かれていたせいぜい40ページの『1、イランのいろいろ』の部分が興味深い。

 中・高生用位の書物だが、上の部分(『1、イランのいろいろ』)には、イランの習慣や生活の知らないことが多く書かれていて、楽しかった。

 それ以降の記述においては、古代のイランから現代イランまでが、満遍なく 淡々と説明されていた。

 気楽に楽しく時間をつぶすことができた意味でも、良書だといえる。

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トンパ博物館(東巴文字)雲南省北部、ナシ族

2007-04-16 | 美術・文様・展示物

 

  トンパ博物館

 

 

 今年二月某日、トンパ博物館を訪れる。

 写真はトンパ博物館内に展示されている貴重な資料。

 身分を明かし、博物館員の方の承諾を得て、写真撮影開始。

 諸国、フラッシュ無しならば許可、といった博物館や遺跡も多い。しかし、トンパ博物館の場合は、理解を示してくださる。ここではフラッシュも含めて、全てオーケーを出してくださった。ありがたい反面、保存上の問題として、いささか心配になる複雑な私。

 

 係りの方の興味深い説明もほどほどに、私たちはトンパ文字の資料に魅惑された。

 特に夫。旅行であることを忘れて、仕事に取り組んだような 鋭い面持ち。おそらく個人旅行ならば二、三日はここに通い続けたのではないだろうか・・・

 主婦の私ですら時間が短く、後ろ髪をひかれる思いであった。それほどまでに楽しい資料が多く、今も心に深く残っている。

 あわよくば、再びこの地を訪れたいと願う。幸い夫も同様らしく、またの機会があることを信じている。

 

 トンパ文字(中国語:東巴文)は一般的にはナシ族(中国のチベット東部、雲南省北部に住む 少数民族)のナシ語。象形文字とされている。

 この象形文字は、ナシ語の表記に用いられていた。

 約1400の単字。現在、唯一の『生きた象形文字』とも言われる。

 

 ナシ族は象形文字と言われるトンパ文字の他、表音文字も使うという一説もある。私は主婦なので、確証はいたしかねる。

 

 最近では少数民族の方々も 自らが好んで、漢語を使う若者が多い。ここナシ族とて同様。

 但し全ての人ではなく、今でも中国語が通じないことも多々あることを付け加えておきたい。

 

 トンパ文字はトンパ先生という、宗教的、占い師的意味合いを持つ。人の上に立つ要素を含んだ尊敬できる存在。トンパ文字はそんなトンパ先生によって、伝承されている。現在 トンパ先生といわれる人は百人以内なのではないだろうか・・・

 中国では『先生』とは男性といった意味合い。だが、このトンパ先生においての『先生』は、重要な人物。知識人で、信頼されるといった意味合いを持っている。

 

 トンパ文字は、口語をそのまま書き記すのではない。

 意味を文字に置き換えたといった方が近いような気がする。

 

 毛筆で書かれるトンパ文字は、重々しい衣装を身にまとったトンパ先生によって書かれる。仰々しささえ感じるトンパ先生の雰囲気には おおよそ不似合いなほどあどけない文字。

 

 エジプトの象形文字と共通の文字も多く、見ていて楽しい。

 どこと無く亀甲文字をも思い浮かばせるのは、元占いといった呪術的要素を含んでいるせいだろうか・・・

 文字(模様=象形文字)をみているだけである程度なら分かるもの、納得できる。これも象形文字としての共通項。

 

 ただ世界中で唯一 色によって意味を変えうる文字。

 黄色はお金、黒は悪などの意味を持つ。

 既存の文字に色をつけて字の意味を広げるのは興味深い。

 

 トンパ文字はナシ族の作る 素朴で厚い和紙に表記されている。

 この紙(名前は知らない)は硬く、部厚く、重く、丈夫そうな紙。

 知らなかったのだがこの和紙も、この地方では有名なようだ。

 以前に自宅で新聞紙と牛乳パックを混ぜて作った紙に質に似たようにも感じる、ぬくもりのある紙。

 この紙に墨で描かれている場合が多い。

 

 トンパ博物館にはトンパ文字の資料の他にも土偶や衣装、器、占い時に使用する道具や絵図、その他 天国につながるとされる長い巻物などが展示されている。

 

 色としては赤や緑が印象的だ。

 長い年月を経多現在も美しく鮮やかな色を保っているのは、絵の具の中に動物などの血が加えられているせいだという。

 この動物の血も、占い時に使用されたのであろうか・・・

 またも 確証はできないが、血に含まれる鉄分。これが今に至っても、色彩を鮮やかに保つ一要因だと、私は考えている。

 

 絵図はよくみると空恐ろしく感じるものやユニークなものなど、さまざまだ。

 写真の左下のような絵や一見『ミロ』を思わすような絵も多く残されていて、楽しい。

 

 小一時間という短い時間。一通りトンパ博物館を駆け足で通り過ぎた後、実際にトンパ先生にお会いすることができた。

 このトンパ先生。頭には皮ではなく、紙で作られた占いの被り物を付けられていた。失礼だが、衣装も仰々しい。

 

 ここで作られているという紙三千円。名前などは好意で書いていただけるのだという。何人かの方が書いてもらわれていた。夫は部厚い資料となる書物と、手作りの紙に 手書きで書かれた書物を結構な金額を出して購入。

 トンパ先生は快く、夫の○○○○と名前を二冊ともに書いていただいたようだ。

 苗字はいたって簡単なはずだが、少し考え込み観、仰々しく筆を執られた。

 少し時間をあけて二冊の本に書いていただいたせいか、同じトンパ先生が描かれたというのに、微妙に違う文字。

 後で調べると名前の表記もトンパ辞典と比べて、微妙に違う。

 ちなみにトンパ文字のはんこを 家族四人分彫っていただいたが、この印の文字とトンパ先生の文字も、微妙に違う。

 

 トンパ文字は意味を形に表したものだから、こういった融通はきくのだろう・・・意味が通じるならば、よしといったこの文字こそ、本来の以心伝心の意味を持つ素晴らしい文字とも感じるのは、私だけだろうか。

 

 トンパ文字の本は麗江古城で購入したものも含めて 合計五、六冊購入したが、今見ても楽しく、もう一度 雲南省を訪れたいといった気持ちが高ぶる。

 トンパ文字の『歌』(単語)などをみていると、今も尚、麗江古城の内外で歌や、おどり狂っていた人々の姿が目に浮かぶのである。

 

 

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シルクロード コーランの世界  イラン イラク

2007-04-14 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

 記録だけ 2007年 43冊目         

 

   シルクロード コーランの世界  

          ローマへの道 第八巻

                   イラン イラク

                          

 

 

 著者  陳 舜臣  イラン

      藤井秀生  イラク

      NHK取材班  

 

 日本放送出版協会

  58年9月1日  

 314ページ 1800円+税  

 (うちイラン編は、169ページ)

 

 今月の二冊目は『シルクロード コーランの世界  イラン イラク

 そのなかの興味のあるイランの部分だけを読む。

 習慣や祭り、生活や宗教など興味深い記述が多い。

 大変興味の持てる国で、楽しんで読むことができた。

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なつまつりなにわかがみ  並木千柳、三好松洛、竹田小出雲合作

2007-04-13 | 歌舞伎

(写真は大阪。えべっさんの日にショウチク座近くで)

 

大阪ショウチク座 新築開場十周年記念

 

 第四回浪花花形カブキ   平成19年4月1日(日)~8日(日)

 

 

  第三部一、

    なつまつり浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)

           並木千柳作

           三好松洛作

           竹田小出雲作(三人合作)

 

 桜の侯、夏芝居で水芝居、大阪芝居。

 なんともユニークで素敵とは思うだろうが、全く違和感は無い。会場は熱気が感じられ、『なつまつりなにわかがみ』を待つ人々で緊迫感さえ感じられた。

 

 以前にも書いたような気がするが、大坂・堺での実話殺人事件。

 これをもとに、延享二(一七四五)年、大坂・竹本座で人形浄瑠璃として初演され、翌月歌舞伎化。

 なんといっても殺しの『泥場』場面は印象的。

 キサブロウさんとアイノスケさんの演技は緊迫感があり、見ごたえがあった。もう一度観たい!

 今回観たアイノスケさんのダンシチは迫力があって好きだった。

 この役は男前で、目力のあるニザエモンさんやアイノスケさんのような役者さんの方が 似合う気がする。彼は小粋で、首抜き衣装も良く似合う。

 キサブロウさんの形相も怖くて身震いした。

 民話の『見るなのパターン』をやぶって、地獄絵図を除き見たような気がした。

 いつもながら、「悪い人でも姑は親。」の台詞は好きだ。

 ただ今回は 『奴』→『人』に台詞が変更されていた。

 

『泥場』の姑殺しのバックにはなつまつりの風情で情緒がある。神輿(みこし)が担がれる。

 高津宮の賑やかな祭り囃子。陰惨な悲劇をより深衣印象に導く。神輿が舞台の左から右にいくつも担がれる間、「ちょうしゃじゃ~ ちょうしゃじゃ~」の掛声が掛かる。しかし以前観た時はバックでニザエモンさんらしき声が聞こえてきた。今回はそういった遊びは無かった・・・・・・

 

 カンジャクさんは釣船三婦役。ガトウさんの演技に似させておられ、迫力もある。関西弁も完璧で観ていて好感が持てた。素晴らしい。白地に墨絵の龍柄の着物は小粋で素敵だ。

 タケサブロウさんも印象深く、素敵だった。

 また、タカタロウさんは上品で、彼らしい演技で好きだった。

 

 大切な役のオタツのセンジャクさんも今回は割合に良かったような気がする。ちなみに、以前に観た時は、私の好きなトキゾウさんで品良く、小粋だった。

 顔を白塗りにされ、頬や目の周りの紅は控えめ。小粋に仕上げられていた。

 顔を焼くシーンはつばを飲むほどに迫力があった。

「これで、ようござんすか。」といった台詞はすんなりと次の場面にうつる。台詞よりも、絵として素晴らしい出来であった。

 

 

 芝居も終え、夫も私も満足感に酔いしれていた。

 誰からとも無く拍手が巻き起こり、そのリズムは止むことが無い。

『なつまつりなにわかがみ』のような殺しの芝居ではあったが、鬘を変え、こぎれいに身をまとめられたアイノスケさんがカーテンコール。

 観客はそれぞれに名前や屋号を呼び、アイノスケさんは照れておられた。

 観客は立ち上がり、彼をたたえ拍手の渦。

 

 幕は降りたが、客が帰らない。

 アイノスケさんは困り果てた顔で、再び登場。

 申し訳なさそうに

「もう先輩方の役者さんは帰ってしまわれて、私一人しかおりません。」

 彼は困り果てたようで、大阪締め(二度たたき)でお開きとされた。

 

 千秋楽に観劇。たまたま彼は何かの理由でカーテンコールに出てくださった。

 私は得したような気がする。

 彼の困り果てたような顔と『ダンシチ』の迫力のある演技が同一人物かと思うと、かえって役者としての厚みを感じるのであった。

 

 ところでこの日のショウチク座。サカタトウジュウロウさんと扇千影さんご夫婦が来られていたと、夫が教えてくれた・・・

 

 芝居が終わって、この日はお気軽感覚で、二人でがんこ寿司のろばた(二階)に立ち寄る。冷酒のビンには がんこと記されていた。

 夫が料理を見繕って、色々と頼んでくれる。

 中でも季節の山菜の天婦羅が美味かった。素朴だが、たらの芽や舞茸が酒に合っていた。ささやかな酒の宴を終え、二人は心地よく、帰路に向かった。

 芝居が良いと、酒が飲みたくなる。

 芝居にほろ酔い、料理や酒にほろ酔う。いたってノーテンキな夫婦である。

 

 

 ↓ 2006年7月15日 『なつまつりなにわかがみ』の感想とあらすじ(トウジュウロウ襲名披露)

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a0a48eb59cd64393990267648d02920a

 

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奇人と異才の中国史 井波律子著

2007-04-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は中国、麗江古場内で見かけた『四匹の豚』。  

『お耳はコーギー、アンヨは長い!しっぽ しっぽしぽ、かわいんだぁ~』  

 飼い主の人影も無いのに、一見の民家から出てきた豚たちは真横に並んで、行進。4、50メートルほど先の民家に、仲良く入っていきました。人の号令や呼びかけも無いのになんておりこうさんの豚なのでしょう・・・かわいくって帰国後、家族に豚を(ペットとして)飼いたいといったのですが、あえなく却下されてしまいました。しかし 思いがかなわなくて正解かも。豚って大人になると、どれくらい大きくなるのかと思うと、少し気持ち的には穏やかではない。そういうと数年前、観に豚が60キロ以上になったとかで、業者も飼い主も問題視されていたような・・・かわいい豚は胸の奥にそっとしまっておきましょう・・・)

 

記録だけ 2007年 42冊目  

 

      奇人と異才の中国史        

 

 著者  井波律子  

 岩波新書  新赤版 934 

 2005年2月18日

 208ページ 700円+税

 

 今月一冊目は『奇人と異才の中国史』

 いつもながら目をひく題名ですが、中味はいたってまとも。

 井波さんの本って、数冊しか読んでませんが、なんだか魅力的なものが多いです。

 参考になる部分が多かったのですが、内容は右から左に抜けちゃったかも・・・

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そねざきしんじゅう 近松門左衛門作

2007-04-11 | 歌舞伎

(写真は京都。「舞妓はんがわっらった~~。」って感じでした。)

 

 

大阪ショウチク座 新築開場十周年記念

 

 第四回浪花花形カブキ 平成19年4月1日(日)~8日(日)

 

第二部 三、

   曽根崎しんじゅう(そねざきしんじゅう)

                         近松門左衛門作

 

 

 あまりにも有名なため、あらすじは省かせていただきます。

 

 カンジャクさん扮する徳兵衛はいつものことながら、ほほえましく好感が持てた。

 いい表情を出しておられました。

 

 お初が着物のすそに隠して、徳兵衛を軒下に連れて行く。ここで笑いの渦が・・・起こっちまった。

 後は野となれ山となれ・・・

 

 私の好きな場面はなんと言っても『かーん!』のところ。軒下に徳兵衛、おはつはキセルで『かーん!』

 カッコイイ!何度観ても見飽きない。話は単純だが、複雑な心理描写が、素敵だ。

 

 お初(センジャクさん)においては当たり障り無く、芝居は順調に進み、幕を閉じました。

 ただただ トウジュウロウさん及びタカタロウさんの表情と声色が、瞼にちらつくといった現象が何度も起こったことを付け加えておきます。

 

 

 ↓ 平成17年12月22日 サカタトウジュウロウ襲名披露 『そねざきしんじゅう』記録

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/d8b7a7be598719e8849add950c24a0e0

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