LOVE&PEACE

日々のできごと

森に眠る魚/角田光代

2009-03-11 | Book
幼稚園のママ友たちのお受験をめぐる人間模様を描いた小説。新聞の書評をみて読んでみたくなった一冊です。

それぞれのママたちの心の動きが、ありがちすぎてすごかった~ちょっと怖いくらいに
どっぷり共感することはないのだけれど
各々の心のひだの一部分は理解できるところもあって

子どもの社会と大人の社会は重なっているところはあっても別のものだから
子どもに自分を投影したり、子ども中心に社会を構築しようとしたりすると
どうしてもきつくなってくるんだろうな~

子どもを社会に突き放すわけでは全然ないけれど
子どもは子ども、わたしはわたし
わたしを尊重するように子どもを尊重してあげようと
わが身を省みて思った一冊でした。

それにしても、あ~、怖かった。停滞中に読む本じゃなかったな・・・

左岸/江國香織

2009-02-24 | Book
そういえば少し前に読み終えていたのでした。
博多弁を話す女性の、少女時代からの半生記。辻仁成の「右岸」と対を成す物語だそう。
だからかな。わたしの好きな江國さんぽくなかった気がする。足並みをそろえなきゃいけなかったのかな、なんて勘繰りをしてしまいました。
寝る時間を惜しんで読むほどに面白かったんですけどネ。


彼女について/よしもとばなな

2008-12-28 | Book
この小説は少し前に読み終えていたのだけれど
わたしにはなんだかとっても深くて重すぎて
ずしんと来すぎていまはまだショック状態というか未消化状態というかそんな感じ
読み終えてから少し時間が経ってやっと今
次の本を読んでみようという気になったかな
そんなことを思った本はこの本が初めてでした

なので
読み返さないわたしには珍しいことに
ちょっと時間をおいてからまた絶対に読まなきゃと思っています

そして
わたしもキョーちゃんとハルくんの土台をつくるのが役割なんだと
いまはそんなことをただ思うばかりです

珊瑚の島で千鳥足/銀色夏生

2008-11-01 | Book
お待ちかね、大好き銀色さんの、続・ばらとおむつ。
読んでて、やたらと掃除・片づけがしたくなる。
身の回りをコンパクトに。
これって財産とかちっともないわたしでも日々の暮らしの中で実は思ってることだったりして
(実践はちっともできてないけど
これを機にとりあえず11月を我が家の整理月間ということにして
いらないものはどんどん捨ててしまおうとしみじみ思う。

それにしてもこの語り口、気持ちいいなあ。
わたしも無理はすまい。そんなことも思いました

南九州温泉めぐりといろいろ体験/銀色夏生

2008-08-27 | Book
銀色さんの本、大好き。
新刊が出たという情報を聞きつけて、夕食後にひとりチャリチャリと自転車をこいで買いに行くほどに。
夕食後にひとりチャリチャリ。こんなこと、ほんと、めったにないっすよ、マジで。

う~ぅぅぅ、わたしもこんな風に暮らしたいぃぃぃ。

日常のまわりにあるものに取り組んで、感じて。
銀色さんみたく、記録して伝えてってところはきっと才能の部分だからともかくとして、
敢えてやってみて感じてみてはじめて、深みを持って分かってくることがきっとあるはずだと思うので。

「大きな苦労は本当に人を成長させる」だって。
来るべき時に備えて、肝に銘じよう。

それから、山登り。やってみたいな。

予定日はジミー・ペイジ/角田光代

2007-11-01 | Book
図書館で偶然見つけた一冊。
あまりにも妊婦のココロにグッときすぎる小説だったので、めずらしくのめりこんでしまって一気に読み終えました。
主人公マキちゃんにべったり共感することはなかったけれど、
何ヶ月か前にソフロロジーのCDにおののいたわたしの心境と同じことが書いてあったりして。

予定日に生まれた有名人の検索って、いままで考えてもみなかったけれど、
どうしても気になってさっきネットで調べてみたら、
わたしのお腹の赤ちゃん、「予定日はオール巨人」でした。

図書館の神様/瀬尾まいこ

2007-07-16 | Book
きょうも昼下がりの読書。
いつも読むのが遅くて1冊を数日かけて読むわたしですが、この本はなぜか珍しく2時間ほどで一気読み。
主人公は高校の国語の先生。登場人物はみんなさっぱりした感じ。
人物も表現もくどくなくて、読みやすかった。
読みやすすぎて、読後感もさらっとしてたかな。○。



ベリーショーツ/よしもとばなな

2007-07-14 | Book
今度のはエッセイ。これも図書館で借りてきました。
うちのダンナサマは本人いわくコレクターだそうで本は買う派(本が増えるにつれホームセンターで本棚を買うのも好きっぽい気がする。。。)なのですが、わたしはもっぱら図書館派。
並べて置いとく趣味はないから後々たまっていくことはないし、お金もかからないし、いつでも読める状態よりも期限までに読まなくちゃってプレッシャーがあるほうがさっさと読めちゃう。
というわけで今回も、近所の図書館の予約&お取り寄せシステムを使っての読書です。

で、この本。読みながら、思わず声をあげて笑っちゃいました
2~3歳ごろの息子さんのネタがいっぱいあって、それがいちいち面白い。
こどもを見る目もわたしの好きな感じの視点で、素直に読めちゃう。
タイトルどおりベリーショーツなエッセイということもあって、さくさく読めちゃいました。
続編、ないかなぁ。。。

チエちゃんと私/よしもとばなな

2007-07-12 | Book
ひさびさに読書でもと思って、図書館で借りてきました。
普段のわたしはあまりにもとりとめもなく流れるように過ごしているので、ばななさんの小説を読んでいると、ちょっと立ち止まってじっくり考えればわたしにも何か気づくことがあるのかも?的な気分にさせられます。
そんな感覚が妙に気に入っていたりもして、ばななさんの小説はつい読んでしまいます。


天国はまだ遠く/瀬尾まいこ

2007-01-08 | Book
田舎暮しって、そんなにも人を癒すのかな。
小説の舞台になってるところみたいな場所はそこらへんにごろごろしてる気がするから、本の世界というよりは車で1時間半の世界って感じ。
いまある幸せにまずは気づくことから、ってことかも。
隣の芝生は青く見える?
相対評価よりも絶対評価で。
今年も一年頑張ろう!

人生の旅を行く/よしもとばなな

2006-10-22 | Book
ばななさんのエッセイ本。
旅がテーマと思いきや、人生がテーマでした。
気持ちがすっきりクリアになるようなコトバが満載で、もう、写本したくなるくらい。
高知のことも素敵に書いてくれてるのが、これまたウレシイ。
ちょっと疲れたときにはいつでも読み返したい一冊になりました。

イルカ/よしもと ばなな

2006-06-07 | Book
またまたばななさん。最近は「王国3」→「みずうみ」→「イルカ」とたてつづけに読み漁っています。

最近読んだ3冊のなかでは、この「イルカ」がいちばん明るくて好き。やたらにポップなのとは全然違ってるんだけど、この本は明るいと思います。いちばん光があるっていうかそんな感じがします。
ちょうど今日買ってきた雑誌に「イルカ」のブックレビュー&ばななさんインタビューがありました。
そこには「いま女性が自由に生きられるのも先の世代の女性がそうあるべく生きてきたから」的なことが書かれてあって、「イルカ」を読んだだけではわからなかったこと
→世代を超えて受け継がれることって、目に見えやすかったりわかりやすかったりすることだけじゃなくて、ありとあらゆることがあるんだよな~。そりゃそうだよな~。
なんて、ふと思い至りました。読みの浅いわたし・・・

みずうみ/よしもと ばなな

2006-05-27 | Book
ばななさんの本を読むといつも思うのだけれど、読んでいて今のわたしが芯に感じるところと何年か後に同じこの小説を読んだわたしが芯に感じるところは、わたしの成長に伴って変化するような気がする。
で、今のわたしが芯に感じたのはやっぱり「お母さん」というところの芯。
ちひろさんのママ。中島くんのお母さん。何人ものお母さんの想いに芯を感じてしまう。これってやっぱりいまのわたしがお母さん初心者でその真っ最中だからだと思う。

みずうみ・・・。高知にはダム湖はあるけど湖はないかも。お隣香川にはみずがめはあるけど湖はやっぱりないかも。よくは知らないけど。
実は7月に出張で琵琶湖辺りに行くことになっているので、じっくりみずうみを眺めてこようかな。
でもこの本の中のみずうみは、琵琶湖的な、なんてゆうかナンパなイメージの湖ではないんだろーな。なんかこう、しっとりとしていて、水の匂いがしていて、湖の周りの緑は濃いんだろうな。
みずうみ・・・行ってみたくなりました。想いを馳せています。

ガール/奥田 英朗

2006-05-25 | Book
この本のことはずっと前、何かの雑誌の”新刊コーナー”で知って以来、ずっと読みたいと思って携帯にメモっていたのでした。
働く30代必見!みたいなコメントが印象的だったのだけれど、なるほど。働く30女が日々感じるちょっとしたいろんな感情がつめこまれている本で、読みながら、○○課のKTさんや△△課のKMさん等等、日ごろあまり好感が持てないでいるいろんな人の顔が次々と浮かんできました。
あの人も、別のあの人も、みんなその人なりにいろんな想いを抱えてるんだな~、きっと。。。なんて、当たり前だけれどいつもは苛立ちを筆頭にいろんな感情が邪魔をして素直に受け入れられないようなことを、小説という世界の中で妙に納得できてしまった1冊でした。
他人は他人。わたしはわたし。30過ぎて読んで良かった。読んでスッキリ。
もしも今、わたしが、憧れの専業主婦だったとしても、やっぱり読めばスッキリするだろーなー。なんてことまで思ってしまったイチオシの本です。

バラ色の雲 つれづれノート6/銀色夏生

2005-09-27 | Book
つれづれノートを読んでいると、親だってニンゲンだしなぁ。としみじみ思う。
たとえばわたしは、キョーちゃんが畳のうえでおもらしをしたとき、妙に冷静なときもあれば、キリキリと怒りがこみあげてくることもあるし、
たとえばキョーちゃんが晩ご飯のときに集中して食べないことも、気長に待ってあげられる日もあれば、イライラして仕方ないこともあって、
いつもその「気分のムラ」をうしろめたく思いながら過ごしているから。
でもわたしは、親子関係も人間関係だから、わたしの感じるうしろめたさが大事なんだろうなぁとも感じています。
こんな客観性も、たぶん、人生には必要。