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御蔵島うつぼ記

うつぼとこつぼの島暮らし

其の弐

2010-06-27 09:07:07 | 日記

第一種の「い」さんに同行させていただき、
南郷巨樹の森に行って参りました。

島の南にあった南郷は、今は廃村ですが、
都道と巨樹へ行く路沿いに、二軒の家が残っています。

そのうちの一軒を管理しておられた「せ」さんには、
私は以前、とても、お世話になりました。
御蔵を訪れるたびに、せがんで南郷まで連れて行っていただき、
草刈りを手伝ったり、コーヒーをごちそうになったり、
毎回、自慢の水を汲ませていただいて帰りました。

その昔、御蔵島での自給自足は限りがあったため、
妻帯を許されていたのは長男のみ。
次男三男が住んでいたのが南郷。
今、トイレがある辺りに分校もあったそうですが、
妻帯を許されていなかったのに、なぜ分校があるのだろうか?

・・・?

南郷の人々は、主に炭焼きを生業としていたそうです。
ガスが普及するまで、木炭が煮炊きの主流。
質が良かった南郷の木炭は、高値で取引されていたそうでした。

いまでも、苔むした石積みが、炭焼き釜の名残を残しています。
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