35年間以上録りためてたビデオテープが未だに山のようにある。
最初は、VHS => HiBAND ベータ => 8mmとテープを置くスペースと安定性を求めてメディアを変遷させてきた。
よって未だにデッキも3種類所有している。
その中でも、最古参のSONY EV-S800が遂にテープの吸い込みができなくなってしまった。自慢のリニアスケーティングメカもギーギーとうるさい。
しかし、一番大事な8mmデッキにはバックアップとしてPCM音声に互換性のあるEV-NS9000を持っているので、しばらく放置していた。
EV-NS9000の弱点は、古いテープでPCM音声が不安定の時に画面にOSDで「ステレオ」が勝手に出てきてしまうことである。OSDをOFFにしても関係ない。この仕様を考えた人は何を考えていたのでしょうかね?
そこでヤフオクでEV-S900のHi-8対応版を購入した。
ずっとS800をただHi-8対応にしただけと思ったが、まずカラーがブラックからグレーになっている。
並べてみると、同じだと思っていたS800ではオプションだったサイドウッドが角張っているのに対し、角が丸く処理されていた。
また、右のシャトルリングが傾斜有りから垂直配置に、逆にレベルメーターが傾斜に変わっている。
レベルメーターはFL管からただのLED表示変わっており、高級感が無い。
一応、整備済み品と言うことだったが、リニアスケーティングメカの音が大きいが、再生には支障は無かった。
再生時間などを示す表示はFL管で、S800の物と全く同一である。しかし経年劣化か、少し薄暗い。
Hi-8になってS端子が追加になった。S800は、実は普通の8mm規格だが明らかに記録周波数が高く解像度が他のデッキよりも良かった。そこであえてテープもろくに普及しなかったHi-8は使用しなかったのである。
しかし、光デジタル出力を期待したがこの時代は無いのね。
8mmデッキの長所はトラッキング情報が1フレームごとに記録されているので、基本自動調整される。
VHSの3倍モードはデッキ間の互換性が無かったので、画面の下などはむごいことになるが、8mmは下までくっきり記録されている。
8mm LPをHDにスケールアップさせてみた。下まできっちり映像が記録されている。
VHSの3倍モードをHDにスケールアップさせてみた。多分Victorで記録したものだが、Panasonicで再生すると下の方がトラッキングが合っていない。まあ仕様だからね。HSYNC方向にもかなりマージンを持たせたのか帰線期間が長いようで左右も狭い。
規格はいい加減だったが、それ故各メーカが作りやすかったので普及したが、今見てみるとそれが仇になっているのがはっきりわかる。
さて、S900のVF管が暗いので、スライドの開閉できるジャンクのS800を購入しついでにS800も直してみよう、と今奮闘中です。
また経過を掲載したいと思います。
場違いなコメントで申し訳ありませんが、検索しても情報が見当たらなかったためこちらのコメント欄で失礼致します。
古い映像資産のデジタル化のために中古のEV-BS3000を手に入れたのですが、Hi8デッキの光デジタル音声出力は通常の映像と共に記録されたPCM音声も出力可能なのでしょうか。説明書を所持していないためこれが何のための端子なのか判りません。ケーブルを挿してAVアンプに入れてPCM音声入りテープを再生しても何も出ないのですが、中古のため故障しているのかそれともそもそも出ない仕様なのか判断がつかず困っております。
結論から申し上げると光出力はするが受ける環境が無いということがわかりました。
8mmデッキのPCMは約33kHzですが、それをサポートしたオーディオカード等が調べた結果存在しません。淡い期待で実際に2台購入して確認しました。
ということでPCM音声をアナログ出力するのが一番音が良いという結論です。