カッチイは、極力、夏をハイデルベルク郊外の小さな町で過ごすようにしている。
2003年、この夏も、この街で、夏休みを取れることを幸せに思った。
パン屋も肉屋も休暇を取り、たっぷり昼休みを取る町は、午後のひととき死んだようになる。退屈なドイツの片田舎の日常が過ぎていく。
夕方になると行きつけのビアガルテンに繰り出す。ビアガーデンというと日本は、ビルの屋上のちょうちんがぶら下がった飲み屋を(そこで、阪神タイガースの中継を見て応援する!?)想像するが、ドイツは、ただ外の庭に、テーブル椅子が並べてあって、ビールを飲んでゆっくりおしゃべりをする。(たいしたつまみもありませぬ)
2003年の夏は、記録的に暑い夏となった。連日36度を越す猛暑だ。行きつけのビアガルテン・エルエルで、ダーリンと大好きなヴァイツェンビアを飲みながら、だらだら過ごす。バイクは、ハーレーダビットソンだったと思う。初老のおじさんがさっそうとまたがって、夜の街に消えていった。
2003年夏、撮影 「カッチイの写真館」より移動