VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

住宅リフォームの市場規模

2006年01月17日 | 住宅業界
            (画像は本文とは関係無く、私んちの基礎/構造)

住宅リフォーム推進協議会の市場規模の推計結果では、平成16年度で【6兆円】。
なんと平成15年度の6.8兆円から、既に縮小!この数字の信憑性は???

私は意外と正しいと見ている。
リフォームは近年ブームに見えるが、過去10年以上も改修・修繕は存在し住宅設備の売上は大きかったはずで、
右肩上がりに市場が増え続けるような各社の予測に違和感を覚える。
また、景気が相当回復すれば、住宅需要は【リフォーム→建替え】に傾く。
そんな中、各社は設備機能に付加価値を付けて単価Upを目指すのか。

近年TV番組の効果でデザインを重視した‘生活スタイル向上型’の単価の高いリフォームが、
件数で稼ぐ‘不具合修繕型’からシフトして来ているのも事実だろう。


リクルートでは、「Goodリフォーム」を月刊誌にしてから3年になるが
意外と30歳代の若い読者が、堅実にリフォームで済まそうとする姿も見かける。

ところが、私自身が家を新築する前に最悪リフォームでも良いと思って、かなりの中古戸建物件を見歩いたが、妥協できる程度の物件は全く無かった。
一体、誰がこんな外観/間取りを考えたのか?!と腹立たしくなる家ばかり・・・
マンションリフォームは増加するとしても、戸建については耐震性も考えると当分は建替えを推進してゆきたい。

その耐震については、急ぎ改修が必要な住宅が1150万戸存在し行政としても最重要課題となっている。
(姉歯どころではない状態だ)
木耐協の調べでは、木造在来工法の住宅を診断した結果【半分強が倒壊/大破壊の危険有り】、建築基準法改正前の昭和55年以前に建築の住宅では68.22%に上る。様々な事情で、建替えができない場合は耐震補強だけでも急ぎ備えたい。
今年度は補助金/税制も優遇されるので、是非、自分でできる事から身を守って頂きたい。

・・・と、11年前震災を神戸(東灘区)で経験し生き延びた、この日に思う。


業界の賀詞交換会も一段落

2006年01月17日 | 住宅業界
            (プレハブ建築協会:賀詞交換会でご挨拶の、樋口大和ハウス工業会長)

恒例の業界団体や住宅各社の賀詞交換会に出席する日が続いたが、今日1/16で概ね終了。

社長かたがたとの歓談ネタを‥‥

住友林業/最近、ゆっくりお話できていなかったので、米国グリーンビルド法の資料を差し上げた。在住されていたWS州の話で興味を持って頂いた。イチロ-君とも親しいのだが、今年はご一緒されたのでしょうか?
積水ハウス/街並みフェアを、春秋に1000戸規模で開催されるとのこと。業界のリーダーらしく、住宅基本法やまち研での議論を率先。カスタマの動きにも期待したい。
大和ハウス工業/大阪から社長が珍しく顔を出されていた。当社の調査でも会社イメージが好調に上昇中。CMも好評だったが、会長-社長以下組織全体が巧く機能しているような印象。
三井ホーム/2×4協会会長(三井G)と共にご列席。建替え層にも注力されて単価の高い、三井らしいお客様層へこの景気回復に乗って攻めに出る年か。
ミサワホーム/上向く業績に貢献度も高いと思われるNY松井くん。今のCMでは宝物の花器(草月流)が松井の後ろに映っているらしい。社長曰わく松井より扱いに注意がいったらしい。こういうCM裏話は営業に必要。
TOTOINAX/両社共にリフォームに大きく梶を取っているが、先ほど発表されたリフォーム推進協議会のマーケット規模調査結果では、平成16年度で6兆円。なんと平成15年度の6.8兆円から既に縮小!どなたも、その数字には関心無く・・今年もリフォーム市場へ精力的。
東急不動産東急ホーム/野村不動産が野村ホームを清算した昨年。こちらは積極展開、宿泊体験やドイツの研究所との提携など新展開に暇が無い。先日拝見した、町田ひろこ氏デザインのモデルハウスは“美容”をテーマに女心を掴むIdeaが溢れていた。
松下電器グループ/松下電工パナホームと3社で建てた「Eco&Ud House」を見学。トヨタの未来住宅「PAPI」の2010年版という感じもしたが、機能/環境を“ファクター5”と数値設定したり、燃料電池を中心に久々、東京ガス仕様のエコ住宅を見た。


今年も、各社皆さんと有意義な住宅供給&研究ができるよう頑張ろうっと!