VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

団塊世代向け byミサワホーム

2007年07月31日 | 住宅業界
ミサワホームの「GENIUS Link-Age masters」は、団塊の世代を顧客に想定した商品。‘大人を愉しむ家’がキャッチフレーズ。
瀬田展示場にある[ECO-微気候デザイン]仕様のモデルハウスを見学した。

都市型のモデルなので、外には閉じた外観。 アイランド型のオープンキッチンで来客とも楽しめる。
 
写真右は、夫婦の寝室。
ベッド2台を手前と奥にセパレートで置き、その間に収納スペースを作り緩やかに分けるのが団塊風。

このモデルには[涼風制御システム]が搭載されている。
写真左、天窓とシーリングファンで外気温に合わせて開閉&風を起こすシステム。(約20万円、機器設備除く)
   ルーバーで風を取り込む

1階にある土間[蔵]にも開口部を設けて、涼風の道をつくる。
キッチン収納下にも開口部

快適そうなバスルームの外に見えるのは、写真右の苔付ルーバー壁。  もちろん[MGEO]で制震。
 

今回のモデルハウス、団塊世代へのプラン提案ではあるが、涼風制御システムが新しい企画で関心を引いた。
開口部の設計計画をするだけでは風が通らない都会の住宅でも、エアコン要らずを目指す。

私の自宅も四方八方&上下に窓・ドアがあるので、シーリングファンだけでエアコン要らず。
でも、湘南で海に近く里山が背景にあるという立地の方のお陰かな。






二世帯住宅研究所

2007年07月31日 | 住宅業界
住宅業界で二世帯住宅と言えば“旭化成ヘーベルハウス”という位、そのイメージは定着している。
それは今回、調査発表をした旭化成ホームズ(株)二世帯住宅研究所
昭和55年から長らく研究活動をしてきた成果に他ならない。

今日の調査は、その二世帯住宅研究所が行った
ヘーベルハウスを建てた“ヘーベリアン”達の中で親子同居している世帯への調査で
二世帯住宅という形と親子同居という住まい方について調査されたもので興味深かった。
 
                  ご挨拶される熊野所長(真ん中)と長山文化女子大教授(左)、発表者の松本上席研究員(右)

前提として、二世帯住宅を建物分離度で4つに分類。(玄関が一つ・二つ、内部が行き来できる・できない等)
ちなみに旭化成さんの定義で、二世帯住宅とは[キッチンが二つあること]。
 
この調査結果からの気づきの一つは、[洗濯は世帯で別々]というケースが
夕食を一緒に食べる二世帯同居者にも多かったこと。
これに配慮した両世帯に洗濯機のある提案が、上右の二世帯プラン設計に反映されていた。

他にも、親の年齢が若くなるにつれ、娘夫婦との同居が息子夫婦よりも多いなど面白い数字があったが
我々リクルートが調査したものより、娘夫婦同居の数字がかなり高かったので
全国対象で地方の数字も含む我々の調査より、都市部の施主が多いヘーベルハウスならではの現象だなぁと感じた。


今年5月には住生活総合研究所を設立し、二世帯はじめ住ソフト系の研究を組織として取りまとめられたということ。
今後もロングライフ住宅など、旭化成ホームズの研究や商品企画に注目してゆきたい。