VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

住宅産業フォーラム21 @大阪

2008年10月20日 | 住宅業界
大阪科学技術センターが運営する「住宅産業フォーラム21」は、
関西で住宅産業に関わる官・民・学が会員の活動グループ。座長は巽 和夫(京都大学 名誉教授)先生。

第13年度になるという今期は‘住宅産業の新潮流’を掲げ、
今回のフォーラムは「住宅の新しい潮流ー住まい手にどう応えるかー」というテーマで開催、私も講演者として依頼を受け
大阪へ飛んだ。 大阪科学技術センターは関西に長らく居たのに初めて。(四ツ橋本町)
時代を感じるキャラクター?!
趣旨説明を企画幹事である八木氏(倉敷紡績)から。

まずハウジング・トリビューン(創樹社)の中山編集長が「住宅専門誌が読み解く住まいと住生活の新しい価値」を講演。
 
キーワードを七つ提案、その一つ‘つながる暮らし’の事例、「さくらガーデン」(横浜市泉区)などを紹介された。

次に私が「ストック社会に向けて、住宅産業に求められるもの」と題し、
既存住宅流通活性化策を住教育の必要性と海外の事例などで紹介した。


後半は、会員会社の取り組みが発表された。
積水ハウス、ハートフル生活研究所の中村所長。ストック市場を住宅と車で消費の違いを提示。
フルスケルトン再生事業などの取り組みを紹介し、家より暮らし・住まい方に生活者の関心があることを解説。

大和ハウス工業、総合技術研究所生活ソフト研究室の小池室長は「『ハッピーハグモデル』と『近居・育孫』について」。
ベネッセと共同開発したソフト提案、『ハッピーハグモデル』はコミュニケーションと成長をゾーン分けした間取りの提案。

最後にTOTO、コミュニケーション本部営業情報部の川勢部長から
「将来の水回りの提案~生活価値創造に向けて~」と題し、‘みえない価値観’の追求が必要と。
合わせて創業90周年の昨年発表した、2017年の水まわり展示も紹介。


質疑応答の後、巽座長が考察され、「育孫はオレオレ詐欺を彷彿させる・・・」と
爺婆を金蔓と見る風潮は良くないと言うご意見。当事者的な感じ方が新鮮だった。
また全て機能・サービスを住宅(メーカー)にビルトインする考え方に疑問を抱くとも。(インフィルは独立サービスであるべきと)
   
「企業としてだけではなく、社会としての有り方を考えたい」というフォーラムの意志を伝えられて会が終了した。

今日は此処で懐かしい方に再会!リクルート大阪時代のお取引先(大阪ガスアーバネックス)だった吉岡直さん(上)
(現、大阪ガストータルファシリティーズ取締役)が、私が講演するという事で顔を見せて下さった。
10年ぶり位でしょうか・・・お元気そう&若々しくて驚いてしまいましたが、お会いできて嬉しかったデス。