VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

三井不動産の商業施設事業

2006年12月06日 | 住宅業界
日本不動産ジャーナリスト会議の企画で、ディベロッパー各社との情報交換会が実施される事になり
大手不動産会社、広報8社会が受けて下さったようで、まず三井不動産との情報交換となった。

三井の日本橋開発の中心、日本橋三井タワーに伺う。併設するマンダリン・ホテルには行った事があったがオフィスビルの方は初めて。 
エレベーターホールのクリスマス飾りは、大人の空間を感じさせる品の良いもの。三井記念美術館も1階にある(写真右)。
  

会の冒頭、斉藤敬義執行役員(広報部長)からご挨拶を頂き

まず、企画調査部 調査グループ道村聰グループ長が「最近の不動産市場」を発表。

首都圏の不動産市場が過熱ぎみか、という巷の声にマンションについては
「供給数(約8万戸)、契約率(75%超)、在庫数(6000戸前後)と好調に推移。郊外化が進み価格・単価は横ばい」
「証券化市場の影響で賃貸住宅の供給は増加傾向、分譲物件への影響も」
オフィス市場も「03年以外、大量供給は無く、空室率2.01%(23区・10月)とバブル期の1%には遠い」と
まだまだ実需要があると分析。企業の好景気に支えられ強含みのようだ。

次に、商業施設本部 糸久昌雄リージョナル事業部長および、事業推進部 安達覚グループ長から
三井不動産が、今期、オフィス・住宅事業に次いで“第3の柱”に成長した商業施設事業についてのご紹介。
 
ららぽーとから始まった商業施設事業、05年569億の収益規模が40%増の勢いという事だ。

運営力に力がついた結果で、COREDO日本橋の成功は「社員の士気を高めるものになった」ともおっしゃった。

三井不動産では[リージョナル型商業施設][ライフスタイルパーク][アウトレトパーク][都心型商業施設]と4分類した50施設を運営中。
単なる商業施設ではなく、‘街づくり’を前提とした開発が三井不動産の事業たる所以という事。

次世代型の商業施設コンセプトを『ライフソリューションコニュニティ』とし
‘ソリューション’⇒‘未来創造’を目指す意味を込めているという。
個々のテナントに相乗効果が生まれるよう、施設全体を“編集”してゆく役割を担うというお話は
我々、雑誌を編集している現場と同じように、感性やソフト力が勝負のようだ。

各施設や新規プロジェクトの戦略など、具体的にご紹介頂いたが
私が興味を持ったのは、「(仮称)ららぽーと磐田」。
東名高速のPAと直結し、誘導できる新型施設。 オープンまで2年以上はあるようだが、こういうのはメディアウケするよなぁ。
早速、「CarSensor」に教えてやろう!

さて三井の商業施設、次はやっぱり数年前、某大学教授達と更地の中を見学した「東京ミッドタウン」を楽しみにしている。
大人の六本木が楽しくなりそうだ!!
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HOUSING勉強会

2006年12月05日 | 住宅業界
私が昨年まで編集長をしていた「月刊HOUSING」の勉強会講師をして欲しいと依頼を受け
久しぶりに、リクルート社内で話す機会をもらった。

まず事前の打ち合わせランチを、依頼者の編集:荒城さん(左写真の右側)達と奮発してコンラッド・ホテルの和食「風花」にて。
 大阪からも参加してくれた。

 兼六園の雪吊のようなX'mas飾り

さて、勉強会の方はと言えば写真のような感じで若手の営業マンや編集メンバーが中心。

現場で顧客回りに集中していると情報が限られてくる。私も営業マン時代に実感し自己の成長感に不安を覚えたものだ。

相当、自主的に情報収集の接点を求めて動かなければ、業界や社会現象を俯瞰することはできない。
結果、目の前にある現象の表層を受け入れるしかないので、理解が深まらず仕事の面白さを実感できない事も多い。

私がHOUSINGを離れて1年、今日の参加メンバーの半分は知らない顔であった。
良くも悪くも、新陳代謝が激しいリクルートらしい現場。
私が情報収集してくる事で少しでも多くの人の視界が広がればと、このBlogも書き留めている。
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避妊手術

2006年12月04日 | Friend
当家の姫、ベスことコーギー犬のElizabethは本日、避妊(虚勢)手術の為に
東京:世田谷区等々力のクローバー動物病院にて入院中。

レスキューした犬の里親探しをしている、知人の中山さん達を応援してくれている病院という事で
今朝も遥々、逗子から中山さんが等々力まで送迎してくれた。感謝!

様子が気になるので、仕事の帰りに面会に行ってみた・・・
(人気の病院のようで、待合室もケージも満員だ)
 
両サイドを猫で挟まれたベスはグッタリしていたものの、ケージを開けてもらうと
立ち上がって、大喜びしてくれた
縫い目は痛いたしかったが、猫の場合に着用する“エリザベス”カラーはしないようだ。

しかし食事も1日抜きのせいかぐったりして、傷口が痛いのか足が少々震えてるし・・・
極悪環境だったブリーダーのケージを思い出すように、鼻をケージに突き出して休む姿が何とも不憫。

明日退院させてもらえるようなので、「もう少し、待ってってね」と後ろ髪を引かれながら帰ってきた。
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ノムラ資産管理フェア

2006年12月01日 | 社会・文化
「♪そうだ野村に聞いてみよ♪」という事で、安易に野村證券の店頭へ行ってしまった私は
知人に「野村なんて手数料高いだけなのに!」と窘められ反省し、そろそろ運用チャネルを見直そうと思っているが
手数料が高いだけに、色んなセミナー案内が送られてくる。

今まで何も参加した事が無かったが、フリーになって暇もできたので今回【ノムラ資産管理フェア】の講演会に申し込んだ。

リチャード・クーや大前研一は、既に話を聞く機会があったし
五木寛之
を金曜の夕暮れに聞くのもどうか・・・と、昼間の堺屋太一の講演を選んだ。

行ってビックリ!? 500人ほどの東京国際フォーラム・セミナー会場は満席。グレー一色!!(髪&服) 
●60才以上:98% ●男性:90% ●ハゲ頭:60% ●熟睡:20%     ※全てVivien研究員の目測


50才以下の女性は、私一人(大げさでなく)だった。 金曜の13:30~に来れる暇人って事であるが・・・

元経済企画庁長官である堺屋氏の話は『職縁社会から好縁社会へ』という、私が研究中のシニアの住み替えとも関係のあるテーマ。

まずは経済動向について低金利政策を批判(自分の時に0金利政策を導入したくせに)
また今の好景気を「うらしま景気」と命名。
危ないカメ(低金利)に乗って龍宮城(東京集中開発)へ行き戻ってきたら、60ヶ月経っていた。
玉手箱を空けた、その日本は全ての組織が老化し機能しなくなっていた。という御話。

後手に回っている改革を、ジグゾーパズル状態。包括的に日本をどうしていくのか描けていない、全て先送りと。

近代社会(80年代中ー90年代中)は、‘モノ’が多ければ嬉しい社会=科学的に解説でき合理化した会社が良い会社。
        (全く人的コミュニケーションを介さない、自動販売機が究極)
合理化するのは専門家が一番で、専門家の頂点“官僚”に全てお任せで良かった。

しかし現代は、“満足”の多いことが嬉しい社会に変わり、科学的・客観的に解説できない主観的な価値観の社会。
金融も税金・郵貯にゆだねるのではなく、「自分のお金を自分の好きな事に使う」直接投資が増える。
よってファミリー企業が増えるという事(レーガン、サッチャー改革からの流れ)。

そんな社会で、定年後の生き方は“職縁社会からの離脱”であり“好きな事にお金も時間も投資しましょう”
という事なのだが、具体的には

①家計のリストラ・・・職縁関係の出費を切る
②若者にお金をあげない(「住宅もあげない」と、ヤバッ!?)
   ※地方老人から首都圏若者に7兆円/年、譲渡されているらしい
   ※住宅の相続は、相続税は上・下、物納は更地にしなければならず3重苦と
      →「リバースモーゲージで使い切れ」とも、それはそうだ。
③好きな事に集中して使え・・・好縁を生む投資になる
   ※しかし日本人は、したい事をさせないように幼児期から育てられているので難しいという
       頭を打って泣くと、アメ玉で泣き止まされ(本質からの回避)
       サラリーマンは、好きでもない仕事を好きになったように勘違いさせられ・・・


また高齢者の雇用現場はドンドン増え、低賃金の市場が広がり若者は犠牲になる。
                  (現、タクシードライバーの市場)
顧客が高齢者なので、高齢者の供給者に人気が出るケースが増える。
開業医が良い例で、平均年齢60才!?という事。

遊び半分で出かけた講演会だったが、結構、私の仕事にとっても示唆が豊富にあった。
サスガ大物の話は、場に合わせた話口調だし巧い! 
(リチャード・クーなんて、オジサマ達には理路整然とし過ぎて速過ぎるだろうなぁ)
コメント (4)
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