おばちゃんに、逢いたい

たぶん、この『おばちゃん』が出てくるのは
このブログで初めてのことだと記憶している。

父も母も、昔の人だから兄弟は多い。
その数７人ずつ。
タイトルの「おばちゃん」は、両親の姉妹たちではない。
その連れ合いでもない。

父には、異母兄弟がいた。
私の祖父の最初の嫁さんとの間にできた子（兄）だ。
しかし、祖父は、その子を引き取らなかった。
でも、私の記憶では、いつだって兄弟たちとの会合では
その兄さんが来ていた。

ここでは、今後『おじちゃん』と呼ぶことにするが。
おじちゃんは、書道が上手かった。
私が、書道を習うきかっけを作ってくれたのもおじちゃんだし、
上手くいっていなかった、祖母と母の間に入って
仲を取り持ってくれたのも、おじちゃんだった。
いつも穏やかで、温和な性格が大好きだった。

そのおじちゃんが、父が亡くなる１年ほど前亡くなった。
私も可愛がってもらったので、葬式に参列した。
その妻が「おばちゃん」である。
おじちゃんの生前は、さほどおばちゃんとの交流は
少なかったのだが、おじちゃんが亡くなってから
年に何度か自宅に伺うことがあった。
車の運転ができない母を乗せて行くのがメインだったが、
そのおばちゃんと私の交流が始まったのだ。

おばちゃんには、３人の娘さんと１人の息子さんがいるが
わたしのことも同様にかわいがってくれた。
そのおばちゃんが、数年後、老人ホームに入所することになった。

近くなので、数か月に１度、母と顔を見に行くことがあった。
『よく来てくれたねぇ。』それが、おばちゃんの口癖である。
玄関で面会者カードに書いておくからなのか、
おばちゃんの部屋に行く頃には、おばちゃんが入口の方を見ながら
待っていてくれるようになった。
ホームで１時間ほど話をしてから帰る。
たわいもない話だ。

でも、１月に逢ったきりあえていない。
コロナによって面会が規制されている。
この調子じゃ、数か月は会えないのかな。
早く、おばちゃんに逢いたい。。。
おばちゃんの喜ぶ顔が見てみたい。。。