病気なんかに負けない!わだじゅんの乳癌日記

病気のこと,職場のこと,家庭のこと・・・
その日のつれづれを記していきます。

「おとうさんにもらった やさしいうそ」

2023-02-09 21:48:50 | 日記
SNSをのぞいてみたら、気になるタイトルを見つけました。
小学校1年生が書いた作文です。
原文は、ひらがなが主ですが、わだじゅんが
書き換えました。


◇◇◇◇◇◇ここから◇◇◇◇◇◇

ぼくの心に響いた言葉は
「お父さんは、ちょっと遠いところで仕事をすることに
 なったから、お母さんと元気に過ごしてね。」です。
そのとき、僕は2歳でした。
とても小さかったので、直接言われたのは覚えていませんが
言ってくれっときの動画が お母さんのスマホに今でも残っているので
好きなときに聴くことができます。

この普通に思える言葉が僕の心に響いた理由は、
実はこれがお父さんがついた嘘だったからです。
この言葉の1週間後に、お父さんは白血病で死んでしまいました。
そして、この言葉をお父さんが遺したのは、病気が分かって
入院した日でした。お父さんは、会えない間に僕が悲しまないように
わざと嘘をつきました。嘘はふつうよくないけど、これは、お父さんが
僕のためについてくれた優しい嘘だと思います。この言葉を動画で聴くと
お父さんに会ってみたくて、少し悲しい気持ちになります。でも、
悲しいだけじゃなくて、悲しませないように嘘をついてくれた
お父さんの優しさを思って、「がんばろう」と思えます。お父さんが死んで
しまったことは知っているけど、お父さんの嘘が本当になって
いつか夜遅くにドアの前で「ドアを開けて。帰ってきたよ。」と
言っているお父さんに会いたいです。こう思えるのも、お父さんの優しい
嘘のおかげです。

僕からお父さんに伝えたいことがあります。
「お父さん、嘘がばれてるよ。だって、回りに病院の道具がいっぱいあるし
 お父さんが横になっているし、目から涙がちょっとだけ出ているし、
 声がさびしそうだから。」
でも僕は、だまされているふりをし続けようと思います。

お父さんが優しい嘘をついてくれたおかげで、僕の心は強くなれています。
これからも、お父さんの言葉を守ってお母さんと元気に過ごしたいです。
お父さん、優しい嘘をありがとう。

◇◇◇◇◇◇ここまで◇◇◇◇◇◇

佐藤亘紀くんという小学校1年生が書いた作文です。
文部科学大臣賞だったか忘れてしまいましたが
トップの賞に入った作品でした。

「優しい嘘」っていうのが、なんとも言えない。
だまされたふりができるなら、私もやるけど
名誉棄損で訴えてやりたいと思える事案が発生しているので
心に残ったのかもしれない。








コメント
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