約束の待ち人から電話をもらう手はずになっていたのに着信音がない。
やりかけていた農作業の時間も惜しいので、
仕事に没頭していた。

いつもは携帯の着信音を恐れているのに、
その日は特に気になって待っていたのは、
沖縄でウンジャミの調査に行ったときの恩返しをしたいと持っていたからである。
3時前になったのでこちらから電話しようとしたところ、
電源が入らないことに気が付いた。
あわてて充電を開始するが充電器の能力が遅い。
いらつくから携帯はあきらめて、
名刺を探し出して自宅の電話からお詫びを入れようと思ったら
携帯番号が書いてない。

充電が終わって連絡が取れたのは5時前だった。
島内案内をする約束をやぶってしまった。

海神様(ウンジャミ)を祭る道具を見せる約束だったので
役場前で待ち合わせて、
雨の中、アポもとらずにお宅訪問したら留守宅。
車があるので遠出はしてないはずと、
畑やら畜舎をさがしていたら、
牛の餌やりから戻るところに出会った。

最初から見せていただけるものと思って出かけてきたが、
こころよく迎えていただき、
いきさつなどの話やら、家系図もみせてもらい
写真も撮らせてもらった。

ここまで踏み込んだので、
ウンジャミについて本格的調査を始めることにする。

来年の郷土研究会で発表できるように資料集めをしておきたい。